るぷぷキューブ ルプ★さらだ
【るぷぷきゅーぶ るぷさらだ】
| ジャンル | ストーリーパズルゲーム | 高解像度で見る 裏を見る | 
| 対応機種 | プレイステーション | 
| メディア | CD-ROM 1枚 | 
| 発売元 | データム・ポリスター | 
| 開発元 | フューパック | 
| 発売日 | 1996年8月30日 | 
| 定価 | 4,800円 | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| セーブデータ | 1ブロック使用(最大1ファイル保存可) | 
| 配信 | ゲームアーカイブス:2010年9月22日/600円 | 
| 判定 | 良作 | 
 
概要
竹本泉原作の漫画『ルプ★さらだ』を原作としたキャラゲー。
キャラゲーと侮るなかれ、高いゲーム性、竹本泉のゆるい世界観を再現したストーリーなど非常にクオリティの高いパズルゲームである。
システム
- 
基本は同じ色のキューブを3つくっつけて消すアクションパズル。
- 
キューブは押すことは出来るが引く事は出来ない。『ぷよぷよ』のように縦横の関係もない。
 
- 
キャラは左右への移動およびジャンプが可能。
- 
ジャンプは1キューブ分の距離を跳べ、1キューブ分なら上に登ることが可能。
 
- 
通常のキューブ以外に以下のような特殊キューブがある。
- 
オールマイティキューブ:虹色に光るキューブで、オールマイティの名の通りどの色の代わりにもなる。もちろんオールマイティー同士でも消せる。
- 
消えないキューブ:鉄色のキューブで消すことは出来ないが押すことは出来るので足場となる。
- 
透明キューブ:くっつけても消せないが、隣のキューブが消えると一緒に消える。
 
- 
通常のパズルとなるストーリーモードの他、落ちモノ要素を加えたアクションモード、対戦モードがプレイ可能。
- 
プレイヤーキャラのさらだが潰されるとミス。また、詰みになることもあるが、その場合は初手からやり直すことが出来る。
評価点
- 
本作はストーリーに沿ってパズルをクリアしていく。
- 
ストーリーはフルボイス。登場人物は少ないものの、塩沢兼人氏演じるおじさんなどいい味を出している。
- 
1話につき10問のパズルをクリアするとエピローグが流れ、竹本氏直筆のご褒美グラフィックが拝める。
- 
ストーリー、パズルはいつでも見返したり再プレイが可能。
 
- 
グラフィックも美麗。ストーリーモードのドットキャラも竹本氏の絵柄を忠実に再現している。
- 
パズルステージにおけるさらだのグラフィックも可愛いく出来ている。ストーリーに合わせて衣装やボイスも変化するなど芸が細かい。
- 
なお、ストーリーをクリアするとその衣装をアクションモードや対戦モードで使えるようになる。
 
- 
パズルではやり直した回数に応じてヒントプレイを見ることが可能。一回やり直すごとに一手分の解答手順を見ることが出来る。
- 
このため、パズルが苦手なプレイヤーでもエンディングを見れる。そう、エンディングを見るだけなら難しいことはないのである。しかし……。
- 
一度エンディングを見ると裏面が出現。こちらでは何回やり直してもヒントは貰えず、一手ミスするだけで詰むステージもあるなど裏に恥じない高難易度ステージをプレイすることになる。
- 
問題数は表100面、裏100面の合計200面となかなかのボリューム。
- 
アクションパズルではあるものの、キャラは決まった法則で動くため実はアクション性は低い。このため、アクションが苦手なプレイヤーにもオススメ。
 
- 
常に落ちてくるキューブに潰されないよう消していく必要のあるアクションモードや対戦モードも本編とは違った楽しさがある。
- 
PSのゲームにしてはロードも早く、やり直しになったりしてもサクサク遊べるため熱中しやすい。
- 
そして、本作を語る上ではずせないのがBGMである。
- 
なんと全編通じて竹本氏作詞のボーカル曲がステージBGMとしてかかる。全部で10曲あり、ストーリーごとに変化するようになっている。
- 
「コーヒーを召し上がれ」、「花の種」、「本の妖精」、「海が好き」を歌っているのは『ゆみみみっくす』の吉沢弓美を演じた平松晶子が担当している。 
- 
全体的に明るい曲調で統一されており、歌詞も覚えやすい。特に第6話の曲「山歩き」はストーリー共々ネタ性も高く人気の高い曲である。
 
問題点
- 
前述の通り、一手ミスすると詰むこともあるパズルゲームなのだが、その割に一手戻すアンドゥ機能がなく初手からやり直すしかない。
- 
特に裏面は解答に百手以上かかる面も珍しくないため一手のミスが非常に大きいミスとなる。
 
- 
セーブデータのロードは自動で行われるが、セーブは手動なので少々面倒くさい。
- 
また、セーブデータはメモリーカード1枚につき1つしか作れない。
 
総評
キャラゲーながらゲームの出来、ゲームバランスも申し分なく老若男女誰でも遊べて楽しめる良作パズル。
原作があまり有名でないこともあって、知名度の低い隠れた名作といった評価なのが惜しい作品である。
るぷぷキューブ ルプ★さらだDS
【るぷぷきゅーぶ るぷさらだでぃーえす】
| 対応機種 | ニンテンドーDS |  
 | 
| 発売元 | ディンプル | 
| 開発元 | データム・ポリスター フューパック
 | 
| 発売日 | 2008年1月31日 | 
| 定価 | 4,725円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| セーブデータ | 最大1ファイル保存可 | 
| 判定 | 良作 | 
 
概要(DS)
『ルプ★さらだ』のDS移植。
基本的な部分はPS版そのままだが追加・変更点も多く、よりやりごたえのあるゲームとなった。
PS版からの変更点
- 
完全に一人用となり、アクションモード、対戦モードが削除された。
- 
新たなおはなし2話が追加され、ボーカル曲にも「ケーキ焼く焼く」「ハローもしもし」の2曲が追加された。
- 
おはなしモードのグラフィックが元の雰囲気を残しつつ一新。おじさん役が塩沢氏から私市 淳氏に引き継がれた。
 
- 
難易度選択が追加された。難易度はいつでも変更可能。また、アンドゥ機能が追加された。
- 
ヒント機能がリトライ回数に依存しなくなった。ただし、使えるのは「ふつう」難易度のみ。
- 
新たなキューブとして動かすことの出来ない固定キューブ、通常のキューブの4倍の大きさだが普通のキューブと同じように扱える巨大キューブ、接触したキューブと同じ色のキューブを全て消すフラッシュキューブ、動かせるが浮遊したまま落ちてこない浮遊キューブ、キューブ同士が固定され一緒に動く連結キューブが追加された。
 
- 
3種類のキーワードを組み合わせて問題を作る「山歩きモード」が追加された。
評価点(DS)
- 
問題数が300問を越え、キューブのバリエーションも増えたことで問題もほぼ一新され、PS版以上に遊べるゲームとなった。
- 
携帯機になり、オートセーブにも対応したことで手軽さが増したのも良い点と言えるだろう。
 
- 
PS版からの使い回しも多いものの、グラフィックなども順当にクオリティアップしている。
- 
サウンドテストも追加され、本体を閉じた状態でも聴けるため簡易プレーヤーとしても使用可能。音質もなかなか悪くない。
- 
DSの構成を活かし、下画面に会話メッセージや曲の歌詞が出るようになった。
 
問題点(DS)
- 
アンドゥ機能が追加されたものの、戻せるのが1手前までなのであまり意味がなかった。
るぷぷキューブ ルプ★さらだ ぽ~たぶる…またたび
【るぷぷきゅーぶ るぷさらだ ぽ~たぶる…またたび】
| 対応機種 | プレイステーション・ポータブル |  
 | 
| 発売元 | ディンプル | 
| 開発元 | ウィル データム・ポリスター
 フューパック
 | 
| 発売日 | 2010年1月28日 | 
| 定価 | 5,040円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| セーブデータ | 最大1ファイル保存可 | 
| 判定 | 良作 | 
 
概要(PSP)
- 
基本的な内容はDS版に準拠し、新要素が追加されている。
DS版からの変更点
- 
横から重なると消えるが上に乗る事もできるまたたびバルーンが追加された。
- 
このまたたびバルーンを使い、本編とは違ったルールでお手軽パズルが遊べる「またたびモード」が追加された。
 
- 
「またたびモード」用に『音盤ねこめ~わく』収録曲の「フサフサのぷよぷよ」が収録された。
評価点(PSP)
- 
グラフィックがより高画質化された。
- 
また、幽霊サラダの時には体が透けるようになっていたりと、グラフィック面はよりクオリティアップされている。
 
- 
アンドゥ機能の回数制限がなくなり、開始直後まで巻き戻す事が可能になった。
- 
「またたびモード」のパズルは本編に比べると非常に易しく、息抜きとして手軽に遊べる。
問題点(PSP)
- 
オートセーブがなくなり、問題選択画面から手動セーブしなければならなくなった。
- 
会話シーンのセリフ表示がカットされ、絵と音声だけになってしまった。
総評(DS/PSP)
PS版からの使い回しも多いものの、クオリティ面、ボリューム面ともに順当なパワーアップを遂げた良移植。
携帯ゲームとしての快適さを取るならDS版、パズルゲームとしての快適さを取るならPSP版といった所か。
余談(PSP)
- 
PSP版にはダウンロード版も存在したが、現在は購入できなくなっているのでVitaではプレイ出来ない点に注意。
- 
2025年時点でどのハードのソフトもプレミア価格となっており、入手困難である。
 
最終更新:2025年03月13日 08:38