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【わくわくわくせいぷりんせす】
ジャンル | 恋愛アドベンチャー | |
対応機種 | Windows 98/95 | |
発売元 | PUMPIE | |
発売日 | 1998年9月18日 | |
定価 |
通常:5,800円 通販:4,600円 |
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レーティング | アダルトゲーム | |
判定 | クソゲー | |
ポイント |
エロゲーの歴史上屈指のクソゲー 商業とはなんだったのか エロゲー史上最も抱きたくないヒロイン こいつで抜かないでください ワンマン企業制作 |
DOLLHOUSE(*1)の別ブランドPUMPIEより発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム。
グラフィック、シナリオ、BGMなど、ありとあらゆる面における出来の悪さで伝説となり、ある意味ではこれを超えるエロゲーはこの先も出ないと評された曰く付きの一品である。通称『わくプリ』。
山奥で車の運転の練習をしていた主人公。その車が大破してしまい、夜空を見ながらオ○ニーをすることに。
「星をみながらオ○ニー……なんて文学的なんだ」。すると、夜空の星の一つが地上に落ちてくる。
墜落現場に駆けつけてみると、落ちてきたのは星ではなく宇宙船だった。その中から一人の少女が現れ、
「あなた、オ○ニーしてたでしょ」と言いながら唐突にフェ○を始める。「むんむん星」からやって来た宇宙人の皇女である「パム」が言うには、
「主人公がオ○ニーしていたから宇宙船が落ちた(オ○ニーによって発生したエネルギーに影響されたという事らしい)」とのことで、
その責任を取るべく、パムをむんむん星に帰すために宇宙船のエネルギーを集めることとなるしかし、そのエネルギーというのが、石油でも原子力でもなく、イクイクパワー。
人と人とがエッチした時に発生するエネルギーのことだった。……こうして、主人公はイクイクパワーを採取するために女の子をナンパしてはエッチを繰り返すこととなったのであった。
……ストーリーを読んで首をかしげたくなったり、若しくは頭が痛くなってきたモニターの前の貴方。その反応は正しい。
感動的なストーリーで大勢のユーザーを魅了し、今なお名作と評される『ONE ~輝く季節へ~』がリリースされた1998年。
一方その裏で、このようなバカを通り越した奇妙極まりない作品もリリースされていた。
作品レベル的に商業の水準に達しているとは思えないその出来栄えは、ある意味、必見の領域に達している。
本作の2年後には同人ゲームの名作『月姫』が出ている事もあり、商業と同人の境目について考えさせられることは必至の怪作である。
このようなゲームも一応は商業ベースでリリースされていたことから、エロゲー界とは懐の広い業界といえる。
ゲーム業界の実験所と称されていた90年代のエロゲーで、独自性のあまりクソゲー化というケースは珍しくなかったが、特に独自要素があるわけでもないのにこの出来になったのは異常なことではある。
作品の発売当時からインターネットでは話題になり、レビューサイト等ではことごとく最低の評価がつけられた。
しかし、ダメさ加減があまりにも突き抜けていたため、ゲームの面白さ云々を抜きにして、ゲームが存在することだけでウケが取れてしまう領域にまで昇華されている。
そこが年月とともに風化や褪色及び相対化してしまった凡百のクソゲーとは一線を画すところであり、つまり本作は『デスクリムゾン』や『里見の謎』と同じように愛すべきバカゲーと呼ぶに値する作品であると言えるかもしれない。