Sea King Hunter
【しー きんぐ はんたー】
| ジャンル | アクションシューティング |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | 賈船 | 
| 開発元 | Game Attack | 
| 配信開始日 | 2019年12月12日 | 
| 定価 | 1,000円 | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ボス戦オンリーのアクションシューティング 性能の異なる4体のアーマーが使用可能
 拭いきれないステージの水増し感
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概要
日本のインディデベロッパーであるGame AttackによるNintendo Switch専用ダウンロードソフト。スマートフォン向けのアプリゲームの移植作でもある。
ジャンルはすべてのステージがボス戦で繰り広げられる、トップビューの固定画面アクションシューティング。
地球上の各地に出現した複数の「UMA」を伐倒するため、国際保安部隊が活躍というストーリー設定。UMAは全員海獣である関係上、戦闘は海中で行われる。
ゲームルール
特記をしていないものは1Pモードのルール前提で表記している。
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ゲームの流れ
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練習+全13のUMAが潜むステージを選択及びクリアしていく。
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ステージはクリアの可否を問わず何度でも再挑戦可能だが、ステージをプレイするたびに後述のコインの一部が挑戦料として徴収される。
 
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ステージクリアをすると挑戦した難易度に応じた「コイン」が複数獲得でき、様々な場面で使用できる。
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コインは「先述の挑戦料」「ステージ終了後のライフ回復」「アーマーの購入及び強化」といった用途があり、できるだけ多くのコイン稼ぎが推奨される。
 
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2Pモードによる協力プレイが行えるが、1Pモードとはルールが異なる。詳細は下記を参照されたし。
 
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操作キャラについて
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操作キャラには4タイプのアーマーが選択でき、それぞれに性能や使い勝手に差別化が図られている。
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ゲーム開始時で使用できるアーマーはノーマルのみだが、コインを支払う事により残り3タイプのアーマーも選択できる。
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各アーマーはコイン支払いで4段階までの強化が行える。高い強化になるほどに多くのコインが必要。強化対象は最大HPとショットの攻撃力となる。
 
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以下に各アーマーの性能を表記する。
 
    
    
        | + | アーマーの性能一覧 | 
| ノーマル | バランス型アーマー。そつのない性能で扱いやすいが、裏を返せば決定打に欠ける平凡な性能でもある。 |  
| ハンマー | 攻撃重視アーマー。鈍足でショットが当てにくい反面、攻撃力及び最大HPが非常に高い。 |  
| シャーク | 機動重視アーマー。攻撃力及び最大HPが心細い一方で、俊足かつショットの連射力に優れる。 |  
| アイアンハンド | 接近戦重視アーマー。ショットが遠くまで届きにくい難点があるが、敵と密着する場面において実力を発揮するタイプ。 |  | 
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操作体系
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主な操作はアーマーの移動と3つのショットの使い分けに使用する。
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アナログスティックで360度方向移動兼向き調整。専用ボタンとの併用でアーマーの向きを固定しながらの移動や、逆に移動を固定しながらの向き調整が行える。
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ショットには「ノーマルショット」「サブショット」及び高威力の「スーパーショット」があり、それぞれ無制限でアーマーの向き方向へと発射できる。
 ノーマルショットのみボタン押しっぱなしのオート発射が可能。スーパーショットはノーマルショットを撃ちながら一定間隔経過しないと発射できない。
 
 
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ステージクリアとミス条件について
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選択したステージにおいて、登場ボスを倒せばクリアとなる。
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ボスには常時ダメージゲージが表示され、ダメージによって攻撃パターンが変化する。ボス戦専用ではあるが、援軍的に湧いてきた雑魚敵も襲い掛かる。
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クリア後はステージ別でボス撃破までの最速タイムが記録される。ただし、記録対象はどのアーマーでクリアしても共通となる。
 
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アーマーのHPが0になると挑戦失敗。ゲームそのものがゲームオーバーとなる要因はない。
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最大HPは操作中のアーマーや強化状態によって異なるは。アーマーが敵やその攻撃・及び画面の端にあるトゲに触れるとHPを1つ消費。
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挑戦に失敗するとHPが1つだけ回復するが、残りのHPはコインを消費して回復しなければならない。なお、消費コインはアーマーによって異なる。
 
 
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2Pモードのルールについて
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2Pモードは1Pモードとはプレイルールが大幅に異なる内容となっている。このモードはコインが一切関わらない。
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使用できるアーマーは1P・2Pプレイヤー共にノーマルで固定。アイテムが時折出現し、獲得するとアーマーチェンジや一定時間のパワーアップ効果。
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ステージセレクトはなく、ステージ開始後にランダムでボスが出現する。ボスを倒すとすぐさまに次のボスが延々と出現するエンドレスゲームとなる。
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HPの概念はなく、ダメージを受けた時点でそのプレイヤーは即ミス。ミス後はゴーストとなり、片方のプレイヤーがゴーストに触れると無制限で復活できる。
 
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両方のプレイヤーがミスになるとゲームオーバーとなり、お互いがどれ程の活躍をしたかのプレイ結果がなされる。
 
評価点
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手短に決着が付くハンティングゲーム
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ゲームとしては単純明快な固定画面・ボス戦専用のアクションシューティングであり、小難しさ抜きでハンティングプレイが行える。
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要は「360度方向に移動・方向調整・攻撃を行いながら、3つのショットでボスを撃ち込んでいく」系統のものと思ってもらえば差し支えない。
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ボス戦専用なので原則としてステージが長期戦になる心配は少ない。アーマーを強化すればより短期戦で終われるため、ステージの繰り返しはさほど苦に感じない。
 
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腕前やアーマーの性能にもよるが、ボスの行動パターンさえ見極めれば比較的安定したステージクリアが可能。
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とはいえ、適当に操作すればクリアできるというほど甘くはなく、ボスの攻撃や雑魚敵の援軍にどう対処していくかという計画性は非常に重要となる。
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ボスによってはランダム性を含む攻撃をしかけてくるものがいるものの、基本的なパターンはどのボスでも同じであり、割と攻略が安定しやすい。
 
 
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コミカルでファンキーな海中バトル
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UMAの脅威にさらされているという設定の割には作風は明るく、全編通してコミカル路線でゲームが描かれている。
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操作キャラであるアーマー達の容姿がファンキーなのがイカしている。また、ゲーム案内をしてくれる解説役もなぜかファンキーな容姿をしている。
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海中がステージ舞台なだけあって、ボス達は実在の海洋生物を怪物化させたものが多い。これまたファンキーなデザインだが、殺意に満ちた恐ろしい容姿となっている。
 
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BGMに関しても明るいノリの楽曲が多く、いい感じでゲームを盛り上げてくれる。
 
問題点
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ステージ・ボスバリエーションの少なさ
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メイン13ステージが存在するものの、後半部のボスは前半部の強化使い回しばかりで、ステージバリエーションが非常に乏しい。
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前半部と後半部のボスの外観はどれも色違いのみで、終盤のボスですら使い回しで済まされている。意外な隠しボス的なサプライズも特に存在せず。
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ボスの攻撃パターンも前半部・後半部共にほぼ同じであり、単に攻撃が高速・頻繁化されているだけという変化の乏しさ。もちろん、終盤ボスも例外ではない。
 
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手短に決着がつくボス戦専用のバトルなので、ゲームとしてのボリューム不足感は否めない。
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ボス戦前の前座がなく、ボス戦自体もそこまでやりがいがあるものではないため、攻略が安定化するとあっけない位にステージクリアできてしまう。
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せめて難易度選択が行えたり、倒し方によりクリアランクが変動するというやり込みがあれば良かったのだが、残念ながらそれらの要素は含まれていない。
 
 
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挑戦失敗後のコイン稼ぎが面倒
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ステージ挑戦やライフ回復を行う都度にコインが必要となるため、金欠になると選択できるステージが限られてしまう。
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挑戦失敗を多く繰り返すと低報酬である挑戦料の安いステージしかプレイできず、何度もステージクリアの作業を強いられるハメとなる。
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評価点で述べた通り、攻略自体は安定しやすいのでそこまで泥沼にはまる心配はないのが救い。むしろ攻略が安定してくるとコインが飽和化してくる傾向あり。
 
 
総評
良くも悪くも手短に決着がつくハンティングゲームであり、さほど詰まる事もなくさくさくと攻略できる一作といえる。
1,000円クラスのゲームとしてはボリュームはあまり多いとはいえず、あっさりとステージ制覇ができてしまう物足りなさを覚えてしまう。
最終更新:2021年10月30日 11:44