ゼルダの伝説
力のトライフォースを奪い、ゼルダをさらった悪の根源。豚の姿のガノンとして登場する。
後述の『ふしぎの木の実』で倒されてから数百年後に再復活したとのことだが、どうして蘇ったのかは明らかにされていない。
続編の『リンクの冒険』にも名前のみ登場。
ゼルダの伝説 神々のトライフォース
聖地を侵した盗賊団の首領で、司祭アグニムを操っていた黒幕。豚の姿のガノンとして登場する。
上述した第一作より数百年前で、同作のガノンと同一人物である。
ゼルダの伝説 時のオカリナ
百年に一度しか男が生まれない砂漠の民ゲルド族の出身。
ゲルド族を支配するだけではなくハイラル全土を支配しようと目論む。
リンクがマスターソードを引き抜き眠りについていた際、聖地に侵入しトライフォースを手に入れようと企む。
しかし、「完全なる資質を持つもの」と判断されなかったためトライフォースは3つに分裂。
その内の1つである「力のトライフォース」は手元に残ったものの、他の2つは消え去ってしまう。
そこで「力のトライフォース」を用いてハイラル城を闇に陥れ、今度は消えた2つのトライフォースを手に入れようとする。
最後はリンクに倒されるも力のトライフォースが暴走し魔王ガノンへと変貌。
再度リンクに倒された後に賢者たちによって封印される。
ガノンドロフの時は魔力の弾を、魔王ガノンの時は二本の大剣を使って戦う。
プロデューサーの宮本茂氏は後にインタビューで「今作で魔王ガノンの誕生の秘密が明かされる」と語っており、
後に公式の解説本で本作から3つのパラレルワールドが発生していることが明かされている。
が、それによると上記の『神々』『初代』につながる(ある意味正史と言える)世界では
リンクは敗北したことになってたり……そんなのってないよー!
なお、リンクが勝利したのち7年後の世界から繋がるのが『風のタクト』、
7年前に戻った世界から繋がるのが『トワイライトプリンセス』である。
ゼルダの伝説 ふしぎの木の実
ガノンの名で登場。大地の章、時空の章をどちらかクリアした状態で通信を行うと出現する真のボス。
ホロドラムとラブレンヌの民から集めた嘆きの力によってツインローバが復活を目論んだが、リンクによって阻止され、
ツインローバが自らの肉体を生贄に捧げ復活した。
ただし不完全な復活のため、理性のないただの魔物として現れた。
後の設定では本作は『神々のトライフォース』の続きとされており、本作に登場するリンクとゼルダは『神々』と同一人物とされている。
本作のEDでリンクは船に乗って旅に出るが、ここから『夢をみる島』へとつながる。
『夢をみる島』にはガノンは登場しないが、ラスボスのシャドーの変身形態に『神々』のガノンのものが含まれる。
ゼルダの伝説 風のタクト
「ワシの国は 砂漠の中にあった。 日のあるうちは灼熱の風 月がのぼれば荒涼の風・・・ 風が死を運んできた・・・ ハイラルに吹く風は、死とは別のものを運んでくる。
ワシは、この風が欲しかったのかもしれぬ」
『時のオカリナ』にて、青年リンクとゼルダ、賢者達により封印されたガノンドロフが数百年後に復活。
もはや人間の手では対処できなくなり、神々はハイラルごと海に沈めることで再度封印する。
それから遙かな時を経て再び復活を遂げた彼は、
神々が自分を封印するためにハイラルを海に沈めたことを、ハイラルを滅ぼされたと考え、
海の底に沈んだハイラルを再び復活させようとトライフォースを集めるが、ハイラル王の介入によって願いは叶わず、
今度はリンクとゼルダの未来・希望を試すべく二刀流の格闘戦のみで勝負に臨む。
本作におけるガノンドロフは封印されている間に、
自身が故郷の砂漠とは違うハイラルの豊かな自然や「風」に惹かれていた事を悟っている。
また、かつて時の勇者と戦った時のようにトライフォースの紋章を持つ者が再び集結したのを見て、
時を超えてもなお断ち切れることのない「リンク」と「ゼルダ」の因縁に対して複雑な心境を語っていた。
マスターソードの力により最後は石となってハイラルと共に海底へと沈み、再び封印される。
その最期は『時のオカリナ』や『トワイライトプリンセス』の様に憎しみに満ちたものではなく、心安らかに眠るようなものであった。
「フ・・・フフ
風が・・・ 吹いて・・おる・・」
ゼルダの伝説 4つの剣+
ガノンの名で、真の黒幕として登場。トライデントを入手するため風の魔神グフーを復活させた。
トライデントはこの後の時系列の作品にもガノンの基本的な武器として度々登場することとなる。
改めてガノンドロフ誕生の経緯を描いた本作は「『時オカ』を元にした外伝的なパラレルワールド」と解釈されることが多かったが、
『ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全』で時系列に組み込まれた結果、
「『トワイライトプリンセス』から数百年後の世界でゲルド族から産まれた新たなるガノンドロフ」
とされたため、
このガノンドロフだけ他の時系列とは別人になっている。
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
「光と影を統べる王に弓引く 愚か者よ。
その身をもって 我が力に触れるがいい!!」
『時のオカリナ』より百数年後の世界。
同作において7年後にガノンを封印した後に戻ってきた、子供時代から本作へと繋がっている。
6人の賢者により影の世界『トワイライト』に追放されるが、トワイライトの野心家ザントを手中に収め、
自らの魔力を使い光の世界を闇の世界に変えようとしたが、リンクとミドナ、そしてゼルダ姫によって倒される。
この作品ではゼルダに憑依、魔獣ガノン、騎馬戦と段階を踏んでからガノンドロフとの一騎打ちとなる。
なおこのときに ガード崩しとして肘打ちを使ってくるが、これは『 大乱闘スマッシュブラザーズ』からの逆輸入。
最期は胸にマスターソードを刺し込まれ、今度こそ完全に死亡したが、
今わの際にリンクとゼルダに対し憎悪と呪いの言葉を遺し、立ち往生を遂げた。
「これで、全てが終わったと思うなよ。
これが、光と闇の 血塗られた歴史の始まりだと思え!」
ゼルダの伝説 スカイウォードソード
『時のオカリナ』の数百年以上前にあたる物語であるため当然ながらガノンドロフ本人は登場しない。
しかし、本作のラスボスである「終焉の者」はその容貌、魔族の王という肩書きなどガノンドロフを連想させるものが多く、
死に際に
「魔族の呪い、女神の血、勇者の魂を持つ者共の戦いの輪廻は永久に終わらない」
と呪詛を吐いたことから
終焉の者は転生したガノンドロフの前世か、あるいはそうでなくとも何かしら影響を与えているのではないかと言われている。
…彼が残した呪詛を見た後は、『風のタクト』におけるガノンドロフの独白も違った印象を受けるかもしれない。
(以上、Wikipediaより抜粋、一部加筆)
『時のオカリナ』で世界が分かれてしまったこと、そして『四つの剣』などの時系列が不明な外伝があること、
またガノンドロフが同一人物であるとしても同姓同名の別人が存在することが、事態をややこしくしている原因である。
『ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全』にて公式に現時点での時系列が公開されたので、
改めて時系列順番にまとめると、
『スカイウォードソード』(2011年作品) トライフォースとマスターソードの力により、天空島からハイラルの大地へ人々が帰還。ガノンドロフは登場せず。 |
『時のオカリナ』(1998年作品) ガノンドロフ、トライフォースの獲得とハイラルの支配を試みる。
リンクとの決戦の結果によって以降の世界が分岐している。
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青年リンクの世界: 『風のタクト』(2002年作品) 賢者達によってハイラルごと海底へ追放されるも復活し、 風の勇者によって封印される。 |
子供リンクの世界: 『トワイライトプリンセス』(2006年作品) 数百年後、 追放された影の世界にて封印から復活。 光の世界に侵攻を試みるも失敗し、倒される。
『4つの剣+』(2004年作品) 「ガノン」として生まれ変わる。 グフーを復活させトライデントを入手するも、 リンクに倒される。 |
リンクが敗北した世界: 『神々のトライフォース』(1991年作品) 全てのトライフォースを手にするも、 七人の賢者達が決死の覚悟でガノンを封印。 数百年後、闇の世界から 分身である司祭アグニムを操って 賢者の末裔ゼルダ姫を攫い、復活するも倒される。
『ふしぎの木の実』(2001年作品) 魔道士ツインローバによって 不完全な復活を遂げるも、 リンクによって倒される。
『夢をみる島』(1993年作品) 「ふしぎの木の実」の冒険の後、 武者修行中にコホリント島へ漂着したリンクの前に 悪夢の化身として登場、倒される。 ガノンドロフ本人は登場せず。
『ゼルダの伝説』(1986年作品) 「神々のトライフォース」から数百年後、 再復活したガノンによるハイラル侵攻が始まるも、 知恵のトライフォースを得たリンクに滅ぼされる。
『リンクの冒険』(1987年作品) 数年後、 ガノン軍残党による復活の儀式が行われるが、 勇気のトライフォースを得たリンクに阻止される。 |
これが今のところ正しい来歴となるようだ。
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