機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
Sa・Ga | ||||
GB | 魔界塔士Sa・Ga |
GB初のRPG。水と油の関係「ファンタジー」と「現代科学」が見事に融合。 その果てに生み出された伝説「かみは バラバラになった」 |
良 | |
WSC | 魔界塔士Sa・Ga | オリジナル版と、完成度の高いリメイク版の同時収録。 | ||
GB | Sa・Ga2 秘宝伝説 | 遊びやすく適度な難易度に。ノリは幼年誌のバトル漫画。 | 良 | |
DS | サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY | 基本はGB版準拠だが、大幅にパワーアップが施された。 | ||
GB | 時空の覇者 Sa・Ga3 [完結編] | 開発元の関係で結果的に『サガ』らしくない作品に。 | シリ不 | |
DS | サガ3時空の覇者 Shadow or Light |
リメイクに伴い、原作にはほとんどなかった『サガ』らしさを多数導入。 良い意味での原作クラッシャー作品に変貌した。 |
良 | |
Switch/iOS/ Android/Win |
Sa・Ga COLLECTION |
GB版『1』『2』『3』の移植。 加えて、その英語版『FF LEGEND』シリーズも同時収録。 |
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ロマンシング サ・ガ | ||||
SFC | ロマンシング サ・ガ |
中世ファンタジー路線へ移行し、自由度の高いフリーシナリオを搭載。 荒削りな部分が目立つものの、それをカバーする魅力もある。 |
不安定 | |
WSC | ロマンシング サ・ガ |
新たなバグ有りだが、致命的では無く既存のバグは全て修正。 追加要素ありだが、良くも悪くも下位ハードへの普通移植。 |
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携帯 | ロマンシング サガ | WSC版準拠の移植。ミュージックアプリも配信された。 | ||
PS2 | ロマンシング サガ -ミンストレルソング- |
初代『ロマンシング サ・ガ』のフルリメイク作品。 歴代サガの要素が取り入れられ、スクエニ史上屈指の良リメイクと名高い。 |
良 | |
PS5/PS4/ Switch/Win/ iOS/Android |
ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター |
DL専売。海外版をベースにしたリマスター版。 『サガ フロンティア リマスター』のスタッフが引き続き担当している。 新武具・新キャラ・新ボス、引き継ぎや倍速機能等、便利な追加要素を搭載。 |
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SFC | ロマンシング サ・ガ2 |
自身で帝国の歴史を築いていく大河ドラマ的なシステムが特徴。 加えて、後にシリーズの代名詞となる「ひらめき」システムが初搭載。 やはりバランス面では荒削りなものの、ゲーム性はパワーアップ。 |
スルメ | |
携帯 | ロマンシング サガ2 | 多くのバグを修正し、新要素も多数追加された完全版とも言える移植。 | ||
iOS/Android/ PSV |
ロマンシング サガ2 |
DL専売。ガラケーアプリ版ベースのリマスター。背景ドット絵を高解像度化。 ただし、挙動に重さを感じたりロード時間も少々入る等、多少劣化気味。 |
||
PS4/One/ Switch/Win |
ロマンシング サガ2 |
DL専売。上記リマスター版をベースにグラフィックをブラッシュアップ。 動作も軽快になった。PS4版はPSV版とのクロスセーブも可能。 |
||
PS5/PS4/ Switch/Win |
ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン |
現代に合わせ全面刷新されたフルリメイク版。開発は『聖剣3ToM』のジーンが担当。 原作の不親切さがほぼ無くなり、とことんユーザーフレンドリーな作りとなっている。 |
良 | |
SFC | ロマンシング サ・ガ3 | 「ロマンシング」の集大成。特殊なバトルも取り入れられる。 | 良 | |
PS4/PSV/ Switch/One/ Win/iOS/ Android |
ロマンシング サガ3 |
DL専売。HDリマスターと思われがちだが、実は似せてイチから作り直した作品。 追加要素が少ない他、オリジナル版になかったバグが多数発生している。 その一方で、シリーズで最も幅広い機種で発売されている作品でもある。 基本的に内容の違いは無いが、各機種における専用機能には対応している。 |
||
サガ フロンティア | ||||
PS | サガ フロンティア |
再びGBサガ系ごった煮世界観に回帰。「連携」システム初登場。 物語は7人の主人公の独立した話が展開される。 |
良 | |
PS4/Switch/ iOS/Android/ Win |
サガ フロンティア リマスター |
DL専売。単なるHDリマスターに留まらず、待望の8人目の主人公ヒューズが登場。 さらに没イベント復活、引き継ぎ等の様々な新要素が追加された完全版。 原作の操作感やプレイヤー有利な裏技等はほぼそのまま、より快適に進化。 |
||
PS | サガ フロンティア2 |
再び「ロマンシング」系の正統派中世世界観。 既存のRPGのみならず他のシリーズとも大きく違う内容であり 発売当初こそ批判は多かったが、再評価が進み現在では名作レベルに。 |
良 | |
PS5/PS4/ Switch/Win/ iOS/Android |
サガ フロンティア2 リマスター | DL専売。今回も新イベントや周回要素などを追加したリマスター移植。 2025年6月28日以降記事作成可能。 | ||
その他 | ||||
PS2 | アンリミテッド:サガ | システムが難解すぎる上に説明不足なのが玉に瑕。しかし理解しきると…? | スルメ | |
PSV | サガ スカーレット グレイス |
RPGの定番要素を大胆に取捨選択したことでサガらしさをより突き詰めた快作。 理解しきると楽しめる点は『アンサガ』同様だが、それまでのハードルは低い。 ただし、ロード時間という致命的な欠点も。 |
スルメ | |
PS4/Switch/ Win/iOS/ Android |
サガ スカーレット グレイス 緋色の野望 |
キャラクターボイス・新規シナリオを追加した完全版。 ゲームバランスにも調整が入り、ロード時間も改善された。 ただし、発表時には一悶着起こることになった。 |
良 | |
PS5/PS4/ Switch/Win/ iOS/Android |
サガ エメラルド ビヨンド |
シリーズ35周年記念作品にして、8年ぶりの完全新作。 「連接領域」から繋がる17の世界を、6人5組の主人公から選択して冒険していく。 シナリオの分岐も、シリーズ最大の変化で描かれる。 評価点も多いのだが、UIの悪さが足を引っ張っている。 |
スルメ |
このサイトでは評価取り扱い対象外のシリーズ作品
機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
ファイナルファンタジーシリーズ |
本作の源流となるシリーズ。『FFII』の成長システムは『サガ』の河津氏が製作。 武器や魔法等も『FF』の影響を受けており、海外GB版は『FF LEGEND』となっている。 |
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WSC | ワイルドカード | 全てがカードで表現されたRPG。『アンリミテッド:サガ』の祖先といえる作品。 | なし | |
PS | 聖剣伝説 LEGEND OF MANA | 『サガ フロンティア』の開発部が担当な為、『サガ』シリーズ由来の要素あり。 | 良 | |
PS4/Switch/ Win |
聖剣伝説 Legend of Mana |
HDリマスター版。 バランスは海外版に準拠しており実質インターナショナル。 |
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360 | ラスト レムナント |
『サガ』シリーズのスタッフが開発した新作RPG。 独特の戦闘システムや難易度の高さ等はまごう事なき『サガ』の系譜。 処理落ちとロード時間を許容できるかどうかでも賛否がバッサリ分かれる。 |
賛否両論 | |
Win | ラスト レムナント |
上記のバランス及びシステムを調整し、DLCも全て収録した移植版。 大方の問題点が改善され、良作と言っても差し障りの無い出来に。 |
良 | |
PS4/Switch/ iOS/Android |
ラスト レムナント リマスタード | DL専売。PC版をベースにエンジン変更や一部追加要素を加えたリマスター版。 | ||
AC | LORD of VERMILION | アーケード用カードゲーム。『サガ』シリーズからキャラクターがゲスト参戦。 | なし | |
LORD of VERMILION III | ||||
3DS | レジェンド オブ レガシー | 『サガ』シリーズに携わったスタッフが制作しており、ゲーム性が似通っている。 | 不安定 | |
PS5/PS4/ Switch/Win |
レジェンド オブ レガシー HDリマスター | |||
3DS | アライアンス・アライブ | 良 | ||
PS4/Switch/ Win/ iOS/Android |
アライアンス・アライブ HDリマスター | |||
3DS | シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール | 『サガ』シリーズ(*1)の楽曲を収録。 | 良 | |
AC | シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル | なし | ||
Switch/PS4 | シアトリズム ファイナルバーライン | 良 | ||
Win/Mac/ XSX/One/ iOS/Android/ Switch/ PS5/PS4 |
Vampire Survivors | 無料DLC「Vampire Survivors: Emerald Diorama」が登場。 | 良 |
このサイトでは評価取り扱い対象外の関連作品
スクウェア・エニックスが発売するRPGシリーズ。
1989年に発売された第1作『魔界塔士Sa・Ga』はGBでは容量と制約の都合上RPGを作るのは厳しいと思われていた中、様々な工夫を凝らし満を持して登場した作品。
その斬新なゲームデザインと混沌とした世界観が話題となり、旧スクウェア初のミリオンヒットタイトルとなったことで90年代の「RPGのスクウェア」のブランドの礎となった。
シリーズの大きな転換期となったのが、キャラクターデザインをイラストレーターの小林智美氏が担当し、SFCに舞台を移した『ロマンシング サ・ガ』である。
以降の作品はファンタジー的な世界観を舞台にしつつも、普通の王道的なRPGとは一味変わったTRPGに近い尖った作りが特徴となっている。
スクエニのRPGと言えば現在では『FF』と『ドラクエ』の二枚看板が有名で、この2つのシリーズは概ね初心者でも楽しめる王道RPGとして知られる。
これに対し、当シリーズは(GB版『saga3』を除く)全作をスクウェア所属の河津秋敏氏がディレクターないし総監督を務めており、いずれの作品も河津氏の作風が色濃い風変わりなゲームとなっている。
作品ごとに世界観は繋がっておらず、河津氏の意向によりシステムも作品ごとに大きく変わることが多い。
ただし『ロマサガ2』以降の作品は、「RPGなのにレベルがない」「難易度は高め(セーブ・ロード多用を要求しがち)」「ひらめきが鍵を握るバトル」「イベントの選択肢が豊富で自由度が高い」「イトケンこと伊藤賢治氏による熱いBGM」辺りはほぼ全ての作品で共通する要素となっている(*2)。
そしてある意味シリーズ最大の特徴ともいえるのはファンから河津節とも称されるキレのあるテキストとセリフたち。
ここに書ききれないほど迷言・名セリフに事欠かないシリーズである。
とはいえど、過去作ファンだからと別の『サガ』もと着手すると全く要領が違った、という不満が漏れる事も珍しくはない。
全体的に合う人と合わない人がきっぱり分かれ、それが作品単位でまた分かれる状況であり、いわゆる「ゲームとして一連のシリーズ」ではなく「それぞれ別物だが似通ったコンセプトに基づく作品群」という方がふさわしいのだろう。
作品によっては重大なバグや詰み要素があったり、明らかに作りかけの要素ばかりだったりシステムが難解でどうしたらいいか分からないという批判を浴びることもあった。
本サイトでも良作ばかりではなくスルメや賛否両論・ゲームバランスが不安定判定が下されている作品もいくつかある(*3)通りで、こうした賛否双方ひっくるめた珍味染みた味わいこそが『サガ』の持ち味とも言える。
ちなみに、シリーズ名の由来は初代の作中のセリフから「人の性(さが)」と、創造神に立ち向かう人間や巨大帝国の興亡といった壮大なスケール感のあるストーリーから「叙事詩(サーガ)」からと解されることもある。
しかし、河津氏によると「特に深い意味はなくなんとなく語感で選んだだけ(*4)」で、シリーズとしても特に意識し続けている要素はないとのことである。
『サガ』≒河津氏が関わっている普通じゃないRPGの刻印と言える。河津氏の「作りたいものを優先して作った作品」という発言がその様子を如実に表しているといえよう。
またその名前から佐賀県ともコラボを行っており(*5)、その関係で関連グッズも食品から鉄道模型まで非常に多彩であることも特徴。佐賀県に行ったらお土産やマンホールなどを探してみよう。
*1 カーテンコールでは『サガ2』『ロマサガ』『ミンストレルソング』『ロマサガ2』『ロマサガ3』『サガフロ』『サガフロ2』の7作品、オールスターカーニバルでは『アンサガ』が追加され8作品、ファイナルバーラインでは『サガ1』『サガスカ緋色の野望』『ロマサガリユニバース』が追加され11作品。
*2 GB版同様笹井隆司氏が参加している『サガ3SoL』や浜渦正志氏がBGMを担当した『サガフロ2』『アンサガ』等例外もある
*3 しかし、それらの作品をこよなく愛する人が存在するのもまた事実である。
*4 『FF』が長いので短い単語を選んだとのこと。
*5 2014年より。シリーズ25周年企画としてスタート、ほぼ毎年イベントを開催。