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バトルトード」を以下のとおり復元します。
*バトルトード
【ばとるとーど】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068I5F,image=https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/3454/2681/fcbattletoadsm.jpg)[[高解像度で見る>https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/3454/2680/fcbattletoads.jpg]]|
|対応機種|ファミリーコンピュータ&br()メガドライブ|~|
|発売元|【FC】メサイヤ(日本コンピュータシステム)&br()【MD】セガ|~|
|開発元|【FC】Rare&br()【MD】アークシステムワークス|~|
|発売日|【FC】1991年12月20日&br()【MD】1993年3月26日|~|
|定価|【FC】6,500円&br()【MD】6,800円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
二足歩行のカエルが主人公の横スクロールアクションゲーム。開発は後に『[[スーパードンキーコング]]』や『[[ゴールデンアイ 007]]』等の名作を作ったレア社((当時の日本市場においてはまだ「有象無象の洋ゲー会社」程度の認識でしかなかった))&br()「ラッシュ」「ジッツ」「ピンプル」の三匹のカエルが、仲間を助けるため闇の女王に挑むというストーリー。ちなみに彼らの名前を訳すと「&bold(){ブツブツ}」「&bold(){ニキビ}」「&bold(){おでき}」である。

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**特徴
-レア社らしくステージのバリエーションが豊富。
--基本的には、ベルトスクロールゲームで敵を倒しながら進んでいけばいい。
--他にもエアバイクや一輪車等を使ったステージや、巨大な蛇に飛び移りながら進むステージなど殴り合い等は少ないステージもある。

-カエルは3匹いるが全員使えるわけではなく、ピンプルは連れ去られてしまう。
--敵を倒すと破片が残り、武器として使うこともできる。

-その他の特徴
--目玉が飛び出たり、顎が外れたりとアメコミ風な演出が多い。
---またキャラクターデザインもアメコミ的である。
--カエルなだけに蠅を食べると体力が回復する。しかし量は限られている。
--コンティニューは回数制限がある。
--2Pによる協力プレイも可能である。しかし問題点が多い(後述)。
--一部ステージには条件を満たすとワープできる箇所がある。

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**評価点
-“敵を倒す爽快感”を重点に置いたアクション
--敵にとどめをさす際に腕や足などが巨大化して敵を吹き飛ばす演出がされる。
---また敵を多く巻き込んで吹き飛ぶ事もあり非常に気持ちいい。
--また非常に多彩な展開も魅力である。
---毎回違った展開があり様々なゲームやってる気分になりお得感がある。

-美麗なグラフィック
--ドット絵や背景がかなり作り込んでありファミコンの中でもトップレベルである。
--他にもFCなのに多重スクロールしたり巨大な蛇が出たり、最終面では塔がグルグル回ったりする。

-凝った演出
--例えば一面の巨大ボスはステージの手前…画面そのものであり、岩をぶつけて攻撃すると画面にヒビが入る演出がされる。
--他にも各ステージの合間に挿入されるデモシーンや全体マップなど丁寧に作られている。
---ちなみに和訳も丁寧にされていて評価が高い

-出来の良いBGM
--David Wise氏(当時Rare唯一のコンポーザー)が手がけているだけあって、良BGM揃いであり、特に10面の曲は人気がある。

-2Pによる協力プレイ
--後述する問題点こそ多いもののやはり協力プレイは楽しいものである。
--当時のゲームは2Pプレイができないゲームは少なくなかった。

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**問題点
-高すぎる難易度
--一撃死やパターン覚え等初見殺しの罠が多く面の数も多い。
---例として序盤にあるバイク面は障害物にあたるとライフではなく&bold(){残機が}なくなる仕様に加え、終盤になるとスピードが異常に速くなるので、今作の山場の一つとされる。
---その癖にコンティニューは回数制限があるため、何度も最初からやり直さないといけない。つまり覚えゲーである。
--体力回復アイテムは蝿だけあって&bold(){飛んで逃げる}。取得も専用アクション「食べる」を正確にヒットさせる必要があり、他のゲームほど容易ではない。
--しかしこれでも難易度は調整されているほうで、海外版の難易度はもっとヤバい。

-キャラクターデザイン
--アメコミ的なデザインは賛否がありその為敬遠されがちである。

-協力プレイのバランスの悪さ
--1P、2Pに関わらずゲームオーバーの場合は最後に死んだステージの最初からになる仕様。
---ちなみにゲームオーバーにならなかった方の残機はそのままである。
--自分の攻撃が他のプレーヤーに当たる仕様
---敵を吹き飛ばした時、味方も巻き込んでしまうことが頻繁に起きる。
--これらの仕様からこのゲームは「友情崩壊ゲー」として悪名高い。
---協力プレイで全ステージクリアしたらそれだけでこのゲームをやり込んだと言っていい。

-オープニングデモなどのストーリーやメッセージは日本語になっているのだがキャラクター名など固有名詞は英語のままで少々読みにくい。

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**海外版の日本版との差異
-難易度が日本版と比べて大幅に上昇している
--敵の配置や強さ、残機などよりマゾい事になっている。

-ポーズボタンを押すと、ドラム音のノリが良いBGMが流れる

-2Pプレイの選択がゲーセン仕様。スタートボタンを押さないと参加できない。
--日本版だと普通の選択式になっている。日本版ファミコンの2Pコントローラーにスタートボタンが無いためだと思われる((NES(海外版ファミコン)とNewファミコンにはついている。))。

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**総評
本作はファミコン後期に発売され、キャラクターデザインの賛否の事もあり、残念ながら名前すら知らない人も多いだろう。&br()しかしながらプレイヤーを飽きさせないようにゲーム全般に盛り込まれたアイデアの多さやFCの限界を超えたギミック、丁寧に作られたゲーム性など、文句無しに傑作と言っていい作品である。高い難易度も決して海外版の如き理不尽なレベルではないので、プレイする機会があったら是非クリアするまで遊んでほしい。

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**余談
-メガドライブやゲームボーイ、SFCなどでリメイク・移植された。
--画質やステージ構成など色々変わった点はあるが基本的には良作揃いである。
--海外でのみアーケード版も存在(国内では『レアリプレイ』の収録タイトルにこれが入っている)。洋ゲーらしい暴力演出が強化されており、見た目もかなり強烈。

-『[[ダブルドラゴンシリーズ]]』とコラボした『バトルトード&ダブルドラゴン』という作品もある。日本未発売。
--基本的にベルトスクロールアクションとしての部分が中心のゲームである。
--またカエルを三匹とも使えることができる。

-有名クソゲープレイヤーでもあるAVGNことジェームズ・ロルフ氏も本作を扱ったことがある。「今回は良ゲーなので安心だ」という前フリから、よりにもよってゲストのギターガイと共に2Pプレイをすることになり、友情崩壊仕様に終始キレていた。
--なおラッシュ・ジッツ・ピンプルという吹き出物縛りの名前は米国人からしても奇異だったらしく、「なんでこんな気色悪い名前なんだ?いっそ&bold(){ヘルペス・コンジローマ・淋病}にしたらどうだ」と暴言を吐かれている。
--ポーズのドラム音にノリノリになってくれる演出も見もの。

-あの「ゲームセンターCX」でも有野課長が挑戦した。幾度もコンティニューして苦労の末にクリアした氏は「2011(年)一番おもろいソフト来たな」「これ流行るで」「このゲーム買いですね」とべた褒め、大分気に入っていたようだ。
--人気番組で取り上げられた影響と元々流通数が少なかったためか、近年はいずれの機種版も相場が著しく上がっているため入手が厳しくなってしまった。
---この為VC等での配信が望まれていたが、2015年8月6日に発売されたXbox one専用のオムニバスタイトルである『レアリプレイ』にて同社の『バンジョーとカズーイの大冒険』や『パーフェクトダーク』等と共にFC版が収録されプレイも容易になった。
---だが、本作に収録されているバージョンは難易度の高い海外版なので、国内版はますます入手が困難になってしまう事に… どうしてこうなった。
//-2014年8月16日のお台場新大陸でもプレイした。超報道でも放送された&br()&br()

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