ひと夏の肌

  • 分類:短編小説
  • 初出:「小説宝石」1983年11月号
  • 雑誌時挿絵:中原脩
  • 収録短編集:少女

あらすじ

 女は蚊帳の中にいる。麻の蚊帳は深い緑色のところどころが脱色して白い斑になっていて、私はその白い部分から蚊帳の中を覗きこんでいる。女は不思議な明るさの中に浮かびあがっている。布団を敷いた上にしどけなく片脚を流して座り、枕元にスタンドの燈がある。その燈は蚊帳の紗幕ごしに靄のようにかすんで、私の目は女の姿を幻のように捉えている。

瀬戸内の病院で目を覚ました私は、八十日分の記憶を失っていた。空白の八十日間に何があったのか? 手がかりは不意に記憶に蘇る女の姿。そして私は、再びその女と出会う……。

登場人物

    • 八十日ぶんの記憶を失った男。
  • 石崎ミツ江
    • 漁師の夫を亡くした寡婦。
  • 善郎
    • ミツ江に言い寄る網元の次男。

解題

(スタブ)

収録アンソロジー

  • 『夢 恐怖小説コレクションⅢ』(1989年、新芸術社)
  • 村上龍編『魔法の水 現代ホラー傑作選 第2集』(1993年、角川ホラー文庫)

関連作品


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最終更新:2017年08月10日 13:05