@SIMPLE DLシリーズ Vol.38 THE アイテム探し ~女子高生探偵 真実の事件簿~
【あっとまーくしんぷる だうんろーどしりーず ぼりゅーむさんじゅうはち ざ あいてむさがし じょしこうせいたんてい まみのじけんぼ】
| ジャンル | アイテム探しアドベンチャー |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | D3パブリッシャー | 
| 開発元 | イートレックジャパン | 
| 配信開始日 | 2015年4月22日 | 
| 定価 | 600円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 学園探偵ものアイテム探しゲーム アイテム探しゲームとしての安定感
 ストーリーモードのご都合展開
 基本的に一本道
 険しい図鑑コンプ
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| @SIMPLE DLシリーズ | 
 
概要
ニンテンドー3DSでリリースされた『@SIMPLE DLシリーズ』の一作。開発はアプリゲームやパチンコ・パチスロの製作に関わりが深いイートレックジャパンが担当。
ジャンルとしては画面内から指定された複数のアイテムを探し当てていく「アイテム探しゲーム」に該当。
名探偵に憧れる女子高生「白部真実」とその仲間2人が学園内で起こる様々な事件に挑むというストーリー設定。なお、CERO:Aの為殺人などの物騒な事件は発生しない。
誤解されやすいがゲームタイトルの「真実」は「しんじつ」ではなく主人公の名前である「まみ」と読む。要は同じ漢字をかけている。
ゲームルール
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ステージクリア条件について
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ゲームとしてはアイテム探しがメインとなる。モードによって細かな差異はあるものの、根本的なルールは全く同じ。
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下画面には大量のアイテムが無造作に置かれた舞台が表示され、上画面に指定されるアイテムと同様のものをタッチで回答していく。
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各ステージは舞台が一画面に収まりきらないので、スライドパッドもしくはABXYボタンで画面の位置調整を行う必要あり。
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上画面には先述の指定アイテムの他に舞台の全体表示がされ、下画面の舞台が全体のどの位置を表示しているかを示してくれる。
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同じステージであってもアイテムの配置箇所は毎回異なる。ステージによってはアイテムが物陰に隠れていたり、全体がセピア調の色彩で表示されるなどの局面もある。
 
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指定されるアイテムすべてを回答すればステージクリアとなる。指定アイテムはほとんどのステージにおいて全部で10つ。
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指定されるアイテムは「アイテムの絵柄が表示」「アイテムのシルエットが表示」「アイテム名が表示」の3タイプがあり、後者側になるほど難易度が高くなりやすい。
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一度に指定されるアイテムは5つまでという制限があり、回答をする度に入れ替わりで指定アイテムが追加されていく。
 
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プレイ中のステージを一旦リセットした上での再挑戦が行えるが、タイムアタックモードではそれまでに獲得したスコア記録が無効になってしまう。
 
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図鑑について
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ステージ内で回答したアイテムは「図鑑」に登録され、専用のモードで鑑賞できる。アイテムは総計で350種類超。
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登録されるアイテムは「回答をしたアイテム」のみが登録対象となり、回答をしないままにステージを終えたアイテムは登録されない。
 
 
ゲームモード
本作では「ストーリーモード」と「スコアアタックモード」の各モードが用意されている。
なお、スコアアタックモードはストーリーモードをオールクリアしないと選択できない。
ストーリーモード
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ゲームの流れ
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事件の会話パートを挟みながらアイテム探しをプレイしていく。全10話 × 3~4チャプター(ステージ)構成。
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会話パートはバックログやパートそのもののスキップが行える。また、中断したチャプターの再開や、一度プレイしたチャプターから好きなものを選択できる機能も搭載。
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このモードの各ステージは制限時間やスコアなどの要因は存在せず、いかなるプレイであってもゲームオーバーは発生しない。
 
 
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ヒントについて
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このモードのステージ限定で、指定アイテムの位置を特定してくれる「ヒント」が使用できる。
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ヒントは「通常」「高性能」のものがあり、高性能なヒントはより的確な特定を行ってくれるが、後述のヒントポイントを大きく消費してしまう。
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ヒントを使用する度に「ヒントポイント」が消費され、指定アイテムを回答する度にポイントが増える。なお、次ステージにおけるポイントの引継ぎはできない。
 
 
スコアアタックモード
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ゲームの流れ
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200秒の制限時間以内にどれだけの指定アイテムを回答できるかを競う。
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ストーリーモードのステージがランダムで発生し、ステージクリアすると制限時間を引き継いだまま次ステージへと進み続ける。
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指定アイテムを回答すると制限時間2秒の延長がされるが、アイテムのお手付きをしてしまうと5秒の減算となってしまう。
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制限時間が0になった時点でゲーム終了となり、ステージ中に回答したアイテムの数がそのままスコアとして記録される。
 
 
評価点
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アイテム探しゲームとしての安定感
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アイテム探しゲームとしてはごく無難に楽しめる内容であり、プレイヤーを問わない安定感という意味は非常に優秀。
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「下画面を凝視しながら指定されたアイテムをタッチする」という非常に分かりやすいルールで小難しさは全くといっていい程にない。
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毎回アイテムの配置が変わるので、繰り返しプレイが飽きにくい点も嬉しい。販売価格を考慮すればステージのバリエーションはなかなか豊富。
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無駄なウエイトや操作性の不備などはなく、さくさくテンポでさっぱりとプレイできる。アイテム探し特化としてプレイするのもありだと思われる。
 
 
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グラフィック・キャラクター関連は上質
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各ステージにおけるグラフィックは繊細で、アイテムの判別も比較的わかりやすい。
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ジャンルの性質上、凝視しないと発見しにくいアイテムは数多くあるものの、グラフィックそのものが見にくいという不備はほとんどない。
 
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キャラクターデザインはなかなか美麗な外見で、各主要キャラの個性もちゃんと描かれている。
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主人公である白部真実が非常に可愛らしく、ストーリーモードにおいて仲間2人と一緒に彼女が活躍する様も見どころ。
 
 
問題点
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アイテムの運要素による弊害
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アイテムの種類の多さ故に下記の問題点もちらほらある。それが350種類もあるので…。
 
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ストーリーモードのご都合展開
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ジャンル性質上仕方がない面もあるが、ストーリーの展開が全体的にご都合気味である。
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大体は「アイテムを探せば事が進む」のテンプレで、いまいち「事件」を解決している感じがしない。アイテム以外の事件解決の糸口は会話パートで軽く触れられるのみ。
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明らかに事件とは無関係なアイテムもなぜかステージの指定対象になっている。ノルマの穴埋めという意味合いだと思われるが、ストーリー的には大きな違和感を覚える。
 
 
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スコアアタックモードの運依存性
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アイテムの見つけやすいステージが圧倒的に有利となるので、運次第でスコアの結果に大きな差が出てしまいやすい。
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ステージ序盤からアイテムが見つけにくい場面に遭遇するだけでもほぼ詰みに近く、スコア獲得が絶望的になってくる。
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ヒントが使用できないので指定アイテムの配置が分からなくなるとお手上げとなる。おまけに制限時間の延長が無きに等しいので、長期間のプレイはまず不可能。
 
 
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なかなか埋まらない図鑑
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ステージにおける指定アイテムがランダムである関係上、図鑑のアイテムが思いのほかに埋まらないのが困りもの。
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登録したいアイテムがステージ中に登場したとしても、そのアイテムが指定対象でかつ回答しなければ登録されないのがもどかしい。
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確実に図鑑を全埋めしたいのならば、目当てのアイテムが指定されるまでひたすらにステージを繰り返すしかない。
 
 
総評
アイテム探しゲームとしては無難に楽しめる出来で、これといった大きな問題も見受けられない。お気軽にアイテム探しをしたい時には適任なゲームといえる。
学園探偵ものとしてのストーリー描写はライト趣向で親しみやすい。悪く言えばこれと言った特徴があまり無いが、女子高生ファンなら和む事は間違いないだろう。
最終更新:2022年12月22日 19:50