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Echo Night - (2014/09/22 (月) 20:17:39) の編集履歴(バックアップ)
Echo Night
【えこーないと】
ジャンル
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ホラーADV
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対応機種
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プレイステーション
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メディア
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CD-ROM 1枚
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発売・開発元
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フロム・ソフトウェア
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発売日
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1998年8月13日
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定価
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5,800円(税別)
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プレイ人数
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1人
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対象年齢
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CERO:B(12歳以上対象)
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廉価版
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PlayStation the Best:1999年6月3日/2,800円 PS one Books:2001年11月15日/1,800円(共に税別)
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配信
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ゲームアーカイブス:2007年8月30日/600円
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分類
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良作
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概要
『キングスフィールド?』のシステムを流用して作られた一人称視点のホラーADV。そのため、操作タイプにキングスフィールドタイプが用意されている。
プレイヤーは主人公リチャード・オズモンドとして豪華客船を舞台に成仏出来ない魂たちと触れ合い、謎を解いたりアイテムを使い、彼らの望みを叶えて昇天させる事で物語を進めていく。
あらすじ
1937年、アメリカ。
ある日、リチャード・オズモンドの元に奇妙な手紙が届けられた。差出人は父。中には小さな鍵が一つのみ。
思い悩むリチャードは父の家が火事にあったと警察から連絡を受け自らの故郷に向かう。
到着したときにはすでに家はほとんど焼け落ちており父の姿はない。
家の中を探索するうち見つけた絵に触れた途端、リチャードは見知らぬ船の上へと飛ばされてしまう。それは24年前に行方不明になった豪華客船「オルフェウス号」だった。
リチャードはオルフェウス号を探索し、そこを彷徨う魂と触れあいながら、父とオルフェウス号の持ち主にであるウィリアム・ロックウェルにまつわる因縁を解き明かしていく。
特徴
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一人称視点のホラーADV。船内を探索し謎を解き、死者達の望みを叶えることで先に進んでいく。
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死者たちは大抵この世に未練を残している。話しかけて死者の求めているものが何かを突き止め、船内で手に入れたアイテムなどを渡すことで魂を浄化する。
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主人公・リチャードがゲーム中で出会うのはほぼ全員が死者のため、直接的に交流することはない。彼らの過去を垣間見ながら、一種の傍観者視点で物語は進む。
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浄化すると「アストラルピース」という宝石のようなものを落としていく。回復アイテムと交換可能な他、EDに影響している。
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探索の途中、亡霊が襲ってくることがある。こちらからの攻撃手段は存在せず、電気を点けて撃退するか部屋を移動するしか逃れる術はない。BGMと相まって焦燥感と恐怖を煽ってくる。
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特定の場所で道を塞いでいる他、暗い場所で一定時間経つと出現するので、部屋に入ったらまず明かりを点けるのが基本になる。
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当然全ての場所の電灯が点くわけではない。慌ててたどりついたスイッチが反応しなかったり、灯りが点いているからと安心していたら電球が破裂して真っ暗になってしまったり…と、光のある場所=安全という図式は暗い場所への恐怖感を高めている。
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亡霊には一人々々名前と年齢が設定されており、ゲーム進行に合わせてメモに記録されていく。ヒントになるだけでなくその人物の背景も分かる。
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時間の要素があり、甲板などに出た時に見える外の風景にも反映されている。特定の時間しか開かない部屋があるなど謎解きに絡んでいる。
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エンディングは3種類のマルチエンディングとなっており、クリア後にはプレイ内容がスコアで評価されるというやり込み要素もある。
評価点
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秀逸なストーリー
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スプラッターやグロテスクに代表されるおどろおどろしい恐怖ではなく、霊たちの過去・未練を描いた静かで哀しい物語が特徴的。真相を知れば逆に同情してしまいたくなるストーリーが本作最大の魅力。
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名前や背景が設定されているのは、こちらを攻撃してくる亡霊も例外ではない。彼らがそうなってしまったのにも理由があり、生きていた頃の思い出の品を渡すことで浄化することができる。
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音声面の演出
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登場人物のほとんどの台詞は声付き。BGMも良質で音にこだわって作られている。
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"しゃがむ"ことで、立っていては出来ないアクションが可能になるという発想が謎解きの幅を広くしている。
問題点
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"とにかく酔う"
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3Dゲームの宿命とも言えるだろうが、一人称視点かつ探索のため上下左右にカメラをぐるぐる動かすことになる本作では特に顕著。
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グッドエンディングの条件が少々面倒
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グッドエンディングを見る条件は「アストラルピース」を全て手に入れること。
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ここで問題になるのがカジノにいる3人の亡霊。スロットorルーレットでチップを100枚稼ぐ→ブラックジャックで200枚稼ぐという二段階の手順を踏まなければならない。100枚稼ぐまではセーブ&ロードで地道に貯めることができるがブラックジャックは途中でやめられない。運が悪いとかなり時間がかかってしまう。
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一応船内を探索することでチップ20枚と引き換えられる券が計5枚拾えるので、これが救済措置となる。
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ちなみにチップを全て使い切ってしまっても元手を数枚くれるので詰むことはない。
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セーブポイントが少ない
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死んでから対策するゲームなので、小マメなセーブが必要なのだが…。
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まず、最初のセーブポイントまでが長い。ある程度探索しないとセーブポイントを見つけられないので、探索中に死ぬとNew Gameから始めることになる。
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とある施設に探索に入るとセーブポイントに戻るためのドアがロックされて長期間セーブできなくなるが、本ゲーム中屈指の難関があることや、謎解きに必要なitemが手元にない可能性もあるため凶悪。
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一部の謎解きの難易度が高い。
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ある機械の操作方法について、壁に貼られた紙にヒントが書かれているが、一部が「文字が濡れて読めない」ため、該当部分は総当りで試すこととなる。
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凶器と狂気を併せ持った生きた人間(明るくても存在できる)に攻撃を受けながらの謎解きなんて、初見では無理。
総括
亡霊を敵として倒すのではなく、思い残した願いを叶えることで物語を進めていくという、静かで悲しいホラーADV『Echo Night』シリーズの一作目。
現在は二作目の『Echo Night #2 眠りの支配者』と合わせてゲームアーカイブスで配信されているのでADVが好きだったり敵と戦ったりするホラーゲームは苦手という人はプレイしてみてはいかがだろうか。