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GITADORA Tri-Boost - (2016/12/24 (土) 11:55:21) のソース

*GITADORA Tri-Boost GuitarFreaks / DrumMania
【ぎたどら とらいぶーすと ぎたーふりーくす/どらむまにあ】
|ジャンル|音楽ゲーム|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~|
|稼動開始日|2015年4月21日|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|MASTER譜面の標準搭載&br()プレイヤーボードの実装&br()版権曲の定期追加&br()プレイヤーボードのゴタゴタによる更新遅延&br()終了イベントの代替策無し|~|
|>|>|CENTER:''[[GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ]]''|
//最終更新2015/08/06 とりあえず仮置き
//2015/08/07「過去作と比較して劣化してる」面が目立つので判定は黒歴史(仮)に変更。判定に関しての意見は「音ゲー関連総合スレ」まで。
//判定に関しては黒歴史はスレで否定されてます。(する気があるかは別として、クソゲー判定も以前否定されています。) 記事化する際には判定は相談が必要かと思います。
//2015/08/10 スレを元に判定なしに変更、追記。(記事化の際には更なる議論が必要ではあると思います)
//2015/12/06 ポイントを加筆訂正
//2015/12/17 記事作成
//2016/03/29 加筆訂正
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#contents(fromhere)
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**概要
GITADORAにモデルチェンジしてから3回目のオンラインリニューアルアップデート。~
今回はプレイヤーボードやベアガーデンといったオンライン要素、アドバイザースキル等でセッション要素が強化されている。

**評価点
-MASTER譜面が(ほぼ)標準搭載
--前作まではボス曲などを中心に更なる高難易度譜面として搭載されていたMASTER譜面が今作ではごく一部の復活曲を除いたほぼ全ての楽曲に搭載されている。
--"比較的低難易度値のMASTER譜面"も登場。同じ難易度値でも高難易度区分ではテクニカルな要素が増える形になっているので、譜面の難易度幅が更に広がり好評。

-新曲のLONG楽曲が登場
--前作は復活曲だけだったLONG曲に新曲が登場した。新しいLONG楽曲には今までの曲ではプレーできなかったBASS譜面も搭載されている。

-プレーヤーボード
--今作で追加された要素で、名刺の様な役割を持つ、壁紙やステッカーを貼って自分なりのボードを自由に作れるシステム。~
作ったプレーヤーボードはeAMUSEMENTアプリ上のSNSで共有も出来る。
--近作ではビジュアルカスタマイズ要素が薄かったGITADORAで、久々のビジュアルカスタマイズ要素となった。
--しかし自由に作れすぎたため、問題も起きてしまった。(詳しくは後述)

-トラブキャンペーンが終日開催に変更
--前作のMusic Factoryでは楽曲解禁用パーツとして、ドライブ(赤青黄緑と白と虹の6種類)を集めて解禁する仕組み。~
獲得方法は規定時間帯(昼12時~夕方5時まで等さまざま)でSランクを取得したりフルコンボを取ったりなどで ~
イベント毎に色違いの色ドライブを獲得できたが、今作では色分けが無く、一定数のトラブが獲得対象になる。~
またフォルダ埋めキャンペーン等のトラブ獲得イベント(前作ではドライブ)が朝9時~深夜12時まで常に開催されるようになり~
『限られた時間で、特定の色ドライブしか獲得できない』という欠点を補った。

-ライセンス楽曲の定期追加
--前作では2014年7月以降ライセンス楽曲の追加が無かったが、今作では定期的に追加されるようになった。
--BABYMETALの『Road of Resistance』、過去作品で書き下ろしで参加した小林信一の『輪廻転生』といったロックコンセプトに沿った楽曲は勿論、アニソン方面でもBRADIOの『HOTELエイリアン』、BEMANIコンポーザーであるあさきと96ちゃんが作詞作曲を担当した『はなまるぴっぴはよいこだけ』とラインナップも充実している。
--また、5thKACでは決勝曲として「G.O.D.111」の楽曲が二曲、アルバムの発売に先駆けて登場した。

-デフォルトでプレイ出来る楽曲が一通り揃っている
--前作の稼働初期ではライセンス楽曲4曲、復活ロング2曲のみと明らかに少なく、途中追加分を含めても12曲しか存在せず、残りはMusic Factoryやイベントで解禁するしかなかった。
--今作は稼働初期の時点で16曲、途中追加分を含めると36曲と選曲に困らない程度には揃って来た(最終的には49曲(HOT枠の旧曲含む)がデフォルトでプレー可能になった)。

**問題点
***解禁要素に関する問題点
-定期追加イベントの開催遅延
--前作ではMusic FactoryやPREMIUM ENCOREの追加が、それぞれ月に一回行われていたが、今作では不定期にイベントが行われ、そこでの追加となった。
--前作よりも単独イベントの頻度は上がったが、前作の「定期更新+時折単独イベント」の形態よりも曲追加ペースは落ちており、プレイヤーからの不満の声がある。
--特にPREMIUM ENCOREの更新は激減し前作までは概ね5週間での更新だったのに対し、今作では最初の更新までに2ヶ月もの間が空き、更にイベントの完走が更新のトリガーになってしまうなどかなり改悪されてしまった。
--PREMIUM ENCORE楽曲の一曲、葬送のエウロパがサントラに収録されたまましばらく実機に来ず、8/19になって唐突に出現するといった事態も起きた。
--9月以降のGITADORA ROCK WAVE開催まで、その不満は大きく募るばかりであった。
//--恐らくプレイヤーボード騒動による管理強化や仕様変更によって、本来更新される日程がスライドされたと思われる。

-''前作未解禁曲・今作イベント隠し楽曲の救済処置が期間限定のみ''
--今作のイベント解禁楽曲がまたもや期間限定、かつ救済処置はこれまた期間限定のハイタッチキャンペーンのみ。前作の最たる問題点であった''「イベント終了後、取り逃がした曲の入手手段が無くなる」''という問題は放置される羽目になった。
--後からプレイを始めたユーザー、時間的に解禁を諦めざるを得なかったプレイヤー層の事を考えると、ハイタッチ機能を期間限定では無く常時行えるようにするべきなんじゃないか? とも言える。定期的かつ継続的にプレイして欲しいという狙いはわかるが、条件にそぐわないからと一方的に切り捨てる姿勢は最終的にユーザーを減らすだけではないだろうか。
---次回作の「GITADORA Tri-Boost Re:EVOLVE」ではなんと''今作の隠し曲がほぼすべて未解禁''(例外として、ちくわ姫の解禁楽曲と回レ!雪月花は解禁されたが……)。スタッフはハイタッチや日替わり解禁だけで未解禁楽曲を解禁し切れると考えているのだろうか。
---ちなみに、SOUND VOLTEXとのイベント「Floor Infection」は今作では一切開催されなかった。

//BisCoの予告状、BEMANI SUMMER DIARYに関しては、別ページで分離記事が作られる場合もありうるが、一応この記述で仮置き
//''連動イベント''
//-『怪盗BisCoの予告状!!』『BEMANI SUMMER DIARY』の概要と問題点に関しては、『pop'n music ラピストリア』や『beatmaniaIIDX 22 PENDUAL』の記事を参照。
//--『怪盗BisCoの予告状!!』で本作に移植された曲は、全て"BeatStream以外の機種"からのもの。BeatStreamプレー必須の連動イベントなのに、一体どうしてこうなった……。
//---DDRプレイヤーからすると、本イベント開始時点ではどうしても常駐させられなかった「Sand Blow」があっさり移植されてしまうなど、別の所でも不満の種となった。

**今作のイベント
//今作は単独イベントがメインなので追加しました。今のところ単独イベントのみの記述にします。
//とりあえず書いてみました。叩き台として使ってください。
***あったかくなってきたね、春のHotキャンペーン(稼働開始~5/26)
-Hot曲(Hot枠、スキル表における新曲枠)をプレーするとポイントが溜まり、楽曲やアイテムが解禁されるというもの。日替わりのSuper Hot曲をプレーすると獲得ポイントが二倍になる。
--一度Super Hot曲を見付ければ解禁も容易で、特に不平は出なかった。

***祝!お兄様Birthday(5/27~7/03)
-プレーごとにポイントが溜まり、一定数溜まると楽曲やアイテムが解禁される。ポイントのレートはプレー開始時に付与されるトラブと同じ(パセリプレー:25、コインプレー:20)で、一プレー目は四倍、二・三プレー目は二倍、以下等倍のポイントがもらえる。
--新しい版権LONG曲や懐かしの名曲(前作最終プレアンも)が登場したが、なかなかゲームセンターに行けない人には辛い条件だった。

***おすそわけハイタッチキャンペーン(7/23~8/31)(12/24~1/21)(2016/08/02~08/31)(10/26~12/02)
-バトルやセッションで新曲をプレーして常駐させるイベント。『発見!よみがえったBEMANI遺跡』の救済も兼ねている。
--夏のキャンペーン(7/23~8/31)では『BEMANI SUMMER DIARY』の解禁ついでにバトルをやれば良いのでそこまで不満は出なかった。ただ、「THE ULTIMATES」の二曲が対象に選ばれなかった点は批判された。
---しかしこれはすんなり解禁できたプレイヤーの視点であり、運の悪いプレイヤーは、1回120円のくじを延々と引かされる羽目になる。jubeatなどでも実装されている伝導式だが、1プレイで1回しかマッチングできないGITADORAでは不向きとしか言えない。もしこのシステムがXG3当時にあれば、1プレイで最大4回マッチング(プレアンは除く)できたため、多少は評価されたかもしれないのだが。
---また、所有者とマッチングしても、その曲を選んでくれるかは相手次第。なにせ所有者側が伝導することで受けられる恩恵は一切ないのである。それどころか自分のやりたい曲もできず選曲を制限される完全ボランティア。つまりまだ曲をやり込めていないから、皆の選曲頻度が高くなるであろうイベント開催直後数日間を逃すとほんとに絶望的になる。
-KAC開催に合わせて2度目のイベントが行われた(12/24~1/21)。こちらでは「THE ULTIMATES」の二曲はもちろん、「PONの運命浄化計画」から「夏の!おすそわけハイタッチキャンペーン」までのイベントで解禁・伝導できた楽曲も伝導してもらうことが出来た(ただしLONG楽曲はセッションでのみ解禁となっていた)。
-更にその後は夏(2016/08/02~08/31)とTri-Boost稼働終了間近の秋(2016/10/26~12/02)でも同様のイベントが開催された。この頃になるとROCK WAVE曲の解禁はともかく、多機種では無条件解禁されつつあった2年前の連動イベント楽曲(「BEMANI遺跡」「運命浄化計画」)がギタドラでは未だにハイタッチでしか解禁できない事が非難されていた。

***GITADORA ROCK WAVE
-バラエティ豊かなイベントをこなして楽曲を解禁していくイベント。ここで解禁した曲を使って専用のPREMIUM ENCORE STAGEに進出する。
--旧曲がムービーをひっさげて復活したり、久々の顔見世となるコンポーザーやニコニコなどで活躍する若手ギタリスト集団「G.O.D.」の楽曲が登場したりと、楽曲面の評価は悪くない。
--イベント面は賛否両論。ただしなかなか意地悪なイベントも混じっている。
---系統としては「ひたすらプレイしてノルマを稼ぐ」「期間中4日プレイする」「ジャケット当てクイズ」のいずれか。ややこしいシステムなどはなくて気楽だが、各イベントは3週間の期間限定であり、これを逃すと対象楽曲が現状解禁不可となる点には上述のとおり批判も。
---ジャケット当てで特に厳しいのは「4枚重なって回転している透けたジャケットの曲を探し出してプレーする(プレイヤーごとに正解は異なる)」というもの。しかし回転速度がまちまちだったり同じような色のジャケットが混じっていたりして非常に難易度が高く、早い段階で全問正解するのはほとんど不可能である。
---他にも「非常に狭い隙間を通り抜けるジャケットを判別する」「オジャマベアのわずかな隙間からジャケットを判別する」など、難易度の高いイベントが複数存在する。
---ただしプレーを重ねるごとに徐々に難易度が下がっていく(回転が遅くなる、隙間が広がるなど)仕様、さらにはランダム割り当ての対象となるのは全10曲だけであるから、数回プレイすれば解禁すること自体は困難ではない。

**その他の問題点

***プレイヤーボードのゴタゴタ
-初期には特に制約もなく自由に作れたプレーヤーボードであったが、極一部不適切な表現のプレーヤーボードにカスタマイズするプレーヤーが出現。
--これがeAMUSEMENTアプリへの投稿に留まらず、Twitterをはじめとした他のSNSや掲示板等にも大きく拡散される事態となり、2015/04/28~5/26までの長期間、プレーヤーボードの編集、共有停止ならびに不適切なプレーヤーボードのリセットが行われた。
--この影響で筐体イベントの開始やプレアンの更新サイクルも大幅に遅延が生じ、結果的にプレイヤーの首を自ら締める格好となった。
--バトルコメントの設定画面では対戦プレイヤーの誹謗中傷や不適切な表現に対する注意喚起があったにもかかわらず、稼働初期のプレイヤーボード設定画面では''注意喚起に対する表記が一切ない''のも、事を大きくする要因の一つにもなった。
--5/26に全員のプレーヤーボードをリセットした上で制約の強化、ステッカーデザイン変更、プレーヤーボードの審査制、お気に入り機能の追加並びに、ステッカーデザイン変更影響者への詫びアイテムの配布 を行った上でサービスが再開された。
//-経緯からして非が大きいのはプレーヤー側ではあるが普通のプレーヤーからすれば自由度が下がるとばっちりを受けたため、~
//「こうなる事はある程度予測出来たはずなのだから最初からそれなりの対策を講じるべきだったのでは」といった声も上がった。
//ユーザーの問題なので余談へ。 それに多少の悪乗りまでは予想できても、それを超えてただけじゃないのか?

-空気と化したアドバイザースキル
--GITADORAでは一定の曲数を基に腕前の基準となるスキルポイントが算出されるシステムがあり、他にも全ての曲を対象にした全曲スキルポイントも存在するが、
--アドバイザースキルはセッションプレイ時のみ反映され、個人のスキル上昇値がそのままセッション相手にアドバイザースキルとして加算される。
--しかし、活用されたのはスキルがリセットされた稼働直後のみであり、スキルの伸びしろが円熟を向かえた稼働中盤では全く上がらないか、上がっても僅かにしか上昇しない。
--そもそもセッションに興味が無い、セッション経験が無いプレイヤーにとっては無用の長物である。

**総評
オンライン要素やセッション要素を強化したとはいえ、詰めの甘さがそのまま如実に現れる結果になった。~
特に前者のオンライン要素であるプレイヤーボードは、稼働初期から注意喚起を怠っていなければ窮屈な仕様にはならなくなったとの声が多く、結果として更新遅延に繋がってしまったのは、スタッフやプレイヤーとしても心外だったであると思われる。

しかし、致命的なバグや杜撰な楽曲管理は全く無く、音楽ゲームとしての評価は依然として安定している。~
GITADORA ROCK WAVEで定期更新のペースを取り戻してからは、本作も徐々に評価を上げて行くことになった。
其れだけにイベント曲(特にROCK WAVE)の救済処置無し、限定的な伝導イベントしかチャンスが無い点は本当に勿体無いと言えよう。


**余談
-[[前作>GITADORA OverDrive]]で笑いを誘ったクリスマスのフォルダ埋めキャンペーンであるが、今作では「&bold(){今年はどうなの?フォルダ}」とプレイヤーを煽るかのようなタイトルとなり、対象曲も前年の「I'm a loser」「I'm so Happy (Rockin' ver.)」に加え「&bold(){ひとりぼっち}」と「&bold(){二人はラブラブ(仮)}」が追加。またしてもプレイヤーの笑いと怒り(?)を誘った。

//-本作稼働途中で肥塚良彦氏がBEMANI新機種の「おといろは」の開発の為にGITADORAのサウンドディレクターを降板し、代わりにあさき氏がV5以来のSDを務める事になったが、同じく本作の稼働途中で「おといろは」の開発中止が決定した事により、肥塚氏が本機種に合流する事になった。
//「おといろは」の開発中止はまだ公式発表されていません(2017年度pdfからの推測のみ)