「わァ~・・・・」
ナガノ女史によりTwitter(現・X)で連載されている『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』の主人公。
アニメ等での担当声優は
青木遥
女史(子役)。
なお、「ちいかわ」と言うのはあくまでメタ的な公式呼称であり、作中ではちいかわに限らずほぼ全員、
キャラクターの名前が呼称される事はない。
特定の誰かについて話題にする場合でも、フキダシの中にそのキャラクターの顔が表示されるのみというのが一般的。
小さな白くてモコモコした姿をした生き物。(女性子役が声を当てているが)性別は公式には設定されていない模様。
*1
作品内では「ワ…(驚き、恐怖)」や「フ!!(笑顔、喜び)」などほぼ感嘆詞のような言葉しか話さないが、
有事には「イヤ」や「ヤダ」など普通に言葉を発している。
と言うか、ちいかわが他のキャラクターに何かを説明しているシーンも少なからず存在するので、
(そのシーン自体はカットされるなりして)読者に聞こえないだけで本当は喋っているのだと思われる。
作中のモブキャラ(所謂「ちいかわ族」達)も、ちいかわ同様に感嘆詞しか使わずに意思疎通を行っている。
なお、後述するハチワレのように普通に喋るちいかわ族も少なからず存在する。
無口なちいかわに加えてうさぎも言葉の意味を為さない声しか上げない為、必然的にハチワレの台詞ベースで話を進めざるを得ない
堅実で慎重、精神的に幼く泣き虫で気弱な性格だが、仲間思いであり、ここぞという時には勇気を発揮する。
泣き虫な性格も様々な経験を通して少しずつ成長して改善している。
むちゃうま製菓のプリンやヨーグルトが好物で、むちゃうまヨーグルト販促キャラクター「むちゃうマン」の大ファン。
*2
一方で
激辛カレーやわさびなどの刺激物、
ブロッコリーや
アスパラなどの苦い野菜、果ては梅干しや
納豆も苦手など、概ね嗜好は子供のそれ。
また
運が良いようで、むちゃうま製菓の懸賞キャンペーンをはじめ、何度かこの手の懸賞に応募しては賞品を当てている。
普段はハチワレ、うさぎという親友達と
いつもの仲良し三人組で過ごす事が多い。
うさぎは気まぐれで二人とは別行動である事も少なくない為、ハチワレとの二人組での行動が発端となるエピソードが基本。
ハチワレが優しく勇敢ながらちょっと天然かつ鈍感で危機感が薄く、うさぎは優秀で何でも卒無くこなすが気分屋なトラブルメーカーなため、
ここぞという場面でキメるのは臆病ながらも冷静に状況を観察しているちいかわな事が多いのもあり、きちんと主人公を務めている。
だが草むしり検定は過去問の古本で頑張ってたハチワレに合格され、自分は新品まで買ったのに落ちた*3
討伐時の武器はトゲ付きのさすまた。
ハチワレが青色のさすまたを購入したため、一緒に討伐がしたくて頑張ってお金を貯めてピンクのさすまたを購入したもの。
『ちいかわ』という作品について
見た目通りのなんか小さくてかわいいやつらが暮らすふわふわしてメルヘンで優しい世界と物語……
に見せかけて、異形の怪物に捕食されたり、資格試験に友人が合格したのに自分だけ落第するとかいう世知辛い状況になったり、
得体の知れない怪異に襲われたり、傍から見たら異常な因習村の集団に捕らわれたりと、
見た目に反して極めてシビアで過酷な物語が展開され、
読者を戦々恐々とさせる事に定評のある、このギャップが魅力となっている作品。
流石にちいかわ・怪物共に
登場キャラの死亡シーンが直接描写される事はほぼ無いので、所謂R-18Gに相当するシーンは無いのだが、
明らかに捕食されたり、
襲われて部位が欠損したり、
毒キノコで死戦期呼吸を起こしたり煮付けが出されたりといったシーンは多い。
アニメ第1話
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世界観のよくわかる劇場版OP
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前述の「討伐」というのも、ちいかわ達を襲撃して捕食する危険な怪物を文字通り討伐する事で日銭を得る
日雇いの仕事の一つである。
この世界には「湧きどころ」と呼ばれる自然と食料を生み出す不思議なスポットがあり(
空を飛ぶマグロサイズの焼きサンマの群れとかシジミ汁の川とか)、
そこまで食事に困らないのだが、それ以上の贅沢、衣食住や趣味嗜好品、イベントの参加など文化的に高水準な生活がしたければ、
有害な毒草を見極めて駆除する「
草むしり」や、「討伐」などの日雇いの仕事でお金を稼ぐ必要があり、
ファンタジーでメルヘンな仕事のみならず「工場で運ばれてくるレモンにシールを貼る作業」などのシビアな単純労働も存在する。
ちいかわやハチワレ、うさぎ達も日々、求人札が掲げられる寄せ場で他の労働者と仕事を取り合い、こうした業務を引き受けて頑張ってこなしてお金を稼いでいる。
更には前述の資格試験はその合否が「受ける事の出来る仕事の内容」や「飲酒の許可」などに直結しており、
仕事から帰宅したちいかわが疲労困憊しながら資格試験の勉強をしようとして寝落ちしてしまうなどの
絵面は可愛いけど身につまされるエピソードもあり、
自身の生活の質を上げ、安定させる為にはかなりの努力が必要になるという事が作中でも度々描写されている。
つまりは個人の能力差や運の良さなどに由来する
格差が明確に存在する社会が構築されているという事で、
具体的にはちいかわが懸賞で手に入れた自宅に住んでいる一方で、ハチワレは鍵どころかドアすらない洞窟に住んでいる
(うさぎは自宅が描写されていない事から、ファンの間ではホームレス疑惑が囁かれる一方で、
住み込みのバイト説や
ヒモルームシェア説等も考察されている)。
加えてその「湧きどころ」も何らかの理由で供給がストップすれば飢饉が発生する事もあるなど、妙な所で現実的でシビアなのだ。
当初はナガノ女史が「こんななんか小さくてかわいいやつになって過ごしたい」という夢を描いたものからスタートし、
ちいかわがうさぎに振り回されたり、やりすぎたうさぎが栗まんじゅう先輩に叱られて反省したりとホンワカした物語だったのだが、
『マリオカート64』でドンキーコングがサンダーを浴びて崖から無様な悲鳴を上げ転落していく様をこよなく愛するような性癖が遺憾無く発揮された結果
ちいかわが怪物に遭遇したり、うさぎが異形化する悪夢に悩まされたり、ハチワレと出会って一緒に
スフィンクスに襲われたり……と、
シリーズが展開するにつれてこうした、とてもなんか小さくてかわいいやつが過ごすには相応しくない世界観が描写されていき、
一番最初の夢を描いたイラストの時点からして嫌な目に遭って泣かされるパートが既に存在するなど片鱗は見えていた
Twitter読者の心を掴んだのみならず講談社から書籍化、フジテレビのニュース番組『めざましテレビ』枠内放送としてのアニメ化、
ついには2026年7月に劇場アニメ化と一気にメジャー作品への階段を駆け上がっていった。
劇場版『人魚の島のひみつ』は2023年3月から11月にかけて発表された原作長編シリーズ「島編」をアニメ化したもので、
「島での
カンタンな討伐で、報酬100倍。限定島ラーメン、甘いもの、辛いもの、全部無料」というチラシに誘われたちいかわ達が、
受験勉強で精神的に行き詰まっていたちいかわの気分転換も兼ねて、南の海に浮かぶリゾートのような島で合宿をする事になるのだが、
島で待ち受けていたものは決して「カンタンな討伐」などではなかった……といったストーリー。
おいしい屋台がてんこもり わたあめビールにじゃがバター たこやきすきやきケバブにてりてりソースの焼きそば
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ヒット作の例に漏れず、『ちいかわ』も他作品とのコラボレーションを行っているが、
『
クッキングパパ』『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』『1日外出録ハンチョウ』『二階堂地獄ゴルフ』など、
講談社の漫画作品でも
若干おっさんくさい渋い作品とのコラボが多い。
ちいかわ達は日雇いの仕事で稼いでいる肉体労働者なのだという事を公式サイドから再実感させてくる。
他には『
僕のヒーローアカデミア』や『東京卍リベンジャーズ』など
似たような性癖の作品とも公式でコラボしている。
まあ一応こうしたシビアな世界観が描かれる事は稀……というか、そういうシチュエーションの時だけで、
普段は主人公のちいかわ、親友のハチワレ、うさぎといったいつもの三人で、この奇妙な世界観で仲良く過ごしている内容が中心である。
そのためシリアス回のアニメ放送後に、スタジオのニュースキャスターやアナウンサーが落差で絶句する事もしばしば
シビアな世界観をまだ理解できない幼年層からの受けも良く、また本編は知らないけどキャラは可愛いから好きという層も多いためグッズ展開も好調。
2026年には日本キャラクター大賞を三年連続で受賞した事を受けて殿堂入りが決まった他、
上記の劇場版も公開初日で興行収入9億円、約1ヵ月で100億円を突破するなど、その勢いは凄まじい物がある。
同時にミリしらのまま興味本位で映画を観賞したらしいご家族やキッズ達が上映後にお通夜の雰囲気だったという目撃報告もSNSで多発している
お気楽で楽しいほのぼのとした側面と時には衝撃的ですらあるハードな展開、どちらも『ちいかわ』というコンテンツなのである。
MUGENにおけるちいかわ
スイカゲームなどを手掛けたGTFoxN6Y氏による
MUGEN1.0以降専用キャラが公開中。
討伐…ってコト!?
徒手空拳やさすまたを振り回す攻撃で戦う他、
ギターの音符を飛ばす飛び道具を持つ。ギター自体は原作ネタ。
超必殺技には2
ゲージ技に
まんぼうに乗って画面全体を駆け巡る「サンフィッシュフライト」、
画面上から流れ星が参上して相手の頭上に落ちる「シューティングスタークラッシュ」、
ライフ30%以下のみ全ゲージを消費して発動する「超まじかるちいかわ」がある。
出場大会
*1
この事もある為か、相棒のハチワレの声を担当している男性子役の田中誠人氏が
声変わりした際には結構騒ぎになった。
……まぁ一部視聴者からは「子役を声優にするのはまだしも、絶対いつか声変わりがあるのにその時どうすんだ」と予想されてたけども。
幸いにして、声変わり後の田中氏は
急激に声質が低くなるといった事もなく、比較的元のイメージを残した演技をして見せている。
*3
ハチワレは討伐成績上位のランカーに憧れ、討伐で活躍する事を夢見て日々討伐と訓練に励んでいるのだが、
正直「なんとかなれー!」な楽天家で危機感も薄く、油断して討伐対象に捕食されかかる事もしばしば、
怪異に襲われた際にも状況を理解していないせいで生命の危機に陥ることもしょっちゅうである。
お前、もしかしてまだ……自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?
一方で草むしり検定の座学試験には、ちいかわの影響で遅れて受験勉強を始めたのに一発で合格している。
他方ちいかわは臆病なため、討伐に憧れつつも草むしりやレモンのシール貼りなど平和な仕事を好んでいるのだが、
受験勉強など座学はあまり向いておらず(疲労のせいもあるが)うたた寝したり、遊んでしまったり、模擬試験で解答欄を一つずらしてしまったり、
結果
残念でもなく当然ながらハチワレと一緒に受けた草むしり検定には落第、その後もチャレンジするも5級に合格するまで時間が掛かってしまった。
しかしながら、ちいかわはその臆病さが用心深さや慎重さという形で発揮され、遭遇した怪異を撃退したり、討伐の成果にも如実に現れており、
良くも悪くも「当人のやりたいことが向いていることと嚙み合っていない」とも評される。
とはいえそもそも臆病で引っ込み思案なちいかわは、ハチワレがいないと行動に移せない事も多々あり、
うさぎは何でも卒無くこなす優秀な人物だが、気分屋なことに加え、ハチワレとちいかわに比べて危機的状況での爆発力に欠ける一方、
何も考えていないように見えて、よく見るとちいかわやハチワレをきちんと気遣い、二人をすぐ助けられるように立ち回っている。
そのためハチワレが引っ張り、うさぎがフォローし、状況を怯えながらも冷静に分析したちいかわが奮起して事態を解決する……という形で、
この三人組は上手く機能しているのだ。
最終更新:2026年08月23日 00:16