車両運転テクニック指南
一口に「車」といえども、その性能、クセ、得手不得手は千差万別。このページではそれらを上手に乗りこなす術を、車の特徴などから紹介する。少しでもこのページからコツや知識を掴んで、レースはもちろんのこと、フリーローム・ミッションにも役立ててほしい。
自動車について知ろう
とても初歩的な事だが重要。このゲームには沢山の自動車があり、種類はもちろんのこと、1台1台でもそれぞれ良さも悪さもある。車を知り、特徴を覚え、様々な乗り物に慣れていこう。
車の種類と特徴
四輪車
スーパーカー
高性能・高出力で独自のデザインを持った最高峰の車両。
性能・価格・美しさ・装備等で並大抵の乗用車とは比べものにならず、作り手の強い情熱が感じられる車である。
スポーツカーとの明確な違いはないが、主に
- 無駄ともいえる豪華な素材が使われる
- 乗り心地や積載性は考慮されない
- 走りの面では、とにかく加速・最高速・ハンドリングに特化した車両
- 前面投影面積を削減するため、車高が低く乗り降りがしにくい
- ミッドシップにエンジンを搭載することが多いため、2シーターが基本
説明の通り、価格相応の性能を持っており、最高速、加速、コーナリングのどれを取っても高性能。
スピードを出すために車体は軽く造られており、空気抵抗を減らすために車高は総じて低い。
今作では、軽量な車ほどトラクションが稼げるという仕様のため、スーパーカーはオフロードでも圧倒的な安定、走破性を誇る反面、車高が低すぎるため凹凸のあるオフロードや歩道の段差では跳ねてスピンすることもあり一長一短。
また、一定以上の速度が出ていると非常に曲がり辛くなる。
性能が高いということはそれだけ反応も俊敏ということで、ミッション時の移動などで速く走らせようとするのであれば、それなりのテクニックが必要になる。
バインウッド付近では、
ブレットと
インフェルナスが出現しやすい。
ミッドシップ車の場合は後方が防弾仕様になっている場合が多く、バックしながら敵陣に突っ込みドライブバイで敵を倒すという戦法も取れる。
スポーツカー
スポーツ走行向けの車両。スーパーカーより実用的であり、落ち着いた走りを見せる。
カテゴリ内でもバリエーション・個性があり、値段の張る速い車から、低性能だが安価な車まで様々。大半が2ドアのスーパーカーとは異なり、スポーツカーには4ドアも多い。
全体的にスーパーカーよりも扱いやすく、車種も豊富なため、まずはこのジャンルから始めるといいだろう。
ただし、速度以外の性能においてもスーパーカーより劣るため、「スーパーカーで曲がれる速度ならスポーツカーでも曲がれる」というわけではないので過信は禁物。
レア度も車種によってマチマチなため、比較的よく見かけるもの・たまに見かけることがあるもの・NPCが乗っているのはまずないという極レア車まで様々である。
街で見かける車種は様々だが、
フューソラード、高価車両扱いの
コメットなどが特に多い。
クラシックスポーツカー
「クラシック」と名の付く通り、旧車がこのジャンルに含まれる。
ABSやTCSなどの電子制御が備わっていない車両が多いため、高出力車では特に扱いづらい場合もある。
高級タイプと低級タイプで二分される。高級タイプは速度は出るが扱いにくい。低級タイプは速度は出ない。見た目勝負的な要素が強いが、逆に雰囲気を大事にしたい時などには最適。
このジャンル自体、街中で頻繁に見られるものではないが、中でもよく見かけられるのは
トルネード、
ペヨーテといったところ。
最近では、往年のスーパーカーをモデルにした車両(
ツーリスモレトロや
チーターレトロなど)がこのジャンルに分類されることがあり、これらの車両は現代のスポーツカーにも負けない性能を持っている。
とはいえ、性能よりも見た目や音を楽しむカテゴリーといえる。
マッスルカー
高出力・高トルクなエンジンで強引にタイヤを回す…そんなワイルドなイメージが強い車。速いものから遅いものまで様々だが、全体的にタイヤが空転しやすく、特に雨の日はコーナリングだけでもかなり滑る。つまりは繊細なアクセルワークが要求されるということであり、このカテゴリーの車を手なずけることができればテクニックは十分である。
その特性故に、車種はアメリカ車が大半を占める。
車種によって偏りはあるが街で走っているものは少なからずある。
特に
セイバーターボ、
ドミネーターなどは出現しやすい。
SUV
スポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)の略称で、元々はピックアップトラック等にシェルカバーを付けた形態の乗用車だった。
速度は平均的で車高が高いのが特徴であるが、シティユース向きのクロスオーバーSUVなど、車高が低い車両も存在する。駆動方式は4WDが多い。
大柄な車体ということもあり、狭い路地を通るには少々難がある場合も。
車重が重いため加速力とブレーキにやや難があることを除けば、最高速度の伸びも悪くなく、また4WDということもあって初心者でも比較的運転しやすい分類。
乗車人数も確保できるので、パーティーを組んで山登りやドライブ等、多様性に優れた使い方が可能。
大柄なボディを生かしたラムアタックや銃撃戦の遮蔽物、フレンドの送り迎えなどにも最適。
街でもブレイン郡でも非常によく出現する。オフラインで病院から道路に出たらSUVばかり、なんてこともある。
街中での出現車種も特に多く、代表的なものだけでも
ランドストーカー、
メサ、
FQ 2、
ビージェイXL、
グレズリーetc...
とにかくそれだけ頻繁に乗られている車種なのである。
セダン
3ボックススタイルの乗用車。今作ではステーションワゴンもこのカテゴリに含まれる。
速度こそ出ないが、価格帯もリーズナブル、かつ4名乗車が可能で耐久性や加速性、どれをとってもバランスの取れた車種が多いのが特徴。
細かい運転が面倒な時や、高速域の運転に慣れていないプレイヤーにはおすすめできる車両。
また、車高がほどよく足下を撃たれない上に身を隠すのにも向いており、遮蔽物としても適している。
SUVと同等の出現率であり、扱いやすさからくる人気の高さがうかがえる。
街中で見かけられるのは
シャフター、
プリモ、
ワシントンなど。
オフロード
ハイリフト化し、オフロードでの走行に特化した車両。
4WDであることがほとんどで、高い車高と悪路における抜群の走破性が特徴。
しかしながら、加速性を重視するあまり最高速度が伸びない車種が多く、ブレーキ性能が悪いのも欠点。
とはいえ、カスタマイズすると化ける車種もあるので探してみるのもまた一興。
その最低地上高の高さゆえ、水場であっても水深が浅ければ余裕で突破できてしまう。オフロード車両が激しい凸凹を走る姿は圧巻。
もっともその分重心も高いため、コーナリング時に横転しやすい点には注意。
該当する車両には乗用車、積載車はもちろん軍用(武装)車両もありバリエーション豊富。
オフロードが大半を占めるブレイン郡ではかなりの人気があるようで、
インジェクション、
ラスティ レベル、
サンドキングをよく見かけることができる。
クーペ
スポーツカーとセダンの中間にあたる車両で、操作性は比較的良好な反面、オーパーパワーで滑りやすい車種が多い。
高級車特有の重い車重からくる運動性能の低さは、日頃スポーツカーなどの軽量な車両を扱う人には不人気と思われる。
ホイールベースが長いクーペの場合、最小回転半径が大きく、かつアンダーステア傾向が強い。
グリップ力が弱い傾向にあるので、鋭角に曲がりたい場合には滑らせる方がいい。
高級車が多いため基本的に高級住宅街の駐車場に停まっている。
フェロン、
オラクルは比較的出現しやすい上にロスサントスカスタムで高く売れたりする。
コンパクトカー
加速性と取り回しの良さを重視した小型車。前輪駆動車が大半を占め、クイックなハンドリングが特徴的。最小回転半径も小さく、狭い路地を駆け抜けるにはもってこいな車両。
しかし、見かけ通り耐久性は低く、直線の伸びもあまり良くない。また、前輪駆動車は独自の乗り方を要求される局面も多い。
それでもその取り回しの良さが万人受けするためか、全域でちらほらと見かける。
ブリスタ、
パント、
イッシーが代表的な車種。
緊急車両(&緊急走行指南)
警察・消防などの公的機関に属する車両。車両特性としてはセダン、スポーツカー、トラックが存在する。
市民の貴重な血税が投入された「御上の車」だけあり、挙動はマイルドで全路面で安定した性能を発揮する。
度重なるアップデートで個人所有できるものが増え、運転する機会も多いだろう。
サイレンを鳴らすことで「緊急走行モード」になる。
この状態では一般車両は道を開けてくれるが、特性を理解していないとむしろ事故率が上がってしまう。
- 速度によって「停止」、「回避」が分かれる
- 例え高速道路であっても、渋滞などで低速走行している際にはその場で停止する。
- ミッション中などで、敵車両が徐行したり対向車線から突っ込んできた際に顕著。大勢が停止し、大量の障害物と化す場合も。
- 「スペースの広いほう」に避ける
- 例として、高速道路の中央を緊急走行した場合。「緊急車両の走行位置」、「自車(一般車)の走行位置」を基準に、左側にスペースがあれば左。無ければ右に回避する。
- そのため、左端を緊急走行しても左側に避けてくる一般車も存在する。
- 一般車の後ろに付いて蛇行すると、回避しようとした方向から反対側に急ハンドルを切る。
- 大型車は「回避」しない
- トラックなどの大型車は、回避したことにより道路がふさがれるのを危惧してか、回避行動はせず走行を続けるor速度が低ければ停止する。
オープンホイール(オンライン限定)
車輪が剥き出しなっているレーシングカー。「フォーミュラ(Formula)」、「インディ(Indy)」を元ネタとしている。
加速・ハンドリング、どれを取ってもスーパーカーより上の高性能ぶりを誇る。
純粋な競技車両であり、一般道路での使用は想定されていないため一人乗り・小回りも利かない(ステアリングの舵角が小さい)・ドライブバイ(武器使用)が出来ない。
車体の大半がエアロバーツであり、事故を起こすとそれらが外れて乗りづらくなってしまう。銃撃戦ミッション等の粗事は避け、堅実な運転で高速走行に徹しよう。
BR8、
PR4、
DR1、
R88が該当。
二輪車
一口に「バイク」といっても、その性質は様々であるが本作においては全部一まとめにされている。
ここでは、カテゴリ別に細かく解説する。
スクーター
いわゆる「原動機付自転車」。通勤・通学・デリバリーなど近場での移動に特化した安価なバイク。
加速・最高速ともに極めて低いが、その分安定した走りを魅せてくれる。
カスタマイズによりある程度性能が上がる物も存在する。
ファギオと、その派生車種
ファギオMOD、
ファギオスポーツ、
ピザ宅配車が該当。
スポーツ
その名の通り、走行性能に特化したバイク。
加速・最高速ともに高いが、性能に比例して扱いも難しくなっていく。事故を起こせば大けが必至。
中にはブースト機能(KERS=運動エネルギー回生システムやロケットエンジン)を備えたマシンも存在する。
バイクスタントがやり易く、垂直の壁を上ったりできる車両も多い。
代表的な物は
ハクチョウ、
レクトロ、
オプレッサー等。
アメリカン
チョッパー、クルーザー等と呼ばれる。長距離を移動するのに特化したバイクで、長いホイールベースが特徴。
加速・最高速には重きが置かれず、小回りも利かない。見た目重視な車両が多い。
中には性能が高く、スポーツバイクと張り合える物も存在している。
代表的な物は
ヘクサー、
デーモン、
サンクタス等。
オフロードバイク
道なき道を走るのに特化したバイク。オフロードカテゴリに分類されているが、バイクとして扱われている。
加速・最高速はそこそこに、悪路の走破性を高めた車両。その性質上、競技・軍用のものが多い。
バイクスタントにも向いている。
代表的な物は
サンチェス、
マンチェススカウトC等。
トライク
「三輪」の車両だがバイクとして扱われている。
バイクの直進安定性を高めたもので、小回りが利きにくい。
性能にはバラつきがある。
ストライダー、
キメラ、
ランパントロケットが該当。
クアッドバイク
「バギー」とも呼ばれる。「四輪」の車両だがバイクとして扱われている。
オフロードバイクが競技用中心なのに対し、こちらは農道や砂浜等の不整地での実用性を求めたもの。
性能はあまり重視されておらず、バイクよりも車に近い挙動を示し安定性も高い。
ブレイザーと、その派生車種
HOTブレイザー、
ライフガード仕様、
ストリートブレイザー、軍用車
ベルスが該当。
駆動方式別
車には駆動輪位置とエンジン位置で分けられることが多い。
FF(フロントエンジン・フロントドライブ)
車体前方にエンジンを搭載して前輪を駆動する。エンジンと駆動系を前に置いているため空間を広くとることができるが、当然ながらフロントヘビー(重量バランスが前寄り)になってしまう。
現代では最もポピュラーな駆動方式であるが、本ゲームでは逆に希少。
構造上加速時にトラクションがかからないため、坂道や悪路での発進はやや苦手。また、操舵と駆動を前輪のみで行うため基本的にコーナリングを得意としない。だが曲がるタイヤを前に進ませようとすることによりセルフステアリング(車が曲がったときに自然と直進状態に戻ろうとすること)の力が大きい。そのため直進安定性に優れ、まっすぐ走らせる分には苦労しないだろう。
後述するが、後輪が駆動しないため車体を横に滑らす行為(ドリフト)はよほどのテクニックがない限り不可能である。
プレイリー・
イッシー・
ディレタンテなどコンパクトカーが多い。
FR(フロントエンジン・リヤドライブ)
前方にエンジンを載せ、後輪を駆動させる方式。旧来の車で主流だった方式で、現在ではスポーツカー、高級セダン・クーペに多い。GTAではかなり多くの車両が該当。
後輪駆動車全般にいえることだが、操舵輪と駆動輪が分けられているのでハンドリングに癖がない。FRの場合はフロントにエンジン・リアに駆動装置があるため車両重量バランスにも優れる。
ただし、パワーが上がってくると空転しやすくなる。
本ゲームでは、パワーに対しトラクションが低い場合、リアタイヤが暴れやすい。プッシングアンダーが出ることも。
テイルゲーター、
エグゼンプラー、
ブリートなど多分野の車両が該当する。
MR(ミッドエンジン・リヤドライブ)
運転席の後方、車両のほぼ中央部にエンジンを載せ、後輪を駆動する方式。居住空間を犠牲にするため、スーパーカーや一部のスポーツカーにしか採用されていない。
エンジンが重心軸と近いため、コーナーリングがシャープで、加減速で前後のタイヤが最大のグリップを発揮する。
限界を超えた際の挙動が唐突で、限界域での操舵は困難。そのためオフロードやドリフトには不向き。
GTAではオンロードでのピーキーさは少ないが、オフロードで暴れやすい。
また、ゲーム的にはほとんど関係ないが、座席のすぐ後ろでエンジンがうなりをあげるため非常にうるさい。
9Fを始めとしたスポーツカー・スーパーカーなど、他は
リベレーター、
キャディーと、比較的数は少ない。
AWD(オールホイールドライブ)
エンジン搭載位置関係なくすべてのタイヤを駆動させる方式。
4輪であれば4WDであり、6輪であれば6WDとなるが、6輪以上であればAWDと書くのが基本。もしくは6x6と表記する。
目的は悪路でもパワーを伝えるため(SUV、オフロード)、もしくは有り余るパワーを確実に路面に伝えるため(スーパーカー・スポーツカー)。
ラリーなどグラベル(未舗装路)を走行する競技ではこの方式が主流。
全タイヤが駆動するため、加速性能・安定性は他の駆動方式より優れている。ただし、FF車以上にアンダーステアが出る(アクセルを踏んだときに4輪全てが前へ進もうとしてしまう特性による)ため曲がりにくい。車体重量増というデメリットもまとわりつくため、それなりのエンジンパワーを必要とする。
ダブスタ、
カヴァルケード、
サルタンなどがこの駆動方式を採用している。
RR(リアエンジン・リアドライブ)
リアタイヤの更に後方にエンジンを載せ、後輪を駆動する。FFのちょうど対と言えばわかりやすい。
現代では
ポルシェ
と
スマート
(及びスマート車をベースとする車種が存在する
ルノー
)でしか生産されていない希少な駆動方式。
コメットのようなスポーツRRの場合、リアに重さがかかるので、加速性能は抜群。
ただしコーナリング特性に難があり、ターン初期でアンダーステアが出やすく、その上リア滑り出しは唐突(重量物がリア寄りなので横方向の慣性が大きい)というかなりのピーキーさを持つ。
本ゲームでのRR車は上記のコメットのほか
サーファー、
パント、
ダッシュハウンドなど。
運転技術を上げよう
ここからはタイム短縮やミスの削減をするための知識・技術を紹介する。頭に入れながら、実際に運転し、上達を目指そう。
初級編
まずは基本的知識から。習うより慣れよ。
曲がる時はしっかりブレーキを、ぶつけない運転を
スピードを出したまま曲がろうとしても曲がりきれず、壁や障害物に衝突して乗ってる車両が損傷してしまう。こうなると真っ直ぐ走りにくくなる等のトラブルが発生するので、カーブや曲がり角では適切なブレーキングを心掛けよう。
また、大きな段差や起伏等を乗り越える際も減速を大事に。スピードを出したまま突っ込むとスーパーカーなどの軽い車はあらぬ方向に飛んで行ってしまう。タンクローリーのような重たい車でもジャンプ時に暴れ、着地時に障害物などに激突してボカーン…ということもあり得るので注意。
場面によって車種を変える
このゲームは仕様上、スーパーカーでの登山もできてしまう。しかしオフロードカーやオフロードバイクなら、より簡単に登ることができる。ミッション等では、敵の銃撃から身を守れる
クルマ(装甲)など。街を猛スピードで駆け抜けたいのならスポーツカーやスーパーカーなど。TPOによって服装を変えるように、車選びにも色々と気を遣ってみよう。
コーナリングの基礎
アウト・イン・アウト、スローイン・ファストアウト
アウト・イン・アウトとは、コーナー入口でアウト(外)側、コーナー中央でイン(内)側、そしてコーナー出口でアウト側に抜けていく走法のこと。
実際のコーナー半径よりも大きな旋回半径を取れるのでコーナリングスピードが向上する。この走り方で、一番イン側に近づいた点をクリッピングポイント(クリップ)と呼んだりする。
スローイン・ファストアウトとは、コーナーにゆっくり(スロー)進入し、脱出で素早く(ファスト)立ち上がる走法。クリッピングポイントをコーナーの中間地点より先に取り、旋回半径を小さくする代わりに早めにアクセルを開けて、より早く加速しようというもの。
簡単に言えば、「クリップを奥に取る」ということになる。スポーツ走行の基礎なのでよく覚えておこう。
あくまで障害物やNPC車のある街中を走るので、NPC車なしレース以外では余裕のあるライン取りが求められる。
中級編
中級編では、大まかな改善と言うよりは、細かく意識すべきアレコレを紹介する。
パーシャル(半開)を使いこなす。
トラクションが低い車は、アクセルを全開にするとタイヤが空転して加速がモタついてしまう。また、コーナリング中にアクセルを全開にした結果リアが出てスピンということもしばしば起きる。
このようなことを避けるには、アクセルを徐々に踏む、コンシューマー機やPC版でコントローラーを使って運転している状態ならばアクセルボタンの「遊び」を利用して半開状態にする、というテクニックが有効。
半開が難しいという場合やキーボードで運転している場合は、ポンピングアクセル(アクセルキーを連打)で速度を調節してもよい。ただし、アクセルの入力の大きさを調節をするほうがより速い加速ができることに注意(キーボードで運転している場合はアクセルの入力の大きさは調節できず常に全開の入力になるが…)。
このゲームでは燃料の概念は存在しないため燃費を意識する必要はないが、丁寧な運転や速い加減速を心がける上でとても大切なので常に頭に入れておこう。エンジンを強化するといきなりアクセル全開のまま発進しないことのメリットはさらに大きくなる。
車をカスタムしよう
GTA5では車のチューニング、ドレスアップが可能。愛車をカスタムショップに入れて改造をしよう。
エンジン、ターボなどパフォーマンスの向上はもちろんのこと、外観まで大きく変化させることができる。
基本を重視したシンプルな見た目か、速さを求めた完全武装か、それとも観賞用のド派手なデザインか、
そしてそこに、どこまでパフォーマンスを求めるか……全てはアナタ次第だ。
細かいカスタマイズについては、「
カスタマイズTips」をご覧の上、参考にしてほしい。
ナビに頼らない運転を
実際のカーナビを使ったことのある人でないと分からないかもしれないが、本作のナビ経路は「距離優先」で設定される。つまり、距離を短くするためにやたらに曲がるルートになってしまう。
曲がることはロスになるので、多少遠回りでも直線的に行った方が良い場合もあり得るのだ。
例:2ブロック北と1ブロック西に進むときナビでは3回曲がるルートでも1回で曲がって済ませた方が速い。
百点満点の着地
バイクで高くジャンプするのは気持ちいいものだが、あまりに高くジャンプしてしまうと着地した際落下ダメージを受けたり、バイクから落ちたり、最悪即死する可能性もあるが、うまく着地すると落下の衝撃を逃してそのまま走り続けることが可能。やり方は単純で、落下する際ジャックナイフのような体勢をとり、前輪から着地させると高いところから落ちてもほぼ事故らなくなる。ウィリーのような体勢をとり後輪から着地してしまうと、落下ダメージ自体は基本打ち消せるが、着地後滑ったり、後ろに倒れてしまったりするため、前輪からの着地を推奨。
また、着地地点が不安定だったり、速度が出すぎて事故りそうならば、前輪から着地するのに加えブレーキを踏みながら落ちればだいたいは大丈夫。
上級編
ここではロスサントスで戦い抜き、そして生き延びるために必要になる(かもしれない)技術を伝授する。
ドリフトによるコーナリング
様々な場面で使うことがあるドリフト。キレイに決めるととても気持ちいいのが魅力。
しかし、このゲームではドリフト時の減速(特にサイドターン)が大きく、スピードが落ちてしまう。
レースで使うというよりも魅せるためのドリフトがメインになる。(狭くて急なカーブでは早くターンする技として使えるのだが。)
ドリフトの仕方の前に
ドリフトに向いている駆動方式は、後輪駆動もしくは全輪駆動(エンジン搭載位置は問わない)である。
前輪駆動車でもできなくはないが、後輪に駆動力がかからないため、リアを滑らせるにはサイドブレーキでロックをかける必要がある。
- FRは最もドリフトに向いている駆動方式といわれ、ドリフトに持ち込むのもドリフト中の姿勢制御も比較的容易。パワースライドやサイドブレーキなど、ドリフトに持ち込む手法は多種多様。
- MRはFR以上にドリフトへ持ち込みやすいが、スライド中の挙動がシビアなため姿勢の制御が難しい。慣性ドリフトをするのには向いているが、オーバースピードでコーナーに突っ込んでしまった場合など、意図せずともスライド状態になってロスになってしまうことも。
- RRはリアタイヤのさらに後ろに重量物(エンジン)が置いてあるため制御が非常に難しい。また、アクセルオンで強烈なアンダーステアを誘発させるため、ドリフトへ持ち込むのも大変である。パワーのある車両であればパワースライドは有効。フェイントモーションなどを利用してもよい。
- 4WDは他の駆動形式と違い、カウンターステア(ドリフトした際に反対側へステアリングをきってスピンを抑える技)をあてる必要がほとんどない。逆にカウンターをあてるとその方向にすっ飛んで行ってしまうため注意。その安定性を生かした4輪ドリフトに向いている。
- パワーがある。 これはスーパーカーやスポーツカー、マッスルカーなどの馬力がある車のことで、なぜパワーが必要かというと車体を滑り始めさせたり滑っている間のパワーを調整して走行ルートを決めるのに必要だからである。また一度にパワーを出すことで一気にタイヤを空転させることができるため、パワー調整の幅が広い車がおすすめである。
- 車体が重い。 車体が重い方がドリフトのスピードが出て滑りやすく、ドリフトを持続させやすい。 ただしコーナーを曲がりきれずアウトに出過ぎてしまうこともある。それに対し車体が軽い場合はかなり滑りやすいが、一度安定させるとそれ以降はドリフトしやすく急なカーブでも曲がりきれる。
車重は個人の好みで選ぶといい。またカスタマイズでも重さが変わるので詳しくは
カスタマイズTipsで。
ドリフトの仕方
- まずスピードを出してコーナーに近づく。この時には車体は安定した状態の方が後々操作しやすい。
- コーナーの手前でカーブとは反対向きにハンドルを切る(フェイントモーション)。曲げすぎるとドリフトで曲がり切れなかったり曲がり過ぎたりしてしまうため感覚を掴んでおこう。
- カーブの向きにハンドルを切り、アクセルを緩めつつサイドブレーキ(PS系統 R1 Xbox系統RB)を一瞬かけ車体を滑らせる。
- アクセルを踏み込み滑りを安定させると同時に曲がる方向とは逆に軽くハンドルを切る(カウンターステアという)。この時の曲げ具合で進む方向が決まる。 これも車ごとやカスタム内容で程度が異なるので慣れておく
- アクセルを調整する。 これで移動距離が変わる。
- コーナーを抜けたらアクセルを離しスライドからグリップに戻りドリフトを終える。立ち上がりでスライドを残さないのが綺麗で速い。
なお、これはコーナーのためのドリフトで応用すれば同心円ドリフトや八の字もできる。
このような流れで行うが、あくまで参考であり絶対にこれがいいというものではない。 自分の愛車と相談し、自分に合ったドリフトを身につけよう。
ライン取りについて
やみくもにコーナーを攻めるだけでは速くはならない。コース全体のタイムを見たときには、複合的なライン取りというのが必要になってくる。
- コーナーの次が長いストレートの場合、立ち上がり重視のラインの方が有利
- コーナーとコーナーの間がさほどない場合は、突っ込み重視のラインを取る
と言った具合。そして最後は賢いもの勝ちだ。
Kerb Boost(Curb Boost)とは
このゲームには、車両が小規模な凹凸上を走行した際に車両の速度が増すという現象が存在する。
この現象は俗に「Kerb(Curb) Boost」と呼称される。
小規模な凹凸は、道路上の些細な凹凸を始め、車道と歩道を隔てる段差・縁石、スタントレース等のサーキットの縁石(ゼブラゾーン)やメッシュ状の道等といったものが含まれる。
上記の動画では、真っ直ぐゴールに向かうよりも多少蛇行してでもサーキットの縁石の凹凸を利用してKerb Boostを得た方が
明らかに速い事が分かる。
Glideとは
このゲームのバイク(及び自転車)はジャンプ台等で空中に飛び出した後、空中でウィリーのような姿勢を維持し続けると車体下側に推進力が発生する現象が存在し、これをうまく制御することでバイク(及び自転車)は飛距離を伸ばす、或いは非常に速いスピードで飛ぶことができる。
この現象は俗に「Glide」と呼称される。
空中で不用意にウィリーのような姿勢を取るとこの現象が発生してしまい、本来着地すべき地点から離れた場所に吹っ飛んでしまう可能性があるので注意。
Brakeboostとは
このゲームには乗り物が坂道などをはじめとしたほんの少しの段差の頂点部分を乗り越える瞬間に(アクセルはかけたまま)ブレーキをほんの少しかけると乗り物が加速するという現象が存在する。
この現象は俗に「Brakeboost」と呼称される。
ほんの少しの段差の頂点部分に差し掛かった瞬間を狙うという性質上、ストーリーモードのフランクリンの特殊スキルを使用するとよりこの現象が発生させやすく、さらに特殊スキルの効果はBrakeboostの効果を引き上げ、かなりのスピードを得ることができる。
注意点として、この現象が発生するのは全輪駆動及び後輪駆動の乗り物で、前輪駆動の乗り物には発生しない。
最後に
ミッションなどで高速走行が余儀なくされるゲームのためついつい普段の走行で飛ばしてしまう人も多いと思いだろう。しかし、何の注意もなしにアクセル全開で走ってしまうと他のNPC車両と激突する、ガードレールにはじかれてスピン、山道でミスを犯して崖へ転落……などで修理費がかさむばかりになるだろう。オンラインであれば、協力ミッションの場合足手まといになりかねない。
絶対にぶつからないように細心の注意を払うならば別であるが、特に急ぐ用がなければ安全運転を心がけよう。場合によってはその方が早いときもある。
そのときの都合によって自分の愛車ではなくいろんな車に乗る機会があると思うが、基本的にどんな車でも優しく丁寧に扱えば素直に動いてるはずだ。一部例外はあるが……
ときに安全運転を心がけ、ときにフラットアウトで派手にトバし、アナタ好みにロスサントスを生き延びよう。
最終更新:2025年01月02日 22:44