ぎゃる☆がん2
【ぎゃるがんつー】
ジャンル
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3D・眼シューティング
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対応機種
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Nintendo Switch プレイステーション4 Windows(Steam/DMM GAMES)
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発売・開発元
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インティ・クリエイツ
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発売日
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【Switch/PS4】2018年3月15日 【Win】2018年7月20日
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定価
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3,300円(税込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:D(17才以上対象)
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判定
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バカゲー
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ポイント
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360°視点変更可能になった 歯応えもエロさもパワーアップ コレクション関連は劣化
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ぎゃる☆がんシリーズ
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概要
美少女をショットして昇天させるガンシューティングシリーズ『ぎゃる☆がん』のシリーズ4作目。
今作はレールシューター式だった従来と異なり、360°視点変更できるシステムとなっている。
新ヒロインとしてりーす、近藤 ちる、玉前 なな子が登場。攻略はできないが『だぶるぴーす』のヒロインであるくろなや神園しのぶ・真夜姉妹も登場する。
あらすじ
主人公(あなた)はごくごく普通の高校生です。ある日、自分のスマホを見ると入れた覚えのないアプリがインストールされていることに気づきます。
タップすると、ダンボール箱が目の前に現れ、中には怪しげなゴーグルとガジェットが…。ゴーグルを装着すると目の前に天使が現れてこう言います。
「あなたは選ばれました。わたしと一緒に悪魔を退治しましょう」
あなたは天使「りーす」と協力し、学園でイタズラの限りを尽くす悪魔「くろな」を退治することになるのでした。
システム
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照準が中央に固定されており、左スティックで視点を変更し○ボタンでショット。エリア内の敵を一掃したら、主人公の姿をしたシンボルを撃ち移動する形となっている。
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近づいてきた女の子を一定時間ズームし続けると「目がハート昇天」になり、周囲を巻き込むボムが使える。
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新武器「デビルスイーパー」は従来のように女の子を撃つだけでなく女の子にくっついているミニ悪魔を吸い込むことも可能。
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さらに、ある程度強化すると女の子の服を吸い込み恥ずかしさのあまり昇天させることもできるようになる。
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また、しあわせくんを吸い込むことも可能であり、回復手段も兼ねるほか、逆に吸い込んではいけない攻撃も登場し、アクション面も強化されている。
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おなじみのドキドキモードは女の子をショットし、体内に入ったミニ悪魔を出すというもの。たくさん悪魔を出すといいことが…?
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ちるやなな子にお菓子をあげるとそれぞれのストーリーを進める事が可能。また女の子が依頼するミッションをクリアして連絡先を手に入れ、呼び出して好感度を上げたり色々なポージングをさせることができる。
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女の子が依頼するミッションは次の3つ。
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射撃ミッション:従来と同じく主人公に群がる女の子達を撃っていく。
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防衛ミッション:女の子に襲いかかるミニ悪魔を撃退する。
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探索ミッション:時間内にエリアに隠されたものをショットを駆使して探し出す。
評価点
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大きく一新されつつも楽しさは損なわれていないシューター要素。
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四方八方から女の子が迫ってくる緊張感と、女の子を昇天させたり悪魔を吸い込んだりする爽快感の両立に成功している。
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ボスであるくろなとの戦闘も、より熾烈なものになっている。
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Win版はDLCでVRにも対応しているので、女の子との戦いや交流にドキドキする事間違いなし。
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ゲームシステムの変更
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今までは条件を満たすと次々と進むいわゆるレールシューターであったが、今作は基本的に定点で殲滅し(多少のカメラ移動は可能)、女の子がいなくなれば任意のタイミングで次のポイント移動することができる。
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これによって回復アイテムの「しあわせくん」や、ボーナス敵召喚アイテムの「ボトルキャップ」を取り逃すこともなくなる上、ある程度好きなタイミングで中断できるので快適性が上がっている。
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またこれにより物を探すステージや、数か所のポイントを回りつつ防衛するステージも登場している。
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もちろん、背景を穴が開くほど見つめることもできる。テクスチャの解像度があまり高くないのが残念なところ。
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ちなみに、1人だけの時に見つめた場合は攻撃してこないので、好きなだけ見つめあうことができるという要素も。
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♡状態の時見つめ続けると、ポイントによって反応が異なるので意図した仕様と思われる。
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副次的な効果として、(通常ステージのみだが)終了地点のみ通常の水色とは異なる黄緑色で表示されるので、「このステージは最後まで見たがもう一度やり直したい」と思ったときに素早く(ポーズメニューから)リトライができるという改善にもなっている。
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評価項目の変更
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命中精度が削除された。
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今まではレールシューターであったため、アイテムを拾おうとしたらカメラが動いて悔しい思いをするということが多々あったが、システムの変更と合わせて悔しい思いをすることがなくなった。
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撃つとアクションを取ってくれるオブジェクトも増えておりうれしい変更。
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シリーズに欠かせないエロさもパワーアップ。
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『だぶるぴーす』ではDLCだった脱衣要素が正式に本編に組み込まれており、女の子の下着も日によって変わるという
無駄な気合の入れよう。
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DLC衣装も、さらに攻めたデザインのものが多い。
賛否両論点
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3Dモデルの質感が変化
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本作はUnreal Engine 4で開発されており、女の子のモデルの質感が従来とは毛色が違うものとなっている。
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リアルチックでいいという人も、フィギュアのようで肌に合わないという人もいる。
問題点
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コレクション周りの劣化
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従来の「女の子情報」にあたる「呼び出し」は、従来はドキドキモードで3回昇天させるだけと比較的楽だったのに対し、本作は女の子の出すミッションをこなし連絡先を手に入れる必要がある。
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どの女の子のミッションが出るかはランダム。一応、アップデートで連絡先を持ってない子のミッションが優先的に出てくるようにはなったが、粘る必要があるのは変わらず。
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特典イラストが見られるギャラリーモードや、やり込み要素の一環であった各種称号も削除されてしまった。
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難易度を選べなくなった。
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今作は視点変更により難易度が上がっているので、苦手な人には厳しい所。
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ちるにデビルスイーパーやゴーグルを強化してもらえば戦いやすくなるが、それでも難しいという人もいるだろう。
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とはいえ、しあわせくんを適宜吸い込めばステージのクリアは可能だろう。一方でパーフェクトを目指すと歯ごたえがあるが、不可能なほどではない。
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過去作はミニゲームステージである個性豊かな「アクションイベント」が用意されていたが、今作は各種ミッションとくろな戦のみとなってしまった。
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背景がややローポリ、低解像度気味
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従来作と比べて劣っているというわけではなく、普通にシューティングを遊ぶには問題がないレベルではあるのだが、ポスターの文字がにじんでいたり、止まっている車のタイヤハウスがカクカクしているなど、止まって観察できる今作ではせっかくの没入感をそいでしまう点がある。
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とくに後者は一見遠景としてしか出番がなさそうに思えるが、意外と近くで見ることがあるので結構気になるかもしれない。
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見つめあってもクロスヘアが消えない
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ズームは2段階(2倍と4倍)あるのだが、特に女の子が2人以上いる状態で4倍ズームを使うことは考えにくい(大抵、見つめていない子に攻撃されるため)ので、後者だけでもクロスヘアがなければもっと楽しめただろう。
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日常パートでなな子などと話しているときにもクロスヘアが表示されるので尚更。
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ルート・周回要素の問題点
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一度クリアすると「引き継いではじめから」を選べるが、メインミッションをスキップできずいちいちクリアする必要がありしんどい。
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うっかり引き継がない「はじめから」を選ぶと集めた模様替え用アイテムや女の子の連絡先も消えてしまう。なぜ別枠のコレクション的要素にしなかったのか。
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また、ルート分岐に必要なキャラクターの好感度(≒お菓子をあげた数)も周回でリセットされるため、「関係ないルートの女の子にお菓子をあげて損した」などという人までいる。
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逆に、ルート攻略に必要な数をあげてしまうと、それ以上は一切あげることができず、その周回ではリアクションを見ることもできなくなる点も気になるだろう。
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また一度でも武器を強化するそのセーブ内では強化を戻すことができない。
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強くし過ぎたからあえて初期状態にして難易度を上げて遊びたいというのができないのが問題なのだが、「レールシューティングの仕様上プレイ経験を積めば嫌でもパターンを覚えて楽になる」「早く殲滅するには的確に弱点を狙うのがセオリーなのに、基本ショットの攻撃力を最大まで上げるとわざわざ弱点を狙うより敵の体のどこでも適当に撃つだけで充分になる」
「スイーパーは『ミニ悪魔をまず撃ってからすぐスイーパーに切り替えて吸う』という『単調な射撃に一手間加えさせるアクセント』なのだがスイーパーを最大強化するとそれらをせずとも直接スイーパーで吸うだけで対処できる」などが複合した結果
3Dシューティングなのに「狙って撃つ」という基本すら不要な流れ作業と化す方向に強化されて、戻すにはセーブを消す以外に戻す方法がなくもちろん攻略状況も消える。
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色んな女の子のストーリーやエンディングをたくさん周回して見るギャルゲーとして考えればシューティング要素が楽になる強化要素は必要だが、一時解除できないという一点だけでシューティングゲームとしての楽しみを消す難点になってしまった。
総評
シューター要素は大きく一新されつつも、歯応えと爽快感の両立に成功している。女の子のエロさもシリーズ最高峰に。
しかしコレクション要素や周回まわりなどそれ以外にはちょくちょく難が見られる。
とはいえ、現在ではSteamなどで手軽に遊べるので、興味がある人はぜひ。
余談
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発売当初、steam版の起動オプションに「-vr」と記述することでVRモードで起動できてしまっていた。
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すぐにアップデートで修正された。現在ではDLCを購入することでVRモードで遊ぶことができる。
最終更新:2024年08月20日 19:11