【どらごんすれいやーがいでん ねむりのおうかん】
ジャンル | アクションRPG | ![]() |
対応機種 | ゲームボーイ | |
メディア | 1MbitROMカートリッジ | |
発売元 | エポック社 | |
開発元 | アジェンダ | |
発売日 | 1992年3月6日 | |
価格 | 4,500円(税別) | |
書換 |
ニンテンドウパワー 2000年3月1日/800円/F×1・B×1 |
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プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 1個 | |
判定 | なし | |
ドラゴンスレイヤー&英雄伝説シリーズ |
日本ファルコムより発売されているドラゴンスレイヤーシリーズのオリジナル外伝作品。
本作は日本ファルコムのライセンスを受けてエポック社より発売されている。
プレイヤーはナイト、ウィザード、ハンター、タンカーの4つの職業からいずれかを選んでプレイをすることになり、職業ごとに攻撃方法やシステムに特色がある。
かつてこの世界の人々は平和に暮らしていました。
世界の中心である「セルナンデ」には伝説の「眠りの王冠」があり、王冠にはめ込まれた4個の宝石が邪悪な4匹のドラゴンを封じ込めていたのです。
ところがある日、突然に王冠が光を放ち封印されていたドラゴンが世界の四方に解き放たれてしまいました。
大地はたちまち輝きを失い、世界はドラゴンの力によって送り込まれたモンスターに支配されてしまいました。
こうしてこの世界は一夜にして絶望と苦悩に包まれてしまったのです。
そしてある日、1人の勇者―つまり貴方―が旅立ちました。
貴方は並外れた戦闘能力と不思議な魔力、そして正義感溢れる優しい心を持っています。
貴方は人々を苦しめているドラゴンを倒して4つの宝石に封印し、この世界に輝きを取り戻す為、幾多の困難に立ち向かっていくのです。
良好なゲームバランス
良質のBGM
なかなか頑張っているグラフィック
操作性が悪い
シナリオが印象に残りづらい
成長を実感しにくい成長システム
癖のあるセーブ&ロードシステム
終盤のナイトのバランス崩壊級の強さ
説明書の中にゲームクリアのヒントとして問題が3問あり、その正解も載っている。
まずはその3問を見て欲しい。
さて問題です。「ドラゴンスレイヤー外伝」の代表的な職業とは?
1.ウィザード 2.ハンター 3.タンカー
では問題です。「ドラゴンスレイヤー外伝」の代表的な職業とは?
1.ウィザード 2.ハンター 3.タンカー
問題です。「ドラゴンスレイヤー外伝」の代表的な職業とは?
1.ウィザード 2.ハンター 3.タンカー
さて、一見すると問題の中身はほぼ同じように見えるかもしれないが、正解は上から1、2、3となっている。
ほとんどの方はこれを見て「何が違うんだよ?」となったのではないだろうか。
何がそれぞれ異なる正解の基準になっているかをネタばらししてしまうと、問題文の冒頭に何がつくかであり、その後に続く問題の中身は全く関係ないのだ。
冒頭に「さて」がつけば1だし、「では」がつけば2、何も無ければ3が答えになる。
では、なぜこんな事を突然書き出したかと言えば、本作で戦うことになるボスのうちのスフィンクスがこの謎かけを出してくるのだ。
当時のプレイヤーの多くは冒頭以外変わらない問題文と選択しようのない選択肢に大きく惑わされ、これが原因で本作の攻略を諦めた人もいるほどである。
パッと見た限りではまるっきり意味が解らない問題なのに間違えると遠い所にある街から出直しさせられ、漸く再びボスの所に着いたと思えばやっぱりわからず、そしてまた街に戻されるという堂々巡り…そりゃ投げたくもなる。
しかも、この問題は1問だけ正解すればクリア…ではなく、3問連続で正解して初めてクリアとなる意地の悪さで、1問だけならまぐれ当たりで解けても、3問連続でまぐれ当たりとはなかなか行かないのも辛い所。
実際はボス戦の直前でこの問題を練習出来る石像があるのだが、「確実に解けるようになるまで先に進まない方が良い」と言われるだけでヒントは何一つ貰えないため、フォローとしてはあまりにも弱く、プレイヤーからの評価を著しく下げる要因にもなってしまっている。
謎解きとしては面白い所では確かにあるのだが、些か不親切すぎたと言えよう。
なお、実際のゲーム中では1~3の選択肢ではなく、縦に並べられたリスト状になっており、ここではそのリストの一番上を1とし、その下を2、一番下を3として表記している。
操作に対する反応の遅さと上に書いたスフィンクス絡みで評価を著しく下げるプレイヤーも少なくないが、全体的に見れば(ナイトのクラウソラスの壊れ性能を除けば)程良いバランスでまとめられた取っつきやすいアクションRPGである。
現状ではダウンロード販売などもされていないために現物が無ければプレイ出来ないが、機会に恵まれたならばアクションRPGが好きな人には是非プレイしてみて欲しいタイトルである。
*1 これは他の職業でも同じだが、他の職業ではほとんど魔法は体力回復以外使えない中でウィザードは魔法を攻撃手段としても用いるため、影響が大きい。
*2 この特性はウィザードのみで、他の職業はMPの時間回復は無い。
*3 本作ではボス戦で一部例外を除いて引き返すことが出来るが、引き返してしまうとそれまでにボスに与えたダメージは全て無効となり、再度仕切り直しとなってしまう。
*4 弓と矢でそれぞれ別枠となっており、両方が無いと攻撃出来ない。
*5 今いる場所から向いている方向の画面端まで攻撃を仕掛けるか途中で敵に当たると瞬時に元の場所に戻る。
*6 ただし、物語の序盤で本筋と関係ない方向に行ってしまうと強力な雑魚敵と戦わされるというのはあるが、これは近付かなければ良いだけの話である。
*7 ただし、HP・MP共にレベルによって上限があり、その値以上には成長しない。
*8 ウィザードにも同じような効果の魔法「ギガボルト」があるが、こちらは1発につきMPを6消費する。しかも、武器(魔法)そのものの攻撃力で言えばクラウソラスの方が高い。ただし、ギガボルトは強力ではあるが威力で見た場合はウィザードの最強魔法ではない。