AKB48+Me
【えーけーびーふぉーてぃーえいとぷらすみー】
ジャンル
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AKB48なりきりゲーム
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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3DSカード/ダウンロード
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発売元
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角川ゲームス
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開発元
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エンターブレイン、ジュピター
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発売日
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2012年10月25日
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定価
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5,832円(税8%込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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セーブデータ
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1個
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判定
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なし
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ポイント
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女児向けのゲームバランス ワンパターンすぎるLife Me
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AKB48シリーズ 1/48 アイドルと恋したら… - 1/48 アイドルとグアムで恋したら… - 1/149 恋愛総選挙 - +Me
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概要
国民的なアイドルグループ「AKB48」のキャラゲー。
AKBのメンバーになって音楽・芸能活動する内容であり、音ゲー、シミュレーション要素が盛り込まれている。
モード
Life Me
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キャラクター
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Miiで製作したキャラをアバターにして、AKB48メンバーとして活動することとなる。
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性別は女性に設定しておく必要がある。
設定上女性であれば思いっきり男の外見のMiiでもいい。
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オーディション書類を書く段階で、志望動機・趣味についてそれぞれ4択の質問をされる。性格と趣味はエンディングの展開に影響する模様。
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AKBメンバーとしての生活
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自分の「体力」と相談しつつ、AKB48として歌唱力、ダンス力、バラエティでの面白さ、人気レベルの4つを上げていくのがゲームの流れ。
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ダンス、うた、バラエティのレベルはレッスンで上昇。人気レベルはライブや番組に出演するたびに上昇。
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ライブの場合歌とダンスが上手いほど人気の上昇が早く、番組の場合バラエティのレベルが高いほど人気の上昇が早い。ミニゲーム形式のものもあり、その成績や成功の可否で上昇量が左右される場合も。
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AKBとしての活動や私生活時に選択肢つきの会話が挿入されることがあり、それへの回答の仕方で性格がだんだん変化していく。
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性格は「情熱」or「クール」、「マイペース」or「チーム寄り」の2元で判断される。
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時間割り
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スケジュールを1週間単位で立て、Miiのアイドルに実行させていくことになる。AKB関連の仕事は原則参加しなくてはならず、仕事の無い日には、休むかいつどんなレッスン(後述)をするかどうかを決める。
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AKBとして活動ができるのは2年と数ヶ月間(1月中旬からその再来年の6月の頭のAKB総選挙まで)。
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4月の頭に研修生からメンバーに昇格される。AKB48を4分割したチーム(それぞれ「A」チーム「K」チーム「B」チーム「4」チーム)のどれかに配属され、今後のシナリオには同じチームに配属されたAKBメンバーが登場するようになる。
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なお最初の3か月程度は試用期間であり、基本レッスンしかできない。
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レッスン
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レッスンの種類は、うた・ダンス・バラエティ・オールの4つ。
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レッスンの結果は絶好調、普通、不調の3段階。結果がいいほど、うた・ダンスの腕が高いほど経験値が多くたまる。
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レッスンは無制限に出来るわけではなく、レッスンをすることで「体力」が低下する。
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結果が悪いと体力が落ちやすい。またオールでは、全てのジャンルの能力を培える代わりに体力消費も多めとなる。
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研修生になってから2ヶ月ほどたつとジョーズ3兄弟が登場。彼らのうち誰か1人がランダムで主人公のもとに張り込む週間がある。このとき対応したジャンルのレッスンをこなすと伸びが良くなる。
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TVの仕事
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仕事の結果は絶好調、好調、普通、不調の4段階。人気度は、結果やバラエティのレベルが良いがいいほど上昇する。不調だと体力の消耗が大きい。
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上述のレッスンや仕事をすると、体力がだんだんと減っていく。立て続けに仕事やレッスンをしていると体力ゼロになってしまい次の日ダウンする。
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「何もしない日」をはさむと最大値の50%ほどが回復。
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ダウンした日にAKBのTV出演関連のイベントが重なると、キャンセルすることとなり人気の低下につながる。
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仕事中のミニゲーム
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仕事では、タッチペン、ボタンやマイク、ジャイロ機能を用いたミニゲームを課される場合がある。ミニゲームでの成績が人気度上昇に影響し、ミニゲームを失敗すると、人気度が全く上がらないこともある。
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ライブではAKBの楽曲Fullバージョンをバックに、タッチペンを用いた音ゲーが楽しめる。3DS下画面には星マークと線に連なったハートマークの2種類が登場。星はタイミングよくタッチし、ハートマークは線の軌跡に従ってスライド操作する。
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それ以外のミニゲームはボタンやタッチペン、マイク機能を使う。1分程度で終わるものが大半であり、椅子取りゲーム、吹き矢、ダーツ、かるた、早着替えなどジャンルは様々。
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アイテム
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番組に出演したご褒美としてもらえるソフトキャンディは、食べると体力を全快できる。
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基本はスケジュールを決めていない段階の自室で使用可能。使用個数に制限はない。
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ダウンした当日に緊急で使うことも出来る。当日の仕事やレッスンにも参加できる。(使わないとその日に組んだ予定をキャンセルし体力を半分まで回復させる。)
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そのほかに1週間だけレッスンの効果が高まるもの、歌・ダンス・バラエティのレベルを即座に上昇させるものがある。
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特別なイベントをクリアしたり、周回プレイをした時に引き継ぎアイテムとして入手できる事があるほか、すれちがいで入手できる場合もある。
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エンディング
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6月の序盤にあるAKB総選挙を3回体験するとエンディング。
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親しいAKBキャラ(有名なメンバーに限る)とのキャラエンドも用意されている。
ライブモード
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Life Meモードに登場した音ゲーを中心に楽しめるモード。
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Life Meに登場した楽曲をベースに、好きなメンバー・衣装・立ち位置・ステージをカスタマイズしてMVを再生。ビデオや写真を撮れる。
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ARカードの上にAKBの隊列を召喚して踊らすといった機能もある。
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収録楽曲(五十音順)
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会いたかった
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言い訳Maybe
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Everyday、カチューシャ
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大声ダイヤモンド
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風は吹いている
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少女たちよ
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チャンスの順番
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Beginner
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フライングゲット
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ヘビーローテーション
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真夏のSounds good!
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私に似てる(本作のためのオリジナル楽曲)
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AKBカフェ
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番組に登場したライブ以外のミニゲームを遊べる。
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好きなメンバーを登録して閲覧する機能もある。
評価点
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AKBの楽曲が収録されている
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フルver.かつAKB48の生声による楽曲が収録されている。
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音ゲーとしても遊べるため、AKB48のキャラゲーとしての価値は最低限持っている。
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AKBシリーズの中ではちゃんとゲームになっている
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その他のAKBゲーは告白してくる・キスしてくれる動画を視聴するといった立ち居地。こういったシステム事体が悪いわけではないが、本作は一応音ゲー、ミニゲーム、シミュレーション要素をきちんとひっさげている。
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局所的な再現度
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音ゲー時の、Miiたちのダンスがライブのときの振り付けと概ね同じ。
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じゃんけん大会といった、AKBならではのイベントがきちんとLife Meで再現されている。
問題点
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Life Meモードが同じことの繰り返し
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Life Meに変化が少ない。研修生としての研修期間、本格的にAKBの仕事をするようになる期間に若干雰囲気の違いが出ている程度。
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収録楽曲は10曲程度と多くない。評価点の裏返しになるが、フルver.になっていることがかえって冗長さに響いてしまっている。
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新年の抱負やクリスマスパーティ以外に、季節に関連するイベントがほぼ皆無。冬になったからといって、主人公が出歩く街が雪化粧するわけでもない。
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主人公がAKBになって2年たとうが、会話内容が特に変わらない。せいぜい主人公と絡むAKBメンバーの顔ぶれに変化が出る程度。
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選択肢の意味がほぼ無い
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2年数ヶ月の間、同じような会話が尋常ではない回数繰り返される。選択肢も使いまわし。
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特に舞台公演前のコンディション(「絶好調」「足がふるえる」「しっかりやる」)は尋常でない頻度で聞かれる。選択肢を選んだ後の相手の反応も選択肢ごとに固定。
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主人公の性格に影響する以外特に意味が無い。AKBの特定のキャラと発生する専用イベントとの関連性も弱い。
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あらゆるキャラがMiiで表現されている
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あらゆるキャラがMiiの独特のデフォルメ表記で表されているため、マイナーキャラになるとかえって認識しづらくさせているきらいがある。人気キャラであればちらほら特徴を捉えることに成功しているキャラもいるが。
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余程かのAKBのファンで無い限り、Miiキャラを見ただけではAKBの誰なのか分からないケース多々。
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スライドタッチの操作にクセがある
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ハートマークの線をなぞる操作に関して、タッチペンで引く線のアプローチとフィニッシュのタイミングの判定にクセがある。
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アプローチ・フィニッシュはいずれも線が出て消えるまでの時間内に収める必要があり、アプローチは少し遅れ目に、フィニッシュは少し早めにする必要がある。
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またこうした仕様は説明書に載っていない。あたかも線の動きに合わせてタッチペンを動かすようにといった指示がされている。
賛否両論点
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Life Meがマルチエンディングである
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AKB主要メンバーとのキャラエンドが用意されている。これ単体はむしろ評価点なのだが、長く単調なLife Meモードにかみ合っていない。
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分岐条件もいまいち不明。志望動機を聞かれたときの返答が関連している模様。逆に「A」「K」「B」「4」のうちどのチームに配属されたかは無関係な模様。
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難易度が低い
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ゲームオーバーの条件が無い。「1ヵ月後にうたとダンスのレベルを2以上にするように」というノルマを課されるが、それを守らなかったところで猛特訓を挟まれるだけであり、体力が減る以外のペナルティが無い。
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普通にプレイしていれば最後のAKB総選挙でほぼ確実にセンターになれてしまう。
総評
AKBの中では珍しく、音ゲー・ミニゲーム・シミュレーションとして遊べる作品ではある。しかし簡単で単調なゲームシステム、デフォルメされたキャラクター・物語は総じて、年代の大きなファン向けとは言いがたく、女児がアイドル活動を楽しむ体で作られたゲームと思われる。
最終更新:2024年07月12日 17:41