【ばいおはざーど あうとぶれいく】
ジャンル | サバイバルホラー | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 2003年12月11日 | |
定価 | 7,140円 | |
レーティング | CERO:15歳以上対象 | |
廉価版 | PlayStation 2 the Best:2004年7月8日/3,800円 | |
判定 | なし | |
ポイント |
(注)今作はホラーゲームです。 ラクーン・シティ――死と絶望に彩られた街 強すぎる住民(フランクさん級)が大挙する街 やり込み要素充実だが全体的な難易度は高め |
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バイオハザードシリーズ |
PS2で発売された『バイオハザード』シリーズのスピンオフ。本編の『2』『3』と同時期のラクーンシティの一般市民に焦点を当てた作品。
タイトル通り「バイオハザード(生物災害)」の「アウトブレイク (発生)(*1)」により死者の街と化したラクーンシティを舞台に、巻き込まれた市民達が生き延びる為に足掻く模様を描く。
『バイオハザード』シリーズ初のオンライン対応作品として注目を浴びた。
系列としてはTPS化する『4』よりも前の、ラジコン操作を採用する「昔のバイオ」タイプである。
2011年6月30日をもってオンラインサービスは終了。
+ | 各シナリオ紹介 |
+ | メインキャラクター8人の紹介 |
本作はサバイバル的なディテールの強化や便利要素の廃止によって、「一般人を操作して仲間とともに生き足掻く」という濃厚なサバイバルホラーの醍醐味を持った『バイオハザード』となった。
荒削り、不安定な部分も多いもののオンラインプレイを初めとして多くの新しい挑戦を盛り込んだ意欲作といえる。
「死んで覚えろ」といった体の突き放した難易度で、とにかく最初はマップを把握することすら苦労する。
初期アイテム配置に加え自分でどこに何を置いたかを記憶し、謎解きを考えながらボス戦用のアイテム収集とシナリオ用のアイテム回収をこなすなど、プレイヤーのワーキングメモリを削り取るようなプレイングが要求される本作の本質は、最良の攻略手順を自力で発見する段取りゲームとでも言うべきものなのかもしれない。
【ばいおはざーど あうとぶれいく ふぁいる つー】
前作『アウトブレイク』のマイナーチェンジ版。
前作の続きの話というわけではなく、「発生」以降のアナザーストーリー(*23)という位置付けになっている。
そのため、本作ではバイオハザードのアウトブレイク時の様子は描かれず、ゲーム開始時には既に主人公達はラクーンシティを彷徨っている。
前作で購入したコレクション要素などを引き継ぐことが可能。
こちらも2011年6月30日をもってオンラインサービスは終了。
+ | 各シナリオ紹介 |
+ | ヨーコのスクール水着 |
+ | 各キャラクターの主な変更点 |
難易度上昇によってさらに煩雑でハードなサバイバルを実現させた本作は、初期型バイオの発展先として理想形の一端を示しながら、前作ともども当時のマシン的制約などによって可能性が完全に開花したとはいえない惜しい作品となった。
海外のゲームサイトでは、投票によってPS2のアクションアドベンチャーの中では最も難しい10本の一つとして選ばれるなどややコアな内容を持つが、それ故に人気も根強い(参照)。
オンラインサービス終了後、発売して10年以上経過しても平然とオフラインでのやり込みプレイ動画(*32)や改造プレイ動画の新作が投稿されるなどしている。
本作の数ヶ月後に雰囲気を様変わりさせた『バイオハザード4』が発売されたため、以後路線が大きく変わったこともあり今なおこの作品に愛着を持つファンは多い。
評価点と相まって、ゲームをネットに繋ぎやすい昨今の環境でこそ出来る本作がやりたいと言う声もあり、今なお新作やリメイクを求めるファンも存在し、2016年にはHD版発売の噂が一部で広まったほどである。
その声に答えたのかどうかは不明だが、モバイル版『バイオハザード アウトブレイク サバイヴ』が2011年にリリースされたが、2015年にサービス終了している。
+ | 長いので収納 |
*1 そもそもは疫病や戦争・紛争と言った有事が突発的に発生することを意味する。2020年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックでも頻繁に使用された。
*2 「鉄パイプ → 曲がった鉄パイプ → 折れた鉄パイプ」のように別の武器に変化する、折れたら投擲武器扱いで投げて終了。
*3 通常の転倒と違い自力では起き上がれない。
*4 一応、素手攻撃でも非常に微々たるダメージが与えられるが。
*5 あくまで攻撃扱いなのか、AIPCに使うと悲鳴を上げたり助けを求めてきたりする。また、梯子を昇降中の仲間に使うと回復したのに落下するシュールな光景を見られる。
*6 もちろん、これらにもキャラ個別のコメントが付くが、エクストラコスチュームだからと言って皆喜んで着ているとは限らず、不満も結構多い模様。
*7 一応、「獄炎」が周囲の状況からアウトブレイクから間も無い時期である事が窺える程度。
*8 前年に出た『クロックタワー3』はほぼ同じカメラ方式ながらスティック操作しか出来ないため、そう言った場面では主人公を思うように動かせない事があった。
*9 『2』でも探索したとある場所に「空のインクリボン」というSPアイテムが落ちており印象深い。
*10 また、本作では特定の状況下でゲームオーバーになった際に見られるキャラごとの死亡ムービーもごく一部だが用意されている。
*11 「量産化を計画中」「第二形態時の異様に大きい片腕」から後の作品に登場するバンダースナッチのプロトタイプと思われる。
*12 中には最初からDANGER状態で始まる不利なキャラもいる。
*13 遅刻の常習犯、警察署に酒を持ち込む、BARで仕事をサボる等。
*14 大怪我の表現か、垂らした腕をもう片腕で押さえている。
*15 『ファイル2』のマーク専用エンディングに少しだけ登場している。
*16 モデルの関係かコスチュームはどれも靴のヒールが高いが、SPアイテムのコメントによるとヒールの高い靴は苦手らしい。ならば本来はどれだけ足が速いのだろうか。
*17 これに因んだネタとして後の『7』では、とあるボスとの戦いでしゃがんで攻撃を避けると「シンディ」というトロフィーを獲得できる。
*18 ただし、ケビンよりも攻撃できるまでに時間がかかる。
*19 アクション後にすぐ起き上がればウイルス上昇は最小限で済む。また、回復アイテム使用状態で使えばデメリットを回避可能。
*20 難易度VERYHARDでクリア、特定のキャラを使用してクリア、すべてのSPアイテムを入手等。
*21 正確にはロードしようがしまいが再プレイ時には必ず消える。
*22 全てのシナリオの達成率を100%にするのが条件だが「獄炎」のシナリオの「正面ロビーで呼び鈴(注:受付のベルの事)を鳴らした」というフラグが達成出来ず、達成率を100%にすることができない。後にオンラインではパッチが当てられた。
*23 「突破」は明確に「決意」とパラレル展開で街を脱出している。主人公達8人は「決意」ルートか「突破」ルートのどちらかでそれぞれ脱出したという事だろうか。
*24 ただし、強力なシザーテイルが出現する。
*25 浴びると微量のダメージを受け、ウイルスゲージが急速に上がる。
*26 上述の通りコスチュームBは日常を垣間見れる衣装が多く、エピローグもそのキャラの新しい生活を描いているため。ジョージのみエピローグでもバリバリ働いているので本編と同じ。
*27 Danger時の片手構えもなくなり、構えがFine、Caution時と変わらなくなった。
*28 残りライフに関係なく当たれば一撃で死ぬ攻撃に限る。ハンターγやアリゲーターには普通に捕食されてしまう。
*29 終盤、デビットもシンディに「あんたに…礼を言っておく…」と言い出すシーンがあるが、シンディから「ど、どうしたの?突然…」と返されるだけで会話が終わってしまう。設定ミスだろうか?
*30 せいぜい、「突破」の冒頭ぐらい。
*31 実際、演じているのは海外で日本のアニメの英語吹き替えを多く担当していた人物である。
*32 ベリーハード&ナイトメアのノーダメージクリアを軽々とやり遂げる、など。
*33 ラクーンシティ住民はハーブの知識を持ち常にすり鉢等の調合道具を持ち歩いているという設定はあるので(この設定自体が滅茶苦茶な産物という事に目をつむれば)問題は無い。
*34 一応、デビットは武器になりそうか役に立ちそうかと言う観点の台詞が多い。
*35 現実的に考えると殴る・蹴るで簡単にドアが壊れては困るのだが。