(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(rightの項)より全文翻訳 | ||||
保守的な政治思想(conservative political thought)に結びついた政治的帯域(political spectrum)の一角。 | |||||
この言葉は、保守的な代表達が、議長席の右側に陣取った1790年代のフランス革命時の議会の座席配置に由来する。 | |||||
19世紀には、 | この言葉は、①権威(authority)、②伝統(traditon)、③所有(property)を擁護する保守主義者に対して用いられた。 | ||||
20世紀には、 | ファシズム(fascism)に結びついた、④逸脱した急進的な形態(a divergent, radical form)が勃興した。 | ||||
左派(left)を見よ。 | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(rightの項)より抜粋翻訳 | ||||
(しばしば the Right)保守的な見解(conservative views)を好み、資本主義の原則(capitalist principles)を擁護する集団や政党。 | |||||
(3) | コウビルド英語事典(rightの項)より全文翻訳 | ||||
資本主義と保守主義の政治的理念を支持する人々を右派(the right)という。 | |||||
彼らは、しばしば左派(the left)つまり社会主義の政治的理念を支持する人々と対比される。 |
(1) | オックスフォード英語事典(right-wingの項)より抜粋翻訳 | ||||
<1> | 政治思想または政治制度の中で、保守的(conservative)または反動的(reactionary)な部分。 [起源はフランスの国民議会(1789-91)を参照。そこでは貴族達(the nobles)は議長の右側に座り、平民(the commons)は左側に座った。] | ||||
<2> | サッカー・ラグビー・ホッケーの競技場でチームの右側をいう。 軍隊の右サイドのこと。 | ||||
(2) | コウビルド英語事典(right-wingの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | 右翼の人または集団は、保守的(conservative)または資本主義的(capitalist)な見識を保持している。 | ||||
<2> | ある政党の右翼は、最も保守的または最も資本主義的な見解を持つメンバーによって構成されている。 |
内容 | キーワード | |
極右 | ファシズム(fascism)即ち、逸脱した急進的な形態(a divergent, radical form) | ①全体主義、②ファシズム、③国民(国家)社会主義、④ジンゴイズム |
右翼 | 権威主義(authritalianism)即ち、権威(authority)を擁護する立場 | ①権威主義、②ナショナリズム、③パトリオティズム |
保守 | 保守主義(conservatism)即ち、伝統(tradition)を擁護する立場 | ①保守主義、②E.バーク |
リベラル右派 | 資本主義(capitalism)即ち、所有(property)を擁護する立場 | ①資本主義、②自由主義、③F.A.ハイエク、④K.R.ポパー |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(totalitarianismの項)より全文翻訳 | ||||
市民生活の全領域を国家の権威の下に置く政府の形態(Form of government)であって、唯一のカリスマ的な指導者を究極的な権威とするもの。 | |||||
この言葉は1920年代初期にベニト・ムッソリーニによって鋳造されたが、全体主義は全歴史・全世界を通して存在してきた(例えば支那の秦王朝)。 | |||||
全体主義は既成の全ての政治機構や全ての古い法的・社会的伝統を、通常高度に重点的な国家の必要に合致する新しいものに取り替える点で、独裁制(dictatorship)や権威主義(authoritarianism)と区別される。 | |||||
大規模で組織的な暴力が合法化され得る。警察は法や規則の制約なしに活動する。国家目標の追求はこの様な政府の唯一の思想的基礎である一方で、そうした目標の追行過程は決して一般に知らされない。ハンナ・アーレント『全体主義の起源』(1951)はこの主題の標準的著作である。 | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(totaritarianの項)より抜粋翻訳 | ||||
<1> | 中央集権的で独裁的であり、国家に対する完全な服従を要求する政治システムに関するもの。 | ||||
<2> | 全体主義的な政治システムを唱導する人物 | ||||
(3) | コウビルド英語事典(totalitarianの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | 全体主義的政治システムとは、唯一の政党が全てをコントロールし一切の反対党を許さないものである。 | ||||
<2> | 全体主義者とは、全体主義的政治理念あるいはシステムを支持する人物である。 |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(fascismの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | |||||
<2> | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(fascismの項)より抜粋翻訳 | ||||
(3) | コウビルド英語事典(fascismの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | |||||
<2> |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(national socialism/Nazismの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | |||||
<2> | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(national socialismの項)より抜粋翻訳 | ||||
(3) | コウビルド英語事典(national socialismの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | |||||
<2> |
(1) | オックスフォード英語事典(state socialismの項)より抜粋翻訳 | ||||
(1) | オックスフォード英語事典(statismの項)より抜粋翻訳 | ||||
(1) | オックスフォード英語事典(jingoismの項)より抜粋翻訳 | ||||
ジンゴイズムとは自己の国家(country)の優秀性(superiority)に関する強烈で理由のない信条である。 | |||||
(2) | コウビルド英語事典(jingoismの項)より全文翻訳 | ||||
(主として軽蔑的に)極端な愛国心、特に攻撃的(aggressive)で好戦的(warlike)な外交政策の形をとるもの |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(authoritarianismの項)より全文翻訳 | ||||
権威への無制限の服従の原理であって、個人の思想や行動の自由に反するもの。 | |||||
政治的システムとしての権威主義は反民主的(anti-democratic)であり、政治的権力は被統治者に対して何ら憲法上の責務を負わない単一の指導者または少数エリートに集中される。 | |||||
権威主義的政府は通常、①指針となるイデオロギーを欠くこと、②社会的機構に幾らかの複数性を許容すること、③国民的な目標の追求に全人口を投入する権力を欠いていること、④相対的に予測可能な制限の範囲で権力を行使すること、から全体主義とは区別される。 | |||||
絶対主義(Absokutism)、独裁制(Dictatorship)を参照せよ。 | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(authoritarianの項)より抜粋翻訳 | ||||
<1> | 個人の自由を犠牲にして、権威に対する厳格な服従を志向し強制すること | ||||
<2> | 他人の意思や意見への関心が欠けていることを示すこと。独断的な。 | ||||
<3> | 権威主義的な人物 | ||||
(3) | コウビルド英語事典(authoritarianの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | 貴方が、ある人物や組織が権威主義であると描写する場合、貴方は、彼らが人々が自身で物事を決定することを許容せず全てのことをコンロトールすることに批判的であることを意味する。 | ||||
<2> | オーソリタリアンとは権威主義的な人物である。 |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(nationalismの項)より全文翻訳 | ||||
自己のnation(アイデンティティを共有する人々の集合)またはcountry(地理的な意味での国家)に対する忠誠(loyalty)と献身(devotion)であり、特に他の人々の集合や個人的な利害への忠実さを上回るもの。 | |||||
国民国家(nation-state)の時代以前は、ほとんど全ての人々の忠誠先は彼らの直近の地域や宗教的集団だった。 | |||||
巨大な中央集権国家の登場は地方的権威を弱体化させ、日々進行する社会の世俗化は宗教的集団に対する忠誠を弱体化させた。しかしながら人々に共有される宗教は-共通の民族性・政治的遺産・歴史と共に-人々を国民主義運動(nationalist movement)へと誘い入れる要因の一つとなった。 | |||||
18世紀から19世紀初めにかけての欧州の初期の国民主義運動は自由主義的(liberal)で国際的(internationalist)なものだった。しかしそれは次第に頑迷(conservative:「保守的」の意味もあるがここでは「頑迷」の意味ととる)で偏狭(parochial)なものとなっていった。 | |||||
ナショナリズムは第一次世界大戦・第二次世界大戦そして近代におけるその他の多数の戦争を引き起こした主要因と考えられている。 | |||||
20世紀のアフリカとアジアでは民族主義運動(nationalist movements)はしばしば植民地主義(colonialism 植民地支配)に対する反対(抵抗)を引き起こした。 | |||||
ソ連邦の崩壊後、東欧と旧ソ連邦の各共和国の強烈な民族主義的感情(nationalist sentiments)は、旧ユーゴスラビア地域におけるような民族的紛争(ethnic conflict)の要因となった。 | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(nationalismの項)より抜粋翻訳 | ||||
<1> | 愛国的な感情・原理・尽力(patriotic feeling, principle, or efforts) | ||||
<2> | 他の国々(country)に対する優越性(superiority)という感情によって特徴づけられた極端な形の愛国心(an extreme form of patriotism) | ||||
<3> | 特定の国家(country)の政治的独立の主張(advocacy) | ||||
(3) | コウビルド英語事典(nationalismの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | ナショナリズムとは自分達は歴史的にまたは文化的に、ある国家(country)の中で特定の分離された集団であると感じる人々の、政治的独立への渇望(desire for political independence)である。 | ||||
<2> | ある個人の自己のnationに対する巨大な愛情をナショナリズムと呼ぶことが可能である。 ある特定のnationは他の全てのnationより優秀であるという信条と、このナショナリズムはしばしば関連付けられるが、こうしたケースは、しばしば(話者の)不承認(不快感 disapproval)を表現するために用いられる(=jingoism 偏狭的優越主義) |
(1) | オックスフォード英語事典(patriotismの項)より抜粋翻訳 | ||||
愛国的であること。自己の国家(country)に対する精力的な擁護(vigorous support)のこと。 | |||||
(2) | コウビルド英語事典(patriotismの項)より全文翻訳 | ||||
パトリオティズムとは自己の国家(country)に対する愛情(love)であり、献身(loyalty)である。 | |||||
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(conservatismの項)より全文翻訳 | ||||
歴史的に発展し、それゆえに継続性と安定性の明証である制度(institutions)と慣行(practices)への愛好を表す政治的態度またはイデオロギー | |||||
保守主義は近代においてフランス革命に対するリアクションとしてエドマンド・バークの著作を通じて最初に表明された。バークはフランス革命は、その理想が、その行き過ぎによって汚された(tarnished)と信じていた。 | |||||
保守主義者は、変化の遂行は最小限(minimal)で漸進的(gradual)であるべきだと信じている。彼らは歴史を愛好し、理想的(idealistic)であるよりは現実的(realistic)である。 | |||||
著名な保守主義政党として、英国の保守党、ドイツのキリスト教民主同盟、アメリカの共和党、日本の自由民主党がある。 | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(conservativeの項)より抜粋翻訳 | ||||
(政治的文脈において)自由企業・私的所有・社会に関する保守的な理念を愛好すること | |||||
(3) | コウビルド英語事典(conservatismの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | 保守主義とは、変化が社会にとって為されることが必要とされる場合において、それは漸進的(gradual)に為されるべきだと信じる政治的哲学である。 | ||||
<2> | 保守主義とは、変化や新しいアイディアを受け入れることを嫌がることである。 |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(の項)より全文翻訳 | ||||
<1> | |||||
<2> | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(の項)より抜粋翻訳 | ||||
(3) | コウビルド英語事典(の項)より全文翻訳 | ||||
<1> | |||||
<2> |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(capitalism/free-market economy/free-enterprise systemの項)より全文翻訳 | ||||
①殆どの生産手段は個人所有であり、②広範な市場活動を通じて生産の調整(誘導)と所得の分配がなされる経済制度。 | |||||
資本主義は重商主義の終焉以来、西洋世界で支配的であり続けている。 | |||||
資本主義は、厳しい労働と倹約を是認した宗教改革運動によって養育された。それはまた産業革命、特に英国の織物工業(16-18世紀)の期間の産業の発達によって促進された。 | |||||
それ以前の制度とは違って、資本主義は消費を上回る生産を、宮殿や大聖堂などの経済的に見て非生産的な企画へと投じるよりも、その生産能力を拡張することに振り向けた。 | |||||
重商主義時代の強力な国民的国家は資本主義の勃興に不可欠の単一の通貨制度と法体系を提供した。 | |||||
古典的資本主義のイデオロギーはアダム・スミス著『国富論』(1776)によって表明された。そしてスミスの自由市場論は19世紀に広範囲に渡って採用された。 | |||||
20世紀の大恐慌は事実上殆どの国のレッセ・フィエール(自由放任)経済政策を終了させた。しかし東欧と旧ソ連邦(共産主義を見よ)における国家運営された指令経済の消滅と、支那の幾つかの市場経済原則の採用は、21世紀初めまでに資本主義を対抗者なき存在とした(但し問題が発生しなければの話だが)。 | |||||
(2) | オックスフォード英語事典(capitalismの項)より抜粋翻訳 | ||||
国々の交易や産業が、国家よりも、利潤を追求する私的所有者達によって管理されている経済的・政治的体制。 | |||||
(3) | コウビルド英語事典(capitalismの項)より全文翻訳 | ||||
資本主義とは、①資産(property)、②企業(business)、③産業(industry)が、国家ではなく私的な諸個人によって所有されている経済的・政治的体制である。 |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(liberalismの項)より全文翻訳 | ||||
政治的および経済的ドクトリン(理論・信条)であり、①個人の権利・自由、②政府権力の制限の必要性、を強調するもの。 | |||||
<1> | リベラリズムは、16世紀欧州の戦争(30年戦争)の恐怖に対する防御的リアクションとして発生した。 その基本理念は、トーマス・ホッブズとジョン・ロックの著作の中で公式な表現を付与された。この両者は、至上権は究極的には被統治者の同意によって正当化され、神権ではなく仮想的な社会契約によって付与されると唱えた。 経済分野では、19世紀のリベラル(自由主義者)達は、社会での経済生活に対する政府介入の撤廃を強く要求した。アダム・スミスに従って彼らは自由市場に基礎を置く経済システムは、部分的に政府にコントロールされた経済システムよりも、より効率的であり、より大きな繁栄をもたらすと論じた。 | ||||
<2> | 欧州と北米の産業革命によって発生した富の巨大な不平等その他の社会的問題への反動として、19世紀末から20世紀初めにかけてのリベラル(自由主義者)達は、市場への限定的な政府介入と、無料の公共教育や健康保険などの政府拠出による社会的サービスの創出を唱えた。 アメリカ合衆国では、F.D.ルーズベルト大統領により企画されたニュー・ディール(新規まき直し)計画により、近代ないし進歩的リベラリズム(modern liberalism)は、①政府の活動領域の広範な拡張、そして、②ビジネス活動の規制の増大、として特徴づけられた。 第二次世界大戦後、社会福祉の一層の拡張が、イギリス・スカンジナビア諸国・アメリカ合衆国で起こった。 | ||||
<3> | 1970年代の経済的不振(スタグネーション:不況とインフレの同時進行)は殊にイギリスとアメリカ合衆国において、自由市場を選好する古典的な自由主義の立場(classical liberal position)の再興を導いた。 | ||||
<4> | 現代リベラリズム(contemporary liberalism)は、①不平等の緩和、②個人の権利の拡張、を含む社会改革に依然関心を寄せ続けている。 | ||||
(2) | オックスフォード英語事典(liberalの項)より抜粋翻訳(※liberalismは派生語扱い) | ||||
(政治的文脈で)個人的自由、自由交易、漸進的な政治的・社会的改革を選好する(形容詞)。 | |||||
語源(ラテン語) | liber(=free (man):自由(人))。原初的語感は「自由人として適格な(suitable for a free man)」 | ⇒つまり「自由人=奴隷でないこと」 | |||
(3) | コウビルド英語事典(liberalismの項)より全文翻訳 | ||||
<1> | ・リベラリズム(liberalism)とは、革命ではなく、法改正によって社会的進歩を漸進的に行う、とする信条である。 | ||||
<2> | ・リベラリズム(liberalism)とは、人々は多くの政治的そして個人的な自由を持つべきである、とする信条である。 |
リベラリズムの段階・種類・区分 | 時期 | 意味内容 | |
<1> | 古典的リベラリズム(classical liberalism) | 16世紀~19世紀 | ①個人の権利・自由の確保、②政府権力の制限、③自由市場を選好…消極国家(夜警国家) |
<2> | ニュー・リベラリズム(new liberalism) | 19世紀末~20世紀 | 経済的不平等・社会問題を緩和するため市場への政府介入を容認→次第に積極的介入へ(積極国家・福祉国家・管理された資本主義) 社会主義に接近しているので社会自由主義(social liberalism)と呼ばれ、自由社会主義(liberal socialism)とも呼ばれた。 |
<3> | 再興リベラリズム(neo-liberalism) | 1970年代~ | スタグフレーション解決のため自由市場を再度選好。 <2>を個人主義から集産主義への妥協と批判し、個人の自由を取り戻すことを重視 |
<4> | 現代リベラリズム(contemorary liberalism) | 現代 | ①不平等の緩和、②個人の権利の拡張、を含む社会改革を志向 1970年代以降にJ.ロールズ『正義論』を中心にアメリカで始まったリベラリズムの基礎的原理の定式化を目指す思想潮流で、①ロールズ的な平等主義的・契約論的正義論を「(狭義の)リベラリズム」と呼び、②それに対抗したR.ノージックなど個人の自由の至上性を説く流れを「リバタリアニズム(自由至上主義)」(但し契約論的な構成をとる所はロールズと共通)、③また個人ではなく共同体の価値の重要性を説くM.サンデルらの流れを「コミュニタリアニズム(共同体主義)」という。 |
補足説明 | <2>ニュー・リベラリズム(new liberalism)と<4>再興リベラリズム(neo-liberalism)は共に「新自由主義」と訳されるので注意。 もともと<1>古典的リベラリズムに対して修正を加えた新しいリベラリズム、という意味で、<2>ニュー・リベラリズム(訳すと「新自由主義」)が生まれたのだが、世界恐慌から第二次世界大戦の前後の時期に、経済政策においてケインズ主義が西側各国に大々的に採用された結果、<1>に代わって<2>がリベラリズムの代表的内容と見なされるようになり、<2>からnewの頭文字が落ちて、単に「リベラリズム」というと<2>ニュー・リベラリズムを指すようになった。 ところが、1970年代に入るとインフレが昂進してケインズ主義に基づく経済政策が不況脱出の方途として効かなくなってしまい、市場の自律調整機能を重視する<1>の理念の復興を唱える<3>ネオ(=再興)・リベラリズムに基づく政策が1980年前後からイギリス・アメリカで採用されるようになった。そのため今度は、<3>を「新自由主義」と訳すようになった。 |
(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(の項)より全文翻訳 | ||||
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(2) | オックスフォード英語事典(の項)より抜粋翻訳 | ||||
(3) | コウビルド英語事典(の項)より全文翻訳 | ||||
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(1) | ブリタニカ・コンサイス百科事典(の項)より全文翻訳 | ||||
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(2) | オックスフォード英語事典(の項)より抜粋翻訳 | ||||
(3) | コウビルド英語事典(の項)より全文翻訳 | ||||
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価値多元論(批判的合理主義) | 価値一元論(設計主義的合理主義) | |||||||||||||||
古代~中世 | 無知の自覚 ・ソクラテス |
中世ゲルマン法の伝統 ・マグナ-カルタ |
キリスト教的自然法論 | 理想国家論 ・プラトン | ||||||||||||
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ||||||||||||
16~17世紀 | モラリストの懐疑論 ・パスカル |
コモン・ロー司法官/法律家 ・コーク |
近代自然法論 ・グロチウス |
→ | 社会契約論1 (君主主権) ・ホッブズ |
← | 理性主義(一元論、決定論を含む) ・デカルト ・スピノザ | |||||||||
・モンテーニュ | ・ブラックストーン | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | |||||||||
・マンデヴィル | ・ペイリー | → | 社会契約論2 (国民主権) ・ロック |
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | |||||||||
↓ | ・ヘイル | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ||||||||||
18世紀 | スコットランド啓蒙派 ・ヒューム ・A.スミス |
↓ | ↓ | 社会契約論3 (人民主権) ・ルソー |
フランス啓蒙派 ・ヴォルテール ・百科全書派 | |||||||||||
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | |||||||
フランス革命以降 | 近代保守主義 ・バーク |
↓ | フェデラリスト ・ハミルトン |
↓ | 功利主義 ・ベンサム |
ドイツ観念論 ・カント |
空想的社会主義 | 無政府主義 | ||||||||
↓ | ・マジソン | ↓ | ・J.S.ミル | ・フィヒテ | ・サン-シモン | ・バクーニン | ||||||||||
19世紀 | 歴史法学派 | ↓ | ↓ | ・スペンサー | ・ヘーゲル | ・フーリエ | ・プルードン | |||||||||
・トックヴィル | ・サヴィニー | アメリカ的保守主義 | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | |||||
・メイン | ・マーシャル | ↓ | 人定法主義 | フェビアン社会主義 | 新ヘーゲル主義 (プラトン的理想主義) |
ヘーゲル右派(民族重視) | ヘーゲル左派 (唯物論重視) |
↓ | ↓ | |||||||
・ケント | ↓ | ・オースチン | ・S.ウエッブ | ・グリーン | ↓ | ↓ | ↓ | |||||||||
↓ | ・ショウ | マルクス主義 ・マルクス ・エンゲルス ・第一インター | ||||||||||||||
・アクトン | ↓ | ・ケルゼン | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | |||||||
20世紀 | ↓ | ・シュミット | リベラル社会主義(ニュー・リベラリズム) ・ホブハウス |
↓ | ナチズム ・ヒトラー ・ローゼンベルク |
マルクス-レーニン主義 ・レーニン |
西欧マルクス主義 ・グラムシ |
修正社会主義(社会民主主義) ・ベルンシュタイン | ||||||||
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ・ケインズ | ↓ | ・第三インター | ・ルカーチ | ・第二インター | |||||||
第二次大戦以降 | 現代保守主義 ・オークショット |
再興自由主義 ・ハイエク ・ポパー |
→ | リバタリアニズム (自由至上主義) ・ノジック |
・ベヴァリッジ | → | 平等論的リベラリズム ・ロールズ ・ドォーキン |
コミュニタリアニズム (共同体主義) ・サンデル ・ウオルツァー |
・コミンフォルム | ・フランクフルト学派 | ・コミスコ |
価値多元論(value-pluralism)⇒人々を「自由」に導く思想 | 価値一元論(value-monism)⇒人々を「隷従」に導く思想 |
個人主義(individualism) | 集産主義(collectivism:集団主義) |
歴史・伝統重視の思想 | 集産主義ではないが理性による究極的価値への到達を説く思想 |