仮面ライダーZO

【かめんらいだーぜっとおー】

ジャンル アクション/アドベンチャー(LDゲーム)
対応機種 メガCD
メディア CD-ROM
発売元 東映ビデオ
開発元 ウルフチーム
発売日 1994年5月13日
定価 7,800円
プレイ人数 1人
判定 なし
ポイント 仮面ライダーZOがLDゲームに
純粋な1ゲームとしては底が浅い
ほぼ映画そのままなのでキャラゲーとしても微妙
仮面ライダーシリーズ


概要

映画『仮面ライダーZO』のゲーム化作品。メガドライブ/メガCD唯一の仮面ライダーゲーでもある。
公式ジャンルこそアクションとなっているが、実際は『ドラゴンズレア』や『タイムギャル』などのような、LDゲームである。
開発は『タイムギャル』などのLDゲームを手掛けたウルフチームが担当。


特徴

  • 概要に記したように映画『仮面ライダーZO』の本編映像を流用したLDゲーム。
    • 映像と共に画面上に表示されたコマンドを素早く入力する必要がある。入力に失敗するとキャラクターのライフが減り、ライフが0になるとゲームオーバー。
    • また、途中で選択肢が提示されることもあり、選んだ選択肢によって展開が変わるアドベンチャー的な要素も含まれている。

評価点

  • LDゲームとしての破綻はない
    • LDゲームの特徴である映像の動きに合わせてコマンドを入力する基本は抑えてある。
    • Normal以上ではそれなりの反応速度を求められるが、難易度をEasyにすれば少しは楽になる。
  • ゲームの進め方次第では、映画本編で使用されなかったシーンを見ることができる。

問題点

  • ボタン表示がわかりづらい
    • 本作はZOが戦う場面でガード(Aボタン)・キック(Bボタン)・パンチ(Cボタン)を押すコマンドが表示されるのだが、それぞれ「G・K・P」と表示されるので、咄嗟にどのボタンを押すべきなのかわかりづらい。
    • これなら素直に「A・B・C」とコントローラーと同じ表記にしてくれた方がよかったと思わざるを得ないところ。
      • 実際、海外版ではG・K・P表記ではなく、メガドライブコントローラーと同じA・B・Cで表示されるようになっている。
  • 画質はお世辞にも良くない
    • 元々メガCDは実写映像を再生するのに向いているマシンではないので、マシンスペックの都合上仕方ないとも言えなくも無いが、それでも画質の悪さは気になるところ。
  • ゲームとしては底が浅い
    • LDゲーム全般に言えることであるが、ゲームとしての底は浅い。
    • 一度見た映像とコマンドを覚えてしまえば、次に何を入力するべきかがわかってしまうため、リプレイ性にも乏しい。

総評

原作映像を流用したLDゲームという特性上、ゲームとしての底の浅さは否定できず、キャラゲーとして見るにしてもゲームの大部分が映画本編映像の流用という、ちょっぴり残念な本作。
LDゲームに慣れていない層でも、オプションから難易度をEasyにして、コンティニュー回数を上限まで増やせば、クリアできなくはないのだが、それでもわざわざメガCDと本ソフトを用意してまで、(それもメガCDの画質の本編流用映像で)プレイする意義があるかと問われるとかなり微妙なところ。
LDゲームとしての大きな破綻は無いため、全く遊べないゲームではないし、本編未使用映像が(一応)見れるというファンアイテムとしての価値もあるのだが、『仮面ライダーZO』を楽しみたいのであれば、素直に映画を見た方が手っ取り早いだろう。


海外版

  • 今作発売から約1年後、海外では今作をBLACK RX、Jの三作を一つに再編集した作品『マスクド・ライダー』が放送されており、それに関連してなのか海外でも『THE MASKED RIDER KAMEN RIDER ZO』のタイトルで発売されている。
    • だが、海外では本作発売当時、今作や『マスクド・ライダー』とは別にZOとJが二本立てになったVHSソフトが既に発売されていた事から、海外でも微妙な評価を下されている様子。

その後の展開

  • 今作発売の翌年の1995年12月31日には、海外版恐竜戦隊ジュウレンジャーこと『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』を題材にした『Mighty Morphin Power Rangers』がセガCD(海外メガCD)で発売されている。
    • 同作は今作同様のシステムに加えて、今作と同じく本編の映像を流用していたりと、仕様や評価といった面の多くで今作とほぼ一緒。実質、海外限定の別バージョンの様な物といっても良い。
    • ちなみに、ジェネシスには同作とは異なる初代パワーレンジャーのゲーム作品も発売されている事から、メガドライブ唯一の仮面ライダーゲーだった今作以上にファンアイテムとしての意義が少ない位置づけになっている。
  • 仮面ライダー、スーパー戦隊とメガCDでLDゲーが発売された一方、同期における東映の代表シリーズの一つだったメタルヒーローシリーズのLDゲーは発売されていない。
    • ちなみに、ジェネシスとゲームギアでは超人機メタルダーと時空戦士スピルバン(及び宇宙刑事シャイダー)の海外版リメイク『ヴァーチャル戦士トゥルーパーズ』の対戦格闘ゲーム『VR Troopers』が発売されていたりする。
最終更新:2025年07月23日 22:12