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| 3月 | 4月 | 5月 |
4月1日追加
鉄パイプ
あれからどれだけの月日が流れただろう。
今はいったい、何月何日なのか。
この姿になって暫くは数えていたが、それももう忘れてしまった。
今はいったい、何月何日なのか。
この姿になって暫くは数えていたが、それももう忘れてしまった。
管理者達に尋ねれば、秒単位で正確な時間を教えてくれるだろう。
だが、それを知ったところで何の意味もない。
どうせ何年待てばいいのかは、答えてくれないのだから。
だが、それを知ったところで何の意味もない。
どうせ何年待てばいいのかは、答えてくれないのだから。
好転の兆しもないままに、悪戯に過ぎていく歳月。
俺は一人で、一体いつまで待てばいい?
燻り出した疑心が、怒りとして燃え上がるには充分な時間だった。
俺は一人で、一体いつまで待てばいい?
燻り出した疑心が、怒りとして燃え上がるには充分な時間だった。
全てが壊れた。この計画は失敗した。約束は嘘に成り果てた。
もう誰も信用できない。妹を救うには、俺が動くしかない。
また、二人で暮らそう。昔と同じように。
もう誰も信用できない。妹を救うには、俺が動くしかない。
また、二人で暮らそう。昔と同じように。
| 武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 光 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年4月1日 | ||
| EN | Iron Pipe | ||
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NieR Replicant
NieR:Automata SINoALICE | |||
| + | NieR Replicant |
| + | NieR:Automata |
| + | SINoALICE |
4月10日追加
裁定の剣
◆第一四條
裁定ハ正義ノ名ニ於イテ
王ニ依リ裁定者之ヲ行ウ
裁定ハ正義ノ名ニ於イテ
王ニ依リ裁定者之ヲ行ウ
◆第一六條
裁定ノ結末ト其之道程ハ
機密情報ト為スコトヲ得
裁定ノ結末ト其之道程ハ
機密情報ト為スコトヲ得
◆第一九條
裁定ヲ司ル者ハ其之表決
ニ於テ責ヲ負フコトナシ
裁定ヲ司ル者ハ其之表決
ニ於テ責ヲ負フコトナシ
◆第一三五八四一三五條
民衆ハ此ノ裁定者ニ対シ
全テノ反抗行為ヲ禁ズル
民衆ハ此ノ裁定者ニ対シ
全テノ反抗行為ヲ禁ズル
| 武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 風 | シリーズ | 裁定 |
| 追加日 | 2021年4月10日 | ||
| EN | Blade of Judgment | ||
| 解放 | ラルス(形而上の兵士) | ||
百獣の剣王
むかしむかしある王国に、3つの掟がありました。それは王室が国民に課した規則。掟を犯した者には死刑をはじめとした、厳しい罰が与えられましたが、その刑罰の重さに反し、この掟の存在は多くの国民から称賛を受けていました。
1つ目の掟は「他人の所有物を許可なく奪う事を禁ず」。窃盗、強奪は勿論、命を「奪う」殺人もこの掟の対象に含まれています。過去に「心を奪う」事はどうかという議論があり、以降は他人の所有物と知った上で意図的に奪った場合、と追記されました。
2つ目の掟は「暴言や罵詈雑言で人の名誉を傷付ける事を禁ず」。掟はこういった、他の人に嫌な思いをさせない、という観点から定められていますが、この掟については、そういった言葉を使う事で王国の品格を損なう事を避ける意味も込め、制定されました。
3つ目の掟は公開されていませんでした。しかし、それこそ人々がこの掟を称賛した理由でした。3つ目の内容を考える事が、他人への思いやりに繋がると人々は語ります。王室の都合で国民を死罪にする為という実態には、誰も気が付きませんでした。
| 武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 風 | シリーズ | 百獣 |
| 追加日 | 2021年4月10日 | ||
| EN | Beastlord | ||
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NieR Replicant
DOD3 NieR:Automata SINoALICE | |||
| + | NieR Replicant |
| + | DOD3 ※『ニーアの剣』として登場 |
| + | NieR:Automata |
| + | SINoALICE |
克己
冬。見上げると、ビルの合間を飛行機が飛んでいった。
ココではないドコかへ行きたいとは全くもって思わないが、
俺の毎日は、代わり映えしない。
自分ではない何者かになりたいとは……少しだけ、思う。
ココではないドコかへ行きたいとは全くもって思わないが、
俺の毎日は、代わり映えしない。
自分ではない何者かになりたいとは……少しだけ、思う。
兄貴からのお下がりのジャケットは、
別に格好いいからって着ているわけじゃない。
俺よりずっと年上の兄貴は、夢を叶えてパイロットになった。
正直、兄貴のことは認めている。口では言わないけど。
別に格好いいからって着ているわけじゃない。
俺よりずっと年上の兄貴は、夢を叶えてパイロットになった。
正直、兄貴のことは認めている。口では言わないけど。
長いこと赤のままの信号を待ちながら、何の気なしにジャケットの腕ポケットを探った。なんでこんな不便な位置に? と思うそのポケットからは、クシャクシャになった受験票が出てきた。
兄貴が一度、パイロットの資格試験に落ちた年のものだった。
兄貴が一度、パイロットの資格試験に落ちた年のものだった。
俺も……俺も、何かがしたいんだ、自分にしかできない何かを。
すがるようにまた空を見上げたが、飛行機雲すら出ていやしない。
信号が青に変わり、横並びだった人達が一斉に歩き出す。
後れをとらないように俺は、白線だけ踏んで急いで走って渡った。
すがるようにまた空を見上げたが、飛行機雲すら出ていやしない。
信号が青に変わり、横並びだった人達が一斉に歩き出す。
後れをとらないように俺は、白線だけ踏んで急いで走って渡った。
| 武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 風 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年4月10日 | ||
| EN | Abnegation | ||
| 解放: ラルス(異存たる兵士) | |||
氷霜の槍
雪山の麓に夫婦が暮らしていた。
妻は若いころから美人として有名で、
夫はそんな妻のことを自慢に思っていた。
妻は若いころから美人として有名で、
夫はそんな妻のことを自慢に思っていた。
男は真冬の雪山へ狩猟に出かける。
山の中腹にある凍り付いた湖の畔で、
男は雪の女神と遭遇した。
山の中腹にある凍り付いた湖の畔で、
男は雪の女神と遭遇した。
雪の女神は男に言った。
「私は美を司る女神。そなたに永遠の美貌を与える」と。
男は「自分はいいから妻に与えてくれ」と願った。
「私は美を司る女神。そなたに永遠の美貌を与える」と。
男は「自分はいいから妻に与えてくれ」と願った。
男が家に帰ると、妻は氷塊の中で凍り付いていた。
火で炙ろうと武器で叩こうと、その氷塊は割れそうもない。
その後、男は雪山で女神を探したが、見つかることはなかった。
火で炙ろうと武器で叩こうと、その氷塊は割れそうもない。
その後、男は雪山で女神を探したが、見つかることはなかった。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年4月10日 | ||
| EN | Spear of Freezing Mist | ||
| 解放: アルゴー(守護たる冒険者) | |||
4月14日追加
頑護の銃
短髪の兵士「うちの隊長、もっとビシッとしてくれないかね。」
眼鏡の兵士「ああ。臆病者なんて言われて悔しくないのかな。」
短髪の兵士「この前も、あんなに早く撤退命令を出すなんてな。」
眼鏡の兵士「作戦は成功、皆も無事。それでいいじゃないか。」
眼鏡の兵士「ああ。臆病者なんて言われて悔しくないのかな。」
短髪の兵士「この前も、あんなに早く撤退命令を出すなんてな。」
眼鏡の兵士「作戦は成功、皆も無事。それでいいじゃないか。」
短髪の兵士「だけど隊長、普段は腰が低いってのに……」
眼鏡の兵士「ああ。作戦中の指示だけは気迫があるよな。」
短髪の兵士「今回は特にな。あのチビに思い入れがあるのかね。」
眼鏡の兵士「どうかな。隊長の過去は色々と噂されてるけど。」
眼鏡の兵士「ああ。作戦中の指示だけは気迫があるよな。」
短髪の兵士「今回は特にな。あのチビに思い入れがあるのかね。」
眼鏡の兵士「どうかな。隊長の過去は色々と噂されてるけど。」
短髪の兵士「隊長は昔、かなりの切れ者だったって聞いたな。」
眼鏡の兵士「最近の作戦成功率と死傷者数、嘘じゃないかもな。」
短髪の兵士「撤退も、全て隊長の計算の内だったってことか?」
眼鏡の兵士「ああ……僕達はずっと隊長に守られてたのかも。」
眼鏡の兵士「最近の作戦成功率と死傷者数、嘘じゃないかもな。」
短髪の兵士「撤退も、全て隊長の計算の内だったってことか?」
眼鏡の兵士「ああ……僕達はずっと隊長に守られてたのかも。」
短髪の兵士「何?隊長を敵地に残して撤退しろだと!?」
眼鏡の兵士「隊長命令だ。もし反すれば罰されるぞ……」
短髪の兵士「……なあ、俺と一緒に敵地に乗り込む気はないか?」
眼鏡の兵士「気が合うな。僕も同じことを考えていたところだ!」
眼鏡の兵士「隊長命令だ。もし反すれば罰されるぞ……」
短髪の兵士「……なあ、俺と一緒に敵地に乗り込む気はないか?」
眼鏡の兵士「気が合うな。僕も同じことを考えていたところだ!」
| 武器種 | 銃 | レアリティ | ★★ |
| 属性 | 火 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年4月14日 | ||
| EN | Handgun of Protection | ||
| 解放: グリフ(和の兵長) | |||
救国の銃
4月20日追加
血根の花瓶
その日、旦那様が赤い薔薇を生けた花瓶を購入されました。その商人曰く、その花瓶の中に咲いている薔薇は決して枯れないというのです。果たして本当でしょうか。
しかし旦那様は薔薇が綺麗な赤色でないことを気にしており、どうにかしろと仰います。それから私は甲斐甲斐しく水を、肥料を、日光を与えましたが、どうしても綺麗な赤色になりません。
ついに旦那様は激怒し、私のことを無能、役立たずだと罵倒し始めました。元はと言えばそんな怪しいもの買った旦那様が悪いのではないでしょうか。私は理不尽な態度に怒りを覚えたのです。
気が付いたときには花瓶で旦那様を殴殺していました。私は名案を思い付き、頭から流れる血を薔薇に与えました。「旦那様、いかがでしょうか。お望み通り、綺麗な深紅色の薔薇ですよ?」
| 武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | 血根 |
| 追加日 | 2021年4月20日 | ||
| EN | Bloodroot vase | ||
| 解放: フィオ(形而上の少女) | |||
水骸の愛杖
男は美しい女性に見惚れていた。
しかし、水の中で生きる一族である男は声をかけられなかった。
しかし、水の中で生きる一族である男は声をかけられなかった。
男はそれから毎日彼女を見守っていた。
愛する夫を水害で失った彼女は、海に出て花を贈っていた。
愛する夫を水害で失った彼女は、海に出て花を贈っていた。
男はある日から彼女の死を悼んでいた。
後を追って溺れ死んだ彼女は、誰からも花が贈られなかった。
後を追って溺れ死んだ彼女は、誰からも花が贈られなかった。
男は愛する彼女の後を追って自害した。
男の身体は花を象った杖となり、海底に沈んだ彼女へ贈られた。
男の身体は花を象った杖となり、海底に沈んだ彼女へ贈られた。
| 武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | 水骸 |
| 追加日 | 2021年4月20日 | ||
| EN | Seabone Staff | ||
血根の双刃
その日、双子が生まれました。とても仲のよい双子で、選ぶものも、好きなものも、寝るときも、遊ぶときも、何をするにもいつも一緒でした。しかしある日、弟だけが流行り病にかかったのです。
それから十数年。弟だけ寝たきりの生活が続き、二人はいつも一緒ではなくなってしまいました。日に日に弱くなっていく弟の姿に心を痛めながらも、それでも兄は毎日欠かさず見舞いに通いました。
ある日、弟はか細い声で兄に話しかけました。「最後に何か一緒に……」と言った弟。彼の死期を悟った兄は、こんな状況でも、双子として何か一緒にできることはないかと模索しました。
次の日、看護師が見たものは、ベッドの上で二又に分かれた槍の刃先が双子の心臓を貫き絶命している姿でした。弟の最後の願いに応えた兄の行動は「一緒に生まれ、一緒に死ぬ」ことだったのです。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | 血根 |
| 追加日 | 2021年4月20日 | ||
| EN | Bloodroot Twinblade | ||
黒鳥ノ鋼手
そこには、黒い雨が降っていた。
雨脚は強く泥を撥ね、足元を汚していく。
自分とそれ以外との境界が、曖昧になっていく。
雨脚は強く泥を撥ね、足元を汚していく。
自分とそれ以外との境界が、曖昧になっていく。
黒い土の上で、一人が赤い悲鳴を上げた。
だが、誰もその声を聞こうとはしない。
声を聴いて赤に触れれば、輪郭を顕にされてしまうから。
だが、誰もその声を聞こうとはしない。
声を聴いて赤に触れれば、輪郭を顕にされてしまうから。
この黒い大地から、離れることはできない。
故に誰もが異物を疎んだ、均された地を荒らす者を憎んだ。
音もなく雨が降る、黒い泥が塗り潰したこの地に。
故に誰もが異物を疎んだ、均された地を荒らす者を憎んだ。
音もなく雨が降る、黒い泥が塗り潰したこの地に。
羽搏く翼が嗤った。地を離れて尚黒い、空の黒点が。
だが、誰もがそう在りながら、その姿を認めようとはしない。
黒点は地に落とされ、剥がれ落ちた羽根が泥に沈んだ。
だが、誰もがそう在りながら、その姿を認めようとはしない。
黒点は地に落とされ、剥がれ落ちた羽根が泥に沈んだ。
| 武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 火 | シリーズ | 黒鳥 |
| 追加日 | 2021年4月20日 | ||
| EN | Blackbird Gauntlets | ||
黒キ真槍
発展途上の国に、学舎が建てられた。その学舎を設立したのは、一組の夫婦。夫婦は生活のままならない子供たちを無償で引き取り、食事を与え、学問を教え、本当の自分たちの子供のように、愛情をもって育てた。
今日、ひとりの子供が学舎にやってきた。彼は両親から捨てられてしまったという。夫婦は心に傷を負った彼を優しく抱きしめ、暖かい布団で寝かしつけてやった。最初は緊張していた彼も、傷が癒えるうちに、笑顔を見せるようになっていった。
ある日、よく笑顔を見せるようになった彼が、緊張した面持ちで夫婦の元にやってきた。彼は夫婦に、僕の本当のお父さんとお母さんになってほしい、と打ち明ける。夫婦は少し困った表情で彼の頭を撫でながら言う。「私達は、皆の、お父さんとお母さんだよ」
次の日から、学舎の子供たちが一人ずつ消息を絶っていった。
一ヶ月後、たった一人だけ残った笑顔の子供が、夫婦に言う。
「今日から、僕だけを愛してくれる?」
学舎の屋根から、黒い鳥が一羽、空へと飛び立っていった。
一ヶ月後、たった一人だけ残った笑顔の子供が、夫婦に言う。
「今日から、僕だけを愛してくれる?」
学舎の屋根から、黒い鳥が一羽、空へと飛び立っていった。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | 黒キ |
| 追加日 | 2021年4月20日 | ||
| EN | Dark Spear | ||
4月22日追加
王妃の玉座
昔ある国に絶世の美女と呼ばれた王妃の甥が恋した淑女に花束を贈ろうとした老人の幼馴染と自称する町役場の主任の養子と些細なことで喧嘩した詩人が大切にしている竪琴を作った楽器屋の並びに本店を構える武器屋の主人の姉の叔父と仲良しの王宮料理人がいた。
料理人は腕によりをかけてヌーゲンツ・ア・ゾルメ産オチヌルス・ヴィ・ラコンテを添えたブッフォーヌ風クリティア・ドゥ・ラヴァルフォンス伝来のトルタフィン包み蒸しに近いスルソーサを三日三晩煮込んだ気まぐれチョ・ヴォワール風ゾルゴイ仕立てを作った。
その料理を口にした王妃はこれは遥か海の彼方に浮かぶ幻の孤島にある村の近くを流れる川から船に乗ると見える集落の裏に広がる草原の端にある城からの眺めが最高だと評判の山脈の麓に茂る森の中にある太古の木の根を切り刻み泥で煮詰めたような味だと言った。
すると料理人は王妃の機嫌を損ねたと悲観し王宮の壁に飾られた斧槍を掴むと衛兵が止める間もなく自身の喉を貫くがそれを目の当たりにした王妃は極上の珍味だと褒めたのに勘違いさせてしまったと落胆するも時すでに遅し覆水盆に返らずと開き直り食事を続けた。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年4月22日 | ||
| EN | The Devil Queen | ||
|
解放: アルゴー(忘我救国の冒険者)
DOD NieR Replicant | |||
| + | DOD |
| + | NieR Replicant |
4月28日追加
信義
遥か東の国の都に歌を詠むことで生計を立てている歌人がいた。その歌はどこか退廃的だが、透き通るような美しさを併せ持つ。人々はその歌を、失った過去を思い出す、心が洗われたなどと評価した。
その歌人が歌に傾倒するようになったきっかけは、幼い頃に聴いた祖父の歌だった。その歌に聞き惚れて以来、彼の生涯はいつも歌と共にあり、どんな辛いことも歌を詠めば忘れられた。
そんな歌人へある日、裕福な屋敷の者から誘いの声がかかる。その才能を買いたい、主人の為に毎日歌を詠めば、君の生活は一生約束すると。歌を詠むだけでいいならと、歌人はその誘いを快諾した。
しかし主人へ歌を詠み続けるうち、歌人の心は病んでいった。それは生きる力を分け与える歌だった。自分の為ではなく、主人の為に歌を詠み続けた歌人は、やがて枯れ果てて死んでしまったという。
| 武器種 | 小型剣 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 水 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年4月28日 | ||
| EN | Faith | ||
|
DOD
DOD2 NieR Replicant NieR:Automata | |||
| + | DOD |
| + | DOD2 |
| + | NieR Replicant |
| + | NieR:Automata |
4月30日追加
覇国の天意
戦争好きな王様が治める王国に、第一王子として生まれた少年がいました。きらびやかな衣装を身に纏い、少しでも父王の助けになろうと懸命に政治の手伝いをしています。
王城の下に広がる城下町には、多くの国民が暮らしています。心根の優しい少年は、戦争の絶えないこの国で、どうしたら国民が幸せに暮らせるかいつも想いを巡らせていました。
通例となった開戦の式典では、父王が何百もの兵士に向け演説します。王の言葉に、雄叫びをあげる兵士たち。少年は、戦争に赴く彼らが無事に帰還できるようにと、いつも祈っていました。
でも、少年は解っていました。不治の持病により、いずれ父王に見限られることを。圧政に加担する王子として、国民や兵士からも憎まれていることを。己は抗えぬ糸で踊る、ただの傀儡なのだと。
| 武器種 | 杖 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 光 | シリーズ | 覇国 |
| 追加日 | 2021年4月30日 | ||
| EN | Stratocratic Providence | ||
| 解放: リオン(形而上の亡命者) | |||
白の矜持
その白く美しい槍は、曰く付きの業物だった。歴代の所有者を悲劇的な死へと導いた後に、妹想いの素直な少年の手に収まった。槍を携えて旅をした少年もまた、悲劇的な運命を辿った。
少年の死後、この槍の行方を知る者はいなかった。なぜなら、人類が滅んでしまったからだ。槍は、気の遠くなるような長い間、自然にさらされ続けた。
人類が建造した街は風化し、廃墟となっていたが、そこには野生生物が生き続けていた。ある時、群れをはぐれた小鹿が、草むらの中に鈍く曇った白い槍が横たわっているのを見つけた。
小鹿は槍を咥えて、寝床としていた太い木の根元にある洞穴の中へ運んだ。小鹿はやがて死に、夜が消え、地上からは人間もいなくなってしまったが、槍は静かに新たな持ち主を待ち続けていた。
| 武器種 | 槍 | レアリティ | ★★★★ |
| 属性 | 光 | シリーズ | 白 |
| 追加日 | 2021年4月30日 | ||
| EN | Virtuous Dignity | ||
|
NieR Replicant
NieR:Automata | |||
| + | NieR Replicant ※ver.1.22でのみ登場 |
| + | NieR:Automata |
覇国の宿運
ある国の軍に、大剣使いの男がいた。戦争好きな国王のおかげで、国は年中争いごとばかり。疲弊する兵士も多い中、大剣使いの男だけは国の方針に喜んだ。男は戦争の度に戦果をあげ、軍の中で出世していった。
男には唯一、戦い以外の楽しみがあった。それは城郭に登り、国の街並みを一望すること。男は眺めながら想う。決して有象無象の国民にはならないと。戦争という政策により、己の生き様を肯定してくれた国王に、一人の兵士として認められることを決意する。
数々の戦果の末に、男は軍の長へと昇りつめていた。ある日、男は国王の元へと呼ばれる。近年、戦争の規模を拡大し続けた国王。次はよほど重要な戦争を行うのだろうと、男は胸を躍らせながら玉座へと向かった。
男が国王から言い渡されたのは、用済みだという解雇通知。戦争に人間を使うのはやめ、全て機械兵へと転換するという。その日、男は城郭から飛び降り、地面のシミとなった。有象無象の国民は気にも留めずその上を歩き、しばらくしてシミは消えた。
| 武器種 | 大剣 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 光 | シリーズ | 覇国 |
| 追加日 | 2021年4月30日 | ||
| EN | Stratocratic Fortune | ||
静謐の銃
こいつはギャング共の間ではちっとばかし有名な代物でな。とある命懸けのギャンブルに使われていたものらしい。あぁそうだ、いわゆるロシアンルーレットってやつだ。
昔、この辺り一帯の土地は二つの悪党たちによって取り仕切られていてな。ある時にシマを巡って抗争になったんだが、長いこと決着がつかないからって頭がそれぞれ出張ってきたんだ。
その時に使われたのがこの銃ってわけよ。一体どちらが勝ったと思う?なんとまぁ、どちらも死ななかった。弾が出なかったんだよ。言っておくが、イカサマなんかじゃあねぇぞ。
二人は同盟を結び、一つの大きな組織となって今の国ができた。この銃が和平の象徴となったんだ。本物の悪党ってやつは弾の場所や撃つ順番なんて関係なく、死なない運命を引き寄せるんだろうな。
| 武器種 | 銃 | レアリティ | ★★★ |
| 属性 | 闇 | シリーズ | |
| 追加日 | 2021年4月30日 | ||
| EN | Serene Handgun | ||
| 解放: ディミス(守護たる射手) | |||
| 3月 | 4月 | 5月 |
