【なむこ くろす かぷこん】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売元 | ナムコ | |
開発元 | モノリスソフト | |
発売日 | 2005年5月26日 | |
価格 | 7,140円 | |
レーティング | CERO:12歳以上対象 | |
廉価版 |
PlayStation 2 the Best 2006年6月8日/2,800円 |
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判定 | 良作 | |
CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ バンダイナムコ クロスオーバー関連作品シリーズ |
カプコンの許諾を受けてナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)が発売したシミュレーションRPG。
ナムコやカプコンの新旧の人気キャラクター200以上が登場する両社のクロスオーバー作品である。
開発は『ゼノサーガ』シリーズで知られるモノリスソフトが担当。
スーパーロボット大戦シリーズのシナリオを担当した森住惣一郎がディレクションを務めており、オリジナル主人公を立てつつ有名作品からのゲストが大きな位置を占める点が同シリーズと共通している。
一方で、参戦キャラクターがすべて等身大の人間キャラクターであるという点や、ターンの概念の排除やコマンド入力によるアクション性の伴った戦闘システムにより差別化されていることが大きな特徴となっている。
参戦作は80年代頃の古い作品から、現在まで続いている作品まで様々で、本作独自の設定付けや世界観の味付けがなされているものもある。
+ | 参戦作品・操作キャラ一覧 |
操作キャラ以外にも、様々なキャラが上記作品から敵やNPCとして登場する。
他にも両社のゲームやエレメカ等からアイテムが登場している他、固有名詞がアイテム名として多数引用されている。
シミュレーションゲームとしてのインターフェイスは、ディレクターの森住惣一郎氏が関わっていた『スーパーロボット大戦シリーズ』に酷似しているが、根本面では大きく異なる戦闘システムが採用されている。
行動
戦闘
攻撃戦闘(BA攻撃)
防御戦闘
防御時は「ノーガード」「通常防御」「攻撃回避」、特定ユニット固有の「カウンタースキル」のいずれかを選択する。
ソロユニットとペアユニット
その他
とにかくキャラ同士の絡みが多い
ネタ
音楽
+ | OP |
格闘ゲームに似たアクション戦闘
ほぼ全てがアクション系のゲームジャンルである原作作品群の魅力を活かすには最適のシステムと言えるだろう。
誰もが役に立てる役割分担制
冗長なゲーム展開
シナリオ面の問題
キャラ間バランスの悪さ
エリアルシステムの問題点
その他
キャラクターたちの掛け合いや、隅々に至るまでに充実した原作由来の小ネタなど、原作ファンを意識したサービスに溢れており、それぞれのキャラにそれなりの見せ場も用意されている。原作ファンにはたまらない要素も多々含まれており、クロスオーバーゲームにありがちなキャラ崩壊、改悪などもほとんどなく、とにかくキャラクターを動かしていて楽しい、お祭りゲーとしてのクオリティは十分に保たれている。
一方、純粋なSRPGとしてみた場合、肝心のゲームシステム面、戦闘システム面では練りきれていない面や調整が足りない部分も散見し、詰めの甘い点が多い。キャラゲーとして楽しみたいにしても、キャラクター育成の自由度の低さやひとつのシナリオの攻略に多大な時間を必要とする戦闘システムやシナリオ周りの詰めの甘さからくる単調さがネックとなってしまい、中途半端になっている感が否めない。
とはいえ、企業を越えたクロスオーバーという事例だけで話題となり易かった当時の時代に、その期待に応えるだけのキャラゲー要素を詰め込んだ作品としては十分な評価を得ている。
*1 時系列はAC版終了後であり、続編の敵も登場するため実質的には「巻之弐」がベースとなっている
*2 画面上の障害物やアイテムキャリアーを壊す
*3 「移動して待機」「移動してオブジェクト破壊」の場合、「移動」の分と「待機」及び「オブジェクト破壊」の分の必要APが上乗せの上で消費される
*4 日本製ゲームブックの最高傑作と誉れ高いが、ナムコ公式ではなく、あくまでも公認作品である
*5 一部、主人公の有無によって、主人公のライバルキャラが出現するマップが変わるステージもあるので全く変化なしというわけではないが。
*6 主人公の零児との因縁の敵キャラである沙夜が出てくるステージだと、こういう流れが非常に多い。
*7 仲間キャラに当たる毒牛頭、毒馬頭は中ボス格ながらセリフが一切ない、名有りのモブ敵兵扱い。
*8 このことは森羅にも言えることなのだが、そちらも含めて後続の作品でネタにされている。
*9 「ギル&カイ+アーサー」「キング&フェリシア+アーマーキング」のみ。しかも後者は、フェリシアは助けを求めるのみで、実際に攻撃するのはキング&アーマーキングのみである。
*10 作中では「あのウイルス」と言われる
*11 しかしまるで皮肉のごとく、彼女のAP回復スキルの対象は彼女自身限定である。
*12 「邪神」の名は『ゼノサーガ エピソードII 善悪の彼岸』の限定版に付属したKOS-MOSフィギュアの造形の不気味さから名付けられた通称「邪神モッコス」に由来し(同項目を参照)、「武神」はガイ&ショウの流派である「武神流忍術」から来ている。「緑神」は前記2つの「神」になぞらえてクリノの緑色から名付けられた。
*13 本来には『鈍足だが単発攻撃力が高い』キャラなのだが、本作ではコンボの繋げにくさとヒット数の少なさが最終ダメージに大きく響くので、結果として低火力になってしまっている。
*14 攻撃範囲内にいる複数の敵をまとめて攻撃する兵器のこと。
*15 格闘ゲーム出身で個別のホームステージが存在する「モリガン&リリス」「春麗&キャミィ」が該当
*16 「キング&フェリシア」「凱&翔」「タキ&わや姫」「ベラボーマン&ワンダーモモ」「平景清&たろすけ」が該当
*17 「トビ・マスヨ&天現寺ひろみ」は、マスヨの出典であるバラデューク本編でメロディ主体のBGMが存在しなかったため例外となっている。
*18 キャプテンコマンドーの翔は、同作出身者が二人おりなおかつどちらも原曲が戦闘BGMになっているので曲そのものは聞けるが、別ゲーのキャラとのペアなので自分のターンでは流れない。
*19 該当するのは『ストリートファイター』シリーズのローズで、同作出身のソロユニット中、唯一自ステージのBGMが使用されていない。(なぜか『春日野さくら&神月かりん』の行動時に流れる「STAGE SAKURA」で代用されている)
*20 厳密にはその前身の『COMPACT2』