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Jumping Flash!2 アロハ男爵大弱りの巻 - (2020/08/24 (月) 09:54:47) のソース

*Jumping Flash!2 アロハ男爵大弱りの巻
【じゃんぴんぐふらっしゅ あろはだんしゃくおおよわりのまき】

|ジャンル|ACT/STG|&amazon(B00005OVME)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|開発元|エグザクト&br()ムームー|~|
|発売日|1996年4月26日|~|
|定価|5,800円|~|
|配信|ゲームアーカイブス:2007年6月28日/617円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

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#contents()
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**概要
-『[[JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻]]』の続編。
--前作のゲーム性を継承しつつ、ボリュームを大幅アップ。

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**ストーリー
ロビットにしてやられたアロハ男爵。手下のムームー星人の故郷、ムームー星で次なる悪事を考えていた。~
そんなある日、突如巨大生物「カピタン・スズーキ」がムームー星を襲う。~
惑星以上の身長を誇るカピタン・スズーキの趣味は、惑星の瓶詰コレクション。~
ムームー星はムームー星人ごと、アチコチをむしり取られ瓶詰にされてしまうのだった。~
途方に暮れたアロハ男爵は、宇宙市役所に助けを求める。昨日の敵は今日の友とばかりに、ロビットはムームー星救出に向かうのであった。

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**特徴と前作との違い
-システムは前作と全く同じ。詳細については、前作を参照。
-1ワールド内に3ステージ。1、2ステージは通常で、3ステージはボス戦という構成も同じ。ワールド数も前作と同じ全6ワールド。ステージ全体が、宙に浮いている点ももちろん同じ。ステージ1にボーナスステージがあるのも同じ。
--ワールド6が通常ステージ1つにボスステージ2つという点も同じ。
-ステージクリア条件は、捕らわれたムームー星人を全員助け出しジャンプ台に向かうというものになった。
--前作では中古のロケットノズルを使用していた為、燃料を集めないとジャンプ台からジャンプ出来ないという設定だったが、今作では前作での活躍が評価され、新品のノズルを装備させて貰えている為その必要はないという設定に変わっている。
-全ワールドをクリアするとエクストラワールドがプレイできる。
#region(ちなみにエクストラワールドでは…)
--ムームー星を救ったのも束の間、ロビットに助けられたアロハ男爵が、敵であったカピタン・スズーキを何故か配下に従えてロビットに戦いを挑む、という恩を仇で返す行為に走る。
---一周目のEDでカピタン・スズーキを捕獲するムービーも流れる。
--サブタイトルも『アロハ男爵''恩知らず''の巻』に変化する。正に恩知らず…((一応、表エンディングではムームー星の居酒屋でおごってくれるが。))。
#endregion

-さらにエクストラワールドをクリアすると、7段ジャンプが可能なSUPERモードが解禁される。
--EDも通常周とエクストラで異なる。エクストラのEDはなんと歌詞付きである。

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**評価点
-システムは変わらないが、プレイしやすさは上がっている。
--前作では二段目ジャンプ頂点付近でしかできなかった三段目ジャンプが、いつでもできるようになった。

-全体的なボリュームアップ。
--ステージ数は変わらないのだが、各ステージは広くなっている。宙に浮いた足場も増え、高さも増し、ジャンプと落下の臨場感が上がった。
--すっ飛ばすカタパルトや大砲などギミックも増えている。それぞれなかなか面白味がある。また水の中に入れるようになった。水中では視界が歪んだり、動きが重くなったりと、水が見事に表現されている。
--テーマパーク的な作りはもちろん継承している。
---ワールド1:南国リゾート。ステージ1は海岸を、ステージ2はホテル街やゴルフ場をイメージしている。ステージ1にはプール、ステージ2にはカタパルトが多数配置されている。また、後々よく見ることになる居酒屋もちゃんとこのワールドに存在する。
---ワールド2:日本の城下町。ステージ1は城外。宙に浮いた足場が多く、落下ミスしやすい。ステージ2は城内。
---ワールド3:遺跡。ステージ1は塔、ステージ2はアンコールワットをモチーフにしている。ステージ2は水が豊富だが、流れにまかせているとまっ逆さまに落ちてしまう。
---ワールド4:工業地帯。ステージ1は港湾。縦横に伸びたパイプが特徴。ステージ2は工場内。ベルトコンベアがある。水中には巨大な撹拌機があり、渦に巻き込まれると思うように動けない。
---ワールド5:アミューズメント施設。ステージ1は遊園地。前作よりもパワーアップ。ジェットコース―ターは長くなり、他にも遊べるギミックが豊富。ステージ2はサーカス。ギミックも多いが、不安定な宙に浮いた足場も多くミスが起こりやすい。
---ワールド6:宇宙。ステージが全体的に蛍光灯のような細い足場で構成されており、前作以上に広い足場に乏しい。
--エクストラワールドも全6ワールド。前作はただ6段ジャンプと高速移動ができるだけで、ステージ自体は変わらなかったが、本作ではステージ内容が部分的に変わり、アイテムの位置も変わっている。難易度も少々上がっている。
--敵の種類も増加。前作も敵もいる上、新規の敵もかなり多い。コミカルさも相変わらず。

-それなりにプレイし甲斐のある難易度。
--前作のステージは難易度が低すぎる面があったが、宙に浮いた足場が増えた事で難易度が上がっている。ちょっとした操作ミスや距離の読みそこないが、ミスに繋がる。
--ただ難易度は上がったが、それでも普通になったという程度。
--ボスは前作同様なかなか強いが、かといって強すぎるものではなく程よいもの。

-やり込み要素の増加。
--クリアすると様々な条件により勲章がもらえる。条件としてはショットを一発も撃たずにクリアしたり、特殊兵器を三つ同じものを揃えるなどがある。
--前作ではクマゴローのみだったAIも、数が増えている。それぞれ口調が違う。ただし初期状態ではクマゴロー2のみ。

-デモもパワーアップ。
--前作より映像がよくなり、キャラクター達もよく動く。ステージ間ではアロハ男爵とムームー星人の掛け合いが見られる。
--さらにエクストラワールドでは、別のデモムービーが用意されている。こちらは前作を踏襲し、ムームー星人が居酒屋で愚痴ると言うもの。

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**問題点
-新鮮味に欠ける。
--システムは全く同じ。大幅にギミックが増えたり、特殊な敵が出る訳でもないため、前作とプレイ感がそう変わらない。

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**総評
前作の楽しさを継承し、ボリュームを増量。ステージは広がり、ギミックも増えた。また、やり込み要素も加わった。もちろんテーマパーク的な楽しさも、前作同様保たれている。一方で、ゲーム性自体はほぼ前作と同じなので、新鮮味には欠ける。~
前作の面白さを素直に昇華した、チューンアップ版といった位置づけと言えるだろう。

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**余談
-「前作のラスボスが助けを求める」という設定は割りとよく見かける設定だが、本作においてアロハ男爵がロビット達に助けて貰えた理由は''きちんと税金を納めていたから''である。

-PS版本作には前作『[[JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻]]』の''ヨーロッパ版''が付属しており、日本版よりも難易度が上昇しているため歯応えがある。
--ただしアーカイブス版には当該のヨーロッパ版は付属していない。

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*その後の展開
-その後もPocketStation対応のミニゲーム集『[[ポケットムームー]]』、ストーリー性を増した『ロビット・モン・ジャ』と言った関連作も発売されている。現在では全作がゲームアーカイブスで購入可能。
-また、『[[がんばれ森川君2号]]』にはキーウィなどの本作のザコキャラが一部登場する。また、PVは本作のデモ同様にムームー星人が飲み屋で語っていた所、同作に登場するDr.Yに映像を見せられると言う形になっている。