NARUTO-ナルト- ナルティメットストーム
【なると なるてぃめっとすとーむ】
ジャンル
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忍道対戦アクション
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対応機種
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PlayStation 3 PlayStation 4 Nintendo Switch Windows (Steam)
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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サイバーコネクトツー
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発売日
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【PS3】2009年1月15日 【PS4】2018年2月1日 【Switch】2018年4月26日
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定価
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【PS3】7,800円(税込) 【PS4】2,750円(税込) 【Switch】2,750円(税込)
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プレイ人数
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1~2人
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レーティング
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CERO:A (全年齢対象)
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備考
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Switch版単品はダウンロード専売 Steam版は日本語未対応
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判定
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良作
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ポイント
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ハードをPS3に移したシリーズ1作目 木ノ葉の里を自由に駆け回れる 奥義映像がやや冗長
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NARUTOシリーズリンク
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概要
PS2で発売されていた『ナルティメットヒーロー』『ナルティメットアクセル』の後を継ぐ、サイバーコネクトツーが贈る『NARUTO』対戦アクションの第1作目。
本作では中忍試験編から木ノ葉崩し編までの第1部のストーリーを描く。
ゲームシステム
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基本操作
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2.5D格闘だった『ヒーロー』『アクセル』とは大きく趣を変え、『ディシディア ファイナルファンタジー』のような自在に移動できるフリーランの対戦アクションとなっている。
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◯ボタン連打とスティックの組み合わせでコンボが出せ、△長押しでチャクラをチャージして強力な忍術や奥義を放てるシンプルな操作性はそのまま。□で手裏剣を放って牽制も可能。
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相手の攻撃が当たる直前にタイミングよくL1ボタンを押すことで「変わり身の術」を使い攻撃を回避できる。
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奥義は相手との打ち合いだが、コマンド式(デフォルト)、連打式、スティック式を選べる。
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モードは次の3種類。
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アルティメットミッションモード
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木ノ葉隠れの里を自在に駆け回り、様々な任務をクリアしていくアクションアドベンチャー。任務数は101に及ぶ。
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フリーバトルモード
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キャラクターを自由に選んで3VS3のバトルが楽しめる。
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オプションモード
キャラクター
+
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プレイアブルキャラクター
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うずまきナルト
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うちはサスケ
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春野サクラ
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奈良シカマル
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山中いの
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秋道チョウジ
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日向ヒナタ
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油女シノ
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犬塚キバ
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我愛羅
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テマリ
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カンクロウ
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君麻呂
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大蛇丸
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薬師カブト
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自来也
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綱手
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うちはイタチ
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干柿鬼鮫
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三代目火影
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+
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サポート専用キャラクター(無料DLC)
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シズネ
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猿飛アスマ
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夕日紅
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初代火影
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二代目火影
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みたらしアンコ
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次郎坊
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多由也
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左近
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鬼童丸
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評価点
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良質なグラフィック
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ハード性能の向上と自在に駆け回れる戦闘システムにより、まるで2Dのアニメを動かしているかのような感覚を味わえる。
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リアルタイムレンダリングで繰り広げられる奥義映像はまさに圧巻の一言に尽きる。
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シンプルな操作性
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『ヒーロー』や『アクセル』でも好評だった、簡単な操作を取り入れている。
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コスチュームや形態の変化が適用されている
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今作はストーリーをクリアすることで、一部キャラクターの衣装や覚醒後のキャラが使用可能になる。
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覚醒キャラはナルト(九尾化)、サスケ(呪印状態2)、リー(八門遁甲)、ガイ(八門遁甲)、君麻呂(呪印状態2)の5人。
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コスチュームはナルト(パジャマ)、サスケ(黒装束)、シカマル(中忍服)、砂の3兄弟(後期服)の6人。特にコスチューム選択はヒーローやアクセルシリーズでは適用されなかっただけに、このシステムは嬉しい。
賛否両論点
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やりこみ要素が豊富なアルティメットミッションモード
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様々な移動方法を駆使して木ノ葉の里を自在に駆け巡る事が可能。壺を割ったり螺旋丸や手裏剣を放ったりとアクション要素も少しある。
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任務はバトルだけでなく、木登りやレースの2種類のミニゲームもあり、バラエティに富む。材料を集めて一楽ラーメンの制作に協力するという一風変わった任務も。
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口寄せ動物と戦う巨大ボスバトル(QTEイベントあり)も収録。
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忍達のフィギュアを収集し、名勝負の数々をジオラマ形式で楽しめる。
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内容が薄いアルティメットミッションモード
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イベントシーンは一部分しか収録されておらずファンとしてはガッカリ。大半は文字の説明のみで終わる。ヒーローやアクセルシリーズでは豊富なイベントシーンがあっただけに残念である
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バトルで使う忍術を増やすための巻物収集作業がかなり面倒くさい。
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お使いが多く、ファンじゃないと時間がかかってしんどい。
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ひと通りクリアするのに10時間ほどかかってしまう。
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ミニゲームが2つ、あとは細かい作業がいくつかあるが、ちょっと難しかったりしてファンには辛い。
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任務が100個あるが、ファンにはけっこう難しい。また、普通のバトルをする任務が100個のうちの半分を占めるが、フリーバトルモードで遊ぶのとやっていることがほとんど変わらないので、やる意味があまりない。ただし、任務の中には巨大ボスバトルなどのイベントもあり、そちらのほうは好評。
問題点
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オンライン対戦に対応していない
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せっかくの対戦ゲームなのにオンラインで遊べないという点で格闘ゲームの良さを生かし切れていない。対人戦が面白いだけに本当にもったいない。
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Steam版ならリモート・プレイによりPC同士でオンライン対戦が可能
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SteamまたはParsecというアプリを介することでオンライン対戦ができるようになる。ただし、最初に対戦相手の人を見つけたりメッセージのやりとりをする必要があるので、やっぱり普通にオンライン対戦できるゲームと比べると少し面倒くさい。
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変わり身の術が可能なタイミングがシビア
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本作では変わり身は無制限だが、「攻撃が当たる直前」に限られるため連打でもしないと発動させにくい。
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『ジェネレーション』では変わり身が有限となり、「攻撃が当たった直後」にも発動できるようになっていくらか使いやすくなった。
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波の国編が未収録
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再不斬と白は影も形もない。二人の参戦とそのストーリーは『ジェネレーション』まで待つこととなる。
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そのため、初期の長編は「カカシと戦う」or「木登り修行」のみで面倒な展開になっている。
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サスケ奪還編の不自然さ
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サスケ奪還編はナルトら奪還チームと音の4人衆の戦闘がメインとなるのだが、今作では4人衆がサポートでしか登場しないため、君麻呂が早期に登場する。
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そのため、奪還メンバーと4人衆との戦闘はネジ(サポートにチョウジ)vs君麻呂(サポートに次郎坊と鬼童丸)、シカマル(サポートにキバ)vs君麻呂(サポートに左近と多由也)、我愛羅(サポートにカンクロウとテマリ)vs君麻呂(状態2)と、
本来君麻呂と戦うはずのないキャラが戦闘することになっている。
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プラクティスモード、1VS1のシングルマッチがない
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ストーリーではちゃんと1vs1の戦闘があるのに、何故かCOM対戦では収録されていない。
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シングルマッチは『2』で、プラクティスモードは『ジェネレーション』で実装された。
総評
当時としては、キャラクターのアニメーションなどのクオリティが非常に高く、他の追随を許さないグラフィックで多くの人の心をつかんだ、CC2の力作。
後のシリーズに比べればいくらか及ばない所もあるが、それでも高い完成度を誇ると言っていいだろう。
当シリーズは『4』まで発売され、『NARUTO』のゲームの集大成に相応しいものとなった。
余談
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2017年7月27日に『1』『2』『3』を一本にまとめた『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストームトリロジー』がPS4で発売された。単品版は2018年2月1日にダウンロード専売で配信。
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2018年4月26日にはNintendo Switchでも発売。それに伴い、『1』『2』『3』単品も配信されている。
最終更新:2024年08月18日 09:48