残菊


あらすじ

 再来年に依頼されている長篇小説のために、昨年の夏あたりから私は『吉原遊廓』のあれこれを調べ始めた。江戸末期から昭和三十三年売春防止法が完全施行される年まで四代続いた『××楼』を舞台に吉原の女たちのドラマを虚実交えて書く予定でおり、文献を調べるだけでなく、生身で吉原を知っている人たちに会って話を聞かせてもらっている。

吉原遊廓について調べていた小説家の私は、昭和33年2月末、娼館『菊浪』の最後の営業日に起きた奇妙な出来事の話を知った。『菊浪』に出入りしていた反物の行商の女が、一晩だけ娼妓をさせてほしいと頼んできたという。そこへやって来た最後の客は、自分自身の木牌を持った男で……。

登場人物

    • 語り手。小説家。
  • 滝本ヤス代
    • 娼館『菊浪』の長女。
  • 田島勝乃
    • 『菊浪』の娼妓。
  • ミネ
    • 反物の行商の女。
  • 木牌を持った男
    • 『菊浪』の最後の客。

解題

(スタブ)

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最終更新:2018年12月12日 00:41