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ダイナマイト刑事 - (2015/01/15 (木) 00:34:52) の編集履歴(バックアップ)


本項目ではアーケード及びセガサターン用ゲーム『ダイナマイト刑事』とそのPS2移植版である『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.26 ダイナマイト刑事』について紹介しています。



ダイナマイト刑事

【だいなまいとでか】

ジャンル ゴチャバトルアクション
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対応機種 アーケード(ST-V)、セガサターン
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
稼動開始日 1996年
家庭用 1997年1月24日/6,090円(税込)
廉価版 サタコレ:1998年3月12日/2,940円
分類 良作
バカゲー

概要

  • ベルトスクロールアクションゲームとしては業界初の、フルポリゴンによるゲーム。最大2人まで協力プレイが可能。
    • 強行潜入捜査を行うブルーノ・デリンジャー警部補(1P)とシンディ・ホリデイ警部(2P)を操り、ウルフ本郷率いるテロリストから大統領の娘を救うというストーリー。
    • テロリストによって占拠された高層ビルを舞台にした世界観や、主演のブルース・ウィリスを意識している風貌の主人公「ブルーノ・デリンジャー」等の点から察することができるが、本作は元々映画『ダイ・ハード』のゲーム化を見越したものである(当時版権がおりる前だった為、ダイナマイト刑事になったと言う経緯がある)。
      • 実際、海外では『DIE HARD ARCADE』として発売された*1

特徴

  • 1レバー+3ボタンで操作。ボタンはそれぞれパンチ、キック、、ジャンプの3種類。
    • レバーと3つのボタンの組み合わせで様々な技が出せ、 パンチやキックを中心とした基本コンボや、ザコ敵を一撃で倒せる”逮捕”、完全無敵の”旋風脚”など技は多数。
    • 落ちている武器を拾って使用する事も出来る。銃器もあるがそれ以外にも様々なアイテムを武器として使える。
    • 当時人気だった『バーチャファイター』シリーズを代表する3D格闘ゲーム意識したような作りにもなっていて、敵を浮かせて空中コンボを決めたり、ジャイアントスウィング等のバーチャお馴染みの技も出すことが出来る。
  • 激しいゴチャバトルを繰り広げる「アクションシーン」を中心に、「CAUTIONシーン」を含めた全5ステージで構成されている。
    • 前者はいわゆる「熱血硬派くにおくん」に似た半固定画面での戦いだが、演出が画面の拡大など技術の進歩によりダイナミックになっている。
    • 後者は画面の指示に従ってレバーやボタン操作を行う物(いわゆるQTE)になっており、入力に成功すると微量だが体力が回復するので、非常に重要である。
  • 他、ライフが満タンの状態で回復アイテムを取得すると、ライフの上限を越えてライフを上げる事もできる。

おバカな点

  • ゲーム自体は良くできたアクションゲームで難易度の高さから攻略しがいのあるゲームと評された。
    だが、このゲームの真価はシステム部分以外の 大量に盛り込まれた濃く、変なおバカ要素の数々 にある。
    • 敵はテロリストなのだが、チンピラからパンツ一丁の奴、相撲取りもどきにアフロヘアー、四本足ロボ等々到底テロリストに見えない連中ばかり。続編では 悪化
    • 使える武器が本当に多岐に渡っている。
      • 銃器は拳銃やマシンガンが主だが、中には対戦車ライフル等の物騒な代物もある。
      • その他の武器も様々。振り回すもの(ナイフ、鉄パイプやモップ等)や投げつけるもの(ドラム缶や柱時計等)だけではなく「消火器の消火剤を浴びせる」「殺虫剤とライターで火炎放射」、果ては「コショウを振り掛ける」といったものまであり実に個性的。こちらも続編ではフランスパンや便器、ブラストシティ筐体など更にふざけた武器が多数追加されている。
    • そしてプレイヤーの背中に『POLICE1』、『POLICE2』と書かれてたり、救出目的の大統領の娘が不細工で怖い、等プレイヤー側にもおバカ要素がしっかり存在。
    • これらの他にも(いい意味で)イカれたネタが満載。

難点

  • 敵味方それぞれ横方向にしか向けない。
  • 完全ライフ制。残機が無く、一度死ぬとコンティニューへ直行。
    • アーケード版のみ、ディップスイッチで残機を設定することが可能。
  • 回復アイテムが少なく、回復量も微妙。
    • しかし、前述した通り「CAUTIONシーン」でもライフを回復させる事ができるので、ボタンを押したり、レバーを倒すタイミングを覚える必要がある。
    • そして下記の移植版ではクレジットはおまけゲームをプレイしなければ増加しない。

  • 一般的には特有の高難度でウケが悪かったが「コショウ」や「殺虫剤」といった数々の変な武器や、あまりかわいく見えない大統領の娘等のおバカな要素が一部で支持を受けた作品。

移植

  • 最初に発売されたセガサターンへの移植版は、ST-Vがハード互換基板であった為移植度はかなり高い。CD-ROM故の長い読み込み時間がネックではあるが、BGMはそれを活かしたオーケストラアレンジとなっている。
    • コマンドを入力すれば内蔵音源版BGMに変更することも可能。後述のPS2番には収録されていない。
    • オプションも存在するが、変更できるのは同士討ちや流血表現の有無程度で、AC版にあった難易度・残機設定は存在しない。
    • セガの初期ゲーム『ディープスキャン』が収録されていている。コンティニューのためのクレジットはこれを遊ばないと増えない。
  • 2006年4月27日には、SS版を基にし新モードを追加したプレイステーション2版『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.26 ダイナマイト刑事』も発売された。詳細は後述。

続編等

  • 本作の続編として1998年にMODEL2基板で製作された『ダイナマイト刑事2 カリブの海賊編』及び2006年にNAOMI基板で製作された『2』のバージョンアップ版『ダイナマイト刑事EX アジアンダイナマイト』が存在する。
    • 『カリブの海賊編』はパワーアップによる攻撃面の強化により難易度が低下し、ライトユーザーには喜ばれたがコアなファンには嫌われた。1999年には当時最新ハードであったドリームキャストに多数の追加要素を加えて移植されている。
    • 一方『アジアンダイナマイト』は新しく追加された「コスチュームチェンジ」は強化されるより弱体化する物が多い点や、「前作のバージョンアップ版」という扱い故ガッカリゲー扱いされやすい作品になっている。
      • なお、グラフィックやバカゲー要素はシリーズを重ねるたびにパワーアップしている。
  • 他、本作のシステムを流用した作品として、『THE HOUSE OF THE DEAD』シリーズの外伝作の『ゾンビリベンジ』も存在。
    • こちらは敵がテロリストから派生元のシリーズ同様ゾンビに変更されている他、世界観から明らかに浮いている『毒島力也』がカルト的人気の作品になっている。
  • ベルトアクションを発展させて全方向への攻撃を可能にした本作の手法は、続編や後の『スパイクアウト』などに受け継がれていく。
  • セガ・カプコン・バンナムの3社によるコラボレートゲーム『PROJECT X ZONE』(2012年10月11日発売)に、セガ代表の一人としてブルーノの参戦が決定。ボイスはブルース・ウィリスの吹き替えを担当した経験がある、樋浦勉氏。
  • 2014年にノベライズ版が発売された。発売は『いっき』『スぺランカー』『アイドル八犬伝』などレトロゲームのノベライズで有名な桜ノ杜ぶんこ。

SEGA AGES 2500シリーズ Vol.26 ダイナマイト刑事

【せがえいじす2500しりーず ぼりゅーむ26 だいなまいとでか】

ジャンル アクション
対応機種 プレイステ-ション2
発売元 セガ
開発元 セガ(日本&上海)
発売日 2006年4月27日
定価 2,500円
分類 良作
バカゲー
ポイント 良移植だがメモカ未対応
対応さえしていれば神移植
配信 PlayStation2アーカイブス:2012年8月22日/800円
SEGA AGES 2500シリーズリンク

概要

ダイナマイト刑事』の移植版でサターン版の完全移植の他、さまざまな追加要素が存在する(半分ぐらいはおバカ要素だが)。

PS2版で追加された要素

  • 道中に落ちているアイテムを拾う事によって着替える事が可能。
    • 着替えたところで性能が変わるわけでもない。ただのネタ要素。
  • グラフィックが強化された「DYNAMITE DEKA MODE」
    • 公式サイトには当時「助けたくない」とさえ言われた大統領の娘もこのとおりという言葉が。
  • 難易度が下がった「EASY MODE」
    • 前述のコスプレでゴールデンアックスの衣装に着替えられる。その際ステージボスもデスアダーの衣装に着替え、ご丁寧にBGMや背景までもがゴールデンアックス仕様となる。
  • 逮捕のみで敵を倒す「ARREST MODE」
  • 敵も味方も(ボス以外は)銃火器一発で死亡の「ONE SHOT KILL MODE」
  • ダメージで死なない代わりに制限時間の存在する「DEADLINE MODE」
  • プレイヤーが「獣王記」の獣人となる「ALTERED BEAST MODE」
  • ミニゲームとして1966年に稼働したアーケードゲーム「ペリスコープ」が追加。
    • 家庭用移植の際、クレジット稼ぎのミニゲームとして往年の名作が移植されるのが恒例行事となっていたが、まさかのエレメカ移植である。
    • シークレットホームページでは製作時の苦労話が収録されている。
  • ギャラリーモード収録。
    • 数々の資料やサターン版取説の他、当時話題となったサターン版CMも見る事が出来る。

欠点

  • メモリーカードに対応していない。そのためプレイするごとにパスワードを入れなおしたりオプションを設定しなおしたりしなければならず、若干面倒。
    • 公式シークレットページでメモリーカード未対応について謝罪した。
    • とはいえ、それを差し引いても優良移植。対応していたら間違いなく神移植だった。
  • 前述の追加モードの大半がコンティニュー不可能。難易度の高さと相成って、よほどの腕が無いと追加モードを堪能する事ができない。

まとめ

  • システム周りに若干難があるものの、全力で斜め上に突っ走りましたという全盛期セガのバカっぷりを堪能できる良移植。
    • 2012年に8月22日には上記のPS2版がPSストアで配信された。価格は800円。やはりセーブ機能は存在しない。
      データをPS3のHDDに保存する形式の為、元々短かったロード時間がさらに短縮されており、PS2版以上の快適なプレイが可能となっている。
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