nOS ニューオペレーティングシステム

【えぬおーえす にゅーおぺれーてぃんぐしすてむ】

ジャンル 実用ソフト
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売・開発元 RedDeer.Games
発売日 2023年1月26日
定価 5,461円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング IARC:3+
判定 クソゲー
ポイント 値段高すぎ&機能少なすぎ
セール時以外ではとても手が出せない代物


概要

RedDeerGamesからリリースされたNintendo SwitchのDL専用の実用ソフト。
内容はWindowsのようなPCのOS風のデスクトップ画面が表示され、そこからいくつかのアプリケーションを使用できる。


特徴

  • 機能
    • 電卓
      • 文字通りオーソドックスな一般電卓が使用できる。
    • ギャラリー
      • 後述のペイントで作成したイラストを見ることができる。壁紙として設定することも可能。
      • 初期状態では7枚のイラストが収録されている。
    • ノート
      • 文字を入力してメモを残すことができる。
    • すること。
      • いわゆるToDoリスト。予定を記録してチェックを入れることができる。
    • ペイント
      • 絵を描くことができる。描いた絵は壁紙として設定可能。
      • ツールは、鉛筆・ブラシ・スプレー・消しゴム・全消しの5種類。
    • パズル
      • 3×3のスライドパズルを遊ぶことができる。絵柄はプレイするたびにランダムで変わる。
    • 設定
      • 「カーソルの移動速度の変更」と「言語の切り替え」が設定できる。
  • その他、DLCで機能を追加することが可能。

問題点

定価が高すぎる。

  • 本作の機能は特徴に記した6種類(設定を除くと5種類)のみ。それに対して定価5,461円は、いくらなんでも値段が高過ぎであり、流石に「ぼったくり」と言わざるを得ない。
    • ストアページでは「必要なツールはすべてここにあります」「あらゆるニーズに合わせて nOS をカスタマイズします」などと書いてあるが、使用できるツールの追加は発売当初はできなかった。
      • 2023年2月22日以降は、追加コンテンツ(DLC)として各100円で機能が追加できるようになった。
  • ならば、5000円台相応の機能が備わっているのかと問われると、正直言って不相応。
    • 「電卓」はオーソドックスな一般電卓であり、関数電卓などの機能は利用できない。スマホの標準電卓よりも劣っている。
    • 「ペイント」は特徴に記した5種類の機能しかない。塗りつぶし・図形の描画・文字の表示などの機能は無し。これもWindowsのペイントより劣っている。
    • 「ノート」「すること。」では、漢字を使用することができない。ストアページの画像では漢字を使用しているのだが……。
    • 単純計算で機能一つにつき、約1,000円。2023年のこの時代、1,000円未満で本作以上の機能の備わったコンピューターツールなど、世の中にいくらでもある。

その他の問題点

  • カーソル・タッチ操作の不備。
    • 携帯モードでのタッチ操作にも一応対応しているのだが、一部直感的な操作ができないなど、不備がある。
    • 例えば、「すること。」リストにチェックを入れる際に、カーソルやタッチで直接チェックを入れることができず、SwitchのLボタンを押さないといけない。
  • そもそも、コンセプトがよくわからない
    • 身も蓋も無いことを言ってしまえば、PCやスマホさえ所持していれば本作は不要である。
      • 一歩譲って「Switchで実用ソフトを使えるようにする」のが目的なのはまだ理解できるが、それならば機能単体をSwitchソフトとしてばら売りした方が、まだ使い勝手は良いはずである。
      • というか、本作の発売元であるRedDeer.Gamesは本作とは別に『AAAクロック』(時計)や『nPaint』(お絵描きソフト)などのSwitch向け実用ソフトを多数リリースしている。ますます本作をリリースした意味がわからない。
    • 一応余談で後述するような使い方もできる。

評価点

  • 「機能に対して定価が高すぎる」という点を除けば、各機能そのものは全く使えないわけではない。
    • 前述した不備を除けば、携帯モードでタッチ操作に対応している点は評価したいところ。
  • 追加コンテンツとして配信された機能の定価は価格相応。
    • 「アイコンテーマ」「スクリーンセーバークロック」「ロングキャット」各100円。
      • アイコンテーマはホーム画面のアイコンが変わる、たったそれだけ。これくらいならデフォルトで入れといてもいいのではという気もするが。
      • スクリーンセーバークロックは、時計が表示されるタイプの簡素なもの。
      • ロングキャットは、自分の尻尾に当たらないようマス目上のアイテムを取るいわゆるへびゲーム。猫はかわいい。
    • アイコンとクロックが入ったスペシャル版(5,561円)、アイコンとキャットが入ったプレミアム版(5,561円)、クロックとキャットが入った決定版(5,561円)、アイコンが入ったデラックス版(5,511円)、クロックが入った究極版(5,511円)、ロングキャットが入った拡張版(5,511円)とバージョンが乱立しまくっている。 どうしてこうなった
      • おそらく販売したソフト数の実績を水増しするためだろうか。

総評

本作の問題点を端的に挙げるなら、「定価が高すぎる」・「機能が中途半端」の2点。
たった5つの微妙な機能を5,000円超えの定価で売り出すのは、正気の沙汰とは思えない。
後述する通り、大幅な割引セールは頻繁に行われているため、間違っても定価で買わないように注意すること


余談

  • 発売当初の2023年1月26日~2023年2月21日の間は96%OFFの199円という激安価格でセールが行われていた。
    • RedDeer.Gamesがリリースしているソフト全般に言えることだが、その後もバンドル版の発売に伴い大幅に値引きしたセールが多々行われるため、もし買うとするならそこが狙い目だろう。
  • バンドル版があるのは上述の通りだが、アイコンとクロックが入ったスペシャル版(5,561円)、アイコンとキャットが入ったプレミアム版(5,561円)、クロックとキャットが入った決定版(5,561円)、アイコンが入ったデラックス版(5,511円)、クロックが入った究極版(5,511円)、ロングキャットが入った拡張版(5,511円)とバージョンが乱立しまくっている。 どうしてこうなった
    • おそらく販売したソフト数の実績を水増しするためだろうか。
  • GIZMODOの記事などでは「子供向けの教育としてパソコン代わりに使わせる」という活用法が提案されている。セール時に買うならそれもありかもしれない。
最終更新:2024年03月06日 22:41