ある国の軍に、大剣使いの男がいた。戦争好きな国王のおかげで、国は年中争いごとばかり。疲弊する兵士も多い中、大剣使いの男だけは国の方針に喜んだ。男は戦争の度に戦果をあげ、軍の中で出世していった。
男には唯一、戦い以外の楽しみがあった。それは城郭に登り、国の街並みを一望すること。男は眺めながら想う。決して有象無象の国民にはならないと。戦争という政策により、己の生き様を肯定してくれた国王に、一人の兵士として認められることを決意する。
数々の戦果の末に、男は軍の長へと昇りつめていた。ある日、男は国王の元へと呼ばれる。近年、戦争の規模を拡大し続けた国王。次はよほど重要な戦争を行うのだろうと、男は胸を躍らせながら玉座へと向かった。
男が国王から言い渡されたのは、用済みだという解雇通知。戦争に人間を使うのはやめ、全て機械兵へと転換するという。その日、男は城郭から飛び降り、地面のシミとなった。有象無象の国民は気にも留めずその上を歩き、しばらくしてシミは消えた。
武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★ |
属性 | 光 | シリーズ | 覇国 |
追加日 | 2021年4月30日 | ||
EN | Stratocratic Fortune | ||