ODEON
【おでおん】
| ジャンル | アドベンチャー |  
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| 対応機種 | Windows 95/98 | 
| メディア | CD-ROM | 
| 発売・開発元 | 墨 | 
| 発売日 | 2001年9月29日 | 
| 定価 | 6,800円(税別) | 
| セーブデータ | 6 | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 判定 | 怪作 | 
| ポイント | 理解不能なストーリー 原画は好評
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概要
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ブランド「墨」の処女作かつ遺作。
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知る人ぞ知る電波ゲーである。
ストーリー
一人の多感な少女はある日、自らの宿命に目覚め始める。それはその小さな体には、あまりにも過酷な運命だとしても…。
ローマ時代のオデオン(円形音楽堂)で歌う一人の女性。
今は遺跡となり、風雨にさらされるオデオンの地下に隠された秘密。
はるか昔、地球外からやってきた謎の人類たち。はたして、少女は現代に蘇った「歌姫」ミレイなのであろうか?
時は流れ、誰もが忘れた現代に再び起こる古代の幻像。
いったい人類はどこに導かれているのだろうか?
過去と現代の時間が今交差する…。
(げっちゅ屋からの引用)
特徴
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複数の章に分かれている。
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各章ごとにいくつかの短いストーリーが用意されていて、ある程度好きな順で読み進められる。
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短いストーリーの中には2択の選択肢が存在するものもある。
 
怪作要素
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章のタイトルは「Karma:01 EXISTENCE」のような表記。
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プレイヤーはKarma(カルマ)を集めることが目標……と思われる。
 
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難解なストーリー
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時系列が一直線ではない。同じ章でも場面が飛び飛びになるので今の時系列がどこなのか把握しにくい。
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「ルルイエ……オデオン」「俺はもともと現世には存在しないエンティティだからな」
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上記のように、一般人は知らないであろう単語が1章から使われる。
 
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上記のほかに宗教要素等も絡んでくるため、辞書は必須。
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生まれ変わり、並行世界の概念があるので、キャラクターの心情や人物の関係も解りにくい。
 
問題点
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システムが貧弱
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コンフィグで設定できるのは、「音楽のオンオフ」「効果音のオンオフ」のみ。
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バックログ、スキップはなし。キーボード操作非対応。
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セーブは6箇所しかない。
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CG鑑賞、シーン回想がない。
 
賛否両論点
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ストーリー
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上の項目でげっちゅ屋から文章を引用しているが、あそこまで要約できるだけで大したものである。
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ネットで本作の情報を調べると、「意味不明」と言われがち。
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ただし、限られた情報で考察をしたり、訳が解らないが凄い作品なのかもしれないと好意的に見る人もいる。
 
評価点
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白亜右月が勤めた原画は好評
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立ち絵、一枚絵のどちらも高レベルでまとまっている。
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ゲームに付属している原画集はきちんと装丁されていてこちらも高評価。
 
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BGMやED曲は雰囲気に合っている。
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CD-DA対応のため、ディスクを入れないと音が出ない点に注意。
 
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F12キーがスクリーンショット機能に対応している。
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難解な用語が多いので、後から調べたりするのに便利。
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ちなみにF3キーでFPSの表示も可能。こんな機能よりバックログを実装して。
 
総評
カルト、宗教等の専門用語が飛び交い、時系列が一直線ではない。
結果として普通のエロゲユーザーには理解できない作品になってしまった。
白亜右月の絵が好きな人か、読解力に自信のある人でもなければお勧めしにくい。
最終更新:2023年02月04日 22:16