キモかわE!

【きもかわいー】

ジャンル アドベンチャーゲーム
(固有ジャンル:コミカルしつけアドベンチャー)

対応機種 ニンテンドーDS
発売元 5pb.
開発元 5pb.
ディンゴ
発売日 2009年3月5日
定価 初回限定版:7,140円
通常版:5,040円(全て税込)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 なし
ポイント ある意味ガッカリゲー、普通にかわE!
ゲームとしては微妙


概要

主人公の中学生「川浦海夢(かいむ)」が、人間界にやって来た魔界っ子を、魔界への帰り道が開くまで人間界で粗相のないようにしつけるゲーム。


ストーリー

とある夏の日、
突如として町のいたる所にヘルゲート(地獄門)が開いた。
中から飛び出してきたのは一見かわいい魔界っ子達。
すわ、萌え萌え魔界っ子達との共同生活!?
と、ドキドキしたのもつかの間、やっぱりそこは魔界っ子。
言動行動その他もろもろ普通じゃない。
死肉を喰らうわ、バラバラになるわ、ゴミを漁るわで、
そりゃもう大変!
主人公はヘルゲートの番人であるけるべろすの
コロネにお願いされて魔界っ子たちが、
まともな人間生活を営めるようにする
「しつけ役」となった。
さぁ、時には厳しく、時には優しく魔界っ子を
教育していこう!

(公式サイトより)


特徴

  • ダイスを振って出た目の数だけ進む双六ゲームで、時間の流れをマスに見立てている。
    • 止まったマスによってはイベントがなかったりするが、何度もハズレのマスに止まるとダイスの振り直しができるようになる。
    • ミニゲームが発生する場合もあり、こちらではタッチペンを使うことが多い。
      • 着せ替えゲームや薬を塗るだけだからセーフなゲーム、 全攻略対象に発生するお尻叩きゲーム など。
  • 上述のお尻叩きを始めとするしつけと称したお色気要素や、しつけ対象の女の子キャラの設定のマニアックさなどで発売前は注目されていた。
  • エンディングは各キャラ3つ。
    • 全て見るためには該当キャラのしつけ度と好感度という異なるゲージ両方をうまく管理する必要がある。
  • 幼馴染はしつけを任された魔界っ子じゃないけどしつけちゃう。 もちろんお尻も叩いちゃう

問題点

  • 双六ゲームとしての問題点
    • 単純にイベントが少ない。設定を一つのイベントでしか使えていない所もある。
    • セーブできる箇所がゲーム開始直後・中盤の分岐・後半のルート確定後・エンディング後のたった4箇所という謎仕様。双六という運に左右される要素と合わせると少し面倒。
      • 周回数を重ねたりするとサイコロの振り直しが可能になる。繰り返し遊んでいるうちにある程度狙ったマスに止まれる確率は上がるが、それでも面倒。
    • 「映画」と「言い争い」のイベントが頻発する。
      • どちらも専用マスがあるくせに、個別キャラマスを踏んでも出てくることがあるため。
    • 修学旅行に行ったはずが自宅でのイベントが発生することもあり、整合性がとれていない部分も。
  • 売りの一つである「しつけ要素」自体、行わなくてもクリアは可能。
  • タイトルの割には女の子が全然キモくない
    • 初期の公式アナウンスの時点ですでに言われていたことだが…。
  • 演出面
    • 処理落ち・音割れしまくりのOPムービー等、不出来な部分が多い。

評価点

  • 立ち絵CGが現在のLlve2Dのように細かくアニメーションする。しつけミニゲームもアニメーションあり。
  • 主人公を除く全キャラがフルボイス。
  • BGMは良好。
    • 作曲は『リッジレーサー』の佐宗綾子氏や『まもるクンは呪われてしまった!』の安井洋介氏などのスーパースィープの当時の所属作曲家が担当している。
  • あみみ氏による可愛らしいキャラクターデザイン。タイトル詐欺でキモさはないのだが…。

総評

発売前は「しつけ」などの要素から一部の層の期待値が高かったゲームだが、実際に発売されてみるとその辺りは縮小化、ゲームの出来自体も微妙で典型的なガッカリゲーとなってしまった。


余談

  • 事前に公式で紹介されていたしつけ要素の多くが、製品版ではアナウンスなく削除された。
    • 恐らくはCEROに引っかかったのが原因。当初発売が2008年末だったものが2009年3月に延期されているが、これがダウングレードのための延期なのではないかとされている。
      • もしあったとしたら、『どきどき魔女神判!』のようにバカゲー扱いされていた…のかもしれない。
  • 発売から10年以上経った現在では中古価格が高騰、プレミア化しており入手困難となっている。
  • 一迅社のまんがぱれっとLiteにおいて漫画版が連載されていた。原作は本作プロデューサーの盛政樹氏、作画は本作キャラデザのあみみ氏。
    • 2011年1月22日に全1巻の単行本が発売。原作同様こちらも中古価格が高騰している。
最終更新:2024年07月24日 09:14