Video Olympics

【びでお おりんぴっくす】

ジャンル スポーツ
対応機種 ATARI2600
発売・開発元 アタリ
発売日 1977年9月11日
プレイ人数 1~4人
判定 良作


概要

アタリ社が発売した家庭用ビデオゲーム機、ATARI2600のローンチソフトの一つ。
本作は、かのアーケードゲーム『Pong』に様々なアレンジを加えた上で、ゲームソフトとして発売したものである。


特徴

  • ゲームプレイにはATARI2600のパドルコントローラーを使用する。
  • セレクトスイッチを押すことで、50のゲームモードが選べる。ゲームモードによって、それぞれルールとプレイ人数が変わる。
    • プレイ人数はゲームによって異なり、Pongは1~2人でプレイ可能。Quadrapong は4人専用。それ以外の競技は2人か4人でプレイ可能となっている。
    • 4人でプレイする場合は、当然パドルコントローラーがもう1セット必要なので注意。
  • 選べるゲームモードは以下の通り。
    • Pong:通常のPong。
    • Soccer:サッカーを催したルール。
    • Foozpong:一見Soccerと似ているが、複数のパドルが連続して表示されるようになっている。
    • Hockey:ホッケーを催したルール。
    • Quadrapong:4人でプレイするPong。上下左右に各自のゴールとパドルが配置されている。
    • Handball:ハンドボールを催したルール。
    • Volleyball:バレーボールを催したルール。
    • Basketball:バスケットボールを催したルール。

評価点

  • 様々なゲームモードの搭載
    • 家庭用のPongとしては、本作の数年前に「Home-Pong(ホーム・ポン)」が存在し、それはそれで大ヒットしたが、そちらでは一種類のゲームモードしか遊べなかった。
    • また、2人までしかプレイできなかったPongが4人で遊べる派生ルールを多数収録しているのも、当時としては魅力的であった。
  • Pongのみだが、1人用モードが搭載されている
    • アーケード版のPongやHome-Pongなどは2人対戦専用のゲームだったが、本作には簡易的ではあるものの、CPUとの対戦機能が搭載されている。

問題点

  • 結局のところPongの派生が多い
    • 前述したように、様々な競技を催したゲームモードが多数用意されているが、どれもPongの派生であり、大まかなルールやシステムに変わりはない。
    • 全てのゲームモードにおいて、「パドルでボールを打ち返す」「ゴールにボールを入れたら得点になる」の二点は変わらないため、大幅にゲーム性が変わるわけではない。

総評

あの大ヒットゲームPongが家で遊べる、多数の派生ルールを収録している、1人や4人でも遊ぶことができる、と……アーケードのPongはおろか、それ以前に発売されたHome-Pongなどと比べても、大きな魅力を持った一作。
様々な競技が遊べるとアピールしているものの、結局のところは全てPongの派生であり、現在の観点ではやや微妙に映るかもしれないが、それでも本作は大ヒットした。
アメリカにおけるビデオゲームの黎明期を代表する一作と言えるだろう。

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1977年 アタリ SPG
最終更新:2025年08月04日 09:41