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トラスティベル ~ショパンの夢~ - (2014/07/27 (日) 13:04:54) の編集履歴(バックアップ)
トラスティベル ~ショパンの夢~
【とらすてぃべる しょぱんのゆめ】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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Xbox360
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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トライクレッシェンド
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発売日
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2007年6月14日
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価格
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7,329円
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ポイント
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爽快かつ独特な戦闘システム 良質な音楽 説明不足すぎるシナリオ
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概要
トライエース作品や『バテン・カイトス』などで共同開発を行っている「トライクレッシェンド」が初めて単独開発を行った作品。
ポーランドの有名な作曲家・ピアニスト「フレデリック・フランソワ・ショパン」を題材にしており、彼が39歳の短い生涯を閉じる3時間前に見た夢の世界を冒険する。
評価点
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独特な戦闘システム(タイムシェアードリアルタイムバトルシステム)
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戦闘はフィールド上に存在するシンボルと接触することで発生する。
プレイヤーキャラと敵が戦闘フィールドに配置され、素早い順番にターンが回ってくる。
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ターンは、プレイヤーが行動を考える「シンキングタイム」と実際に行動して敵を攻撃する「アクティブタイム」の2部構成となっている。
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シンキングタイム中は全ての時間が停止しているので、敵の配置やコマンドを確認し、実際の行動を吟味する。そしてアクティブタイムでは実際にシンキングタイムで考えた行動を実行し、敵の下へ移動、攻撃を行う。
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行動はスティックでの移動以外に、Aボタンで通常攻撃、Bボタンで防御、Xボタンでアイテムスロットのアイテムを使用、Yボタンで必殺技を使用する。
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Aボタンの通常攻撃を当てると、コンマ数秒ほどアクティブタイムの行動時間が増えるため、そのコンマの時間の入力が戦況を左右することもある。
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また、攻撃のヒット数に応じて「エコー」と呼ばれるポイントがたまり、このポイントがたまっているときに必殺技を使用すれば、ポイントを消費するかわりに攻撃力が上がる。
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限られた行動時間でどのように行動するかを考えるのはなかなか面白い。必殺技のエフェクトも派手で爽快感もある。
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また、本作で非常に重要なのは、Bボタンの防御である。
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敵の攻撃時に、タイミングよくBボタンを押すと敵の攻撃をガードしてダメージを減らすことができる。連打ではガードできず、タイミングよく目押しすることが求められる。
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敵の攻撃力は高めに設定されており、雑魚ボス問わず、このガードをうまく決められるかによって戦闘の難易度は劇的に変わる。できなければ雑魚戦でも余裕で全滅できるため、いつでも気を抜けない緊張感のある戦闘が楽しめる。
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また背後からの攻撃はガードすることができないため、敵に背後を取られないようにする位置取りも求められる。もちろんこれは敵にも当てはまるので、いかに敵の背後をとるかも重要である。
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戦闘フィールドには日向と日陰があり、どの場所にいるかでさまざまな影響がある。
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プレイヤーキャラは、日向と日陰どちらにいるかによって必殺技の種類が変わる。日向にいるときは連激系の、日陰にいるときは遠距離技が出るなど、どの技を出したいのかによって上記の防御のことも踏まえて位置取りを変える必要もある。
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敵の場合は日向か日陰かによって名前や外見、強さが変化するものがいる。日向にいるときはそれほど強くないが、日陰に入ると強力な攻撃を行ってくるものもいるため、日向におびき出すようにキャラを日向に移動させる、敵を押し飛ばす効果のある必殺技で日向へ押し出す、キャラの回りがどこでも日向になるアイテムを使うといった戦略をとる必要がある。
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総じて戦闘には慣れが必要だが、慣れてくると緊張感と爽快感を両立させた戦闘を楽しめると好評である。
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ストーリーが進むとパーティークラスと呼ばれるレベルが上昇していき、レベルが上がるとシンキングタイムとアクティブタイムがやや短くなるかわりに、敵の攻撃にあわせてAボタンを目押ししてダメージを与える「反撃」や必殺技を連続してつなげる「ハーモニーチェイン」が開放されていくなど、プレイヤーの慣れにあわせて戦闘の行動も広がっていくので、順当に上達している実感もわきやすい。
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音楽
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桜庭統作曲の音楽は非常に好評
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通常戦闘曲である『Leap the Precipice』は通常戦とは思えないほど壮大な楽曲に仕上がっている。
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ダンジョンなどの曲も世界観を引き立てる良質な音楽がそろっている。
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また題材である「ショパン」が作曲したピアノ曲がスタニスラフ・ブーニンの演奏によってゲーム中で流れる。メニューのサウンドテストで桜庭氏の曲も含めていつでも聞きなおすことができる。
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グラフィック
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1080pに対応しており、次世代機相応の美しいグラフィックとなっている。草木、水なども美麗に表現されている。
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キャラクターたちも、元のキャラクターデザインをうまく3Dグラフィック化していると好評。
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収集要素や2周目もやり応えのあるものになっている。
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世界に点在する楽譜である「スコアピース」の収集や、敵の写真をとって写真屋に評価してもらってポイントをもらう「エネミーフォト」などがある。
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2周目は敵の攻撃力やHPが1.3倍になるため、よりガードやキャラの立ち位置の管理が求められる歯ごたえのある戦闘が楽しめる。
不評点
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シナリオ
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今作の評価を著しく下げたのはほとんどがこの部分といっても過言ではない。
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序盤こそ普通に進んでいくのだが、後半になるにつれていつ張られたのかわからない伏線や描写を削ったかのような不自然な展開がどんどんと目立っていく。
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また今作の夢の世界の謎やヒロインとショパンの関係なども、ほとんど描写がなされず、世界の根本の設定もゲーム中には説明してくれない。
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この設定は後に発売された攻略本に解説を丸投げしてしまっている。
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特にプレイヤーに不評だったのがエンディングとスタッフロールでのプレイヤーへの語りかけ。唐突に出てきたラスボスを倒すと、各キャラクターたちがプレイヤーに語りかけ、「努力し続けろ」「まだ間に合う」などといったアドバイスなのか説教なのかわからない言動をスタッフロールが終わるまで延々と聞かされることになる。
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ラスボスの唐突さもあいまって、電波な説教といったイメージを抱いたプレイヤーが多かった。
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キャラクターの言い回しや言葉遣いなども統一されていない部分が見られ、シーンによって不自然な会話になっている部分もある。
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後半の展開だけでなく、いつ主人公に好意を抱いたかわからないヒロイン、印象的だった中ボスを倒した後に捨て台詞などもなく何事もなかったかのように退場など、お粗末な部分が多すぎる。
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結果、自分で好意的に脳内で補完するといったことができないプレイヤーからすればただの電波シナリオにしか見えない。
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戦闘面
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戦闘での敵や味方の配置が固定。
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そのため戦略が固定化されやすく、何度も同じ敵と戦っていると飽きやすい。
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戦闘は基本的に「近づいて攻撃ボタン連打→行動終了直前に必殺技」の繰り返しと、攻撃面での幅が狭いためやや飽きやすい。
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その他
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エネミーフォトが高価に買い取られすぎるので、ほとんど資金繰りに困らない。
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このため戦闘がアイテムのごり押しなどがやりやすすぎるため、ガードの存在感が薄くなるときがある。
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ただアイテムを戦闘に持ち込める数は制限があるので過信は出来ない。
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低すぎる一週目の自由度。
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終盤の町に各エリアへの転送装置が存在するのだが、一週目では一度イベントで使ったら故障してしまう。
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更に各章ごとに行ける場所は限られており、シナリオ攻略以外にはできることがない。
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そのためサブイベントのほとんどが発生するにも関わらず一周目ではクリアできない。
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二週目になっても転送装置が使えるようになるのは終盤のわずかな期間、基本的に一本道である。
総評
独特の世界観やシミュレーションの要素を併せ持った戦闘システムなど光る部分も多かったのだが、シナリオひとつで全てを台無しにしてしまった。
一つ一つの要素は一級品になれるものがそろっていたはずなのに、それを組み上げる過程で失敗したといえる。
シナリオには期待せず戦闘などを重点に置くなら十分楽しめるゲームではある。
トラスティベル ~ショパンの夢~ ルプリーズ
【とらすてぃべる しょぱんのゆめ るぷりーず】
対応機種
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プレイステーション3
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発売日
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2008年9月18日
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ポイント
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シナリオ大幅改善の完全版
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※共通部分は省略する。
概要
約1年後に発売された完全版で、PS3単独で発売された。
変更点
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シナリオの大幅修正
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序盤は台詞など細かい変化があり、中盤から後半にかけてはキャラクターの心境などを補完するイベントが大量に追加され、スタッフロールの語りかけもまったく別のものに変更された。
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さらに特定条件を満たすことで3種類のスタッフロールのパターンを見ることができ、その中のひとつである「ショパン独白Ver」はこの物語の垣根といえる設定の種明かしがされる形となっている。
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物語の中でこれらの設定があまり説明されていないのは相変わらずであるが、種明かしがされる分改善されているといえる。
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新パーティーメンバー2人追加。さらに一部キャラのコスチュームチェンジ機能も追加。
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戦闘での敵配置がランダムとなった
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これにより同じ敵と戦っても、配置によって動き方を変える必要がでてきたためマンネリ感が軽減した。
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2周目の敵の攻撃力が2倍近くまで上がった。
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このためガードの重要性がより上昇し、緊張感がました戦闘が楽しめるようになった。
劣化点
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解像度が720pまでの対応となり、360版よりやや落ちている。
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セーブデータをセーブ、ロードする時間が長くなっている。
総評
ストーリーの電波度が大幅に軽減され、かなり理解しやすい物語になった。
劣化点もあまり多くなく、ストーリーも細かい突っ込みどころは残っているものの、360版と比べれば十分見られる物語になっているので、物語も楽しみたいプレイヤーはこちら一択となるだろう。