キュービックペイント
【きゅーびっくぺいんと】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売・開発元
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Abylight
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配信開始日
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2018年3月1日
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定価
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500円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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キューブを削って立体絵を完成させるパズルゲーム 立体絵の自作着色・背景選択機能を搭載 携帯モード以外は非対応
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概要
スペインのゲームメーカーであるAbylight StudiosがリリースしたNintendo Switchのダウンロード専売ソフト。
ジャンルとしてはキューブを削って立体絵を完成させるパズルゲームにあたる。分かりやすく例えるならば「立体カタヌキ」そのものといえる。海外ではiOS版もDL配信されている。
携帯モードのみに対応しており、Joy-Conなどのコントローラー操作には非対応。ただし、本体に接続している場合に限り、キャプチャーボタンによる画面撮影が可能。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全8ジャンル×10問の問題を順々にプレイしていくモードがメインとなる。
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ゲーム開始時に選べるジャンルや問題は制限がある。問題クリア時に獲得できる星の累計(下記)に応じて、選択できるジャンルおよび問題が段階的に解禁される。
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立体絵を自作作成できるエディットも搭載されている。50問分のデータが保存でき、ゲーム開始時から選択可能。
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問題の解き方
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白いキューブの集合体が表示されるのでそれをすべて削り、中にある「Qbics」(立体絵)を完成させればクリアとなる。
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Qbicsは青いキューブで表示され、誤ってQbics側を削り操作してしまうとダメージが蓄積される。ダメージが限界値を超えるとQbicsが崩れてゲームオーバー。
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時折集合体の中に黄色いキューブがあり、それを削るとアルファベットのパネルが手に入る。すべて集めると問題中のQbicsの名称として表示される。
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クリアするとQbicsのダメージに応じた最大3つの星が手に入る。先のジャンル・問題選択解禁は星の累計が関わるので、可能な限りの星を集めなければならない。
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クリア時間の記録は一切されず、急いでクリアを目指しても星獲得の影響も受けない。そのため、キューブを的確に削る落ち着いたプレイが推奨される。
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着色と背景選択について
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メインモードの問題クリアもしくはエディット作成で完成したQbicsは着色が行え、カラフルな外観へと仕立てる事ができる。
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パレットは全24色あり、その中から好きな色を選んでQbicsへと着色していく。各色はナンバリングが付き、色と数字が一体化した表示となっている。
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メインモードにおける完成したQbicsはパーツごとにナンバリングがされており、その指定通りに着色すると創作をしなくとも自然な外観を作れる。
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さらにはあらかじめ用意された複数の背景を選択できる。着色同様にどの背景を選ぶかはプレイヤー次第。
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操作体系
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キューブの削りや着色等はすべてタッチでの操作となる。上記の画面撮影以外でアナログスティックやボタンを使用する機会はない。
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問題プレイ中や着色中においては、ピンチやスライドで表示物の拡大縮小・360度回転といった視線変更が行える。
評価点
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Qbicsを完成させていく面白さ
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カタヌキ感覚でキューブをすべて削り、様々なデザインのQbicsを完成させていくのが面白い。
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問題中に行う事は視線変更を行いながら、タッチでキューブを削る事のみという分かりやすさ。直感的操作で軽々と攻略できるお手軽さがある。
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急ぎ足プレイを行う理由がないので、じっくりとキューブを削っていけば初見でも星3つクリアは容易い。総合的な難易度は低く収まっている。
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Qbicsを完成させた後も着色や背景選択が行え、エディットによるQbics自身の自作も可能なので創作の自由度は割と高い。
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一応は着色のナンバリング指定がされるためその通りにすれば創作不要だが、あえて芸術性やネタ方面での着色を行うのもプレイヤーの自由となる。
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メインの問題だけでは物足りない人向けに、エディットによる延長線上の楽しみが用意されているのも嬉しい機能。
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80問以上のボリューム感
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500円の販売価格としてはメイン80問とエディット50問が収録されており、ボリューム感がそこそこ高い。
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各問題は1~5分位でクリアできる手短さではあるが、本作には着色や背景選択といった二次的なお遊び要素があるので、遊べる幅は結構広い。
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個性的なQbicsの数々
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Qbicsは青いキューブの塊で表現されているが、その外観は荒々しいながらも個性的で味わいがある。
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ジャンルとしては「動物」「乗り物」「ファンタジーRPGのお約束もの」などが存在し、元の特色がしっかりと抑えられたデザインとなっている。
問題点
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携帯モードにしか対応していない
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削りによるタッチ操作であるがゆえのモード制限ではあるが、他のモードを非対応にする必然性はあまり感じられない。
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直感的な操作は損なわれるものの、アナログスティックとボタンの組み合わせでも事足りる操作体系なので、携帯モード限定に絞る意味があるのかはかなり疑問。
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視線変更に若干の難あり
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視線の仕方によってはQbicsの見える位置に死角ができてしまい、攻略や鑑賞に影響がでる場面がある。
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拡大表示をするとなぜか集合体やQbicsの下位置が隠れてしまうため、状況によっては強制的に縮小表示をしなければならないのが地味にきつい。
総評
一言でまとめるならば「着色・背景選択・エディットができる立体カタヌキ」というゲーム内容であり、他のゲームにはあまりない独自性を感じる一作。
携帯モード専用なのでテレビによる迫力ある表示ができないのが残念なところだが、先述の一言に魅力を感じるならば購入する価値はあると思われる。
最終更新:2021年10月28日 11:51