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*機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ
【きどうせんしがんだむだぶるおー がんだむまいすたーず】
|ジャンル|ドラマティックアクション|&amazon(B001DLXZ20,image)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ユークス|~|
|発売日|2008年10月26日|~|
|定価|6,800円(税5%込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|単調なゲーム性&br;乏しい演出&br;オリジナルエピソードも駄目|~|
|>|>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>ガンダムシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-『機動戦士ガンダム00』のファーストシーズン放映後に発売されたゲーム。
-ファーストシーズンのストーリーを4人のガンダムマイスターの視点から追体験する。
--アニメ本編の内容以外にオリジナルエピソードもある。
-劇中で圧倒的な性能を示したガンダムを操作するだけあって、従来のガンダムゲームより無双系のゲームに近い。
**主なゲームモード
-ミッションモード
--ファーストシーズンの追体験を行っていくモード。
--4人のガンダムマイスターそれぞれに全10ステージが用意されている。
-マイスターモード
--好きなモビルスーツを選んで敵を倒してステージをクリアしていくモード。
--敵を倒し続けて高得点を目指す「スコアアタック」と出来るだけ早く敵を全滅させてその早さを競う「タイムアタック」の2つ。
-バーサスモード
--1VS1のモビルスーツ戦闘を行うモード。2Pプレイ専用。
-これら以外にチュートリアルやゲーム中のグラフィックやBGMを鑑賞できるギャラリーモードがある。
--モビルスーツギャラリーではリボンズ・アルマークによる簡易な機体解説ボイスも流れる。また、可変機は変形前と後の2つそれぞれを鑑賞できる。
**主なシステム
-基本的な操作感覚は『[[機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ]]』と同じ。前後左右のほかに上下移動もある。
--ただし、マルチロックオンはなくなり、任意に防御することが可能になっている。
--それ以外に攻撃ボタンとブーストボタンの長押しでチャージアタックという強力な攻撃が可能。
-パートナーと絆レベル
--ミッションモードでは基本的に操作する機体以外のガンダムマイスターから1人をパートナーとして選択することになる。
---誰を選ぶかによって攻撃力や防御力の上昇値が異なる。上昇する値はそのマイスターの搭乗機を反映している。
--ミッションクリア後の評価に応じて絆レベルが上昇していく。絆レベルが上がれば性能の上昇も大きくなっていく。
-00モード
--画面に表示されているOゲージが満タンになると発動可能。
--発動すると画面に8方向を示すカーソルがいくつか表示され、その方向に方向キーかスティックを入力するとその方向に攻撃する。
--攻撃に成功すれば再びカーソルが表示される。入力が間に合わないか、カーソルのない方向に入力してしまうとモードが終了する。
--このモード中は雑魚敵はほぼ一撃で倒せるため、撃破数を一気に稼ぐことが可能。
-アクションムービー・シチュエーションムービー
--アクションムービーは00モードのラストに、シチュエーションムービーはミッションモード中に条件を満たすと発生する。
--いわゆるQTEであり、カーソルにタイミングを合わせてのボタン押しや指定されたボタンの連打、複数のボタンを順番に押すというものがある。
---どの操作になるかは使用している機体によって異なる。アクションムービーの内容は00モードでの撃破数によって変化する。
--アクションムービーで成功させればさらに敵の撃破数が加算され、シチュエーションムービーは続きを見ることが出来る。
**評価点
-無双するガンダム
--敵機は大量に出現するが、基本的に耐久力は低いため簡単に撃墜できる。
--前述の00モードもあるため、劇中さながらの武力介入となる。
-シンプルな操作
--基本的な攻撃はボタン1つで行える上に、00モードもスティックのみで操作可能なので複雑なコマンド操作とは無縁。
-新規アニメムービー
--クオリティは高く、ファンにとっては満足できるレベル。
**問題点
-単調なゲーム性
--ミッションモードでは「敵をとにかく倒す」「制限時間内に敵を規定数以上倒す」「ボスを倒す」「味方を一定時間守りきる」というものしかない。
---結局のところ、「ボスを倒す」以外はとにかく敵を倒してくだけなので代わり映えしない。
--全体マップなどなく、同じ直方体の空間でひたすら倒し続ける内容なので、見た目の上でも単調。
--加えて、操作方法がシンプルなこともゲーム性の単調さに拍車をかけている。
-単調な演出
--00モードでは攻撃に成功するたびにボイスが流れるが、種類が少ないため同じボイスを繰り返し聞くことになってしまう。
--アクションムービーはバリエーションが少なく、こちらもゲームをプレイしていると何度も同じものを目にすることになる。
-トランザムシステム
--太陽炉搭載型のMSにはトランザムシステムが導入されており、本編ではこれのお陰で国連軍と互角に渡り合ってきたが、本ゲームではミッションモードの最終話付近以外では使えない((厳密には刹那・アレルヤ・ティエリアは9,10話、ロックオンは10話のみ))。つまり、バーサスモードやマイスターモードでは使用できない。まあこれは他のMSと比べて余りにも有利になってしまうからだろうが…
--トランザムシステムの発動は任意によるものではなく、&bold(){自機の体力が無くなった時に一度だけ使用可能}というもので、トランザム使用中は一定時間無敵となり、敵機を倒すことで自機の体力を回復することができる。
--が、よっぽどゲームが苦手なプレイヤーでない限り自機のHPが0になることはほぼなく、無用の長物と感じられる。特に刹那とロックオンはトランザムを使えるのは&bold(){ボス戦しかない}ため、敵機を倒してHP回復という手段を取りづらい。
---さらに、このトランザムシステムの発動条件が&bold(){取扱説明書はおろか、ゲーム中にも一切出てこないという意地悪仕様}。
---発動条件は&bold(){攻略本にしか載っていない}ため、トランザムの出し方が分からず、そもそもエクシア以外本当にあるのかどうかと疑ったプレイヤーも多い筈((エクシアはミッションモードの9話で強制的にトランザムを使用する))。
-掴み技
--本作の敵機は接近戦時にガード不可の掴み技を使用する。しかしプレイヤーは使うことはできない。何故敵機のみ優遇するのだろうか?
--使用する敵機はティエレンタオツー、アグリッサ、GNフラッグの3機。
-ボスだけやたらと堅い
--雑魚敵の耐久力とは段違いであり、無双感も爽快感も感じられない。
--一度倒しても復活して第二ラウンド・第三ラウンドと続いて無駄に長丁場になることも多い((顕著なのがティエリアパートの第6話。ボスの耐久力は低めに設定されているのだが、何と4回も戦い、1回倒す毎にムービーが入る))。
-対戦モード
--本作の対戦モードは2P対戦しかなく、&bold(){COM対戦はない。}そのため、コントローラーが2つなければ好きなMS同士で対戦することができない。キャラゲーとしてこれはいかがなものだろうか?
--おまけにBGMすら選択できない。こんなシステムなら削除した方が良かったのでは?
-原作からカット多し・水増し感漂うオリジナルエピソード
--オリジナルエピソードは素人の二次創作レベルの内容。なくても特段問題のないレベル。
---「モラリアでPMCトラストがもう一度軍事演習をするから再度武力介入する」「ユニオン軍の移動ルートの近くにソレスタルビーイングの地上施設があるから陽動のために出撃する」などメインストーリーに関わることのない内容ばかり。
--そのくせオリジナルエピソードを入れたにもかかわらずファーストシーズンのストーリーが一部カットされてしまい、入れた意味がわからない。
--ゲーム中のセリフなどはアニメを見ていることを前提とした流れになっている。補完や解説はない。
--特にアレルヤのストーリーは&bold(){10話ある内の5話がセルゲイ、ピーリスのコンビと戦うという悲惨な内容となっている。}展開はアレルヤが敵機を撃破→セルゲイ&ピーリス登場→ハレルヤに人格交代という流れ。
---おまけに「折れた翼」から「絆」までの間にオリジナルストーリーが入るが、&bold(){アレルヤのみオリジナルエピソードがない。}何もこんなところでハブラレルヤを実践しなくとも…
//カット云々は兎も角、内容の是非については具体的な意見が欲しい。
-カメラワーク・敵機へのロックオン機能
--敵をロックオンしていると機体の動きはその敵を中心に動くようになるが、近接攻撃をしかけた場合にカメラの位置が自機と敵機を横から見るような位置になる。
---上記の状態だと敵と近いか遠いかぐらいしかわからなくなってしまう。
--敵を撃破するとロックオン可能な範囲に敵機がいれば自動的にその敵にロックオンが移る。雑魚を相手にしているときはさほど問題にならないが…。
---雑魚敵とボスが一緒に向かってくる場面では、ボスにロックオンしていても攻撃に雑魚を巻き込んで撃破してしまうと上記の仕様でロックオンが外れてしまう。
---ロックオンをしていないと攻撃はまず当てられないが、狙いの敵にロックオンするにはロックオン切り替えボタンの連打が必要。敵の数が多いため再度のロックオンは一苦労である。
-ガンダム以外のモビルスーツ
--一部のモビルスーツはゲームを進めていくと使用可能になる。
---しかし、マイスターモードとバーサスモード専用でミッションモードでは使用不可能。
---また、パイロットとモビルスーツは紐付けされているため乗り換えは不可能((例を挙げると、サーシェスはスローネツヴァイには搭乗できず、彼専用のイナクトでしか操作できない。敵機ではちゃんと再現されているのだが…))。
--ゲーム性を優先したために、GNフィールドを搭載していない機体もGNフィールドで防御する。
--ユニオンやAEUの量産機は変形機構を持っているが、ゲーム中に登場するのはすべてモビルスーツ形態である。((一部のムービーシーンでは飛行形態で登場している上に、ギャラリーモードできちんと変形を確認できるのだが…))
--後半になると原作でソレスタルビーイングを追い詰めた擬似太陽炉搭載機・GN-Xが敵として立ちはだかるのだが、''原作の1stシーズン時点では30機しか存在しなかった機体のはずなのに、何故か本作では無限にわらわらと沸いて出てくる。''
#region(4機のガンダム以外で上記モードで使用可能になるモビルスーツ。ネタバレにつき注意。)
ガンダムナドレ・ガンダムスローネアイン・ガンダムスローネツヴァイ・ガンダムスローネドライ~
ユニオンフラッグカスタムII・オーバーフラッグ・GN-X・AEUイナクトデモカラー(パトリック・コーラサワー専用機)~
ティエレン高機動型・ティエレンタオツー・サーシェス専用AEUイナクトカスタム・アルヴァアロン~
ダブルオーガンダム・アヘッド((機体は通常のものだが武装はビームサーベルのみで近接戦闘型「サキガケ」に近い))
-一番のネタ機体は何といってもGNフラッグ。本編では1st最終話のラスト5分前くらいに登場し、エクシアと死闘を繰り広げた機体がプレイアブル機体として選ばれたのだが、その戦闘スタイルは常軌を逸した凄まじいものとなっている。
--遠距離のチャージ技は&bold(){ビームサーベルを構え、敵機に向かって高速回転しながら突進する}((早い話、Gガンダムの超級覇王電影弾))、近距離のチャージ技は&bold(){ビームサーベルをフェンシングの如く連続で突きまくる}というもの。元々、GNフラッグは本来想定されていない&bold(){フラッグに疑似太陽炉を取り付ける}という非常にアンバランスなもので、総合的な性能はカスタムフラッグ以下のはずだが、今作ではガンダムもビックリの運用法を実現している。また、何故かビームライフルが使用可能。本編では装備していなかったはずなのだが…
#endregion()
-苦行なスコアアタックモード
--オールクリアするなら40分前後はかかり気軽に遊べない上に、途中でのセーブも不可能。
--しかし、ギャラリーモードの要素を解禁するには使用可能な各機体でオールクリアしなければいけない。
-機体の性能差が凄まじい
--キャラゲーという宿命故か機体性能の差が激しい。VSシリーズはコスト制で性能差を補っていたが、今作にコストはないため単純に有利不利な関係になってしまう。
--強機体は高火力かつ遠距離型のデュナメス、ヴァーチェ、スローネアイン、アルヴァアロン。
---特にアルヴァアロンは今作最強クラスの性能を誇り、高火力の遠距離武器に加え、チャージ技は極太ビーム、近距離の火力もエクシアクラスと全体的に隙が無い。
--弱機体はAEUイナクト、オーバーフラッグ、ティエレン高機動型といった非太陽炉MS。特にフラッグとイナクトは先述のように変形ができないため、機動性を活かした戦闘ができない。火力もしょっぱく、マイスターモードでは間違いなく苦戦するであろう。
**総評
アニメのセカンドシーズンまでのつなぎとして低コストで外注して利益を得ようというビジネス色を強く感じさせる作品である。~
新規アニメムービーやセカンドシーズン放映に先行して顔見せした機体などを考えれば、ファンアイテムとしては一定の価値があるがゲームとしては問題ありというところに落ち着く。
**余談
-難易度はEASY・NORMAL・HARDの3段階だが、それぞれ「模擬戦」「実戦」「スペシャル」と付記されている。
--元ネタはおそらく、パトリック・コーラサワーの名言「俺は!''スペシャル''で!2000回で!''模擬戦''なんだよォ!」か。
-メインメニューでのボイスは直前に操作していた機体のパイロットが担当する。
--アニメ本編での名言や迷言を元にしている上にネタ要素を感じさせない声優の演技が相まってかなりシュールである。
-前述した通り原作セカンドシーズンのキャラや機体の一部をサービス的に収録しており(今作の発売日はアニメの2話と3話の間)、セカンドシーズンの名敵役であるミスター・ブシドーの実質的な初登場はこのゲームである。ミスター・ブシドーの珍妙なサムライかぶれの言動はプレイした人間にはネタ的に話題になった((「気合で居合!」や「尋常と共に参らせてもらう!」など微妙に間違った日本語を使っている))。
--ただしミスター・ブシドーはおかしな言動で斬りかかってくるお笑いキャラに見えて、内心は葛藤や悩みを抱いており徐々にそれが明かされて魅力となるのだが''このゲームでは珍妙なサムライかぶれキャラでしかない''。開発時期的にアニメ側の後半の設定を入れるのは不可能で、入れられたとしてもネタバレになるのでゲーム側としては仕方がないのだが、&bold(){だったら出さない方が良かったのでは?}((隠し要素で中途半端なキャラを入れるくらいなら主人公機のダブルオーガンダム1機で問題はないハズ))。
*機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ
【きどうせんしがんだむだぶるおー がんだむまいすたーず】
|ジャンル|ドラマティックアクション|&amazon(B001DLXZ20,image)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ユークス|~|
|発売日|2008年10月26日|~|
|定価|6,800円(税5%込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|単調なゲーム性&br;乏しい演出&br;オリジナルエピソードも駄目|~|
|>|>|CENTER:''[[ガンダムゲームリンク>ガンダムシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-『機動戦士ガンダム00』のファーストシーズン放映後に発売されたゲーム。
-ファーストシーズンのストーリーを4人のガンダムマイスターの視点から追体験する。
--アニメ本編の内容以外にオリジナルエピソードもある。
-劇中で圧倒的な性能を示したガンダムを操作するだけあって、従来のガンダムゲームより無双系のゲームに近い。
**主なゲームモード
-ミッションモード
--ファーストシーズンの追体験を行っていくモード。
--4人のガンダムマイスターそれぞれに全10ステージが用意されている。
-マイスターモード
--好きなモビルスーツを選んで敵を倒してステージをクリアしていくモード。
--敵を倒し続けて高得点を目指す「スコアアタック」と出来るだけ早く敵を全滅させてその早さを競う「タイムアタック」の2つ。
-バーサスモード
--1VS1のモビルスーツ戦闘を行うモード。2Pプレイ専用。
-これら以外にチュートリアルやゲーム中のグラフィックやBGMを鑑賞できるギャラリーモードがある。
--モビルスーツギャラリーではリボンズ・アルマークによる簡易な機体解説ボイスも流れる。また、可変機は変形前と後の2つそれぞれを鑑賞できる。
**主なシステム
-基本的な操作感覚は『[[機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ]]』と同じ。前後左右のほかに上下移動もある。
--ただし、マルチロックオンはなくなり、任意に防御することが可能になっている。
--それ以外に攻撃ボタンとブーストボタンの長押しでチャージアタックという強力な攻撃が可能。
-パートナーと絆レベル
--ミッションモードでは基本的に操作する機体以外のガンダムマイスターから1人をパートナーとして選択することになる。
---誰を選ぶかによって攻撃力や防御力の上昇値が異なる。上昇する値はそのマイスターの搭乗機を反映している。
--ミッションクリア後の評価に応じて絆レベルが上昇していく。絆レベルが上がれば性能の上昇も大きくなっていく。
-00モード
--画面に表示されているOゲージが満タンになると発動可能。
--発動すると画面に8方向を示すカーソルがいくつか表示され、その方向に方向キーかスティックを入力するとその方向に攻撃する。
--攻撃に成功すれば再びカーソルが表示される。入力が間に合わないか、カーソルのない方向に入力してしまうとモードが終了する。
--このモード中は雑魚敵はほぼ一撃で倒せるため、撃破数を一気に稼ぐことが可能。
-アクションムービー・シチュエーションムービー
--アクションムービーは00モードのラストに、シチュエーションムービーはミッションモード中に条件を満たすと発生する。
--いわゆるQTEであり、カーソルにタイミングを合わせてのボタン押しや指定されたボタンの連打、複数のボタンを順番に押すというものがある。
---どの操作になるかは使用している機体によって異なる。アクションムービーの内容は00モードでの撃破数によって変化する。
--アクションムービーで成功させればさらに敵の撃破数が加算され、シチュエーションムービーは続きを見ることが出来る。
**評価点
-無双するガンダム
--敵機は大量に出現するが、基本的に耐久力は低いため簡単に撃墜できる。
--前述の00モードもあるため、劇中さながらの武力介入となる。
-シンプルな操作
--基本的な攻撃はボタン1つで行える上に、00モードもスティックのみで操作可能なので複雑なコマンド操作とは無縁。
-新規アニメムービー
--クオリティは高く、ファンにとっては満足できるレベル。
**問題点
-単調なゲーム性
--ミッションモードでは「敵をとにかく倒す」「制限時間内に敵を規定数以上倒す」「ボスを倒す」「味方を一定時間守りきる」というものしかない。
---結局のところ、「ボスを倒す」以外はとにかく敵を倒してくだけなので代わり映えしない。
--全体マップなどなく、同じ直方体の空間でひたすら倒し続ける内容なので、見た目の上でも単調。
--加えて、操作方法がシンプルなこともゲーム性の単調さに拍車をかけている。
-単調な演出
--00モードでは攻撃に成功するたびにボイスが流れるが、種類が少ないため同じボイスを繰り返し聞くことになってしまう。
--アクションムービーはバリエーションが少なく、こちらもゲームをプレイしていると何度も同じものを目にすることになる。
-トランザムシステム
--太陽炉搭載型のMSにはトランザムシステムが導入されており、本編ではこれのお陰で国連軍と互角に渡り合ってきたが、本ゲームではミッションモードの最終話付近以外では使えない((厳密には刹那・アレルヤ・ティエリアは9,10話、ロックオンは10話のみ))。つまり、バーサスモードやマイスターモードでは使用できない。まあこれは他のMSと比べて余りにも有利になってしまうからだろうが…
--トランザムシステムの発動は任意によるものではなく、&bold(){自機の体力が無くなった時に一度だけ使用可能}というもので、トランザム使用中は一定時間無敵となり、敵機を倒すことで自機の体力を回復することができる。
--が、よっぽどゲームが苦手なプレイヤーでない限り自機のHPが0になることはほぼなく、無用の長物と感じられる。特に刹那とロックオンはトランザムを使えるのは&bold(){ボス戦しかない}ため、敵機を倒してHP回復という手段を取りづらい。
---さらに、このトランザムシステムの発動条件が&bold(){取扱説明書はおろか、ゲーム中にも一切出てこないという意地悪仕様}。
---発動条件は&bold(){攻略本にしか載っていない}ため、トランザムの出し方が分からず、そもそもエクシア以外本当にあるのかどうかと疑ったプレイヤーも多い筈((エクシアはミッションモードの9話で強制的にトランザムを使用する))。
-掴み技
--本作の敵機は接近戦時にガード不可の掴み技を使用する。しかしプレイヤーは使うことはできない。何故敵機のみ優遇するのだろうか?
--使用する敵機はティエレンタオツー、アグリッサ、GNフラッグの3機。
-ボスだけやたらと堅い
--雑魚敵の耐久力とは段違いであり、無双感も爽快感も感じられない。
--一度倒しても復活して第二ラウンド・第三ラウンドと続いて無駄に長丁場になることも多い((顕著なのがティエリアパートの第6話。ボスの耐久力は低めに設定されているのだが、何と4回も戦い、1回倒す毎にムービーが入る))。
-対戦モード
--本作の対戦モードは2P対戦しかなく、&bold(){COM対戦はない。}そのため、コントローラーが2つなければ好きなMS同士で対戦することができない。キャラゲーとしてこれはいかがなものだろうか?
--おまけにBGMすら選択できない。こんなシステムなら削除した方が良かったのでは?
-原作からカット多し・水増し感漂うオリジナルエピソード
--オリジナルエピソードは素人の二次創作レベルの内容。なくても特段問題のないレベル。
---「モラリアでPMCトラストがもう一度軍事演習をするから再度武力介入する」「ユニオン軍の移動ルートの近くにソレスタルビーイングの地上施設があるから陽動のために出撃する」などメインストーリーに関わることのない内容ばかり。
--そのくせオリジナルエピソードを入れたにもかかわらずファーストシーズンのストーリーが一部カットされてしまい、入れた意味がわからない。
--ゲーム中のセリフなどはアニメを見ていることを前提とした流れになっている。補完や解説はない。
--特にアレルヤのストーリーは&bold(){10話ある内の5話がセルゲイ、ピーリスのコンビと戦うという悲惨な内容となっている。}展開はアレルヤが敵機を撃破→セルゲイ&ピーリス登場→ハレルヤに人格交代という流れ。
---おまけに「折れた翼」から「絆」までの間にオリジナルストーリーが入るが、&bold(){アレルヤのみオリジナルエピソードがない。}何もこんなところでハブラレルヤを実践しなくとも…
//カット云々は兎も角、内容の是非については具体的な意見が欲しい。
-カメラワーク・敵機へのロックオン機能
--敵をロックオンしていると機体の動きはその敵を中心に動くようになるが、近接攻撃をしかけた場合にカメラの位置が自機と敵機を横から見るような位置になる。
---上記の状態だと敵と近いか遠いかぐらいしかわからなくなってしまう。
--敵を撃破するとロックオン可能な範囲に敵機がいれば自動的にその敵にロックオンが移る。雑魚を相手にしているときはさほど問題にならないが…。
---雑魚敵とボスが一緒に向かってくる場面では、ボスにロックオンしていても攻撃に雑魚を巻き込んで撃破してしまうと上記の仕様でロックオンが外れてしまう。
---ロックオンをしていないと攻撃はまず当てられないが、狙いの敵にロックオンするにはロックオン切り替えボタンの連打が必要。敵の数が多いため再度のロックオンは一苦労である。
-ガンダム以外のモビルスーツ
--一部のモビルスーツはゲームを進めていくと使用可能になる。
---しかし、マイスターモードとバーサスモード専用でミッションモードでは使用不可能。
---また、パイロットとモビルスーツは紐付けされているため乗り換えは不可能((例を挙げると、サーシェスはスローネツヴァイには搭乗できず、彼専用のイナクトでしか操作できない。敵機ではちゃんと再現されているのだが…))。
--ゲーム性を優先したために、GNフィールドを搭載していない機体もGNフィールドで防御する。
--ユニオンやAEUの量産機は変形機構を持っているが、ゲーム中に登場するのはすべてモビルスーツ形態である。((一部のムービーシーンでは飛行形態で登場している上に、ギャラリーモードできちんと変形を確認できるのだが…))
--後半になると原作でソレスタルビーイングを追い詰めた擬似太陽炉搭載機・GN-Xが敵として立ちはだかるのだが、''原作の1stシーズン時点では30機しか存在しなかった機体のはずなのに、何故か本作では無限にわらわらと沸いて出てくる。''
#region(4機のガンダム以外で上記モードで使用可能になるモビルスーツ。ネタバレにつき注意。)
ガンダムナドレ・ガンダムスローネアイン・ガンダムスローネツヴァイ・ガンダムスローネドライ~
ユニオンフラッグカスタムII・オーバーフラッグ・GN-X・AEUイナクトデモカラー(パトリック・コーラサワー専用機)~
ティエレン高機動型・ティエレンタオツー・サーシェス専用AEUイナクトカスタム・アルヴァアロン~
ダブルオーガンダム・アヘッド((機体は通常のものだが武装はビームサーベルのみで近接戦闘型「サキガケ」に近い))
-一番のネタ機体は何といってもGNフラッグ。本編では1st最終話のラスト5分前くらいに登場し、エクシアと死闘を繰り広げた機体がプレイアブル機体として選ばれたのだが、その戦闘スタイルは常軌を逸した凄まじいものとなっている。
--遠距離のチャージ技は&bold(){ビームサーベルを構え、敵機に向かって高速回転しながら突進する}((早い話、Gガンダムの超級覇王電影弾))、近距離のチャージ技は&bold(){ビームサーベルをフェンシングの如く連続で突きまくる}というもの。元々、GNフラッグは本来想定されていない&bold(){フラッグに疑似太陽炉を取り付ける}という非常にアンバランスなもので、総合的な性能はカスタムフラッグ以下のはずだが、今作ではガンダムもビックリの運用法を実現している。また、何故かビームライフルが使用可能。本編では装備していなかったはずなのだが…
#endregion()
-苦行なスコアアタックモード
--オールクリアするなら40分前後はかかり気軽に遊べない上に、途中でのセーブも不可能。
--しかし、ギャラリーモードの要素を解禁するには使用可能な各機体でオールクリアしなければいけない。
-機体の性能差が凄まじい
--キャラゲーという宿命故か機体性能の差が激しい。VSシリーズはコスト制で性能差を補っていたが、今作にコストはないため単純に有利不利な関係になってしまう。
--強機体は高火力かつ遠距離型のデュナメス、ヴァーチェ、スローネアイン、アルヴァアロン。
---特にアルヴァアロンは今作最強クラスの性能を誇り、高火力の遠距離武器に加え、チャージ技は極太ビーム、近距離の火力もエクシアクラスと全体的に隙が無い。
--弱機体はAEUイナクト、オーバーフラッグ、ティエレン高機動型といった非太陽炉MS。特にフラッグとイナクトは先述のように変形ができないため、機動性を活かした戦闘ができない。火力もしょっぱく、マイスターモードでは間違いなく苦戦するであろう。
**総評
アニメのセカンドシーズンまでのつなぎとして低コストで外注して利益を得ようというビジネス色を強く感じさせる作品である。~
新規アニメムービーやセカンドシーズン放映に先行して顔見せした機体などを考えれば、ファンアイテムとしては一定の価値があるがゲームとしては問題ありというところに落ち着く。
**余談
-難易度はEASY・NORMAL・HARDの3段階だが、それぞれ「模擬戦」「実戦」「スペシャル」と付記されている。
--元ネタはおそらく、パトリック・コーラサワーの名言「俺は!''スペシャル''で!2000回で!''模擬戦''なんだよォ!」か。
-メインメニューでのボイスは直前に操作していた機体のパイロットが担当する。
--アニメ本編での名言や迷言を元にしている上にネタ要素を感じさせない声優の演技が相まってかなりシュールである。
-前述した通り原作セカンドシーズンのキャラや機体の一部をサービス的に収録しており(今作の発売日はアニメの2話と3話の間)、セカンドシーズンの名敵役であるミスター・ブシドーの実質的な初登場はこのゲームである。ミスター・ブシドーの珍妙なサムライかぶれの言動はプレイした人間にはネタ的に話題になった((「気合で居合!」や「尋常と共に参らせてもらう!」など微妙に間違った日本語を使っている))。
--ただしミスター・ブシドーはおかしな言動で斬りかかってくるお笑いキャラに見えて、内心は葛藤や悩みを抱いており徐々にそれが明かされて魅力となるのだが''このゲームでは珍妙なサムライかぶれキャラでしかない''。開発時期的にアニメ側の後半の設定を入れるのは不可能で、入れられたとしてもネタバレになるのでゲーム側としては仕方がないのだが、&bold(){だったら出さない方が良かったのでは?}((隠し要素で中途半端なキャラを入れるくらいなら主人公機のダブルオーガンダム1機で問題はないハズ))。