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*テニス
【てにす】
|ジャンル|スポーツ|CENTER:&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000368.jpg,width=200)&br()&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174900200.jpg,width=200)&br()&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174100121.jpg,height=150)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ&br;ファミリーコンピュータ ディスクシステム|~|
|メディア|192KbitROMカートリッジ|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|任天堂&br()岩崎技研工業|~|
|発売日|【FC】1984年1月14日&br;【FCD】1986年2月21日|~|
|価格|【FC】3,800円→4,500円&br;【FCD】2,500円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|レーティング|【VC】CERO:A(全年齢対象)|~|
|配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2006年12月2日/514円&br;【3DS】2011年7月20日/309円&br;【WiiU】2013年10月30日/514円(全て税8%込)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|テニスができる&br;マリオがゲスト出演|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[ベースボール>ベースボール (FC)]]』『[[サッカー>サッカー (FC)]]』『[[ゴルフ>ゴルフ (FC)]]』と並ぶFC初期のスポーツゲーム。任天堂の無印系タイトルのスポーツゲームの2作目。~
もちろん、FC初のテニスゲームである。日本のコンシューマー機でテニスの試合そのものを初めてゲーム化した作品である((テニスの試合を初めてゲームで再現した作品は1982年にデータイーストがアーケードで発売した『プロテニス』がある。))((1975(昭和50)年にエポック社から発売されたビデオゲームとして「テレビテニス」というものがあったが、これは「テニス」という名を冠しているだけでテニスのルールは一切なく実質エアホッケーのようなもの。))。
1986年2月には『[[ベースボール>ベースボール (FC)]]』『[[麻雀]]』など同じ無印系タイトルゲーム4本とともにディスクシステムのローンチとして移植される形で再発売された。
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**特徴
-6ゲームで1セット、2セット獲得した方が勝者となる。
-「シングルス」と「ダブルス」が選択できるが、「ダブルス」は2人協力プレイである。
-プレイレベルは5段階。難易度が高いほど球のスピードが早くなり、ミスも少なくなる。
-ボールをラケットに当てる場所とタイミングによって、方向が変えられる。
//-BGMはタイトル画面とゲーム終了の2曲のみ。
//-BGMがないので盛り上がりに欠ける。
//--ファミコンの最初期のゲームなので、やむを得ない面もある。
//---同時期のアーケードからの移植作にはBGMがあったが、FCのみのゲームには、ほとんどBGMはなかった。
//なら問題点とは言えんね。
//↑当時では普通の要素として、特徴へと移動しました。
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**評価点
-ちゃんとしたルールのテニスをプレイできる。
--当たり前のような事だが、それまでの家庭でできるテニスゲームと言えば、『[[ポン>Pong]]』系統のエアホッケーのようなゲームくらいだった((海外ではAtari2600/5200の「RealSports Tennis」(1983)などが、テニスをかなりよく再現している。))。
-ボールも、スマッシュとロブの打ち分けができる。
--従来のゲームと違い、単にボールを打ち返すだけではない点が、プレイの幅を広げた。
-立体感を意識した画面作り。
--クォータービューを念頭に置いた画面作りで、手前のプレイヤー側が広く、相手が狭くなっている。さらにボールを疑似3Dで描写、遠近感や高さを表現するなど、臨場感をうまく出している。
-ラケットの振り方まで再現した選手のアニメーションも秀逸。
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**問題点
-プレイヤー同士で対戦できない。
--前述したようにダブルスは協力プレイである。
---ただ、この画面構成だと2Pは画面奥手で本来不慣れな形での操作を強いられるため仮に出来ても公平性を欠く対戦になるので「2P=ダブルス」は無難な形を取ったという見方もできる。
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**総評
それまでのゲームと一線を画した、テニスゲームの元祖として非常に完成度の高い作品だといえる。
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**余談
-本作は''審判としてマリオが登場する''ことが有名だが、それ以外にもマリオと縁の深い話がある。
それは、''『[[スーパーマリオブラザーズ]]』のバグ面(通称「256W」「ワールド9」など)に行くためにこのソフトを利用できる''ということである。
//TV番組などで紹介されたこともあり、現在は「マリオの裏面に行くためのソフト」としても有名になってしまっている。~
//--方法は調べればすぐわかるが、ソフトとファミコン本体へ物理的に負担を掛けて破損させる可能性が高いので、自己責任において試すように。
--審判はマリオなのだが、服の色が白っぽいので「審判はマリオではなくルイージ」と言われたこともあった。
-2018年01月25日にNintendo Switchで同名タイトル『テニス』が発売された。開発はD3パブリッシャー。
**移植版
''アーケード版(1984年稼動開始、任天堂)''
-ゲームタイトルは『VS.テニス』。FC版と同年に稼動された。筐体が対面座式仕様の専用ディスプレイで、FC版では不可能だった最大4人プレイが可能となっている。
--残機制となっており、コンティニュー無しで負け試合を最後まで続けることが出来ない。対戦でも同様であり、コンティニューされなかった場合は残ったプレイヤーはCPUを相手に続行する。
--ゲームレベルを選択出来ず、勝ち進むことでゲームレベルが上がる。最高レベルで勝つと申し訳程度のエンディングでゲームオーバーになる。
--スコアボードのプレイヤー表示が「I」「II」ではなく、顔アイコンで「男子」「女子」になっている。
--チェンジコートがなく、常に手前側コート(対戦相手からは奥側コートに見える)。
--「1人対1CPU」「2人対2CPU」「1人対1人」「2人対2人」のモードが選択でき、店舗側で細かい料金設定が可能(1人対1CPUは常に1クレジット、1人対1人は常に2クレジットだが、それ以外のモードの必要クレジットを変更できる)。
--2020年12月18日よりSwitchのアーケードアーカイブスにて配信開始。
''パソコン版(1985年6月発売、ハドソン)''
-『任天堂のテニス』というタイトルで複数のハード(PC80/88/X1/MZ-1500等)に移植されている。
''ファミリーコンピュータ ディスクシステム版(1986年2月21日発売、任天堂)''
-内容はFC版と同一。
''ゲームボーイ版(1989年5月29日発売、任天堂)''
-通信ケーブルで対戦プレイが可能になったが、ダブルスはできなくなっている、ゲームの操作感などもかなり変わっているなど、タイトルが同名なだけでFC版とはかなり異なるゲームに仕上がっている。
''Nintendo Switch版(2018年9月19日配信開始、任天堂)''
-オムニバスソフト『[[ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online]]』の収録作の一つ。同作配信開始時からのラインナップに加えられている。
このほか、[[マリオシリーズ]]のキャラクターによる『マリオテニス』シリーズが実質的な後継作品として存在する。
**その後の展開
-本作発売から4ヶ月後に『[[ゴルフ>ゴルフ (FC)]]』が発売された。
--このゲームの発売がファミコンディスクシステムの[[ディスクファクスイベント>ディスクファクスイベントシリーズ]]用ソフト『[[ゴルフJAPANコース]]』、『[[ゴルフUSコース>ゴルフJAPANコース#id_db069d6b]]』(ともに1987年)、ロムカセットでもファミコン後期1991年9月に『マリオオープンゴルフ』を発売するきっかけとなった。
---これらもバーチャルコンソール、ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Onlineにも配信された。
*テニス
【てにす】
|ジャンル|スポーツ|CENTER:&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174000368.jpg,width=200)&br()&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174900200.jpg,width=200)&br()&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174100121.jpg,height=150)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ&br;ファミリーコンピュータ ディスクシステム|~|
|メディア|192KbitROMカートリッジ|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|任天堂&br()岩崎技研工業|~|
|発売日|【FC】1984年1月14日&br;【FCD】1986年2月21日|~|
|価格|【FC】3,800円→4,500円&br;【FCD】2,500円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|レーティング|【VC】CERO:A(全年齢対象)|~|
|配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2006年12月2日/514円&br;【3DS】2011年7月20日/309円&br;【WiiU】2013年10月30日/514円(全て税8%込)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|テニスができる&br;マリオがゲスト出演|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[ベースボール>ベースボール (FC)]]』『[[サッカー>サッカー (FC)]]』『[[ゴルフ>ゴルフ (FC)]]』と並ぶFC初期のスポーツゲーム。任天堂の無印系タイトルのスポーツゲームの2作目。~
もちろん、FC初のテニスゲームである。日本のコンシューマー機でテニスの試合そのものを初めてゲーム化した作品である((テニスの試合を初めてゲームで再現した作品は1982年にデータイーストがアーケードで発売した『プロテニス』がある。))((1975(昭和50)年にエポック社から発売されたビデオゲームとして「テレビテニス」というものがあったが、これは「テニス」という名を冠しているだけでテニスのルールは一切なく実質エアホッケーのようなもの。))。
1986年2月には『[[ベースボール>ベースボール (FC)]]』『[[麻雀]]』など同じ無印系タイトルゲーム4本とともにディスクシステムのローンチとして移植される形で再発売された。
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**特徴
-6ゲームで1セット、2セット獲得した方が勝者となる。
-「シングルス」と「ダブルス」が選択できるが、「ダブルス」は2人協力プレイである。
-プレイレベルは5段階。難易度が高いほど球のスピードが早くなり、ミスも少なくなる。
-ボールをラケットに当てる場所とタイミングによって、方向が変えられる。
//-BGMはタイトル画面とゲーム終了の2曲のみ。
//-BGMがないので盛り上がりに欠ける。
//--ファミコンの最初期のゲームなので、やむを得ない面もある。
//---同時期のアーケードからの移植作にはBGMがあったが、FCのみのゲームには、ほとんどBGMはなかった。
//なら問題点とは言えんね。
//↑当時では普通の要素として、特徴へと移動しました。
----
**評価点
-ちゃんとしたルールのテニスをプレイできる。
--当たり前のような事だが、それまでの家庭でできるテニスゲームと言えば、『[[ポン>Pong]]』系統のエアホッケーのようなゲームくらいだった((海外ではAtari2600/5200の「RealSports Tennis」(1983)などが、テニスをかなりよく再現している。))。
-ボールも、スマッシュとロブの打ち分けができる。
--従来のゲームと違い、単にボールを打ち返すだけではない点が、プレイの幅を広げた。
-立体感を意識した画面作り。
--クォータービューを念頭に置いた画面作りで、手前のプレイヤー側が広く、相手が狭くなっている。さらにボールを疑似3Dで描写、遠近感や高さを表現するなど、臨場感をうまく出している。
-ラケットの振り方まで再現した選手のアニメーションも秀逸。
----
**問題点
-プレイヤー同士で対戦できない。
--前述したようにダブルスは協力プレイである。
---ただ、この画面構成だと2Pは画面奥手で本来不慣れな形での操作を強いられるため仮に出来ても公平性を欠く対戦になるので「2P=ダブルス」は無難な形を取ったという見方もできる。
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**総評
それまでのゲームと一線を画した、テニスゲームの元祖として非常に完成度の高い作品だといえる。
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**余談
-本作は''審判としてマリオが登場する''ことが有名だが、それ以外にもマリオと縁の深い話がある。
それは、''『[[スーパーマリオブラザーズ]]』のバグ面(通称「256W」「ワールド9」など)に行くためにこのソフトを利用できる''ということである。
//TV番組などで紹介されたこともあり、現在は「マリオの裏面に行くためのソフト」としても有名になってしまっている。~
//--方法は調べればすぐわかるが、ソフトとファミコン本体へ物理的に負担を掛けて破損させる可能性が高いので、自己責任において試すように。
--審判はマリオなのだが、服の色が白っぽいので「審判はマリオではなくルイージ」と言われたこともあった。
-2018年01月25日にNintendo Switchで同名タイトル『テニス』が発売された。開発はD3パブリッシャー。
**移植版
''アーケード版(1984年稼動開始、任天堂)''
-ゲームタイトルは『VS.テニス』。FC版と同年に稼動された。筐体が対面座式仕様の専用ディスプレイで、FC版では不可能だった最大4人プレイが可能となっている。
--残機制となっており、コンティニュー無しで負け試合を最後まで続けることが出来ない。対戦でも同様であり、コンティニューされなかった場合は残ったプレイヤーはCPUを相手に続行する。
--ゲームレベルを選択出来ず、勝ち進むことでゲームレベルが上がる。最高レベルで勝つと申し訳程度のエンディングでゲームオーバーになる。
--スコアボードのプレイヤー表示が「I」「II」ではなく、顔アイコンで「男子」「女子」になっている。
--チェンジコートがなく、常に手前側コート(対戦相手からは奥側コートに見える)。
--「1人対1CPU」「2人対2CPU」「1人対1人」「2人対2人」のモードが選択でき、店舗側で細かい料金設定が可能(1人対1CPUは常に1クレジット、1人対1人は常に2クレジットだが、それ以外のモードの必要クレジットを変更できる)。
--2020年12月18日よりSwitchのアーケードアーカイブスにて配信開始。
''パソコン版(1985年6月発売、ハドソン)''
-『任天堂のテニス』というタイトルで複数のハード(PC80/88/X1/MZ-1500等)に移植されている。
''ファミリーコンピュータ ディスクシステム版(1986年2月21日発売、任天堂)''
-内容はFC版と同一。
''ゲームボーイ版(1989年5月29日発売、任天堂)''
-通信ケーブルで対戦プレイが可能になったが、ダブルスはできなくなっている、ゲームの操作感などもかなり変わっているなど、タイトルが同名なだけでFC版とはかなり異なるゲームに仕上がっている。
''Nintendo Switch版(2018年9月19日配信開始、任天堂)''
-オムニバスソフト『[[ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online]]』の収録作の一つ。同作配信開始時からのラインナップに加えられている。
このほか、[[マリオシリーズ]]のキャラクターによる『マリオテニス』シリーズが実質的な後継作品として存在する。
**その後の展開
-本作発売から4ヶ月後に『[[ゴルフ>ゴルフ (FC)]]』が発売された。
--このゲームの発売がファミコンディスクシステムの[[ディスクファクスイベント>ディスクファクスイベントシリーズ]]用ソフト『[[ゴルフJAPANコース]]』、『[[ゴルフUSコース>ゴルフJAPANコース#id_db069d6b]]』(ともに1987年)、ロムカセットでもファミコン後期1991年9月に『マリオオープンゴルフ』を発売するきっかけとなった。
---これらもバーチャルコンソール、ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Onlineにも配信された。