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ポケモンボックス ルビー&サファイア - (2016/10/13 (木) 04:15:58) の編集履歴(バックアップ)


ポケモンボックス ルビー&サファイア

【ぽけもぼっくす るびー・さふぁいあ】

ジャンル ユーティリティ

対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
発売元 ポケモン
販売元 任天堂
発売日 2003年5月30日
定価 2,100円
GBAケーブルパック:2,940円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個(59ブロック使用)
レーティング CERO:全年齢対象
周辺機器 GBAケーブル対応
備考 メモリーカード251非対応
判定 なし
ポイント まさにタイトル通りのソフト
ポケットモンスターシリーズ関連リンク


概要

ポケットモンスター ルビー・サファイア?(以下RS)』との連動プレイを目的に作られた。
後に発売された『ファイアレッド・リーフグリーン(以下FRLG)』と『エメラルド』にも一部制限はあるものの対応している。


特徴

  • 起動方法
    • 接続にはGCで本作を起動、GBAケーブルでGCとGBAを繋いだ状態で、GBAのソフトを起動するという手順を踏む。
      • なお、起動時とセーブ時以外はGBAの電源はオフでも問題ない。
  • 本作には専用のメモリーカード59が同梱している。
    • 本作のみで容量がいっぱいになるので、他のゲームのデータはセーブできない。
    • ちなみに本ソフトは大容量のメモリーカード251には対応していない。
    • また、1つのメモリーカードを複数のGBA版のデータで共有できる。ただし問題もあるが(後述)。
  • 『RS』を初めとするGBA版で入手したポケモンを預けられる。最大で1,500匹まで預けることができる。
  • ボックス管理人のアズサは『RSE』でボックスを管理しているマユミの姉。キャラデザは好評。
  • 『RS』に限り、本作を通してテレビ画面上でプレイすることができる。
    • ただし通信機能は利用できない。また倍速機能もない。
    • 『RS』を本作を使ってプレイすると、任意のタイミングでプレイ画面を1枚だけキャプチャすることができる。撮った画面はボックスの壁紙として使用することができる。
  • 預けたポケモンのコマを作り、専用ステージにディスプレイすることも可能。
    • あくまでも飾って楽しむだけのものなので、特典は何もなし。本作の数少ない遊べる要素である。
    • ただし3Dモデルではなく、2Dドット絵をテクスチャーとして貼り付けたコマである。

評価点

  • 複数のソフトを所有していれば、交換することなくポケモンを自由に移動できる。
    • またGBA一台だけでも本作だけで他ROM間の移送ができる。
    • 本家では1匹の交換に1分近く費やすため、図鑑完成など大量のポケモンをやり取りする際には、非常に便利である。
    • 通信進化するポケモンにかわらずのいしを持たせなくても受け渡しができるのも地味な利点である。
  • 同じROMから一定数預けることで、特別な技を覚えたポケモンのタマゴがもらえる。
    • 初利用、100匹、500匹、1499匹に応じて「みねうちチルット」「しんそくジグザグマ」「ネコにこばんエネコ」「なみのりピチュー」のタマゴがもらえる。ステータスを見るには、当然本編でフィールドを走り回ってタマゴをかえす必要がある。ただし、各ROM1回しか受け取れない上、新しくもらうにはデータを消して該当数集め直す必要があるなど、厳選は困難である。
    • エネコ以降は努力対効果に釣り合うかと言われれば相当微妙ではある。
    • 「しんそく」は進化後のマッスグマを対戦で使う場合にはほぼ必須の技であり、マッスグマのために購入した人もいた。とはいえ厳選は至難の業である。

問題点

  • 他人のポケモンのやり取りするための条件が面倒。
    • 最低でもポケモン図鑑の「つかまえたかず」を100種類登録していないと移動ができない。
      • 100種類というのは各バージョンに出現するうちの半数近くに及ぶので、集めるには非常に手間がかかる。
      • また、エメラルドでは殿堂入り後・全国図鑑にするまで接続すらできない。『FRLG』は殿堂入り後・ネットワークマシン完成まで進める必要がある。
    • 手軽にポケモンのやり取りができない持ち主のROMがない場合、前述の方法か初期化以外でしか解決できないといった点から、ポケモン引っ越しツールとしてはかなり問題がある。
  • 道具のやりとりができない。
    • ポケモンに道具を持たせることで一応やり取りができるが、いちいちポケモンに持たせたり預ける必要があるため面倒。
    • 『RS』には「もちものを せいりする*1」機能がないので余計に不便に感じる。
  • 特典のタマゴをもらうための条件がわかりにくい。
    • 「一定数のポケモンを預ける」ことが条件だが、接続中のカートリッジから預けたポケモンしかカウントされない。
    • 条件はゲーム内で明示されていないので、複数のカートリッジで本作のデータを共有している場合はわかりにくい。なお他産のポケモンでも自分のカートリッジを最後に経由させればカウントされる。
    • また、受け取ったフラグはメモリーカードではなくGBAカートリッジの側に保存される点も説明されない。2回目をもらうために、メモリーカード上にある本作のセーブデータを初期化しても無意味である。

総評

正直な話、ポケモンをやり込んでいるプレイヤー以外にとっては「作る意味あったの?」としか言いようがない作品。内容が薄いために特筆すべき評価点も問題点もない。「GBAケーブルとメモリーカード59を同時に買ったら、薄い内容の無料ソフトがおまけでついてきた」と考えれば、少なくとも損した気分にはならないと思われる。


余談

  • 発売後しばらくすると値崩れが起こり、新品のGBAケーブル単体と変わらない値段で売られることがしばしばあった。
    • そのため、本作に付属されているメモリーカードとGBAケーブルを安価でバラ売りをしている店もあった。
  • GBA版『RS』のバグやセーブの抜け穴を利用するためにこのソフトが使用されることが稀にある。
    • 「海流バグ」といわれるタマゴや育て屋の歩数稼ぎに、実機では十字キーを固定する必要があるが、このソフトを使えばGCコントローラーのスティックのニュートラル位置を変えるだけで安定して何時間でも放置できる。
    • 強制セーブかつコンティニュー機能がないバトルタワーでの連戦において、データを取り込んで遊びセーブ時にソフトに戻すという仕様の盲点を突き、バトル開始時のセーブを失敗させることで何度でもやり直せる。
  • 本作で『RS』をプレイできるのは、ROMからゲームデータを吸い出すのではなく、ソフト本体に『RS』のデータが丸々入っているという少々変わった仕様のため。
    • 『FRLG』『エメラルド』を本作ではプレイできないのはこのためである。
  • 本作で入手できるマッスグマは『ORAS』のレーティングでは使用できない。
    • そのため、本作の数少ない長所である特典のタマゴの価値はほぼなくなったと言える。