少ない労力で患者の背中の下にカセッテを入れる方法

    カセッテを持つ手の手首・肘を90°に曲げ、肘をお腹にあてる
    腕ではなく、体全体でカセッテを押し込む。
      ※患者の背中にカセッテを当てると怪我する恐れがあるので、ゆっくりと、ベッドに押し込むような角度で入れる
    患者の服の横をつかみ(タオルが敷いているとなお楽)、カセッテを入れると同時に引き寄せる。※患者の体はほとんど浮かす必要はない

  • 力の入りやすい動作をする
  -押すより引く。カセッテを押し込むのは大変だが、奥まで入れすぎたカセッテを引くのは簡単。
  -自分の肘が伸び切っていると力は入らない
  -自分の体を置く位置を考える。自分の向いている方向と違う方向に動かすのは力が入りにくい。
  • カセッテと患者の摩擦を最小限にする
  -カセッテを単純に引くと背中全体の摩擦を受けるが、回転させると摩擦が小さい
  摩擦を減らし力を使わずに患者を動かす方法(トランス介助)

  -患者を動かす時は重心に集める(膝を立てたり、腕をお腹で組むなど。)

  • 自然な動作を心がける(人間は無意識に効率の良い行動を取っている)
  患者の重心を考える。患者を支える場合に重心が偏っていると重い。
  -人は立ち上がるときに、重たい頭を前に出して重心を移動させている
  -腰の痛い人は横を向いてから起き上がる

自分の体に負担がかからない方法を身につけないと、腰を痛めます。



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最終更新:2020年07月19日 15:37