【りっじれーさーふぁいぶ】
ジャンル | レースゲーム | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | ナムコ | |
発売日 | 2000年3月4日 | |
定価 | 7,140円(税込) | |
廉価版 |
MEGA HITS! 2002年7月18日/3,990円(税込) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
ローンチタイトルのお手本 ACに匹敵するグラフィックを実現 最後のニトロ無しリッジ 最高難易度はシリーズ屈指の難関 |
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リッジレーサーシリーズ |
『リッジレーサー』シリーズの第5作にして、PS2のローンチタイトルとなった作品。
当時の次世代機であるPS2へ移行したことで、グラフィックがアーケード作品に匹敵するまでに向上。さらに、家庭用向けのシリーズ作としては初の60fps(*1)で描写されている。
本作は初代『リッジレーサー』の「その後」が舞台であり、初代の舞台である「リッジシティ」という都市を、丸ごとサーキットに仕立て上げられたコースを転戦していく。
初代以来のローンチタイトルで、マシンデザインやコースなど、随所に初代をオマージュ・アレンジした原点回帰と言える要素が多々見られるのが大きな特長である。
しばしば、リッジレーサー『5』という表記がみられるが、正確には(ナンバリングタイトルで唯一)ローマ数字で『V』である。
+ | 通常車両 |
+ | 隠し車両 |
グランプリ
スタンダードクラス
エクストラクラス
+ | そして、難易度HARDで全グランプリを優勝すると……? |
タイムアタック
フリーラン
+ | 隠しモード |
随所にみられる「原点回帰」の要素
シリーズでも特に作りこまれた挙動
操作性の改善
進化した実況
レースとマッチしたBGM
シリーズ屈指の高難易度設定
アクの強いマシン達
前作『R4』の簡易ストーリーのオミット
コースのバリエーション
グランプリで勝たないと車を自由に使えない
最高難易度の過酷さ
マシン間の格差の大きさ
PS2のローンチタイトルとして、安定感抜群の出来を見せた良作。
グラフィックとFPSの両輪で流石の爽快感を演出しつつ、上を見れば現在でもシリーズ屈指と言われる難易度を併せ持つ一面もあり、やり込むには最適。
次回作以降、「ニトロシステム」の導入や大幅な車両デザインの変更などで、良くも悪くも大きな変化が起こるため、そうした意味でも、本作は初代『リッジレーサー』からの1つの到達点と言っていいだろう。
一部で調整不足な点が残るものの、これといって目立った欠点はなく、PS2ソフトをプレイできるのであれば、ワンコインでも充分手に入る今からプレイしてみるのも一興かもしれない。
*1 厳密に言えば、初めて60fpsを達成したのは前作『R4』に同梱されたボーナスディスク『リッジレーサー ハイスペックVer.』である。
*2 F/Aの「/」を「I」に見立て、RACINGを「RO」とする。
*3 旋回時にボディーが外側へ傾く現象。
*4 一応、"理論上は"E.O.よりも、最小限の減速でコーナーをクリアできるこちらに分があるらしく、スタンダードクラスの最速記録は2016年に半数以上このマシンに塗り替えられ、エクストラクラスも2021年からようやく多くのコースでE.O.の最速記録を更新している。
*5 グリップタイプにもかかわらず、ドリフトをドリフトタイプ以上に多用する。しかもドリフトはインに巻き込むような挙動ではなく、どんどんアウトに流れていく。
*6 オンラインタイムアタックを集計していた頃から、スタンダード/エクストラクラスのトップは長らくE.O.が独占していた。
*7 ストレートではマシン特有の加速性能を遺憾なく見せつけるが、複合コーナーになると、マシンが停止しているかのように錯覚するほど急減速しながらコーナリングを行う。果てはCPUですら壁に接触しているほど。
*8 『R4』でもテラジの基礎マシン「アンビシャス」としてほぼそのまま登場はしていた。しかし、本作はボンネットに「F/A RACING」のエンブレムをデカデカと背負っての完全復活となっている。
*9 『R4』では逆にそっくりそのままチーム名として登場している。
*10 次回作からはゲーム性が大幅に変化し、ドリフトの頭の入り方とニトロの性能が主なポイントになる。
*11 基本単色に、もう一色だけマシンに応じたラインを入れる。
*12 いつもの撮影用ヘリが飛ぶ中、視聴中のラジオが「FM 76.5Mhz リッジシティFM」である事を喋っている。
*13 「Fogbound」はOPで使用されているのみ。
*14 一方、マイク・ヴァン・ダイク氏が本作で提供した曲はサントラとは別に12インチシングルの「GameTrax Vol.1 E.P.」がドイツのSuperstition Recordsから2001年2月にリリースされた。
*15 他作品の場合は基本的にスペシャルマシンとの対決が作中屈指の難関であり、『R4』では通常マシンの解禁にも高難易度のグランプリを何度もクリアする必要がある。
*16 絶対的な旋回性能に関してはそこそこ良く扱いやすいが、ドリフト中の挙動がかなり鈍重。ソラーレの過敏な挙動は操作次第で強みにも転換できるが、トレアドールの場合は突き詰めるとただのタイムロス要素になりやすい。
*17 同じ高ハンドリングマシンだが、ミッションは1速のみでシフトチェンジのロスがなく、最高速はオーバル仕様車並みで、そのうえ加速性能も非常に高い。
*18 有志の調査によると、ブーストオンの対戦で、オーバル2周以上の差ができた状態でないとそこまで出ない。
*19 後の『7』ではテキストで『R4』に登場したキャラのその後が窺えることはある。
*20 前作『R4』でも同様の状態ではあったが、あちらはT.Aでプリセットのマシンを使って各コースを走ることができた。
*21 サイレントドリフトの略称。ドリフト時の旋回力を発揮しつつも、スキール音が発生する程ではなく、減速幅が小さい状態。
*22 本作が速いのはセーブデータのロードだけなので、一概には言えないところでもある。
*23 『ゆめりあ コンプリートガイド+ビジュアルファンブック』のスタッフインタビューから。『ゆめりあ』「深水 藍」ともに松尾行恵氏がキャラクターモデリングを手がけている。
*24 このため、日本車がメインの作品にもかかわらず、筐体は全て左ハンドル仕様になっている。
*25 牽引フック等が追加されているなどの細かい仕様違いがあり、またそれによって全長などの寸法が微妙に違う。
*26 名前も本作の物であるとわかりやすいように「V」が付いている。