OPUS 地球計画
【おぷす ちきゅうけいかく】
| ジャンル | アドベンチャー |  | 
| 対応機種 | Windows(Steam) Nintendo Switch
 iOS
 Android
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| メディア | ダウンロード | 
| 発売元 | 【Steam/iOS/Android】SIGONO 【Switch】フライハイワークス
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| 開発元 | SIGONO | 
| 発売日 | 【iOS/Android】2015年10月22日 【Steam】2016年4月21日
 【Switch】2017年11月30日
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| 定価(10%税込) | 【iOS/Android】無料 【Steam】1,700円
 【Switch】500円
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| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| セーブデータ | 1個 | 
| 判定 | なし | 
| 備考 | アプリ版はゲーム内課金あり | 
| ポイント | 望遠鏡を動かし故郷の地球を探す | 
| OPUSシリーズ 地球計画 / 魂の架け橋 / 星歌の響き
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あらすじ・設定
それは実現不可能と思われた、「地球を探す」物語。
人類が遺伝子操作の産物ではないことを証明するべく、人類が去ってから久しい地球が宇宙のどこかに見つけんとするロボットと人間を描く。
登場人物
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OP1414-エム (Emeth)
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本作の主人公。宇宙船OPUS号の望遠鏡を操作し、地球と似た惑星を探し続けるロボット。
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幼児のような人格を持っており感情もある。宇宙を研究するリサという女性から様々なことを教わってきており、彼女を慕っている。
 
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リサ
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ある時を境にリサを含め、人間たちが宇宙船から姿を消してしまったため、作中ではリサの姿を持つAIがエムをアシストすることに。
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人間のリサの記憶がインプットされているので、立ち振る舞いやエムとのやりとりはリサそのもの。ただしエムはAIのリサと本物のリサを区別しようとしている。
 
システム
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1本道のADV形式であり、物語に特に分岐は無い。
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宇宙船「OPUS」に搭載されている望遠鏡を覘き、地球に似ている惑星を見つけるたびにシナリオが少しずつ進んでいく。
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基本はテキストで進んでいくが、時折アニメーションが挟まれる。
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宇宙船内は2D平面で描かれる。プレイヤーの意思で、宇宙船内のエムを移動させることは出来ず、望遠鏡を覘く、星を探す程度のことしかできない。
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宇宙船内にあるアイテムは調べることができ、場合によってはメインストーリーとは関係のない恒星だったり、星雲といった地球型惑星以外の天体を望遠鏡で探せるようになる場合もある。
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望遠鏡の使い方・ゲーム進行
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ZRで望遠鏡を覘く。望遠鏡を覘いている時にZRで望遠鏡から離れる。
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左スティックでアングル調節。+ボタンで初期アングルに直す。
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視界の中央にとらえた光る星に対してAボタンを押すとスキャンし、その星が地球とどれだけ似ているかを判断する。
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似ている星の発見に成功すると、OPUSに星の情報が登録されるとともにストーリーが進み、次の星が探せるようになる。
 
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天体を探す際は、具体的に目標の天体が宇宙空間のうちゾーン1~4のうちどこに存在するか、どの星域にあるか、位置座標はどこか、望遠鏡にフィルターをつけて恒星といった天体からのまばゆい電磁波をカットするべきなのかを部分的に表示してくれる。
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宇宙船内の物品を調べることで、寄り道的に探し出せるようになる天体もある。こちらはメインストーリーとは無関係。
 
 
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モード
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ナビゲーションつきのストーリーモード、ナビゲーション無しのアドベンチャーモードの2種類がある。
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ストーリーモードでは、天体を探す上で上記の情報が表示されるうえに、さらに目標の天体が今見ている場所からどの方角にあるのかをアバウトに教えてくれるヒント機能がつく。
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オプションから常に2モードを切り替え可能。
 
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タッチ操作にも対応
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スワイプするとアングルがずれていく。特定のボタンをタッチすると、望遠鏡の着脱、スキャン、フィルターの着脱ができる。
 
評価点
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SFチックな世界観
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かつて地球にいたはずの人類が地球を捨てざるを得なくなり、さらにはかつていた地球を探しているという設定は面白い。
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地球を探すメインイベントも人間ではなくロボットが執り行っている。自身が愛した人間のために地球を探し続けるロボットはどこか健気。
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人間側がなぜ宇宙船から去らなくてはならなかったのかは明言されていないが、去る直前宇宙船はどんな状態だったのかぼんやりと想像できるようなヒントが宇宙船内においてある。
 
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シナリオ中見つけることになる惑星に関しても、人間が住めるかどうかというコメントが寄せられる。実際に生命の痕跡があると断言される惑星もいくつか発見されるので少しロマンチックである。
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サブで進めることになるストーリーでは、かつて惑星規模の大きな戦争があったりなど21世紀とは比べ物にならないような高度な科学力を身につけた人類を垣間見ることが出来る。
 
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視覚効果
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フィルターを通してみると、ブラックホールが視認できるようになるといった工夫もある。
 
賛否両論点
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ノイズ描写
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ゲーム終盤にとあることが原因でOPUS号の電源が切れ掛かる。このとき画面にノイズのような描写が出てくるようになる。演出としては面白いが、単純に惑星を探しづらくなる。
 
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広大な宇宙
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結局しらみつぶしに惑星を探すだけとなってしまいゲーム性が高いとは言いがたい。宇宙の途方も無い広さを体感するにはもってこいかもしれないが。
 
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エムのキャラ
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エムが精神的に幼く人間くさい。本来のロボットからは想像しがたいキャラ付けなのである意味斬新だが、聞き分けのない子供のように感じられる一幕がちょくちょく登場する。
 
問題点
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やれることが少ない
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本作でできることは惑星を見つけるか、シナリオを読み進めるかの2択。
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ゲームオーバーの条件があるわけでもなく、プレイヤーに求められる操作もただひたすら怪しい光る星をスキャンし続けるというもの。ゲーム性はほぼ皆無。
 
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ボリューム薄で、ゲーム中の変化が少ない
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メインシナリオ自体が短めなので、メインシナリオ中で起こる変化は、宙船内の行動範囲が広がっていく程度。イベントとしては宇宙船のシャットダウン、とある星に大接近するといったイベントもあるにはあるが。
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登場人物の台詞にも特にバリエーションがない。決められたタイミングでストーリーに沿った台詞をしゃべるのみ。
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メインシナリオでは、実質エムと人工知能のリサしか登場人物がいない。サブクエストの方が、むしろ登場人物が豊富。
 
総評
人間が立ち去った「地球」へと回帰するというSF物語であるとともにロボットと人間の絆をテーマにした心温まるストーリーが楽しめる一作。
ただし光る星から地球を探し出すというゲーム構造上、ゲーム性はほぼ無くストーリー構造もほぼ一本道である。
最終更新:2023年04月11日 14:41