注意:このページでは、オリジナルの360版『ラスト レムナント』を「賛否両論」判定、調整移植されたWin版を「良作」判定として解説する。
【らすと れむなんと】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 | Xbox 360 | |
発売・開発元 | スクウェア・エニックス | |
発売日 | 2008年11月20日 | |
定価 | 8,190円 | |
廉価版 |
プラチナコレクション 2009年9月10日/2,940円 |
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判定 | 賛否両論 | |
ポイント | 好き嫌いが分かれる作品 | |
サガシリーズ・関連作品 |
2008年に発売されたスクウェア・エニックスの完全新作タイトル。
当時比較的新しかった開発エンジン、「Unreal Engine 3」を使って製作された。
『サガ』スタッフが大きく関わっており、サガシリーズとの関連性も強い。
シリーズ特有のシステムのアク・難易度の高さを継承しているとも言える。
世界観は、剣と魔法(『サガ』シリーズ同様「術法」と呼ばれる)、モンスター、人知を超えた力を持つ遺物群「レムナント」等の要素で構成されたファンタジー路線。
いわゆる「中世風」ではなく、人物の衣装等は現代性の感じられるデザインになっている。
このゲームはまず「戦闘システムと難易度の高さを受け入れることが出来るか」そして、とにかく「処理落ちとロード時間を許容できるかどうか」で賛否がバッサリ分かれる。
この2つを受け入れることが出来たら本当にどっぷりハマれるが、そうでもないと途中で鬼の難易度に心を折られるか、ロード時間を倦厭しクソゲー評価を下すかのどちらかになってしまう。
いかんせん開発元が有名なスクエニであり、注目していたRPGファンも多かった。そのためかなりの大勢がバッサリ分かれた賛否のどちらかに付く事になり「今世紀最大の賛否両論ゲー」と呼ばれた事もあった。
【らすと れむなんと】 ※360版と共通の内容は省略
対応機種 | Windows XP/Vista | ![]() |
推奨環境はVista 最低環境はXP・SP2 |
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発売日 | 2009年4月9日 | |
定価 |
パッケージ:7,800円(税別) Steam:1,080円(税込) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
大方の問題点を改善 良作と言える良い出来に |
オリジナルから4ヶ月半後に発売されたWin版。
以下の大幅なシステムとバランスの見直しが行われており、いくつかの要素も追加されている。また、360版のDLCを全て収録している。
パッケージ版の他、Steamでのダウンロード販売版が存在するが、Steam版は2018年9月4日に販売停止される事が告知された(*6)。
・序盤どころか導入の雑魚ボス「レムナント活動家」に負けた ・序盤のダンジョン「ブラックデール」がもう鬼門 ・鍛えに行ったら普通に全滅した ・雑魚モンスター2リンクだけなら大丈夫だろうと思っていたら心が折れるぐらいボコられた ・鬼門中の鬼門、気合入れて行くか!と挑んだら1ターンどころか1行動で全滅した ・サブクエストの強敵「神とよばれし者」が本当に神に見えてくる ・チートで7ユニオン35人パーティにしても「ロストレムナント」に勝てる気がしない
上記の調整により360版の不満点はほとんど解消されており、残っているのは「移動コマンドが無い」と「瀕死の隊員を回復してやれない」ぐらいである。
特に最大の問題であった長時間ロード・処理落ちはPCのスペックさえ良ければ全く無くなる。
そのため、賛否両論が多く見られた360版と違いWin版はほぼ好評である。
しかし、賛否が分かれていた難易度の高さは相変わらずどころか、さらに高難易度の「乱殺マニアクス」モードが追加され、むしろ強化されている始末である。
そこは、さすが『サガ』スタッフと言ったところか。
+ | 上記のインタビュー動画 |
*1 遠すぎて攻撃できない敵に対して「距離を詰める」コマンドは存在するが、いったん詰めたら離れることはできない。
*2 しかし、治す時は全員いっぺんに治せるので楽ちんではある。
*3 「毎ターン一定確率で即死判定が発生する」という状態異常。この状態異常のみ治す手段がほぼ存在しない。
*4 接敵して直接交戦すること。互いに攻撃し合う状態になる。通常は1回限りで、2ユニオン以上から攻撃されると最初以外は反撃できない。遠距離攻撃等、ロックアップせず一方的に実行できるスキルもある。
*5 これに関しては一応「(ネタバレ)であるがゆえに人物の判別が極端に苦手なのではないか」という考察もある。どちらにしろこの時点では謎の見間違いでしかなく、またもし仮に考察が当たっていたとしても妙なシーンではある。
*6 Steam版を購入済みのユーザーは販売停止後もダウンロード可能。