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PC原人 - (2017/03/15 (水) 13:45:29) の編集履歴(バックアップ)
PC原人
【ぴーしーげんじん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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PCエンジン
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メディア
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3MbitHuカード
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発売元
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ハドソン
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開発元
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ハドソン、アトラス、レッドカンパニー
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発売日
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1989年12月15日
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定価
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5,800円
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プレイ人数
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1人
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配信
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バーチャルコンソール 【Wii】2006年12月2日/600Wiiポイント 【Wii U】2013年12月25日 PCエンジンアーカイブス 2009年11月18日/上記共に600円
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判定
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良作
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PC原人シリーズリンク
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概要
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PCエンジンを代表するアクションゲーム。驚異的な石頭をもつ主人公の「PC原人」を操作し、悪の大王「キングタマゴドンIII世」を倒すのが目的。
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オーソドックスな2Dアクションで、キャラや世界観のユーモラスさが特徴。
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ハート3つのライフ制(最大で5つ)で落とし穴などの即死トラップや、タイム制(及びタイムオーバーによる1ミス)は無い。
特徴・評価点
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アクションがとにかく他に類を見ないものである。
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メインの攻撃が頭突き(本作ではボンク攻撃という)。他に飛び道具などはまったく無い。
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ジャンプ中に頭突きをすると真っ逆さまになり、下にいる敵に落下攻撃ができる。これをスピンボンクという。普通の頭突きの2倍の威力であり、本作の主な攻撃方法である。
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後述のパワーアップ状態で地面にスピンボンクを当てた場合、同一画面で地面の上にいる敵の動きを止めることができる。ただしボス敵には通用しない。パワーアップ状態により効果時間は違う(もちろん変人時が一番長い)。
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逆さまの状態で再び頭突きをすると元の体制に戻る。このとき、落下スピードが1に戻るので連続でスピンボンクを繰り返すと長い間滞空ができ、ジャンプの距離を伸ばす回転ジャンプができる。
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頭上にいる敵にはジャンプして頭をぶつけるだけで攻撃ができ、上に吹っ飛んだ敵は連続でヘディングするように攻撃できる。これを何度も繰り返すとボーナス点がもらえる。
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連射パッドを応用すれば、回転しながら敵にアタックし続ける永久滞空ジャンプという芸当までできてしまう。その対策からか続編の"2"では回転判定が緩くなってしまっている。
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キャラクターがコミカルで、敵キャラも個性的である。
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原人の様子も多彩で見ていてとても面白い。敵キャラも原始時代(のようなもの)の恐竜をモチーフにしたものが多く、個性的。
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アイテムの肉(いわゆるマンガ肉)を食べると頭が爆発して見た目がおかしなPC猿人やPC変人にパワーアップする。ボンクの攻撃力が増す他、PC変人にパワーアップすると一定時間無敵状態になるので、その間に移動距離を稼ぐのも作戦である。ただし、時間経過やダメージを受けることによりパワーアップ状態は失われていき、最終的には原人状態に戻る。
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ジャンプボタンを連打することにより一部の高い壁を歯で噛み付いて登ったり、滝の流れに逆らい泳いだり。
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ダメージを受けると目が飛び出たり、歯をむき出して飛び上がったりととにかく動作がマンガ調で見ていても楽しい。
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敵キャラもバタ足で原人を追い掛け回す見た目がかわいい「ちっくん」や原人と同じ頭突きをしてくる「でこたん」、顔のあるサボテン「あみーご」まで多種多彩。
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各ステージのボスキャラクターはキングタマゴドン三世によって洗脳されているという設定だが、『天才バカボン』や『おそ松くん』などを意識したキャラだったり、『あしたのジョー』の矢吹丈まんまのキャラもいたりもする。
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他にもアイテムを出したりジャンプ台となるものが花(ばねばな)だったりと多くの工夫がされている。油断しているとニセモノのばねばな(とらっぷ ふらわー)に襲われたりもする。
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先述の通り即死トラップが無く、回復アイテムを出す「ばねばな」や隠しフィーチャーが多い上、エクステンドもある。難易度は後半になるにつれ高くなっていくが、そう難しいものではなく大体はごり押しで進めていける上、アクションゲームに慣れている人なら楽にクリアできる。簡単なアクションがやりたい人にもオススメ。
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BGMもPCエンジンでありながらレベルが高く、世界観にも合っている。
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全編通してオリエンタルな曲調であるのが特徴。ステージ1の原始的な穏やかなBGMから、「さらざら さばく」「ぶるかの ぬま」で流れる黄昏時に似合うエキゾチックなBGM、ボーナスステージや「むーんらんど」の透明感あるBGMなど多彩で、ディレイかかった曲もあり聴き応え抜群。ボス戦の曲も一聴する価値はある。
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効果音もクリアかつきらびやかな音が鳴ることも特徴。「しゅりけーん」の分身時、「がんごーん」の氷の塊、「ぷりんせすどらごん」の王冠奪還時などの音も印象に残る。
問題点
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確かにコミカルだが、後のシリーズに比べると雰囲気がやや暗い。
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作品自体が原始時代の設定という点では時代錯誤するような物も少ないため、相応しい表現であるのは必然とも言える。漫画・アニメの「はじめ人間ギャートルズ」を意識した世界観と思えばうなずける話である。
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敵キャラクターやステージも自然かつ原始時代(中生代)を意識したものが多いので、いまいち明るさに欠けるのは仕方ない。強いて挙げれば「すてご おか」「骨エレベーター」「おぞん こうげん」と各ボスの見た目くらいか。
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後の2・3以降は敵キャラクターが現代的な文化を持っていたり、乗り物やフィールド・敵の立場に近代(オーバーテクノロジー)的なものが登場しており、雰囲気ががらっと変わりコミカルさが増している。
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ゲーム中では明確なストーリーが語られず、ボスを倒した後の台詞にもイマイチよく分からない。
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ステージ3のボス「がんごーん」とステージ4の「あぽろ」から断片的に黒幕がいると示唆する台詞が伺えるのだが、それ以前のボスの台詞が漠然としていて掴みづらかったりする。
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「"PC原人"vs"キングタマゴドンIII世"」の構図そのものがこのゲーム、というか一連のシリーズのストーリーと言える。
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取扱説明書のバネ花の紹介で紹介されている4種類のバネ花のうち、ジャンプバネ花を除く3種類のバネ花の写真と説明されている色が一致していないというミスがある。
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進行上致命的なバグがある。
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らうんど5のボス「たまごどん 3せいごう」のフロアに入る直前にある現象。あるはずのない所でブロック判定があり、進行不可になるというバグがある。タイムアップも無いためリセットするしかない。「ゲームセンターCX」でも同様の現象が起き、やむなくリセットするという場面があった。
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バーチャルコンソール・ゲームアーカイブス版でも起こる現象らしいので、くれぐれもご注意を。
総評
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多彩なアクションや低めの難易度でテンポ良く進む内容はとても面白く、PCエンジンを代表するアクションゲームとして語られている。
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バーチャルコンソールとゲームアーカイブスにて配信されているので気になったらプレイしてみてはいかがか。
余談
その後ハドソンお得意の多機種展開がされ、FCにてFC原人、GBにてGB原人、SFCにて超(スーパー)原人と発売されている。PC原人とPCエンジンをかけたシャレの意味がほぼ薄れていっている…。
Pi Studios(海外)で製作されていたリメイク作品である『PC原人~巨大彗星だい接近!~』(PS3 & Xbo360)はトレーラー映像まで公開されていたが2011年3月に開発中止となった。