Wenjia
【うぇんじゃ】
| ジャンル | アドベンチャー/アクション |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | Indienova | 
| 開発元 | Ruoriver studio | 
| 発売日 | 2020年3月26日 | 
| 定価 | 780円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 簡単な操作方法だが難易度は高め | 
 
概要
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中国発の横スクロールアクションゲーム「文嘉」の海外パブリッシング作品。
操作方法自体はオーソドックスだが、本作独自の要素として交錯する物質世界とエネルギー世界を切り替え、先に進むという特色を持っている。
システム
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猫の姿をした精霊「Wenjia」を操作して右にあるステージゴールを目指すのが大まかなルール。
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残機や体力といった概念はなく、敵やダメージギミックに触れると即ミス。
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水や赤い茨、クモのような生物に落ちたり触れたりすると即ミス。
 
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Aボタン:ジャンプ
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ゲーム開始時は1段しか出せないが、中盤から2段ジャンプまで出せるようになる。
 
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Lボタン:世界反転
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このボタンを押すと、物質世界とエネルギー世界を切り替えることができる。
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背景はそれぞれ昼・夜のテイストとなっている。片方の世界にしか出てこない足場・風・ワームホール(後述)があり、適宜切り替えが求められる。
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Lボタンの連打は無効であり、一度世界を切り替えると次に切り替え可能になるまで1~2秒ほど待つ必要がある。
 
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ステージ上に登場するギミック
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透明な足場:宙に浮いている足場。上下左右に自律的に移動していたり、踏むと沈んでいったり、トランポリンのように高く飛べるタイプもある。
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ワームホール:入ると、対応したワームホールにワープできる。使用回数制限はない。
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大岩:一定周期で転がってくる大岩。Wenjiaに直撃するとミスだが、タイミングを合わせれば上に飛び乗ることができる。
 
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風
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ステージの一定の範囲を、常に下から上に吹き上げる風。
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Wenjiaが風に乗ると上にまで持ち上がっていく。
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物質世界あるいはエネルギー世界の片方にしか吹いていないといったケースが多く、適宜世界を切り替えながら、上昇と下降を繰り返し先に進むことが求められる。
 
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チェックポイント
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青白く光る地面を通過するとチェックポイントとなる。ミスした場合、最後に通過したチェックポイントからやり直し可能。
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ただしセーブは章などストーリーが一定区画進捗しないとされない。
 
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ステージ評価
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Wenjiaが一定区画進むごとに、S、A、Bのランキングで評価が下される。
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クリアに要した時間、隠す奨励(ぼやけた光のようなアイテム)を取った数などでをいくつとったかなどから判断されている模様。
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クリアした区画は再度挑戦可能。クリアに要したタイムを縮めたり隠す奨励を集めなおすことが出来る。
 
評価点
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グラフィックの描きこみ
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物質世界とエネルギー世界がいずれも、水彩画タッチで描きこまれている。特に遠景の雲や星の表現には力が入っている。
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ストーリーが進捗しているときに短いアニメーションも閲覧できるが、絵画風のタッチは残しつつもポリゴンを活用することで立体感のある仕上がりとなっている。
 
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ゲームバランスの調整
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一発死となるエリアが多いが、チェックポイントも多く配置されている。
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透明足場や風といったギミックの配置が、ギリギリ茨にぶつかるようにされているケースが多く、単純な操作性ながらゲームの緊張感を高めている。
 
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ジャンプがメインとなるゲームではあるが、2段目のジャンプをいつどの方向に使うかかなり自由が利く。2段ジャンプを活かして空中を自在に駆け回ることが求められる。
 
問題点
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アクションゲームとしてのオリジナリティ
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世界を反転させるというシステムはオリジナリティがあるが、その他できる行動がジャンプをする程度。
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結局先に進めなかったときは、世界を反転すれば先に進めることが殆どであり、パズル面はワンパターンなつくりとなっている。難易度は高いがそのぶん覚えゲーとしての側面が強くなる。
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終盤になると、追いかけてくる溶岩流だったり、火炎放射器や食虫植物のトラップといった真新しいギミックがちらほら登場するようになるが、逆に言うと中盤まではゲームの様相があまり変わらない。
 
 
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Lボタンの連打が通用しない
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頻繁に物質世界・エネルギー世界を切り替える必要ある。このときLボタンを連打すると帰って切り替えに要する時間が増えてしまい、ミスにつながる事態が発生する。特に吹き上げる風を利用しつつも、地面と天井に生えたトゲにぶつからないようにする場面だと、このタイムラグに悩まされやすい。
 
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やりこみのハードルが高め
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イライラ棒のようなシビアな障害物配置があったり、制限時間に追われるくだりがあり本編クリア自体のハードルが高い。
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隠す奨励の配置も意地が悪い。見つけること自体はさほど難しくないが、茨のスレスレ上に配置してあったりと取るのが難しい。
 
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ニューゲームすると今までの実績がすべて削除されてしまう
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一応ニューゲームする前に警告はしてくれるが、今まで集めたアイテムや、クリアタイムといった実績も削除されてしまう。ストーリーモードだけ最初から遊び直すことは不可能。
 
総評
一発即死のシステムのため難易度が高めな横スクロールアクション。ただし使用するアクションは主に2種類だけであり、チェックポイントも頻繁に配置してあるので、アクション初心者が手を出せないというわけでもない。やりこみ要素はやや微妙だがボリューム相応には遊べるだろう。
最終更新:2023年11月01日 08:51