「ドラゴンスレイヤー外伝 眠りの王冠」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
【どらごんすれいやーがいでん ねむりのおうかん】
ジャンル | アクションRPG | |
対応機種 | ゲームボーイ | |
メディア | 1MbitROMカートリッジ | |
発売元 | エポック社 | |
開発元 | アジェンダ | |
発売日 | 1992年3月6日 | |
価格 | 4,725円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 1個 | |
ドラゴンスレイヤーシリーズリンク |
日本ファルコムより発売されているドラゴンスレイヤーシリーズのオリジナル外伝作品。
本作は日本ファルコムのライセンスを受けてエポック社より発売されている。
プレイヤーはナイト、ウィザード、ハンター、タンカーの4つの職業からいずれかを選んでプレイをすることになり、職業ごとに攻撃方法やシステムに特色がある。
かつてこの世界の人々は平和に暮らしていました。
世界の中心である「セルナンデ」には伝説の「眠りの王冠」があり王冠にはめ込まれた4個の宝石が邪悪な4匹のドラゴンを封じ込めていたのです。
ところがある日、突然に王冠が光を放ち封印されていたドラゴンが世界の四方に解き放たれてしまいました。
大地はたちまち輝きを失い、世界はドラゴンの力によって送り込まれたモンスターに支配されてしまいました。
こうしてこの世界は一夜にして絶望と苦悩に包まれてしまったのです。
そしてある日、一人の勇者―つまり貴方―が旅立ちました。
貴方は並外れた戦闘能力と不思議な魔力、そして正義感溢れる優しい心を持っています。
貴方は人々を苦しめているドラゴンを倒して4つの宝石に封印し、この世界に輝きを取り戻す為、幾多の困難に立ち向かっていくのです。
装備可能:剣、鎧、盾
剣を用いた接近戦を得意とする職業。
剣で戦うため、基本的には接近しなければダメージを与えることが出来ない。
しかし、魔法の力が封じられた剣を装備するとその魔法による遠距離攻撃も出来るようになる。
防御力も割合高めなので初心者でも扱いやすい。
装備可能:攻撃魔法(武器扱い)、ローブ、腕輪
強力な魔法の力を持つ職業。
魔法は強力だが、武器などによる直接攻撃が出来ない。
魔法を使うとMPを消費し、これが切れると魔法が使えなくなってしまう。(*1)
歩き回ることでMPは徐々に回復する(*2)ので、ボス戦でMPが切れると回復するまで逃げの一手を打つ(*3)事になる。
終盤では空を飛ぶ魔法を入手出来、この魔法が無ければ入手出来ない攻撃魔法がある他、空が飛べることで一部のダンジョン攻略が他の職業よりも有利に進むなどのメリットもある。
常にMPの管理を要求されることもあり、上級者向け。
装備可能(*4):弓、矢、鎧
並外れた弓の腕前を誇る狩人。
装備する弓によって矢の飛距離や弾道が変わり、装備する矢によっては敵を貫通して攻撃することが出来る。
装備枠のうちの2つが武器で埋まってしまうが、他の職業に比べてレベルアップ時の防御力上昇が大きいために取り立てて防御力が低い訳ではないが、若干の不安は否めない。
武器の性質上、敵に間合いを詰められてしまうと本領発揮しにくくなる。
職業の専用装備で背後にも矢を放つことが出来るようになるが、その光景はかなりシュール極まりない。
装備可能:ナックル、鎧、肩当て
大食漢の格闘家。
敵にぶちかましを仕掛け、倒した敵をそのまま食べてしまう。
この職業のみ「体重」という概念があり、敵を食べると体重が増え、移動し続けると体重が減る。
この体重が増えると攻撃力と防御力が増え、減るとその逆となる。
体重の最大は255kg。…いくら何でも重すぎだ。
以下の3問を見て欲しい。
さて問題です。「ドラゴンスレイヤー外伝」の代表的な職業とは?
1.ウィザード 2.ハンター 3.タンカー
では問題です。「ドラゴンスレイヤー外伝」の代表的な職業とは?
1.ウィザード 2.ハンター 3.タンカー
問題です。「ドラゴンスレイヤー外伝」の代表的な職業とは?
1.ウィザード 2.ハンター 3.タンカー
さて、ほとんどの方はこれを見て「何が違うんだよ?」となったのでは無いだろうか。
因みに正解は上から1、2、3となっている。
ならば今度はこんな問題はどうだろうか。
問題です。1+1は?
1.2 2.10 3.100
普通に考えればこれの答えは1の2であるはずだが、この答えは3の100になる。
では問題です。1日は何時間でしょうか?
1.24時間 2.72時間 3.48時間
これだって答えは1なはずだが、それは誤答で、2の72時間が正解となる。
さて問題です。日本の首都はどこでしょう?
1.北海道 2.沖縄県 3.東京都
この問題ならば正解は3の東京都…では無く、1の北海道になる。
ここまで来てあることに気付いた方が居るかも知れない。
問題の中身は全く関係ないのだ。
まさか1+1が本当に100になるわけが無いし、1日が72時間もあるわけがなく、いつの間に北海道が日本の首都になったのだという話である。
とどのつまり、答えは問題文の冒頭に何がつくかだけで決まる。
冒頭に「さて」がつけば1だし、「では」がつけば2、何も無ければ3が答えになると言うことだ。
さて、なぜこんな事を突然書き出したかと言えば、本作で戦うことになるボスのうちのスフィンクスがこの謎かけを出してくるのだ。
当時のプレイヤーの多くは冒頭以外変わらない問題文と選択しようのない選択肢(*7)に大きく惑わされ、これが原因で本作の攻略を諦めた人もいるほどである。
パッと見た限りではまるっきり意味が解らない問題なのに間違えると遠い所にある街から出直しさせられ、漸く再びボスの所に着いたと思えばやっぱりわからず、そしてまた街に戻されるという堂々巡り、そりゃ投げたくもなるというものだ。
実際は直前にこの問題を練習出来る石像があるのだが、フォローとしてはあまりにも弱く、プレイヤーからの評価を著しく下げる要因にもなってしまっている。
謎解きとしては面白い所では確かにあるのだが、些か不親切すぎたと言えよう。
操作に対する反応の遅さと上に書いたスフィンクス絡みで評価を著しく下げるプレイヤーも少なくないが、全体的に見れば(ナイトのクラウソラスの壊れ性能を除けば)程良いバランスでまとめられた取っつきやすいアクションRPGであると言える。
現状ではダウンロード販売などもされていないために現物が無ければプレイ出来ないが、機会に恵まれたならばアクションRPGが好きな人には是非プレイしてみて欲しいタイトルである。