あらすじ
兄の貞夫が新潟の病院で意識をとり戻した時刻、私はまだ上野駅に向かうタクシーの中にいて、そのことを知らず、渋滞と窓ガラスを絶え間なく流れ続ける雨にいら立っていた。
昭和63年、兄の貞夫は68歳でその命を終えようとしていた。大正14年生まれの私は、その兄に対してひとつの疑念を抱いていた。終戦の年までの20年間を閉ざされた病院の中で生きていた私は、5歳上の兄の子供なのではないか……?
登場人物
解題
(スタブ)
各種ランキング順位
収録アンソロジー
- 日本推理作家協会編『推理小説代表作選集 1993年版』(1993年、講談社)
- 日本推理作家協会編『もうすぐ犯行記念日 ミステリー傑作選30』(1996年、講談社文庫、上の文庫版)
関連作品
最終更新:2018年12月12日 00:41