BREAK DOT

【ぶれいく どっと】

ジャンル ブロック崩し
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売・開発元 カエルエックス
配信開始日 2020年9月3日
定価 500円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント ステージ自作もできるブロック崩しゲーム
ブロック崩しとしては無難ながら微妙
ある意味オンラインが本編


概要

東京都品川区のゲームメーカーであるカエルエックスからリリースされたNintendo Switch専用ダウンロードソフト。

ジャンルはブロック崩しそのものだが、ステージを自作してオンラインによる投稿をしたり、他の作成者によるステージをプレイできる機能が搭載されている。
後に同社からリリースされた『変身少女』と同一ジャンルだが、ゲームデザインは大きく異なる。


ゲームルール

  • ゲームモードについて
    • 本作には大きく分けて「アーケード」「クリエイト」「オンライン」の3モードが用意されている。
      • アーケードは全20ステージを順々にプレイしていくモード。コンティニューやステージセレクトは非搭載。ハイスコア及びオールクリア時間の記録あり。
      • クリエイトで自作ステージの作成を行い、それをオンラインに投稿できる。オンラインも含めNintendo Switch Online未加入でも利用可能。
      • オンラインでは他の作成者によるステージもプレイでき、クリアしたステージの記録がされる。お気に入りのステージを応援する機能も搭載。
  • ステージルール
    • 一般的なブロック崩し同様、パドルとボールを操り、壊せるブロックすべてを破壊すればステージクリア。
      • ブロックはすべて小さい正方形型で、「ボール1回で破壊」「ボール3回で破壊」「破壊不可能」といったタイプのブロックが存在。
      • 全ステージ共通で「横32マス×縦20マス」の中に複数のブロックが配置される形となる。ブロックは全11色で、それぞれの色に7段階の明度切り替えが行える。
      • 特定のブロックを破壊するとブロックと同サイズのアイテムが5種類出現。アイテムの出現箇所はステージ固定。各アイテムの効力は下記参照の事。
      • 所持ボールは各ステージにつき4つあり、ボールがパドルの下部に落下してしまうとボールロス。所持ボールをすべてロスしてしまうとゲームオーバー。
    • クリエイト限定の設定として「ボールの巨大化」ができる。アイテム効力とは違い、そのステージにおいて常時巨大化となる。
+ アイテムの種類一覧
STRIKE
(青)
ボールにブロック貫通性能が付く。制限時間制。
TRIPLE
(赤)
ボールが3つに分裂する。制限時間制。
GUN
(紫)
パドルからオートショットが発射されブロックを破壊してくれる。制限時間制。
CATCH
(緑)
パドルに粘着効果が付く。後にボタンでボール発射。効果は1回のみ。
SCORE UP
(オレンジ)
スコア50,000点獲得。
  • 操作体系
    • パドルの左右移動とボールの発射のみが操作対象。ボールのスピードはいかなる要因でも変化しない。

評価点

  • ブロック崩しとしては無難な出来
    • 問題点も複数あるが致命的な欠陥はなく、ブロック崩しとしては割と無難な出来に仕上がっている。
      • 当然といえば当然だが、複雑なルール抜きでさくっと遊べるという面では評価できる。ゲームテンポも軽快でロード時間も最低限に留まる。
      • ステージにもよるがSTRIKEやTRIPLEなどのアイテム効力を利用してブロックを一斉破壊していく爽快感あり。もちろんクリエイトで同等のステージ作成が可能。
  • クリエイトとオンラインの自由度の高さ
    • ある意味本作はオンライン関連の自作ステージの作成及びプレイが本編といえる内容といえる。
      • ステージを自作できるのはもちろんの事、オンラインで多種多様なステージが公開されており、遊べるステージの範囲はほぼ無制限に近い。
      • オンラインの投稿ステージはかなりカオスで、ここでは多く語らないが(著作権的な意味で)危ない外見のステージが大量公開されている*1

問題点

  • アーケードの問題点
    • 全20ステージとボリュームが控えめで、他の同価格帯のブロック崩しと比べても遊べる範囲が狭い。
    • アイテムがやけくそ気味に大量放出されるステージがなぜか多く、プレイヤーの腕前よりもアイテムの効力依存でクリアが決まりがちなゲームバランスと化している。
    • コンティニューやステージセレクトが行えないため、いくらステージを進めようがすべてボールロスしてしまうと問答無用でゲームが終わってしまう。
  • 仕様上の問題点
    • パドルの当たり判定が見た目より小さく、パドル端にボールに当ててもそのまま素通り(=ボールロス)となる場面が非常に多い。
    • パドルにボールを当てた際の跳ね返り方に若干不自然な場合があり、状況によっては思いもよらぬボールロスとなりやすい。
    • ブロックの大きさが1種類しかなく、そのどれもが非常に小さいため、アイテムの効力がないとなかなかブロックが破壊できず長期戦に陥りやすい。
    • アイテムの種類もあまり豊富とはいえず、外見は違えど変化性を持たせたステージがプレイ(作成)しにくい傾向あり。

総評

ブロック崩しとしては無難ながらも微妙さが目立ち、完成度を求める上で本作をプレイする理由はあまりない。
本作における醍醐味はオンライン関連にあるといっても過言ではなく、そこに面白みを見出せるのであればプレイの価値があるのかもしれない。

最終更新:2023年01月19日 21:16

*1 「某ヒゲの配管工」「某インベーダー」「某大作RPGのパーティ」などを模したであろうブロック配置のステージなど。