【かおのないつき でぃーぶいでぃーろむこれくたーずえでぃしょん りにゅーある】
ジャンル | 伝奇恋愛アドベンチャーゲーム | ![]() |
対応機種 | Windows 98SE~XP | |
発売・開発元 | ROOT | |
発売日 | 2005年4月15日(詳細は後述) | |
定価 |
通常版:6,090円 |
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レーティング | アダルトゲーム | |
判定 | なし | |
ポイント |
CGはズバ抜けて高レベル メインヒロインは大人気 シナリオは難解で描写不足も目立つ |
アダルトゲームメーカーである有限会社オービット(現:ARIDESIGN株式会社)のデビュー作『顔のない月(以下「無印」)』のリニューアル版。
無印の発売からの発売歴は以下のようになる。
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主人公・羽山浩一は養父母の事故死をきっかけに、恩師希望の本山教授の勧めもあって実家の本家である倉木家を訪れる事になる。
しかし、浩一は疲れからか――それとも養父母の死の前から見続けていた悪夢のせいか、倉木家にたどり着く前に倒れてしまう。
担ぎ込まれるように倉木家へとたどり着いた浩一は見知らぬ部屋のベッドの上で目を覚まし、そして少女の顔を見る。「女性の顔を識別できない」という奇妙な病を持つ浩一にとって、それは初めての経験だった。
その時見た少女の名は倉木鈴菜――彼女が自分の許婚である事を知るのは、それから間もなくしての事だった。
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+ | ネタバレ注意。隠しヒロインについても言及あり。 |
なんと言ってもCARNELIAN氏による美麗なCGが持ち味。本作が人気を得た最大の理由でもある。ファンからは、この時期のCGを評価して「氏が手がけたゲームの最高傑作」との声も多い(*9)。
素直にエロゲーとして見た場合、所謂「実用面」での評価は高品質なCG故に高めであり、キャラクターは魅力に溢れ、伝奇ゲーとしての高い評価を付ける人も多い。
しかし、シナリオは題材からして人を選ぶものであり、内容も難解で全容を把握しづらく好みが分かれやすい。それらを差し引いても、設定の齟齬・消化不良・描写不足な部分があり、上記の問題点の項目を見れば分かる通り細かな粗を探せばキリがない。
シナリオ評価の賛否が大きく分かれる事、演出やテンポの面に抱える問題等々がネックであり、「数々の問題点をヒロインの魅力(とそれを引き立てる美麗なCG)でカバーしている」佳作という評価に落ち着く。
半陵辱ゲーと言っていい内容、難解な伝奇ゲーと言った点から、人によって合うか合わないかが大きく分かれるゲームであるが、合えばとことんハマるゲームである。
*1 2021年現在は配信停止。新規購入は不可能。
*2 現:映像倫。尚、以前のバージョンではソフ倫に依頼していた。
*3 ただし、『死角』で存在がさりげなく語られている。
*4 しかし、『桃華月憚』のとあるキャラの設定から考えればAカップ相当のはずなのだが…。
*5 特定のタイミングで、通常攻略とは違う行動を取らなくてはならない。
*6 小説版では2つの説が挙げられるのだが、こちらでも理由はハッキリとしない。
*7 アフェクションでは浩一もその事をモノローグの中で指摘している。
*8 ただし、千賀子だけは時系列的に少々怪しかったりするのだが。
*9 ただし、CARNELIANが関わったゲーム自体に評価が高い作品があまり無かったりするのだが……。
*10 現在はファンクラブメンバー以外にもDL販売されている。