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ドラキュラ伝説 - (2020/12/23 (水) 13:32:44) の編集履歴(バックアップ)
ドラキュラ伝説
【どらきゅらでんせつ】
ジャンル
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アクション
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高解像度で見る
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対応機種
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ゲームボーイ
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発売・開発元
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コナミ
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発売日
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1989年10月27日
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定価
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3,300円
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配信
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バーチャルコンソール:【3DS】2012年3月14日/400円
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判定
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ゲームバランスが不安定
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ポイント
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常にマイペースを貫く漢(おとこ)らしい主人公 最凶キノコ 突き詰めると最強の敵はコウモリ
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悪魔城ドラキュラシリーズ
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概要
『悪魔城ドラキュラ』シリーズの1作。
主人公は初代『悪魔城ドラキュラ』の主人公・シモン・ベルモンドの先祖「クリストファー・ベルモンド」であり、初代の過去を描く。
本作は携帯機でいつでも『悪魔城ドラキュラ』がプレイできるお手軽さがウリではあるが、じっくり腰をすえて集中しなければならない高難度かつシビアなゲームとなっている。
システム
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横スクロール・ライフ制・残機制・時間制の2D面クリア型アクションゲーム。全4ステージ。
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コンティニューは無制限だが、セーブやパスワードなどの機能は無し。
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メインウェポンは従来通りムチで、パワーアップアイテム(本作は水晶)を手に入れることで二段階(初期段階含まず)にパワーアップするのも同様。
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本作オリジナル要素として、最強段階になると攻撃と同時にムチの先端からファイヤーボールが発生し、遠距離攻撃が可能になる。動きの遅いクリストファーにとっては非常に頼れる存在。
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ただし、ムチは敵から攻撃を受けるたびに一段階パワーダウンしてしまう欠点も持ち合わせている。最強段階になった直後に敵にぶつかったりするともう涙目である。
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サブウェポンはなし。本作においてハートは体力回復アイテムとなっている。
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そのため、シリーズにおけるステージクリア型ゲームの中では、本作は体力回復ポイントの数が非常に多い部類である。
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クリストファーの体力は10ポイントしかないが、敵から受けるダメージは1周目の時点では1~2ポイントがほとんど(最終ボスの体当たりのみ3ポイント)なので、初代のシモンよりも耐久力は高い(後述)。
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ステージ中の大きな段差は、階段の代わりにロープで移動する方式になった。
評価点
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グラフィックの緻密な描き込み、ステージの独特なギミックは評価されており、その難易度からコアなユーザーにも支持を受けている。
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難しいといっても理不尽なものではなく、ごく一部を除いてパターン化は容易にできる。「それをいかに正確にこなせるか」が本作の醍醐味でもある。
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BGMは12曲と少ないが、全て新曲であると同時に個々の出来も非常に良い。
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加えて音の左右の振り分けも効果的に使われている。イヤホン・ヘッドホンの使用を推奨。
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最終ステージのBGMはシリーズの名曲「Bloody Tears」のフレーズが盛り込まれておりファンならにやりとするところ。
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シリーズにおいて最終版でシリーズ過去作の人気曲を流すという演出は定番になっていくがその元祖といえる。(もっともフレーズを少し盛り込んだ程度なので本格的なものだと『悪魔城伝説』の「Dejavu」になるだろうが)
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クリア後は難度が上がった次周が始まる。周回ごとに受けるダメージが2倍…4倍…8倍と倍々になり、5周目では全てのダメージが一撃死となる超絶難度と化す。
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続編の『ドラキュラ伝説II』では難易度は適度なレベル(それでも十分難しいが)に落ち着き、操作性も良くなり、パスワードコンティニューも導入されるなど大幅に向上している。
賛否両論点
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重い操作性。
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クリストファーの動きが全体的に重く、遅い。特に歩きはドラキュラ史上ダントツの鈍足(この重さが良いという声もある)。
――とはいうものの、実際の歩行速度はファミコン版の悪魔城ドラキュラとそう変わらず、アニメーションがゆっくりである為より一層遅く感じられてしまうため、過剰なまでに遅い動きに見えてしまう。
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ムチの振りがワンテンポ遅れるため、コウモリや後述のブナグチーの胞子のような動き回る敵には、常に先読みで対処しなければならない。
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これはいずれも当時の液晶の反応速度の遅さによるもの。GB発売半年でのノウハウではキャラや背景のドット打ちが全て崩れてしまうためという側面があった。
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ギリギリジャンプを要求するシビアな局面が多数ある(その緊張感が良いという声もある)。
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ステージ1から早々と登場。もっとも、下が地面であるため単にやり直しで済む辺り、「ここで練習しろ」という意図なのだろうが…。
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問題点というわけではないがステージ3は、トゲが迫ってくるため急がなければならないうえに、ロープからのジャンプ(これも高さの見切りが重要)や落ちる足場との複合パターンが多くある個性的なステージで、特に難関となっている。
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それでも慣れは必要かもしれないがコツを掴めば安定して進める。
問題点
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前述の通り、敵から攻撃を受けるとムチが一段階パワーダウンしてしまう。
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初期状態のムチではとことん苦戦するバランスとなっており、1回のミスが致命傷になりやすい。また、後のステージになるほど水晶の配置が少なく、立て直しが困難になる。この容赦のなさはいかにも当時のコナミ社作品らしい。
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この為、プレイヤーの間でも「ムチがパワーダウンしないモードがあれば…」という声が多かったらしく、続編では「特定の敵の攻撃を受けない限りパワーダウンしない」仕様に改良される事になった。
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サブウェポンが無い。
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結果、攻撃手段の減少によりパターン化が必須。戦略性も薄れることに。
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穴、トゲ天井、トゲ床、トゲ壁など、即死トラップが多い(特に後半ステージは山積み)。
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乗ると落ちる足場の落下スピードが速い。クリストファーの落下スピードも速い。
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「ブナグチー」というキノコ状の敵は、地形に当たると反射する胞子を飛ばしてくるのだが、この胞子が極めて速い上に、ムチの出の遅さがあいまって叩き落とすのが難しく、難度を上げる要因となっている。
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といってもパターン化は出来るので、慣れればコウモリほど嫌な存在ではなくなる。しかし、さすがに厳しくしすぎたと思ったのか、続編では速度が劇的に落とされた。
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ステージ2開始直後がほぼ運頼み。
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地形が複雑なことに加えて3匹のコウモリが一斉に飛びかかってくる配置になっており、確実にノーダメージで切り抜けることはほぼ不可能。1~3周程度ならさほど問題ではないが、4~5周目では最難関箇所となる。
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セーブやパスワードが存在せず、携帯ゲーム機向けではない不親切さ。
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ゲーム自体は慣れれば30分程度でクリアできる長さではあるが、そこまで上達するにはやはりそれ相応の時間がかかるわけで、苦手なステージ(特に後半)をすぐに練習できない点は不満が多かった。
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ドラキュラ最終形態が微妙。
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第一形態は良かったのだが、後半は単なる巨大コウモリとなって画面上部を左右に飛び、時折コウモリを数匹出す攻撃をしてくるだけという代物に。
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ドラキュラに限らず、本作はボス戦よりも道中のステージの方が明らかに難しいという難易度バランスになっている。
総評
シリーズの一つでありながら共通要素があまりない、良く言えば意欲作、悪く言えば異端作。
ドラキュラ以外で他シリーズと共通する敵といえばコウモリくらいのもので、他もボス、アイテム、仕掛け、BGMなどどれをとっても本作オリジナルが極めて多い。
ゲーム中の爽快感は皆無で、とにかく忍耐を重ねたじっくりプレイを要求されるが、その分このゲームをクリアしたときの達成感はかなりのものである。
操作性の不便さなどものともしない剛の者はぜひ挑戦してみてほしい(目標はもちろん5周だ!)。
その他
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本作は『コナミGBコレクションvol.1』で『グラディウス(ネメシス)』、『コナミレーシング』、『コントラ』と共に収録されている。また、海外版ではカラー対応となっている(そのせいで隠し通路や一部のトラップがバレバレになっているのはご愛嬌)。
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3DSのバーチャルコンソールで配信されている。お値段は400ポイントで移植具合は極めて良好。『ドラキュラ伝説II』への布石かと思いきや、一年以上経った今も音沙汰がない。
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音楽CDはスーパーファミコン版『悪魔城ドラキュラ』、『ドラキュラ伝説II』とともに収録された「悪魔城ドラキュラ ベスト2」が発売されている。クリアな音質や2ループ収録など曲自体に問題はないが、ステージ2とステージ3の曲が入れ替わっていたり(おそらく曲名は正しい)、最終ボスBGMのあとに最終ボス「前」BGMが収録されてるなどミスも多い。
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また、ステージ1の曲名は「Battle of the Holly」だが、直訳すると「ひいらぎの戦い」となる。十中八九(むしろ十中十)「Holy」の誤植であろう。
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Wiiウェアにて本作のリメイク版『ドラキュラ伝説Rebirth』が配信されている。お値段は1000ポイント。他のRebirthシリーズ(グラディウス、魂斗羅)同様、完成度は高い。
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ただし、当初の予定では「ドラキュラ伝説のリメイク」としては開発されていなかったらしく、ドラキュラ伝説ならではの敵・仕掛け・BGMなどはほとんど採用されていないため、リメイクというよりほとんどオリジナルな内容となっている。『悪魔城ドラキュラ』シリーズの1つとしては良作なのだが、「ドラキュラ伝説のリメイク」を期待するとコレジャナイ感が強い。
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爆発しても橋を壊さないビッグアイ。段差移動はロープではなく階段。etc. せめて本作のボスが1体でも登場してくれれば…。(一応本作の一面ボスが雑魚敵として登場はする。)