ウルガモス

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ウルガモス - (2017/07/17 (月) 14:27:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/09/24(金) 00:39:01
更新日:2024/03/20 Wed 11:39:48
所要時間:約 10 分で読めます





■データ----

全国図鑑No.637
分類:たいようポケモン
英語名:Volcarona
高さ:1.6m
重さ:46.0kg
タマゴグループ:むし

タイプ:むし/ほのお
特性:ほのおのからだ(接触技を使ってきた相手を30%の確率で火傷させる/手持ちに入れているとタマゴの孵化歩数が半分になる)
隠れ特性:むしのしらせ(HPが1/3以下になると虫技の威力が1.5倍になる)

HP 85
攻撃 60
防御 65
特攻 135
特防 105
素早 100

メラルバがレベル59で進化する。


■概要


まるで太陽光のように広がる六枚の羽を持つ蛾のような虫ポケモン。
蛾なので間違ってもヒバチではない。エヴァッカニア・ドゥームでもない。

羽の鱗粉は炎の粉であり、戦闘時にはそれを撒き散らし辺り一面を炎上。火の海にしてしまう。

主に火山に生息しており、火山灰で太陽光が遮断された時にはウルガモスの炎が太陽の代わりになっていたという。


■対戦でのウルガモス


炎/虫という唯一無二の複合タイプを持ち、種族値合計も550とかなり高い。(しかし実はウインディの方が高い)

非伝説トップクラスの特攻135を誇り、さらに特防105かつ素早さ100と非常に高水準にまとまった強力な特殊アタッカー。
ちなみに数値としては虫タイプ最高の特攻をもつ。
素早さはリザードンガルーラなどが属するポケモン界最大の激戦区、いわゆる100族である。


さらにBWから追加された超凶悪な積み技「ちょうのまい」(特攻・特防・素早さそれぞれ一段階アップ)も習得可能で、下手に積まれると手がつけられなくなる。
BW2からは教え技で「ギガドレイン」を習得する。
少々火力不足ではあるが、ダメージ増加に比例して回復量も増える強力なシナジーがあり、タイプ対策・牽制にもなる。


だいもんじ」や「むしのさざめき」等の強力なタイプ一致技もあり、まさにイッシュ地方の要注意ポケの筆頭格とも言えるポケモン。


ただし一致技の攻撃範囲に難があり、抜群を取れる範囲も広いが完封される相手も多いのが難点。
そのままではボーマンダギャラドスシャンデラ等のメジャー所で簡単に止められてしまう。

そのためガチで扱うつもりなら「めざめるパワー」の厳選も考えなければならない。
粘るタイプの候補は
ドラゴン飛行に対応できる「
ギャラドス用の「電気
対炎タイプ全般用の「」「地面
上記の役割を一手に担えるが素早さVが狙えない「

辺り。どれも一長一短なのでPTや戦法と相談して決めるべし。


また特殊耐久が優秀な一方で物理面は貧弱で紙耐久。
半減も少なめで繰り出し性能が低く、岩四倍なのもかなり痛い。「ちょうのまい」を積む相手はよく考えよう。
特に注意しなければならないのが「ステルスロック」で、場に出るだけでHPが半分も削られてしまう。
ファイアロー持ちポケモンの対策として需要を増しているのが痛い。

「がんじょう」のギガイアスゴローニャは天敵。
もちろん特殊一辺倒なのでハピナス奇石ラッキーも苦手。

最近ではその攻撃範囲の微妙さや岩技蔓延気味の対戦環境から、無理に舞う事に執着せずに「オーバーヒート」や「とんぼがえり」による撃ち逃げ型も存在する。

とはいえ発売から大分時間がたっても相変わらずウルガモスは活躍しており、それどころかトップメタまで踊り出ている。
それはやはり単体での性能の他に、パーティの穴埋め・補完として組み込み易いからではないだろうか。

まずHに振って「ヨロギのみ」を持てば大抵の岩技は耐えるし、それでも突破できない相手は他のポケモンで対応すればいいだけの話。
そしてやはり「ちょうのまい」は強力で、本来不利な水ポケモンでさえ決定力に欠ける耐久型なら起点に出来ることが判明している。

ほかには、砂パに組み込めば弱点である岩技を受けやすく、草タイプ対してプレッシャーをかけられる。


また、ガブリアスを誘いながらソーナンスで処理するというウルガナンス等も非常に有名。

ポケモンにおいてパーティ構築が重要だという事がよく現れている。



…と5世代ではまさしく環境最前線だったが6世代では同じく新入りの空飛ぶ孵化要員ファイアロー
虫タイプに強いフェアリーを得た青い悪魔マリルリが天敵と化してしまった。

両者ともウルガモスの一致技を半減出来ると言う点があるのだが、それ以上にタイプ一致物理技でウルガモスの弱点を突いてくることが痛い。

ウルガモス「今の蝶の舞ガン積み状態の俺なら誰にも抜かれない速さと、半減だろうが強引に潰せる超火力、
      弱点だろうが特殊技なら傷一つつかない特防で誰も止められないぜ!」

ファイアロー「先制ブレバしますね^^」マリルリ「力持ちアクジェしますね^^」

…となるのでガン積みだろうが簡単に落とされる。彼らと鉢会ったら素直に交代しよう。
メインウェポンの弱体化も痛いがそれでも強力なポケモンには変わりない。
主力技のむしのさざめきが身代わり貫通効果も得たので活躍させることもそう難しい事では無い。

しかしSMでは「はやてのつばさ」の弱体化とカプ・コケコカプ・テテフの環境制圧により天敵のアローとマリルリが大幅に減少。
麻痺を中心にした状態異常撒きも「いたずらごころ」弱体化をはじめ大下降修正されるなどウルガモスにとって都合の悪い要素がことごとく消滅。
結果的に前世代よりかなり動き易くなった。
さらにZ技の登場により火力増強が簡易になったという追い風もある。
メインの大文字をZ技化するのみならず、Z技は必中になるという仕様によりこれまで見向きもされなかった「ぼうふう」も有力なサブウェポンに。
これまで逆風に晒されてきたウルガモスにとってはなかなか面白いことになっている。


■ゲームでのウルガモス


クリア後の「古代の城」最奥部でシンボルエンカウントで登場。更にレベルはなんと70
ミュウツー並みである。

エンカウント時の鳴き声は「ぷぴぃぃぃぃぃぃっぷ!!


プラズマ団七賢人の一人はコイツを捕まえてゲーチスに献上するつもりだったらしい。


まるで伝説のポケモンみたいな扱いだが、普通にタマゴを産めるため伝説ではなくロトムカビゴン等の特別なレアポケに分類されている。

伝説ではないため捕獲難度が少し低く、レベルも高いためクリア後の即戦力として捕獲する人が後を絶たない。
クリア後は相手トレーナーの手持ちのレベルが急激にインフレするのも理由の一つ。

タマゴ孵化に必須な特性「ほのおのからだ」持ちな上、更に「そらをとぶ」も覚えるため廃人にとってまさしく太陽とも言える存在である。
このためだけにウルガモスを捕まえる人も多い。コイツのせいでもはやほぼ「マグカルゴ?イラネ」な状態である。
最大のアイデンティティーを奪われたマグカルゴの明日はどっちだ。

…しかし、マグカルゴはウルガモスに有利な岩と炎タイプを持つため、タイプ的にはウルガモスの方が圧倒的に不利だったりする。
まぁめざパ水・地面持ちならマグカルゴは軽く終わる訳だが。というかマグカルゴの特殊耐久なら等倍の「サイコキネシス」でも危うい。

クリア前でも17番水道で進化前であるメラルバの卵を貰う事が出来る。
しかしウルガモスに進化するには貧弱なメラルバのままレベル59まで育てなければいけないという膨大な苦労を要するため、
ストーリー攻略要員としては全くオススメ出来ない。
クリア後でもここまで上げるにはかなりしんどいのに…
しかし気合いと根性とタブンネの力を借りて進化させれば、とても心強い戦力になってくれる。

ただしメラルバのままでも特性「ほのおのからだ」は健在なのでゼクロムレシラム厳選用の「シンクロ」ムンナを孵化する作業にはうってつけ。

トレーナーではイッシュチャンピオンアデクの切り札。
なんとレベル77という高レベルで繰り出すうえ「ちょうのまい」まで使うため適正レベルなら苦戦必死。

ただせっかく「ちょうのまい」を積んだのに「オーバーヒート」や「はかいこうせん」でわざわざ隙を作ってくれるためそこを突けば撃破は容易い。
ていうか大体最初に「ちょうのまい」を行うので「ストーンエッジ」や「いわなだれ」等の技を繰り出せば一発。

BW2では、再び固定エンカウントでゲット出来るが、レベルがなんと35
クリア前(ストーリー中盤辺り)にゲット出来る。
…が、技が「いとをはく」「きゅうけつ」「ほのおのうず」「かぜおこし」と信じられないくらい残念……
比較的ゲットはしやすい方だが、レベル技の数が少なく、高レベルまで強力な技を覚えないこともあって少々使いづらい。
BW2は技マシンや教え技に恵まれているので、適当な炎技やシグナルビームを教えれば圧倒的エースとしての実力を遺憾なく発揮する。
他の炎ポケモンが涙目である。

また、アデクの孫のバンジロウもやはり手持ちに入れている。


■進化前 メラルバ


全国図鑑No.636
分類:たいまつポケモン
英語名:Larvesta
高さ:1.1m
重さ:28.8kg

タイプ:むし/ほのお
特性:ほのおのからだ(接触技を使ってきた相手を30%の確率で火傷にする/手持ちに入れていると卵の孵化歩数が半分になる)
隠れ特性:むしのしらせ(HPが1/3以下になると、虫技の威力が1.5倍になる)

HP 55
攻撃 85
防御 55
特攻 50
特防 55
素早 60

進化前。
火山の麓に生息し、5本の角から出す炎で全身を包み、敵を撃退する。
かつては太陽の化身だと信じられていたらしい。
ちなみに容姿があのアルセウスの頭部にそっくりだが、関係は不明。

種族値は全体的にウルガモスよりも大きく劣るが、攻撃のみ20勝る。
レベルアップで覚える技も進化後とは大きく異なり、「とっしん」「ニトロチャージ」等物理技が大半を占める。
が、なんとタイプ一致の最強技「フレアドライブ」をレベル100になるまで覚えられない。
地道に育てても良いが、ウルガモスに思い出し技として習得させ、タマゴ技として遺伝させた方が圧倒的に早い。

「フレアドライブ」「ニトロチャージ」以外の攻撃技としては「とんぼがえり」「ワイルドボルト」「しねんのずつき」「すてみタックル」「アクロバット」。
持ち物の候補としては「こだわりスカーフ」「こだわりハチマキ」「しんかのきせき」等が考えられるが、弱点と反動技の多さから奇石との相性はいまひとつ。
やはり「とんぼがえり」「おにび」等を活かしやすいスカーフ型が最も使いやすいか。

リトルバトルでは上位の攻撃を誇り、技のラインナップ的にトップメタの弱点も突きやすい。
ただ素早さはこちらでもやや低く、自身の弱点もメジャーなため、やはりスカーフ型安定か。


3番道路の保育園の保育士
「あなた、ポケモンの特性ほのおのからだってご存知?」

→ はい
 いいえ

「さすがね! 3番道路だとウルガモスをよくみかけるわ」


嫌な道路である。


追記・修正はウルガモスにお世話になっているトレーナーにお願いします。

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