- 分類:短編小説
- 初出:「小説宝石」1984年6月号
- 雑誌時挿絵:山本博通
- 収録短編集:『少女』
あらすじ
ドアが叩かれた時、彼は煎餅布団に横たわったままテレビのニュースを見ているところだった。見ているといっても壊れかけたテレビは黄色以外の色彩が死んで、映像は砂埃のむこうにぼんやりと霞んでいるようだから、ただ眺めていたという方があたっている。いつものように、すぐ隣の中学校の昼休みを告げるサイレンの音で目をさまし、これもいつものように眠気を払拭するためにテレビを点けて二、三分が経っていた。
突然尋ねてきた刑事は、彼がアパートの管理人に支払った金が、三日前の強盗事件で奪われた金だと告げた。その金は、彼が二日前、売春を持ちかけてきた少女から盗み取った金だった……。
登場人物
解題
(スタブ)
収録アンソロジー
- ミステリー文学資料館編『少女ミステリー倶楽部』(2017年、光文社文庫)
各種ランキング順位
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最終更新:2017年10月17日 03:09