【どるあーがのとう】
ジャンル | アクションRPG | ※Windows移植版 |
※FC移植版 |
対応機種 | アーケード | ||
発売・開発元 | ナムコ | ||
稼動開始日 | 1984年7月 | ||
配信 |
バーチャルコンソールアーケード 【Wii】2009年5月12日/800Wiiポイント |
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判定 | スルメゲー | ||
ゲームバランスが不安定 | |||
ポイント |
緻密なドットグラフィック 頭一つ抜きん出たサウンド 中世的で壮大な世界観 全体的にノーヒントな内容 激ムズな宝箱出現方法 ACゲームのコミュニティ発展に貢献 |
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バビロニアンキャッスルサーガシリーズ |
遠藤雅伸氏が『ゼビウス』の次に制作したアクションゲーム。
アイテム取得による成長要素を含んだアクションRPGで、迷路内をさまよいながらアイテムを集め、キャラを強化して塔の最上階に潜む大悪魔ドルアーガの打倒を目指す。
バビロニア神話を下敷きとした独特な世界観と、当時のゲームマニアをもうならせる高難度のゲーム性によりゲームコミュニティの発展を促して人気を博し、ナムコを代表する有名タイトルのひとつとなった。
神から授けられたブルークリスタルロッドの豊かな恵みで繁栄する平和な小王国バビリムは、
繁栄を妬みロッドの奪取を目論む隣国スーマール帝国の侵略によって蹂躙され、住民たちは天高くそびえる塔の建設に従事させられていた。
神をも恐れぬ帝国の所業に怒った神々の王アヌは雷で塔を破壊すると共に帝国の兵士たちの魂をロッドに封じ込めてしまう。帝国の目論見は潰えたに見えたが、時遅く塔の影によってロッドの光が遮られたことにより、
バビリム王国の守護神イシターとの戦いに敗れロッドに封印されていた大悪魔ドルアーガが復活を果たしてしまう。
ドルアーガは魔力で塔を再建して天に掲げられていたロッドを奪い、帝国の兵士の魂を復活させて立てこもる。
イシターの巫女カイが単身ロッドを取り戻すために塔に挑むもドルアーガの魔力に敗れ、石にされてしまう。
バビリム王国王子ギルガメス(ギル)は、ドルアーガを打倒してロッドを取り戻し、恋人のカイを救うため、
神から遣わされし黄金の鎧を身にまとい、ドルアーガの塔に挑むのだった。
+ | アイテム一覧 |
+ | 敵キャラ |
RPGの要素を上手く取り込んだゲームデザイン
シンプルな記号的表現ながらも分かりやすく、美しいグラフィック
小沢純子女史による美しいBGM
独特の世界観・ストーリー
プレイヤー心理を巧みに読んだ罠要素
アイテムの出現方法がノーヒント
難易度曲線がいびつ
+ | 序盤の高難易度面の例 |
システム面の不備など
あるゲーム評論家は本作に対してこう述べている。
「ドルアーガの真の魅力は、賞味期限付きであった。全ての謎を解明するまでの時間こそが、最もこのゲームを楽しく、面白く、奥深く見せていた時だった。」
ユーザー参加型の大規模イベント、あるいは社会現象として見るならば、間違いなくゲームの一時代を風靡したビッグタイトルの一つ。総合的な完成度にも優れ、傑作の名を冠するに相応しい。
ただし「単体のゲームとして見た場合」となると話は別で、当時の事情をかんがみてすら不条理に近い難易度――それもただ単純に難しいというだけでなく、発想そのものが理不尽な要素まで含む――を持つため、評価は渋くならざるを得ない問題児でもある。
激ムズ難易度のゲームではあるが、それがかえって当時のゲーマー達の魂に火を付けた結果絶大な人気を獲得、80年代前半においてはかの『パックマン』に次ぐナムコの看板タイトルとして認知されるに至った。
まさに時代の流れに乗ったゲームであり、だからこそ今でもその名が輝き続ける作品となり得たと言えるかもしれない。
多くのプラットフォームに移植された。主なものを以下に明記する。 その他の詳細についてはシリーズリンクを参照。
+ | AC版との相違点 |
ナムコのカタログIPオープン化プロジェクト
黄金期の名作のソースコードを公開しクリエイター登録により自由な二次創作作品を広く募集し、アプリコンテンツとして配信するというプロジェクトで、本作の二次創作作品も配信されている。