【あい そむにうむふぁいる にるう゛ぁーな いにしあちぶ】
ジャンル | アドベンチャー | ![]() ![]() |
対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション4 Xbox One Windows(Steam/Microsoft Store) |
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発売元 | スパイク・チュンソフト | |
発売日 |
【Switch/PS4/One】2022年6月23日 【Win】2022年6月25日 |
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定価 | 6,800円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:C(15才以上のみ対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
人間とAIコンビの刑事サスペンスの続編 改善されたソムニウムパート 前作とは全く違ったシナリオ展開 元気○倍!半パンマン! |
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AI: ソムニウム ファイルシリーズ AI: ソムニウム ファイル / ニルヴァーナ イニシアチブ |
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チュンソフトサウンドノベル関連作品 |
あなたが、わたしのAIを引き裂いた
刑事とその自身の義眼の中にいるAIと共に事件を調査していくアドベンチャーゲーム『AI: ソムニウム ファイル』の続編。
前作に引き続きシナリオは打越鋼太郎氏、ディレクターは岡田昌氏、キャラクターデザインをコザキユースケ氏が務めている。
また、嘗ては打越氏と共にinfinityシリーズを生み出し、『ルートダブル -Before Crime * After Days-』や『ワールズエンドクラブ』も手掛けた中澤工氏(*1)も一部シナリオに参加している。
本作では「
また、もう一人の新主人公「龍木」とAIの相棒である「タマ」の新キャラも加りダブル主人公形式となっている。
みずきは現代の主人公として、龍木は6年前の過去の主人公として事件の調査を進めることとなる。
最初に【右側】が発見されたのは、今から6年前のことだった。
中心からまっぷたつに切り裂かれた死体……。
当時どれだけ捜索しても、もう片方が見つかることはなかった。
それから6年後、行方がわからなかった【左側】が発見される。
時空を超えて現れた半分の死体……。
それはまったく腐敗しておらず、
まるでついさっきまで生きていたかのようだった。
特殊捜査班ABISの新人捜査官であるみずきと龍木は
パートナーの眼球型AI――アイボゥやタマとともに
過去と現在、夢と現実を行き交いながら
この【ハーフボディ連続殺人事件】の真相を解き明かすべく捜査を始める
※公式サイトより抜粋。
前作同様に現場で証拠物件を調べる「捜査パート」と、重要参考人の夢の中に入って操作を行う「ソムニウムパート」に分かれており、これらのパートを行き交いながらストーリーを進めていく。
基本的なシステムは『前作の記事』を参照。ここでは主な変更点を記載していく。
システム全体
捜査パート
ソムニウムパート
シナリオルート
謎解き要素が強化
その他の新モード追加
完成度の高いシナリオ
前作を壊さない、続編シナリオ
前作の問題点の改善
本作も健在する豊富な小ネタ・パロディ
良い意味で後味の悪いルートの存在
+ | 深刻なネタバレにつき折りたたみ |
+ | ルートのエンディング内容(さらにネタバレ) |
オカルト・ホラー演出
強化された下ネタ要素
モデルデータの使い回し
+ | しかしこの使い回しは…(ネタバレ) |
とある登場人物の扱い
+ | その人物とは…(ネタバレ注意) |
+ | その人物とは…(ネタバレ注意) |
+ | 核心に関わる深刻なネタバレ |
理不尽なイベント演出
特定の登場人物の扱いが悪い
+ | 問題の登場人物とは…(ネタバレ注意) |
ゲーム中に発生する不具合
エンディングムービー
前作のゲームシステムの改善や追加よりゲーム内容が強化され、本作もシナリオの完成度が高く仕上がっており、初めて本シリーズに触れるユーザーも楽しめるのはもちろんのこと、前作プレイ済みのユーザーなら一層楽しめる作品となった。
所構わないギャグ要素や強烈な世界観のソムニウムパート、下ネタ要素やオカルト・ホラー要素と本作でも相変わらず人を選ぶが、ADV好きにはオススメできる作品となっている。
前作プレイヤーはもちろんのこと、未プレイヤーでも楽しめる内容となっているので、気になる人は実際に手に取って貰いたい。
*1 KID退社後はレジスタに所属していたが、打越氏らがトゥーキョーゲームスを立ち上げる際に誘いを受けてそちらに移籍した。
*2 本作では正式に伊達の養女となったためフルネームが「伊達みずき」になっている。
*3 シーンによって制限時間や連打回数が異なる。これは前作と同じ。
*4 前作においてのメインとの事件となる猟奇連続殺人事件のこと。
*5 移植元のApple Arcade版のユーザー向けの要素。ネタバレに関するクイズに正解することでSwitch版で追加されたシナリオまでスキップすることができる。
*6 一部展開において例外的に2回以上使うケースもある。
*7 前作のネタバレ座談会では「みずきの怪力は祖父の隔世遺伝子によるもの」と語られていたが、シナリオを進めるとこの設定が当てはまらなくなる。
*8 『ガーデンスケイプ』や『Hero Wars』の広告のこと。『ピンを動かすパズルゲーム』として広告で演出しておきながら実際に遊べるのはごくわずか。そのため、『ガーデンスケイプ』に関しては苦情が殺到しイギリスの広告審査機構が禁止を通告された前例がある。
*9 前作では最初の分岐点である「左ルート」と「右ルート」のうち、後者を選ぶとオカルトと電波にまみれたシナリオが展開される。
*10 みずき編においてみずきの顔グラフィックの髪の毛がおかしくなる現象がある。
*11 ブロックノイズは動画のビットレートという1秒間あたりのデータ量が低いと発生しやすくなる。本作のエンディングムービーにおいては容量の関係でブロックノイズが目立つ動画になってしまった可能性がうかがえる。
*12 正確に言うと死体の断面は黒で塗りつぶされている。
*13 本作では『Bats490』という配信された動画が存在するが同じ動画ではない。映像を見比べてみると内容に差違がある。