棺の姫 シュアバルツ

カード名 レアリティ カテゴリ レベル 詳細説明
棺の姫 シュアバルツ WR ソウル 1 【アシスト】使用可能レベルに達すると、以下の効果を発動する。
〔小/中//特大〕 ▲最大HPが上がる
〔   特殊   〕 ▲装備しているマスタースキルの タイプがサモンの場合 ドロー攻撃力が上がりポイズン状態への耐性を得る
〔   特殊   〕 ▲このカード以外にレアリティがSRのアシストカードが3枚以上発動している場合スピードが上がる
【ソウル】巨人召喚 強化双輪陣
【モチーフ作品】グリム童話"棺のなかの王女と番兵"より、暗黒姫
【イラスト】yu-ri / 【CV】悠木碧
「今夜も張り切って仲間を増やすわよ!」
Ver.5.34-Bの2022/4/18より登場したソウル。

Lv1最大HPアップ
サモンMS装備:DS攻撃力アップ&ポイズン耐性(DSは4.15目盛り)(ポイズン耐性は不完全。1/4に割合減少?)
SRアシスト3枚以上発動:スピードアップ(7目盛り弱)

SR1枚、2枚縛りカードは既存だが、SR3枚縛りとなって登場。
DS値はLv1DS単体アップの「冷たいラ・ビーズ」や「チェネレントラ」互換で、単純に最大HPアップとスピードアップの分だけ丸々ステータスが高いとみなしていいだろう。

スピードの価値の比較対象として、下方後の「悲しみを知る涙の真珠」が7.0目盛り、「仕立屋カット&ボビン」や下方後の「マッチ売りのスピカ」も7目盛りちょっとである。

ポイズン耐性は、実装当初は完全にカットできたが現在は若干ダメージを受ける。
もっぱら後述の「毒りんご」との併用がメインとなる効果だが、過去のポイズン耐性ソウル(「沙悟浄」「バンダースナッチ」)よりも早いレベルから発動することにより、リトル・アリス遮那のスキルによる毒ダメージを低レベル時点から大きく減らせるのも地味にデカい。

いくら効果が破格とはいえ「レベル1ソウルとして」の域は出ないため、先行逃げ切りの立ち回りになる。
その性質上スピード特化ならレベル1統一、MP重視でもレベル3(4)以下のSRアシストで固められるのもあり、試合後半ではパワー不足で息切れしてくるのが明確な弱点。
また「占星演儀・宿曜典」ではマスタースキルが専用のもので固定されるため、サモンタイプでない回の場合は絶対にポイズン耐性とDSアップが発動しない。
Lv1時点でのスピードは破格でHP大アップもあるとはいえさすがに微妙と言わざるを得ないので、イベント時には事前確認しておくように注意。

【ポイズンのデメリットがあるアシストカード】
呪われし姫の棺/仇討ちの打金と打石/毒りんご

【巷で併用されているSRアシストカード(Ver5.34-L版)】
童話渡りの変装具(「小刀・童話切り」との併用が前提)/毒りんご/仕事好きな小人の靴/魂魄縛りの呪符
有り余る貧乏神の草履/武蔵坊の大薙刀/最後の恩の手ぬぐい/恋に燃えし兵隊の軍服/献上品捕えの大袋/飛翔の赤兎馬

過去にも色々とインフレするソウルカードはあったが、シュアバルツ以上に様々なキャストで戦術・ビルド・立ち回りをガラッと一変させる変化をもたらしたカードは稀であろう。
Ver1~2の古いカードが再評価されたりもしている。最初期は奇数レベルにしかカードがない上にレベル5発動は「遅い」と評される時代だったため、必然的に『プレイヤーに課金してもらうための強力なカード』がレベル1(と3)に集中して実装されていたため。とはいっても基本的にそれらも全盛期から比べると下方済みのものがほとんどで、これが弱点に繋がっている。

+ シュアバルツを活かしたキャスト・ビルドいろいろ
○大聖
わかりやすく相性がいいのは「毒りんご」で、実装初日から大聖で『シュアバルツ・小刀童話斬り・毒りんご・童話渡りの変装具・MS快癒の和魂』でいわば往年の『毒りんごバンスナ』ビルドと『冷たいラ・ビーズ』ビルドの良いところどりが研究された。開幕から兵士止めどころか兵士より遥か先まで走り抜け、鈍足のアイアン・フックなどはDSを撃つ前にダウンを取れるという驚異のスピード、以前は必須扱いになっていた「吸命の術」が使い物にならなくなる代わりに入れ替わりで入った「如意暴風」でマリーのようにお構いなしに兵士処理するムーブ。これにて新たな大聖EX20到達者が出た。
Ver.5.34半ば~Ver.5.36-Aまでランキング1位。ここの間では8周年筆のカードパワーが高いためランキング落ちしていた時期を経る。Ver.5.36-K~Ver5.36-Mで1位

他だとDSを多めに使うサポーターで「毒りんご・シュアバルツ・ほかDS系のSR2枚」でグッドスタッフ構成も。

メイド・マリアン
序盤のMPと(DS値上方前で)レベル1クロスドロー1確とHPSP、残り枠はお好みで色々と伸ばせる。シュアバルツのみでDS兵士確は採れないのでDSアシストは積む必要がある。「毒りんご」の欠点に試合後半はMP供給が滞るというものがあるが、6専用のMP供給が優秀なマリアンにとっては低レベル帯を繋げてくれれば問題ない。Ver5.34-D時点でランキング2位→Ver.5.34-Iではランキング落ち。

ドロシィ・ゲイルメイディ
バフスキル複数持ちで序盤から大量にMPを要する点から「毒りんご」との相性もよい。ただし試合後半になるとさすがに息切れしてくるため、シュアバルツ下方以前の流行っていた頃でも上位独占というほどではなかった。
メイディ:Ver5.34-D時点で3位→Ver.5.34-Iではランキング落ち
ドロシィ・ゲイル:Ver5.34-D時点で2位→Ver.5.34-Iではランキング落ち→Ver.5.36-Kにて(上位プレイヤーが序盤・MP寄せとして提示したのと直近のVer.5.36-Hのカード追加でSRに強いカードが増えたのもあり)2位→Ver5.36-Mで脱落(Ver5.36-L追加のラミアがSR染めビルドとして流行したため)

リンマリー・ラプンツェル
スピードが重要かつ序盤にDS値があると助かるファイターでも採用されているが、リンで「小刀・童話切り」を用いると「ふれいむきゃんどる」やWSで兵士の焼け残りが生じる、「らいんふれあ」で強化兵士を倒せない、などデメリットも無視できない。よって開幕兵士弾込み1確できる程度のDS威力とそこそこのスピードを目当てに「仕事好きな小人の靴」「魂魄縛りの呪符」や「飛将の赤兎馬」と併用されることが多いようだ。こちらも大聖よりは出遅れたが、マッチング変更等の要因も重なりシュアバルツビルドでEX20到達者が出た。
マリーの場合は、「毒りんご」や「嫉妬狂いの鬼鉄輪」などでMP盛りに寄せる傾向がある。
リン:Ver5.34-D~Ver.5.36-Aにてランキング1位。Ver.5.36-Kでは3位
マリー・ラプンツェル:Ver5.34-L~Ver.5.36-A時点でランキング1位。Ver.5.36-Kでは脱落(もうちょっと前からランキング自体からは消えていた)→Ver5.36-Mで1位(Ver.5.36-L追加のSRアシストが相性がいいのと、上位プレイヤーがワンダー部でビルド記事を作成したため)

火遠理
また「毒りんご」のデメリットを踏み倒せる点に注目してレベコンで繰り返し使える火遠理でもVer5.34-D時点でランキング1位。これに伴い長らく微妙な立ち位置にあった「壮麗マイオドリ」が、DS性能を底上げできる点に目をつけられようやく日の目を見ることになっている。
その後Ver.5.34-Gではレベコン勢専用といっていい「神鳴りの黒槍」の追加で、低レベル寄せになるシュアバルツはランキングから降りた。

マァト
Ver5.36-Aでランキング2位だが、流行っているというよりは長年フアン一択すぎて少数のユーザーが試行しているのがランキング入りしているものと思われる。「アンムトケイヴ」軸に擬似リン・マリーのような立ち回りをする運用が見られる。Ver.5.36-Kではランキング落ち。

公式Twitterで事前に紹介されたりもした。
リトル・アリスへの強力なメタになりそうだと言われつつ、そもそも端アリスがそんな強くないからやっぱリザーブ枠割く必要なし扱いされるなど。

+5、+MAXで特殊効果のスピードが上がる。

+ 過去の修正
Ver.5.34-Eにて、ポイズン耐性値の下方。完全にポイズン無効化(ポイズン"耐性"表記)→ちょっとダメージ受ける程度(ポイズン"軽減"表記)。使用率および勝率が高いカードおよび、高い勝率のキャストが主に使用するカードについて試合への影響度を下げるためとバトル班コメントあり。「小刀・童話斬り」下方前には大聖EX20を輩出、またリンでもEX19到達者を輩出するなど影響が大きかったか。ドロシィ・ゲイルが該当バージョンで人気だった影響もありそうである。(リンの方は毒りんごと必ずしも併用するとは限らないが)
Ver.5.35-Cにて、スピード値の下方。8.6目盛り→6.9。他にもスピード系の人気アシストが一斉に下方されており、使用率が高いので試合への影響度を下げる意図とコメントあり。前回の下方後でも「仕事好きな小人の靴」の追加もあって、リンや大聖、マリーでは根強い人気カードであった。

アシストカード「呪われし姫の棺」の人。ちゃんと本人が扱えばポイズンもどうってことはない、シナジーある設計。

出典はグリム童話。ドイツ、ロシアにも似たような民話があるらしい。
ユーザーが図書館で調べてくれた調査によれば書籍によって細部の違いが結構あるようだ。日本ではマイナーなため載っている書籍は多くない。該当の記事は公式連動サイト『ワンダー部』にあるので読み物として読むのも有り。
英語版ウィキペディアで調べてもよくわからなかった筆者の調べ方が悪いだけ説はある
以下あらすじ。青空文庫や日本語版Wikipediaには記事なし。よってグリム童話を扱っていたブログを元に要約。( 参照元

子供に恵まれない国王が「悪魔の子でも構わないから子供がほしい」と願うと真っ黒けの王女が生まれた。
成長した王女は教会に棺を設置してもらうよう父王に頼み、自身はそこで暮らすようになる。
そこで国王は警護の兵士をつけるが、ことごとく兵士が惨殺されて全員いなくなってしまう。
国王がある青年に警護の依頼を命じるのだが、兵士たちの末路などを知ってしまうと当然、逃げだそうとする。そこに謎の白装束を着た小人が青年にアドバイスをしてくれた。
待っていると夜11時にお姫様が現れて暴れるのだが、青年は恐ろしい目に遭いながらも助言を守ると、王女は確かに12時には棺に帰ってくれるのだった。
そして第3夜を乗り越えるとなんと黒かった王女が白くなり、王女自身が「悪魔に呪いをかけられていたのが解けた」と教えてくれ、ハッピーエンド。

カードイラストでも単に逆光というには“黒い”王女がガイコツとともに襲いかかってくる構図。
セリフも夜な夜な兵士たちをガイコツにして仲間にしていることがうかがえる。
名前のシュアバルツについては、おそらくドイツ語Schwartzで「黒」。ヨーロッパ、アメリカ方面では普通の姓でもある。
(某機動武闘での覆面お兄ちゃんも同じ名前、某森に動物が集まるゲームにも黒い馬のキャラクターがこの名前である)

カードイラストには白い菊がたくさん描かれている。日本でも葬儀などで用いられるが、ヨーロッパでも墓参りに用いられる。
白い菊の花言葉は「真実」「誠実」だそうなので、童話の内容にも合っている。( 出典
空に浮かぶ月は不気味に笑っているようにも見え、背景の木々にも葉っぱもついていない。菊は秋の花なのでイメージは冷え込む秋かもしれない。


同じグリム童話に「三人の黒いお姫様」という話もあるが、童話にある黒尽くめの衣装に顔だけが白かったり王女の顔に蝋を垂らされて激怒したりといったエピソードと、WLWシュアバルツとの共通項が薄い。あんまり関係ないものと思われる。

互換ソウル(HPのみ上昇)

レアリティ Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7
SUPER RARE ティンク 吟遊詩人ミンネ
北の白魔女アプランド
鬼一法眼
勤勉軍団 アリダー
WONDER RARE 棺の姫 シュアバルツ
【サモンMS装備でDS攻撃力上昇&ポイズン耐性】
【SRアシスト3枚発動でスピードUp】
ラミア
【SRアシスト1枚発動でSS射程&DS射程UP】
【SRアシスト2枚発動でMP回復速度UP】
大江山酒呑童子
【敵攻撃一定数で一定時間攻撃力&経験値量UP】
凍みる心 カイ
【WRアシスト1枚発動でDS攻撃力UP&DSMP軽減】
【WRアシスト2枚発動でDS攻撃力UP&DSMP軽減】
厚狭の寝太郎
【一定時間停止でHP回復&リフレッシュ】
曲芸狸 文福
【妨害MS装備で回避距離UP】
【回復MS装備でHP回復量アップ】
鉄扇公主
【ワンダースキル効果時間延長】

最終更新:2023年12月06日 10:38